10月の私の出稿と出版
/H15年09月30日11時42分
11月号の出稿は次の通りになります。 (1)中国の神話世界と江戸の儒学
『諸君!』連載・江戸のダイナミズム第13回 50枚。 これが今月の代表的仕事です。 中国神話は一部の狭い学問の世界では次第に注目されていますが、評論の世界では多分、初登場でしょう。中国には神話は存在しない、あっても重要な役割を果たしていない、と考えられてきました。まして江戸時代にはほとんど意識されていません。神話を否定した儒学の全盛の時代でした。儒学は中国の歴史を知る重要な枠ですが、私には一つのフィクショナルな統治のための仮構の世界にみえます。背後にある神話が今や爆発しています。現代中国が儒学の枠に収まるわけがありません。拙論はそこまでまだ論じておりません。 (2)いま求められているのは防衛の開国 『正論』30周年記念特集号「日本の最優先課題」 「防衛の開国」は私の新造語です。 (3)田中角栄は紅衛兵 『Voice』特集「自民党が『ぶっこわれ』た」 の中です。 10月の私の書籍出版はありません(そうそう出せません)。ただし次の単行本が出版され、私の旧稿が入っています。 『恐れず おもねらず』扶桑社 雑誌『正論』30年の軌跡 10月15日刊¥2500 拙論「『アジアへの幻想』を排す」(1989年1月号)所収 「『アジアへの幻想』を排す」は14年前の論文で、私はその存在を忘れていました。編集部による選抜です。読み直して、思い出し、あぁ俺もこんないい論文を書いていたか、とやに下がりました。編集部が、よく見つけ出してくれたなと感謝しました。大作ではなく、約46枚の評論ですが、今に通用するちょっとしたことを言っています。 以上、自賛の弁。
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