小泉政変と岩手の旅

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 8月22日-23日は忙中に閑あり、少し寛いだ、いい思いをさせてもらった。岩手県花巻温泉の随一の高級旅館「佳松園」で一泊した。

 松の林に囲まれた館の位置がいい。お湯も清潔で、広々としていて、露天の眺めもいい。車を運転してくれた旅館の従業員が「私たちは時間外でも入浴禁止なんです」と言っていた。

 朝食も食材にひとつひとつきめ細かな配慮があり、京都その他の一流ホテルの朝食よりずっと上等だと思った。

 夜は中庭に篝火(かがりび)がたかれ、建物と建物の間に岩清水が湧き出ていた。平成12年の開店で、まだ桧の香も漂っている。

 それで講演は「森林と岩清水の文明」(『国民の歴史』)から始めた。東北は縄文の中心地である。そのあと乞われていたテーマに従い、領土、皇位継承、歴史教科書の順に語った。岩手県神社総代連合会定期大会である。

 午前中は、雛壇に県内の各党候補者が坐っていたそうである。私は12時半からの講演で、郵政民営化のテーマはあえて口にしなかった。ここは小沢民主党の地盤である。郵政反対票を投じた自民党議員は岩手県にはいない。しかし賛成派はいる。集った1000人から成る神社の総代さんの中には特定郵便局長もいれば、小泉シンパもいる。だから私は講演では一言半句も郵政については言及しなかった。

 新幹線は東京まで3時間半である。東京駅で『夕刊フジ』を買った。期せずして小沢一郎氏の顔写真が大きく出ていて、造反組の自民党議員について、普通いわれているのとは違った意味の厳しいことばを語っていた。私は共感した。

 

「首相の術中にはまっている。彼らは『(独裁強権の)小泉が牛耳る自民党ではダメだ』と言うのだから、自民党をぶっ壊すぐらい全面対決しなければ話にならない。それなのに『自分たちこそ自民党だ』なんて言っている。国民の目には奇異に映るし、理解されない」
――無所属で戦う造反組は「いつか復党する」と考えている。
 「復党なんか無理だ。刺客候補が比例重複で当選するんだから、いくら無所属で勝っても、その選挙区には自民党議員がいる。総裁が代わっても、現実問題として復党させられない。権力から離れた元自民党議員なんて誰も応援しなくなる。ピントがずれている。」
――彼らは腹がくくれていない。
 「郵政法案を否決した時点で造反組が総結集していたら、大変な新党になっていた。小泉マジックにも絶対負けなかった。反対する以上は徹底して戦わないとダメだ。子供のママゴトじゃないんだから。そこをまとめ切れるリーダーが」造反組にいなかったということだな」
――それにしても、同じ釜のメシを食った同志に刺客を送るなど、首相の手法は日本人の感覚を超越している。
 「それでも首相が支持されるのは、国民も『今までのやり方ではダメだ』と思い、『首相は本気で改革に取り組んでいるのでは』という期待と錯覚を持っているからだ。しかし、実像はまったく違う」
 「今回の解散は、自分の保身と権力維持のためだけの強行策だ。自民党の不始末でこういう事態を招いたのだから、本来は内閣総辞職以外にない。それなのに論理をすり替えて、権力を振り回して解散した。恐るべき人間だ」

 私はむしろこんな風に解釈する。世の中の人は自分のことでないかぎり悲劇が見たいのである。強者が出て、誰かが転落するのを見たい。退屈しているからである。

 「パンとサーカス」のうちパンは満たされているのでサーカスが見たい。小泉純一郎はこういう頭だけは発達している。

 「“笛を吹き鞭を振る”冷血な魔術師の頭脳だけは備えているわが宰相である。」は、私が佳松園の座敷にファクスで校正用に送られてきた『正論』の、6枚短文の中の一文である。

 小泉首相は再選されたとして、郵政法案を再提出する場合に、過半数でいいと思うのは間違いである。三分の二を得なければ憲法の精神に合わない。また、否決した自民党参議院議員にも衆議院造反議員にしたのと同様に、離党勧告をしなければ筋が通らない。

 彼は筋の通ったことを国民に要求しているような顔をして――そしてそういうことで国民の喝采を得て――じつはいろいろな処で筋の通らない矛盾したことをやっている。造反衆議院議員に離党勧告をしたとき、武部幹事長は自発的に離党してほしい、そうしてくれればいつかまた一緒にやれる日が来るかもしれない、さもなければ選挙後、党紀委員会にかけ罷免する」と言った。これは当事者の未来を不安にし、心をいじめる方法である。悪質である。

