2004年06月23日

『男子、一生の問題』 (一)

 6月18日に発売が正式に開始され、店頭に並んだばかりですが、『男子、一生の問題』がたちまち増刷されることが決定したそうです。

インターネットの応援掲示板(http://bbs7.otd.co.jp/273430/bbs_plain)の方に次のような感想が載せられた由です。感謝して再掲させていただきます。

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嬉しいニュース やわらかあきんど 2004/06/16 11:20
男性 自営業 43歳 O型 北海道

男子一生の問題」がようやく地方にも並ぶと聞き、安心しました。
しかも初版が15000冊と聞き大変驚いています。
先生もさぞかし喜ばれている事でしょう。
出版会社の営業マン次第でこうも実情が変わるものなんだなと思いました。
これこそがこの本で訴えている「行動」というものの本質なのかもしれないと思いました。
担当者の清水さんはこれで一気に名を売ることとなりましたが、現代の病んだ世相において勇気ある行動と決断ではないでしょうか。

小林よしのり氏を何故追放したのか先生の胸中が語られている部分で、私は強い感動を覚えました。もしもだらだらと彼の立場を容認していたらつくる会にとって望む方向には行かない危機感を先生はご判断されました。
この事一つを取ってもこの本の示す意義が充分あるだろうと思いました。

先生は今日の日録で本を話題にした議論が白熱することを望まれています。
多くの方々がこの本と接し、新しい西尾幹二先生の側面を見て欲しいです。
何と言っても読みやすい事が嬉しいです。
しかしよくよく読みこむとグサッと胸に突き刺さるものもちゃんとあります。

P218の『「自分に突き刺さってくるような一言」に立ち止まれ』に、なるほどな〜と頷きました。読書は量ではなく全ての言葉が自分に向けられている事として受け止めるべきなのですね。

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お久しぶりです 岩田温 2004/06/17 10:43
男性 学生 20歳 A型 埼玉県

・・・・・略・・・・・

西尾先生の『男子一生の問題』拝読いたしました。私も紀伊国屋にってテスト販売で購入しました。埼玉の本屋を大体あたったのですが、こちらにはまだ入っていませんでした。
この本は読みやすく面白かったので、是非とも販売促進に一役買わせていただこうと、勝手連的に応援することにしました。勉強会でのテキストに使いますからここで、20部くらいは売れます。そして、私たちの会のメールマガジンでも紹介させていただきますので、これでも10部以上は売れるはずです。ささやかな応援をしていきたいと思っています。

本の感想は、メルマガに載せるので、メルマガの配送が終わり次第こちらにも投稿させていただきます。

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Re:お久しぶりです やわらかあきんど 2004/06/17 12:04
男性 自営業 43歳 O型 北海道

・・・・・略・・・・・

お久しぶりです。
いつも活躍振りを拝見させて頂いております。
私は今この本を2回目の拝読に入ってます。
1回目とは違う角度が見えたりして、それがまた新鮮な感じになります。
1回目には感じなかった事なのですが、先生は今回かなりの決意を持ってご自分を語っております。しかしその代わりとして読者にもズバズバと注文を投げかけています。
それはまるで読者と一緒に酒を交わしながら会話している雰囲気さえ感じ取れます。
もの書きとして、教師として、親として、男として、人間として、その姿が変化し、多くの方達に受け入れられる内容となっていると感じました。

岩田君の地道な活動はこの本によってかなり勇気付けられたのではないでしょうか。
今後の活躍も期待しております。
頑張ってください。

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西尾幹二「男子、一生の問題」 総合学としての文学 2004/06/21 23:54
男性 31歳

 今日西尾先生の「男子、一生の問題」を読ませてもらいました。インターネット−実名で書かない自己欺瞞の章、「ハンドルネームの書き込みの者が、私に無礼な言葉で食ってかかってくるばかりか、知識も文章もレベル以下という場合がある。これは私には不平等であるばかりでなく、暴力であると言ってもいい」を読んで思わず爆笑してしまいました。
 
 さてネット論客の現実はどのようなものでしょうか?これは現実のネット論客と実際に会った人でなければわからないことですが、一概にすべての人が現実生活とインターネット世界での人格が別であるとは言えないでしょう。ちなみに私は自分自身は現実生活でもインターネット世界での人格は同じだと思っています。なにしろ私は京都大学出身の学者に向って「何故京都大学出身者は東京大学の学者に対して不毛な劣等感を持っているのですか?」なぞと平気で言う厚顔無恥な人間です。
 もっとも二重の人格を使い分けることのできる人もいるかもしれない。そういう芸当の出来る人を私は羨ましく思います。

