Subject:コーヒーブレイク(管理人Bへの連絡)
From:西尾幹二(B)
Date:2002/08/14
15:57
前略
いろいろ有難うございます。
私の夏の活動の全容を明らかにします。
「つくる会」の運動を背後から大きく包みこんで展開している事に
お気づきになるでしょう。
北欧の旅から帰って、何度か電話を頂いたあの頃私がどんなに切迫した時間を生きていたか、
これでお分かりいただけると思います。
今までいつもこんな歳月でした。ただ今回のように「日録」をつけていないので、
自分にも時間がどう経過したか分からないのです。
ただ「日録」は新しい仕事で、多忙のときにはストレスになります。
時間のあいたときにしか出来ません。
今回は7月23日でしばらく打ち止めになります。
どうかゆっくりページに出してください。
次は7月24日・26日・8月1日・3日という順になりますが、量はぐんと少なくなります。北欧の旅の続編はその間に適宜入れていきます。8月3日の次は15日くらいまでありません。尚、おつくりになっているこの「日録」がすぐに多くの人の目に触れるとは限らないという先日のご説明にはちょっとショックを受けています。事実私の友人は私から聞いても探しあぐねています。いつになれば、あるいはどんな条件が整えばインターネットを開く多くの人の関心の的になり、簡単に知ることができるようになるのでしょうか。私は他には誰にも伝えないでおきます。いつになったら他の人が気がついて私に語りかけてくるかたのしみにしています。恐らく一年たっても誰も知らないままなのではないでしょうか。だとしたらわれわれのこの努力は、貴方の熱い期待にも拘わらず、あまり意味がないということにならないでしょうか。イヤ味を言っているのではなく本当のところが分からないので心配なのです。
以上とり急ぎご連絡とお礼まで
8月12日
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Subject:コーヒーブレイク 2
From:西尾幹二(B)
Date:2002/08/29
21:34
「日録」はいま(8月29日現在)、7月末の跡を追っています。もっと早く前へ進みたいのですが、8月私は『諸君!』に62枚(「なぜ国家から目をそむけるのか——W杯、靖国、ナショナリズム——山崎正和氏らに問う」)を書いて9日間を消費してしまいました。そしてすぐつづいて『正論』(特集号・明治天皇とその時代)に30枚ほど、明治の言語改革いわゆる文語体から口語体への言文一致に関する論考を書いていて、時間的に「日録」を追いかける余裕が完全になくなっております。
この後者の国語論は、現在の日本語が「言文不一致」体であること、その原因が江戸の蘭学に胚胎していることを考察したかなり大胆な見方を含んでいて、国語学者へのチャレンジを意識しています。専門の国語学者から笑われるかもしれませんが、まあいいのです。私の内部に今、開拓すべき新しいテーマが動き出しているとも感じております。
さて、そんなわけで「日録」が置き去りにされております。一昨8月27日に、とても眺めのいい浜松町の貿易センタービル39階のレストランの一部屋をかりて、「路の会」の暑気払いのパーティーが行われ、盛会でした。
席上、藤岡信勝氏から愛媛勝利の詳しい報告があり、氏はみんなから大拍手を受けました。愛媛の採択に関しては藤岡さんと「つくる会」事務局がじつに献身的でした。勿論全国の支持者のみなさまのご努力とご熱意にも頭が下がります。本当に有難うございました。藤岡さんの生き生きした、嬉しそうな顔がライトに映えていた一景が印象的であったことを、ご報告します。