 それでも大衆は、「そうだ!それくらいきっぱりやれ!」と喜んでいる。人が追いつめられたり、迷ったり、苦しんだりするのを見るのは快楽だからである。

 が、いつの日かフッとこの空気が変わるときがくるかもしれない。国民が日本社会の体質の異変に気がついて、不安になったときである。その転機が9月11日までにくれば、自民党は敗北するだろう。

 私は参議院で再否決される可能性は高いと見ている。いままで参議院否決派議員の心理を不安にし、追いこんでいて、彼らを硬化させ、彼らの猜疑心を高めてしまったからである。

 公明党の神崎氏は、「もしそうなったら首相の任期を延ばして次の参議院選挙で議員を入れかえればよい」とまで言っているが、ここまで言うのは二院制の法秩序を無視し、国民をバカにした独裁者の無法の論理で、もうお話にならない。

 私は挫折した小泉純一郎の次の行動に注目している。この精神タイプは自己破壊ではなく、必ず他者破壊に向かう。彼は孤独の人である。恐しいことが起こるかもしれない。

「小泉政変と岩手の旅」への25件のフィードバック

  1. 鴻池って綿貫と一緒で
    郵政の運輸の下請けを親戚が経営してるんじゃないの、
    そんなことおくびも出してないけど、

    鴻池運輸、鴻池運輸、鴻池運輸

    創業が関西で一致してるんだよね
    先生の地元と、これ、どういうことよ

    多分、自民党が負けたら小沢はこういう奴らと組むんだろうな。あーあ、お先真っ暗だ。

    まあそんな庶民のことなんて、頭のいい、西尾先生には関係ないでしょうね。

  2. もう少しきちんと調べてから書き込んだほうがいいですよ。
    以降は、自分できちんと確かめる癖をつけてから書き込んで下さい。

    お題目だけ改革を唱える小泉氏よりは、ずっとまともな方かもしれません。
    あれだけ明言した靖国参拝ですらまともにできない小泉氏よりは、少なくとも肝っ玉だけは据わっている方のようです。

    鴻池運輸は鴻池組の関連企業です。

    鴻池組関連企業一覧

    鴻池組の歩み

    鴻池祥肇先生について

    小泉首相を悩ます鴻池祥肇(てっく氏のサイトより)

    規制改革なくして日本再生なしプレジデント紙

    精彩を欠いた小泉内閣の中でひとり気を吐く鴻池祥肇大臣AERAインタビュー記事

    そう言えば、小泉氏も孔子を不用意に持ち出して恥をかいていましたね。

    (小泉氏に対して)
    大塚耕平君: 孔子の四絶というのがあります。

    四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし。

    これを孔子の四絶といいますが、解説書、これ私の解説じゃないです、

    無理を通す、思い込みのある人は他人の都合はもとより、他人の感情さえも無視して自分の考えを押し付けてくる。
     

    平成17年7月15日参議院 郵政民営化特別委員会 より

     
    孔子のことはよく知らないのですが、
    小泉氏を思ったならば、なかなかうまいことを言うものだと妙に納得しました。
     
     
     

  3. 我が国は、高度相互信頼社会である。
    今日の敵は明日の友ともいう。
    それが非常に濃い社会である。
    そして、その感覚が、我が国の秩序の基礎をなしている。

    よって、信頼を裏切らないように努力する。
    がんばり過ぎて自殺する場合もある。命を懸けて、信頼を守る。
    また、疑われただけで、傷つくし、怒ることになる。

    このようなすばらしい、日本国の美風を壊そうというのが
    小泉という男である。
    自民党が救いようがないから、この切れるガキレベルの
    男がのさばってしまった。
    この男は、気がついたら、アメリカの代理人になっていた。
    これで、彼のやりたい放題に手出しが出来なくなってしまった。

    小泉だけではなく、
    現在の日本社会は、会社と従業員、官僚と民間、家族、師弟といった関係にある
    日本人的相互信頼の精神を壊そうとしている。
    つまり、日本文化の破壊、日本人抹殺を行っているわけだ。