 私がインターネット上で匿名投稿するのは、結局いま喋っている匿名の人がどんな人間か信頼できないからです。仮にその人が実名で投稿しようが自分の顔写真を掲載しようがやはり人間は実際に会って話してみないとその人のその人となりはわからない。
 
 したがって、公知の人でまともな人であろうと判断できる年上の長谷川さんと西尾先生には個人情報を公開しています。

 相互不信に基づく本音の会話というのはなかなか奇妙なものですが、結局それは会話ではなく、人間不在の自分自身の一人語りなのだと考える方が妥当な気がします。

 私はそれでもいいと思うのですが、真のインターネット上での人間同士の双方向性の会話を成立させるためには、管理人がユーザーを管理し、定期的に実際にユーザーが面会して茶話会等を開催するしかないでしょう。

 
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西尾先生の新刊を読んで 一読者 2004/06/21 22:36
男性 33歳

今夜地元の書店の店頭にて『男子、一生の問題』を購入し、今読んでいる途中です。
ここ五年くらい人生がうまく行かず半ば惰性で生きていました。前の職を辞めてから、不安定な職を転々としているのです。とはいえ自分の研究を同人誌に出すなどして自分らしさをいくらかでも主張しようとはしてきました。ただここ最近は土日もただ寝ているか食べているような状態で、自分を見失っていました。
しかし、今回の先生の新刊を少し読んでみて、何か奮い立つようなものを感じています。

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台風が過ぎ去ったあとに キルドンム 2004/06/22 17:57
男性 36歳 O型 岐阜県

 昨晩、『男子、一生の問題』店頭で購入致しました。
 早速深夜一、二時頃から繙き始めましたが、わが身を省みて、思わずドキリとするような記述と示唆とが冒頭近くからちりばめられており、そのたびごとに背筋を伸ばしながら拝読させていただいております。
 退勤次第、今晩もまた読み続けて行くつもりですが、まずは中間報告。

  
Posted by nishio_nitiroku at 16:20Comments(1)TrackBack(1)

2004年06月25日

『男子、一生の問題』 (二)

 この本についての読後感を何人かから早くもいただいた。評論家の宮崎正弘氏からの私信を、ご承諾を得て掲載する。
 
 宮崎さんはご自身の『宮崎正弘の国際ニュース・早読み』『宮崎正弘の国際ニュース・早読み』 6月26日の下欄通信に、拙著への同趣旨の感想文が掲げられている。私信よりくわしいのだが、ここは私信をご紹介する。

 『宮崎正弘の国際ニュース・早読み』の情報量にはいつも圧倒されている。世界へ張った彼のアンテナの広さと機敏さにはたヾたゞ驚くばかりである。
 
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 前略

 ルーマニアから珍しい切手を貼った絵はがきが到着しました。有り難うございます。

 物価のおばけぶりがよく分ります。麦酒が5,000。写真撮影が300,000(!)。

 いつぞや小生も、トルコで日本料理をたべて、640,000リラと言われた時の驚き、ポーランドでジャガイモ・サラダが80,000ズローチと言われたときもそうでした。トルコでは3000円くらい、ポーランドは一万ズローチ=一ドルのころです。ルーマニアの通貨単位で10万が400円だそうですね。新円切り換えに類する通貨政策の遅れでしょうか。

 さて前日に届いた最新刊『男子、一生の問題』(三笠書房)を一気呵成に拝読しました。ニーチェにはじまり、ニーチェに終わる人生論の、いろいろな織りが鮮やかに出ていて、大変参考になりました。御言葉から勝手に引用させて頂くとすれば「さすがにプロの書き手」という感想です。御文章の立て方も「勝負を挑む」スタイルが随所に出ておられました。

 平明な文章なのにすべてが印象的なのは、無意識に強い語彙を選んでおられるからでしょうか?

 たとえば「敵の中にも友を見いだし、友の中にも敵を見失わないニーチェの言う真の友情は、現実にはじつに難しいのである」(42ページ)。

 三島さんが飛ぶように階段をおりてトイレに案内したり、六本木で踊ったり、いかにもあの人らしい情景が手に取るように浮かんできました。

 川勝さんへの忠告もかつ恬淡とでていて、小生などこの人を評価する人がおかしいのでは?と思っていた者のひとりですから。あ、小生のメルマガのご紹介まで頂いておりました。

 「保守論壇のレベルは下がった」と自戒をこめて言われるあたりも福田、三島なきあとの現状を目撃するにつけ、慄然とするほど真実です。

 取り急ぎ御礼方々

               宮崎正弘

平成16年6月22日

西尾幹二先生

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Posted by nishio_nitiroku at 15:01Comments(0)TrackBack(0)