前述『諸君!』論文に没頭していて私は愛媛にいけなかったことをお詫びします。じつはこの論文で証明しましたが、靖国をめぐる「追悼懇」(福田官房長官私的懇談会)において、坂本多加雄氏がたったひとりで敢然、正論を吐いてがんばりぬいているいきさつをドラマ仕立てで叙述しました。坂本さんは少し体調をお崩しになり、このパーティーにはご欠席でしたが、小田村四郎拓大総長その他から、「自分も察知している、坂本さんご苦労さん」のことばがありました。
みんなそれぞれ生命を燃やし、夏をくぐり抜けつつあります。
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Subject:感想への応答
From:西尾幹二(B)
Date:2002/09/06
23:20
掲示板を読んでいてくださる人へ。
>作為さんへ
目に留めて下さってありがとう。ひきつづき見てください。
>魂のよしりんさんへ
あなたの言う「集団主義的な善悪二元論」とは、ファナティズムということです。私のさきの本『歴史と常識』の副題は「ものの見方の一元化を排す」です。あなたのおっしゃる通りです。
>HISASHIさんへ
北欧紀行をよんで下さってどうもありがとうございます。旅のさ中には心が満たされ、書きたいことが山ほどあるように思えているのに、実際に書けばあの程度です。言葉は無力ですね。それでも、読んで下さって、なにかを感じて下さったご様子をみて、とてもうれしく思います。どうもありがとうございます。
>管理人(山形)さんへ
韓国は大嫌い、台湾は大好きというワンパターンの罠にはまってはいけないと思います。どちらも「他国」です。私はそのことを言ったつもりでしたが、丁寧によんで分かって下さったご様子で、有難うございます。自分と他人との間には溝があるという認識は、韓国に対しても台湾に対しても等しく同一でなくてはなりません。緊急事態で台湾に出兵すべきだというのなら、韓国にも同様な措置がとられねばならないでしょう。朝鮮半島はアメリカにまかせるのにどうして、日本は台湾を守れ!の一点ばりになるのでしょうか。保守には保守なりの惰性があります。同じ「正しい」主張を繰り返すばかりの最近の保守は思考の怠慢に陥っています。あなたの仰言るように私は、必ずしも「絶望」はしていませんが、一本調子の「正しさ」は現実の前ではいつも無力です。
>佐々木寛さんへ
目に留めて下さってありがとうございます。ひきつづきみてください。
>正論読者さんへ
「日録」を目に留めて下さってありがとうございます。ひきつづき見てご感想をお寄せください。
>機会計算課長さんへ
拙著をよんで下さって、たくさん長く書いて下さってありがとうございます。願わくば、本の中のどの部分、どの表現に具体的にこれこれの感想をもった、ここは賛成だがここにはかくかくの理由から異論がある、などと、個別にわかりやすく書いていただけたら幸いです。『正論』10月号のシンポの発言にご共感くださりありがとうございます。(管理人[山形])さんにもこの点での応答をしましたが、同じ正しい主張を繰り返すばかりの最近の保守の思考に私は少し疑問をもっています。あなたが感想に「いままでとは論調がちがいますね」と書いて下さったのは、私の疑問に気がついて下さったからです。どうもありがとうございます。
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Subject:宝さがしゲームのようでした
/From:東郷大介 Date:2002/09/06
11:18
昨日、偶然「日録」を発見しました。3週間も更新されない少々呆れた「つくる会」のHPからリンクをたどり、洞窟をさまようように進んだら、その先に突然宝物が出現した感じです。
西尾先生の肉声を聞くようで、最初からむさぼるように読みました。
管理人諸氏のご努力に敬意を表します。
荒間様のおっしゃるとおり一歩一歩の前進ですが、今後の発展を切に期待しています。
それにしても、洞窟の中を徘徊しないでもすむように、リンクの改善が急務ではないでしょうか。
.