    野蛮な法律万能の遅れた社会のマネをしようとしてるお笑い国家である。

    郵政民営化などという、単純な話ではない。

    PS:鴻池氏の言動を見ている限り、信用できると思われる。

  4. 負け組の逆襲

     この文章はおもしろいですね。まだはっきりした論理にはなってないんだけど、それに固まる前の空気みたいなものを捉えている文章ですね。

     私はホリエモンがとんでもない下手を踏むのではないかと見ています。彼はこの役には向いていない。なぜなら、株はお金で買えるけど、票はお金では買えないからです。広島市民はそれを示そうとするでしょう。

     今度の小泉首相のサーカス、まるでローマ帝国時代に市民の不満をそらすために行なわれたというコロッセウムでの残酷な見せ物を思い起こさせます。ただ、今回の彼の失敗は、いうところの勝ち組、負け組の間での殺し合いの決着を国民に任せてしまったことです。下駄を国民に預けてしまった。ここに彼の自分の権力への過信があらわれています。私は国民がこの勝ち組、負け組という昨今の風潮を追認するとはとても思えないのです。大多数の国民にはよくない世相として捉えられているはずです。そして、選挙というのは常に絶妙の結果を生むものです。さらに二つ目の失敗としては、小沢氏がいうように造反組が選挙後の復党にふくみを残していて煮え切らないのと同様、小泉自民党側も造反組を即座に党員除名できなかったことです。選挙後に除名もありうると、まだ彼らが勝った場合の自民党票としての活用にも色目を使っている。つまり、勝ち組、負け組のコントラストがまだはっきりしていないわけです。これでは、いわゆる刺客に投票するのが勝ち馬に乗るという感じにもなりにくい。むしろ、伝統的な判官びいきの票が造反組に集まる可能性の方が高いのではないでしょうか。ひょっとしたら、この波に乗って鈴木宗男さんまで復活するかもしれません。負け組の逆襲が始まるのかもしれません。

  5. WILL・10月号 『小泉「郵政改革」暴走への序曲』拝読致しました。

    今のマスコミや新聞紙上で喧伝される郵政解散劇の如何に上滑りの報道に始終して、本質から目を覆う報道姿勢に憤りを通り越してもはや虚しくなります。

    郵政改革の問題の核心は一体どこにあるのか。
    小泉首相が、
    「郵政改革法案をこれほどの無理をしてでも通さねばならないのか。それは日本の国益に適うものなのか。」、「いずれにせよ同法案を通すために恐怖政治を敷かなければならないほどの、よほどの、切迫した事情があることだけは推察できる」(WILL・108P)
    と記述されておられる箇所、まさに私も疑問に感じているところでした。

    郵貯・簡保の資金を特殊法人に流し込んだのは、財務省や政治家の政治判断であり、財投システム固有の問題であること。郵貯・簡保の資金が潤沢にあるために特殊法人へのムダが生じているのではない。郵政改革の最重要のポイントは財務省のカネの使途解明であること。政府が巨額な借金を抱える現在、郵政民営化するということは、国債が市場で売られ価格下落、金利上昇により財政破綻の恐ろしい状況を招く恐れがあるということ。

    先生の畳み掛けてくる論理に、なんともこの郵政民営化という問題は、単に小泉劇場を面白おかしく娯楽化して楽しんで居てはいけない。捨ておけない問題が潜んでおり、それは日本の将来に重大な危惧を与える恐れがあると言うことが、良く分かりました。

    「今解散は、郵政解散であります。私は国民に郵政民営化賛成か、反対か国民に聞きたい」と、あの記者会見の絶叫を思い出しますが、一体小泉、竹中コンビは、何処に彼らの指導者としての国民に対する真実、誠実があるのでしょうか。

    単調な「民に出来きることは、民で」というキャッチコピーを繰り返すだけで、なんら説明責任を果たさぬ小泉首相に危うさを感じていましたが、西尾先生の理路整然とした分析にやはりそうだったのかと、哀しくも納得してしまいました。

  6. 郵政公社解体

    「民営化」という言葉に問題があるんですよね。
    これは国鉄改革時代からですが、日本政府がやってるのは、
    諸外国のような民営化ではなく、「私有化」なんですが、
    なぜか新聞がこれを書かない。
    民営化だけなら、再度国有化することもできますが、
    売っちゃったらもうどうしようもない。

    小泉さんたちがやりたいのは、政府の信用と優遇で、
    圧倒的な競争力がある郵便貯金を民営化の名の下に、
    銀行並みの競争力に引き下げること。分割した貯金の一部を
    外資や邦銀に払いさげること。こうして銀行(私企業)が支配する国が
    出来上がる。
    たしかに、郵便貯金−公共事業にたかる道路族や土建族も悪いですが、
    これがよくないからといって、貯金を銀行族や金融族に渡したらもっと
    恐いことになる。
    経済はへたに知識がない方がわかる。半可通あたりがすぐに騙される。
    知識のない人は、経済評論家の言うことを聞かないから騙されない。

    小泉さんが銀行のためではなく、国民のために改革をするということは
    ありえない。だって、彼は日本が嫌いみたいだから。徹底した個人主義者が
    みんなのために何かするということはありえない。靖国参拝も自分のため、
    村山談話を追認したのも自分のため、だから、彼にはこれが矛盾している
    ことがわからない。ブッシュにへつらうのも自分のため、彼の行動は
    支離滅裂ですが、自分のためということでは一致してるんです。

    郵政公社解体は、日本国解体につながります。

  7. 郵政民営化も撤回?

    小泉さんのネタです。
    孔子に続いて、またやってくれました・・・

    小泉総理は今回の衆議院解散の際に自らをガリレオ・ガリレイに例えましたが、ガリレオ研究者が苦言を呈しているそうです。

    天動説が常識だった16~17世紀に、地動説を唱えたイタリアの物理学者であったガリレイは宗教裁判にかけられ、「それでも地球は動く」と叫んだというエピソードは有名ですが、実際にはこう言ったという事実はないそうです。

    郵政民営化法案が否決されたことを受けた境遇をガリレオと称した小泉総理ですが、史実のガリレオは宗教裁判で有罪となり、地動説を撤回していますので、もしガリレオと一緒ならば郵政民営化は撤回となってしまうそうです(笑)

    郵政民営化だけを叫び続けている小泉さんですが、世論は他の政策も重視する声が大きくなりつつあるようです。宗教裁判ならず国民の審判の結果は果たしてどうなるのでしょうか?

    小泉首相 わが身はガリレオ 郵政民営化の正当性を強調

    読売新聞「首相のガリレオ引用、研究者が苦言」

    朝日新聞「比例区投票先 自24%・民16%に接近 連続世論調査」

    痛いコメントや引用は、森派の呪いなんでしょうか・・・

    朝まで生テレビアンケート結果

    「Q1.貴方は政権交代を望みますか? 望みませんか?」
     
    政権交代を望む(小泉不支持)    269

    小泉総理のやり方に反対      138
    民主党政権になったら面白そう    76
    自民党では良くならない       55

    望まない(小泉支持)        244

    小泉総理の改革に期待しているから 190
    民主党が頼りないから        38
    自民党以外に任せられないから    16

    あーあ、メッキはげるの早すぎ・・・

  8. どうにも、素朴人と言う人物の文章は、支離滅裂なのだが・・・。
    みんな、いま一度、読み直してくれ!
    解釈を施すのも面倒だ。
    文章として成り立っていないだろう・・・。

  9. 私は素朴人さんのコメントは、恐らくその直前のコメント中の「孔子の四絶」を受けてのひねりを加えた発言だと受け取りましたが。

    「孔子の四絶」をどう解釈するかはその人によりますし、山本七平流もあります。
    ここでは、ひろ さちやさんの文章を紹介しておきます。
    (WEBで手っ取り早く紹介しやすいのがこれというだけなので、この解釈を支持するという意味ではありません)

    「孔子の四絶について」

    <ひろ さちや著:「論語―生き方のヒント」より>

    孔子は、意と必と固と我の四つを絶ったというのです。

    研究者の解釈によれば、<孔子は四つの勿れを守った。意地にならぬ、執念しない、固くなにならぬ、我を張らぬ>(宮崎市定訳)

    わたくしは、この四つを日本語では一語にまとめることができると思うのです。即ち、

    それは、―がんばる― です。従って、孔子はがんばることをしなかった人間です。

    そこで、「がんばる」という言葉を辞書で調べてみます。

    『(1)他の意見を押しのけて、強く自分の意見を押し通す。我を張る
    (1) 苦しさに負けずに努力する。
    (2) ある場所に座を占めて、少しも動こうとしない。』(大辞林)

    わたしたちは、自分の意見と他人の意見が違ったとき、「俺の意見とおまえの意見のいずれが正しいか、ひとつ白黒をつけようではないか」と言ったりします。この「白黒をつける」という考え方は、百点か零点かといった考え方です。この考え方だと、誰もが自分の意見が百点だと信じていますから、相手の意見が零点になってしまうのです。そして、そうなると、もはや相手の意見を聞こうとはしません。聞くだけ無駄だと思ってしまうのです。