Subject:Re:
宝さがしゲームのようでした /From:荒間宗太郎 Date:2002/09/06
17:38
どもども m(__)m
to :
東郷大介さん
> 昨日、偶然「日録」を発見しました。3週間も更新されない少々呆れた「つくる会」の
>HPからリンクをたどり、洞窟をさまようように進んだら、その先に突然宝物が出現した
>感じです。
三週間どころか丸一年更新されていないところもあるしなぁ(苦笑)。もう少し、続ける
という努力を各支部はして欲しいとは思う。まぁ、有志がボランティアでしているのだか
ら致し方ないのも判るから、あんまり声高には言えないんだけどね。それでも、支持者や
支援者をより多く今の時期に獲得しておかないと、来年以降には続かないし、次回の採択
戦にまた負けてしまう危惧がある。何とかネットワークをより強固にしていきたいものだ
ね。
それはそうと、「宝物」という高評価に感謝します。
> 西尾先生の肉声を聞くようで、最初からむさぼるように読みました。
何か一つでも意気に感じる事がありましたら、感想等をお願いします。そのままFAXで
西尾先生に送りますので。読んでいる人たちの生の声が聞きたいし、それが励みにもなりま
すから。よろしくお願いします。
> それにしても、洞窟の中を徘徊しないでもすむように、
>リンクの改善が急務ではないでしょうか。
全く、そう思うのですが、なかなかインターネットに勇気を持って挑む人の
少ないのがネックでして(苦笑)。岡山支部有志さんちと品川区部有志さんちとは
相互リンクしていますが、残念な事に本部との間が途切れている。本部はこの板
も見ている事になっているんだけど、なかなか実際は見てないようで(苦笑)。実
際の動員力もまた別の団体さんに頼っている現状らしいから、インターネットを
自前で活用するにはまだまだ先の話しかも知れない。そんな中で、ほぼ最高齢の
西尾先生が一番積極的なのが救いでもあるし、また西尾シンパ団体との揶揄にも
繋がるところが辛いとこです。子供たちにより良い未来を残したいだけなんだけどね。
てなことで、ではでは
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Subject:>東郷大介さん
/From:年上の長谷川 Date:2002/09/06
20:51
「日録」をむさぼるように読んでくださり、有難うございました。
がらにもなく・・・・・『宝物』と言う評価にうるうるです。
本日後半もしくは明日には更新できる予定ですので、御期待くださいませ。
あちこちに宣伝していただければありがたいと、、、、
早速FAXして送ります。
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Subject:「日録」ならではの発見
/From:東郷大介 Date:2002/09/09
10:43
「日録」の中にある北欧紀行文を読むのが楽しみです。旅をテーマにしたエッセイは、先生の著作のあちこちにあり、そこにはときどき本当はやさしい先生の顔が見えます。
「闘う」評論家西尾幹二もいいですが、「たたずむ」文学者西尾幹二に私は惹かれます。
『西尾幹二の思想と行動①』の著者写真(昭和46年撮影)では、まだ黒髪のふさふさした先生が、にっこり笑ってダンディ?に煙草を指にはさんでおられます。しかも目の前のテーブルには煙草が二箱重ねて置いてあります。「日録」の中に『私は喫煙しないが』とあるので、おやと思い、ああいつか禁煙の苦闘を克服されたのだなと理解しました。
これなど、「日録」ならではの発見です。
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Subject:目論見どおり(^^;;
/From:荒間宗太郎 Date:2002/09/09 15:26
どもども m(__)m
to :
東郷大介さん
> 「日録」の中にある北欧紀行文を読むのが楽しみです。旅をテーマにしたエッセイは、
>先生の著作のあちこちにあり、そこにはときどき本当はやさしい先生の顔が見えます。
> 「闘う」評論家西尾幹二もいいですが、「たたずむ」文学者西尾幹二に私は惹かれます。
実は、これこそが最初の目論見だったのね(^^;;。
いつもいつも勇ましい掛け声ばかりでは人はついてこないし、ついて行っても疲れてしまう。
ホッとする瞬間が実は大切なんじゃないかと思うんだよね。そう言うひとときを提供したいと
思って日録サイトを運営しています。堅い話なら本部や支部のサイトでやってもらえれば結構。
何も個人サイトまで堅い話や真面目な話しで一色に染まらなくともいいんじゃないか。批判に
もならない愚痴だって無くっちゃ可笑しいべさ。と思う。支部支援板も色々とあるけれども、
みんなが一応に応援のみじゃおかしいと思うのね。批判も非難も愚痴もみんな飲み込める懐の
大きさこそが会を大きくしていくと思う。その一助になれたらいいなぁと思って運営していま
す。正面からじゃない、横顔もあるんだよ、と言うところに気がついて貰えて嬉しいです。
てなことで、ではでは
.
Subject:感想への応答
From:西尾幹二(B)
Date:2002/09/09
22:21
>東郷大介さんへ
北欧紀行文をご愛読ありがとうございます。
忘れないうちに「つづき」を書きたいのですが『日録』に追われて
うまく行きません。
煙草は40歳でピタッと止めました。
口腔内が荒れ喉が不調になり、恐怖から止めることができました。