    しかし、実際には、自分の意見は八十点ぐらい、相手だってまんざらまちがった意見を述べているのではありませんから、七十五点ぐらいでしょう。白か黒かではなしに、灰色なんです。そう考えれば、相手の意見を認めることができます。

    だから、頑張ってはいけないのです。その頑張りが「意」であり「我」でしょう。また、ある場所に座を占めて動こうとしないのが「必」であり「固」でしょう。さらに、苦しさに負けずに努力するのは、「必」であり「固」です。

    孔子がいちばん嫌いな人間は、おそらく現代日本人でしょう。頑張りに頑張っている現代日本人を見て、孔子は、「いい加減にしろ!」と言うでしょう。その「いい加減」のところが、儒教でいう ―中庸― です。ものの見方にしても行動にしても、極端に偏らないのが中庸です。中庸というのは、中途半端ではありません。むしろ積極的に中正を求めることが、本当の意味での中庸です。

    これ読んでから素朴人さんのコメント読むと、おもしろいでしょ。

  10. 素朴人さんの、その場の思いつきの文章を、勝手な解釈しないで欲しい。
    その内容に、それ以上もそれ以下もありませんよ。

    西尾先生に言いたいのは、「現実」バランスを取り戻して欲しいと言うことです。
    このままでは、西部邁の如き、ただの「条件反射の批判」のようです。
    最近、論旨の落としどころとして「政界再編」が言われているようですが、それは【具体的】にどのようになるのでしょうか?
    どのような【流れ】で、どのような【数値的編成】に至るのでしょうか?

    なんで、「小泉外し」されど「自民党支持」と言えないのか?
    「自民党支持」じゃなかったら、【どうするのか?】

    そして、その結果、政治は、どのような動きを為していくのか?

    それらが全く語られていない。

    私のとこにくるメールは、全て、それへの疑問しきりだ。

    西尾先生と、現在のブレインの「暴走」に、多くの人が疑問を抱いている。
    まあ、【社会反乱】が目的なら、それでもいい。

    【具体的】に、【具体的】に・・・。

  11. 郵便貯金のはじまり

    自分の財布をよく知らない外国人に預ける人がいるでしょうか?
    小泉さんの言ってる民営化とは、そういうことです。

    バブル経済後の不況はなぜ生じたか?
    バブルがはじけたから、不況になったのではありません。
    あのときに銀行に集中したお金が、バブル後に日本社会に還流せずに、
    海外に投資されたからです。
    その上、通貨金融戦争に負けて、アジアや欧州でお金をすっちゃった。
    日本人が稼いだお金が、銀行の海外ばくちで消えてしまったのです。

    だいたい、なぜイギリスやオーストリアで郵便貯金が始まったのか?
    当時の民間大銀行は集めたお金を、海外の戦争にもっぱら投資したからです。
    お金が海外に出ていかないように、不況にならないように、災害のときにも
    困らないようにと、国営の貯金が始まったのです。
    財布を外国に預けたら、日本人がいくら働いても不況になります。
    子供でもわかることです。

    ドイツの郵便局も民営化(民間法人化)はされましたが、15年間株は売りません
    でした。2004年に一部売りに出されましたが、政府の持ち株率が50%以上と
    定められています。なんで、日本の郵便局は2年で100%売却されなければ
    ならないんでしょう?一体誰が買うんでしょう。そして、そのお金は一体
    どこの国のどんな戦争に投資されるのでしょう?

    ガリレオ・ガリレイ

    ガリレオ・ガリレイですが、私も詳しく研究したわけではありませんが、
    たしかあれは地動説を唱えて宗教裁判にかけられたわけではないと
    思います。それはブレヒトという作家の書いた戯曲の話です。
    実際には、教会がもつ聖書解釈権を侵したからだと思います。
    当時は(カトリックは今も)聖書の解釈は聖職者の占有事項だったわけです。
    聖職者ではないものが、独自の聖書解釈をしたり、説教をしてはいけなかった
    のです。ガリレイはこれをやったのです。

    コペルニクスの地動説自体は、教会が暦の計算の補正を試みたところから
    生まれたものですし、この計算法は教会内でも事実上使われていました。
    だから、コペルニクスの本も禁書にはなっていません。
    また、当時の教皇は、学者ガリレイの元パトロンで旧知の仲です。
    かなり親しかったわけです。自分の娘の養育まで当時修道院にいた
    のちの教皇に依頼していました。
    問題になった天文学の本も教皇が薦めてガリレイに書かせたものです。
    たぶんですが、ガリレイは昔の恩人だった教皇を挑発するような
    ことを何度も繰り返していて、この本でも天文学の範囲をこえて、
    最後には教会の聖書解釈よりも自分の聖書解釈の方が正しいと書いて、
    有罪になり自宅軟禁されたのです。
    ほとんど確信犯的です。(ちなみに刑罰はたいしたことありません)
    旧知の間柄での聖書解釈をめぐる危険な火遊びだったわけです。
    話が天文学の範囲でなら、全く問題ありませんでした。
    問題の本質は、宗教か科学かということではなく、聖書の解釈をめぐる権限、
    科学者が宗教の問題にまで口出ししてよいのかという宗教的権限の
    問題だったのです。(だから宗教裁判なんです)

    ——地動説自体が当時は間違いとされていて、それを主張したガリレイが
    異端裁判に掛けられた——というのは、マルクス主義者がマルクス主義=地動説、
    科学のように正しい、とすりかえるために作ったフィクションで事実とは
    異なります。
    この左翼作家ブレヒトの作品は、教会と科学の関係を一般に誤解させた、
    最も責任ある問題本です。新しい教皇であるベネディクト16世が、
    このガリレイ事件について以前研究されていたはずです。

    つまり、このガリレイの一件は、昔からよく「問題のすりかえ」を試みる
    人たちに使われてきた作り話なのです。

  12. 蘭さん
    別にわざわざみんなの目の触れる場所に書くような内容でもないとは思うんですが。
    確かメールとかじゃなく、皆が見てくれる場所でのやり取りが好きだと言ってたようなのでやむを得ずここに・・・
    辛辣なコメントが返ってくることを厭わない上での露悪趣味的なものなのでしょうから。

    まるで自分の文章が思いつきでないとでも言うような書き方ですが。
    それとも、自分の文章だけは反芻して好意的に意を汲み取れとでも。

    それよりも、自分で自家撞着を起こしていることに気づいて欲しい。
    具体的には書きませんが、憶測と決め付けの文章。
    そんな言い方でよければ、暴走しているのは小泉であり、臆病な取り巻きであり、どうしていいか分からなくなってすっきりしないあなたやその周りの人かもしれない。

    >なんで、「小泉外し」されど自民党支持と言えないのか?
    そんなこと、他人に強制するもんじゃないし、小泉を外したければ自民・公明が過半数を割らないといけない・・・論理矛盾。

    個人的には考える材料として既に言うべきこと、説明すべきことは半分くらいは書きました。
    (あなたの板でね)

    それで・・・西尾先生の心なんて私にゃわからないし・・・それはご本人の問題
    誰かが勝手に解釈して代弁するようなものでもない。
    ということで、ここはコメント不能。
    私はただのサイトのメンテ屋なんで、西尾先生と直接言葉を交わしたこともないし、メールすらやり取りしたことがないのでなおさらですが。

    【具体的に】・・・自らが具体的な論を立てずに抽象的な短文で、考察の部分を飛ばして行動面で具体的な説明を求めるなどというのはおかしな話では。
    基本はラショナル・チョイス(合理的選択論)の提示というだけの話でしょう。
    それ以上を具体的に語れば選挙誘導になるし、アフォリズム(≒奇抜な表現で、たくみに鋭く真理を述べた言葉)でもなくなる。

    考えるのはあくまでもあなた・・・そう、あなた自身。
    何をやり取りしたところで個人の行動など変わるべきもないだろうし変わらない。

    最近、社会のバランサー、あるいはブレーキとして・・・是々非々の意識を持たないエモーショナルな保守よりも、リベラルがごく少数は必要なのかもしれないと個人的には思ったりもします。

    実際、国会の質問でも鋭いのは民主か共産だったし・・・城内さんたち以外は・・・

    別に郵政が民営化されようが、誰かに乗っ取られようが、特に困らない人のほうが多いのかもしれない。
    さしあたって近い将来困るのは、所得の低い人たち、いまいろんなところで小泉マンセーってやってる人たち・・・
    長い目で見ればいろんな面で国が毀損される可能性は否めないと思います・・・こういう場合は最悪のことを想定するのが普通ですから。

    誤解を恐れずに言えば、郵便局長さんが、たかだか1000-2000万ぽっちもらってどこが悪いのか。

    国の財政から見れば380兆円の国民に開示されない特別会計のほうが悪いに決まってるでしょう。
    森を直すのに森全体を見ずに木だけを見るというのか。
    額が大きすぎると想像力も麻痺するのか?
    年金の資金でも特殊法人向けの財投債は買われているし、買い続けられるんですが。
    国民が知らないうちに、厚生利権が大膨張をとげてきたのは厳然たる事実。 厚生年金基金などは、厚生官僚の「天下り組織」となっているし、年金保険料の徴収・管理は徴税組織との二重構造という国家的ムダになっている。140兆円という年金資金の運用がどうされているのか誰も言わない。運用状況の開示もしない。
    小泉はマニフェストでも、昨日の与党討論でもはぐらかした。
    抜本改革なら厚生利権が根底から揺らぐから仕方ないけど。

    ここで開示されている分だけでも見てみればいい。
    概要http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/46houko/h17/h17n.htm
    一般会計http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/46houko/h17/h17o.htm
    特別会計http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/46houko/h17/h17s.htm
    各党のマニフェストで主に触れられているのは一般会計。

    プライマリーバランス(基礎的財政収支=公債金収入以外の租税等収入と公債費を除く歳出との財政収支)の

    黒字化?
    均衡?(公債金収入が過去に発行した公債の償還費と利払いにあてられるのみで,一般歳出に支出されることのない状態)

    それが必要条件であるのかどうかにも言いたいことがありますが、それは割愛するとして、
    見るべきは「II 平成15年度特別会計歳入歳出決算」以降。
    一般会計の予算審議は取りざたされるので見ている人もいるかもしれない、
    では、特別会計はどういう風に決められているのか知っていますか?
    一般会計の何倍ありますか?

    少し古いがわかりやすいので紹介します。
    財投・郵貯・簡保・公的年金B/Sの現状と資金の依存関係(2002年度末)-財投債に完全移行する前
    http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2004/pdf/040428_04.pdf

    郵便局員が、26万いようが、パート含めて38万いようが、大したことじゃない。
    郵便職員は、身分だけは郵政国家公務員でも、一般にいう国家公務員の定員外であり、その給与は税金とは関係なく独立した事業収入から支払われていますから。
    「給料に税金が使われているわけでなし」こう言われると苦し紛れに「見えざる国民負担」などと架空の経費を算出する。
    それを言うなら、特殊法人の人件費は国家公務員の1.2倍以上で、しかも金遣い(予算)に関してはノーチェックなんですよ。一般会計に出てこないから。
    短期間で退職金をもらい、生涯賃金が5億円などという例もあるし。
    お役人様=高級官僚の既得権益ですか。

    今の民営化案が通ればこういう人がもっと増えますな、確実に。

    もう一つ資料を。
    国の一般会計に占める人件費の割合。
    http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2005/0228/item1.pdf(公務員だけで特殊法人の人件費は含まず)

    枠組みだけの民営化で巨悪、重過失(官僚や政府の)をごまかそうしているように見えますが。
    これで「私はかねてよりの持論である改革・民営化をやりました」なんて小泉に言わせて免罪符を与えますか
    他の事はうやむやですか
    道路公団の民営化後の役員人事を「談合で逮捕者が出た後も見直すつもりはないのか」と昨日の党首会談で突っ込まれても開き直ってとぼけるばかり。
    見直しはしないと明言。
    かえって民営化後は目が届かなくなるんですが・・・
    東日本高速道路会長に決まっている八木さん、西日本の石田さんは鋼鉄製橋梁工事の談合に関与したとされる企業出身、他は官僚の天下り。
    本人達も開き直って就任辞退はしないと言っている。
    比例上位の女達
    猪口邦子が外務大臣になってもいいですか
    片山さつきが財務大臣になったらどうしますか
    ほりえもんが証券改革委員会の委員になったらどうしますか

    真剣に国のこと考えて・・・というか、考えたら自分で調べるはず。
    それもせずに安易に他人を自分の器で測って批評する・・・

    まったく・・・

    実は今回は家庭の主婦なんかは人生経験から来る勘みたいなもので小泉さんの胡散臭さに気づいてるというのに・・・

    民主も自民も大して変わりません、今の自民には小泉に従う腰抜けか、古賀や河野みたいな売国奴しかいないというのに・・・

    今回ばかりは若年層の社会経験が少ない浮動的保守が一番危なっかしいかもしれない・・・
    (これは個人的意見の吐露・・・ただそれだけ)

    公示以降はこの件について触れることができなくなるのでよろしく。

    --------

    この人は民営化賛成論者ではあるが、是々非々からかこういう考察もしているので紹介。
    私がこの意見に全面的に同意しているわけでもないし、各論においては賛同しかねるところが多々あるということを先にいっておきます。

    郵政民営化のダークサイド
    http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/08/post_6e4f.html

     私は首相になる前の小泉純一郎と、郵貯の民営化について長い時間をかけて議論したことがありますが、
    少なくとも四年前、彼は根本的なところを、資金運用の二つの役割も、なぜ郵貯があるのかについても理解していませんでした。
     彼が初めて郵貯民営化を主張したとき、このアイデアはどこから出たのか、と私は考えました。おそらく当局の担当者が長期的に考えていくうちに、思いついたものでしょう。担当者自身、自分たちでしてしまった間違った投資を隠すために使おうと考えていたのが、将来ひょっとすると、政府の資金源である財政投融資(郵貯はその主要部分です)が底をつくかもしれない。そこで、二〇〇〇三年に郵政事業を公社にしようと計画したのではないでしょうか。
    原本:カレル・ヴァン・ウォルフレン-やさしい日本経済

    ウォルフレン教授のやさしい日本経済-初版2002年5月16日発行
    コイズム-2001年7月20日発行

    入口改革論のダークサイド
    http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/08/post_0851.html

    しかし、小泉自民が9月11日に投票日を設定したのは失敗だったという声も聞こえてくる。
    9月4日にしておけば、国民議論が成熟せぬままに投票をさせることができたという。
    公明党の「選挙準備が間に合わない」という要請を受けてしまったことがどう影響するのか楽しみでもある・・・
    周到に準備していたかに見える小泉サイドもこのように千慮の一失があった。
    幸い、我々にはまだ少し時間がある。
    愚者も千慮に一得有り
    というではないか。
    愚者である私も一得をつかむべくやっていこうと思う。
    何しろ、自分の国の将来を決めることなのだから。

    公職選挙法により、公示以降は特定個人名などは出せないようですがマニフェスト等の個別内容の是非などは語れるはず。

    ためにする議論でなく、是々非々で考察していきたい。
    ここでも、サイト右上の臨時特設掲示板でも。
    そういう人がいらっしゃればいいなと思います。

  13. 素人の世迷い言なんですが、総選挙後の政界再編へ既に動いているのではないでしょうか?
    (西尾先生のお考えは、私の関知するところではありません)

    小泉自民党はそこそこ勝つのではないかと思います。
    従って、自民党から小泉さんが放り出されるという情勢ではまったくないと考えます。

    参議院で自民党造反議員が結束して反対を続けることを見越して、
    既に民主党の(特に若手)に手がはいっているものと想像しています。
    (民主党の意見の分裂は非常に激しいように見えます)
    もし民主党一部議員の造反によって法案が成立すれば、政界再編を迎えるとという可能性があるのではないでしょうか?
    以上は具体的事実に基づく観測ではなく(裏面で動いていることが素人にわかるはずがない)、論理による結論です。

  14. 私が言ってるのは、では、あなたは、どう言った方向性を示すのか、と言うことだけです。
    ずっと、それだけを言ってます。
    郵政民営化云々、小泉云々を議論していません。
    ならば、あなたは、一票をどのように入れるのか?
    と繰り返し繰り返し聞いてます。
    それでこそ、分かるじゃないですか・・・。

    みんな、西尾先生たちに思ってますよ。
    「だから、どうせいっちゅーんじゃ!?」
    それを示さないことには、世間を騒がせるだけ騒がせて「社会混乱」を引き起こすだけです。
    繰り返します。
    郵政民営化云々、小泉云々を議論していません。

    それらをひっくるめて考えて、どのような方向性を打ち出せるのか?
    と聞いております。
    それに従うわけではないです。
    ただ、そこまで騒いだのなら、本人たちの結論も示せ!
    と言ってる「だけ」です。
    私は、郵政民営化云々、小泉云々を議論していません。

  15. あっコピーし落としていました。 すみません。
    それから、民主党へ、民主党内「抵抗勢力」を追い出して、参議院で法案に賛成してくれ、といった交渉を行っているかもしれませんね。 これもロジカルな結論だと思います。
    その両方から攻めている可能性が高いのではないかと。

    いずれにせよ、かなり「翼賛」性の高い政治運営に変貌していきます。

  16. では、終えましょう。
    言っておかなくてはならないことは言えたので、満足です。

  17. さて、お話にも区切りがついたようですので、30日以降の話の中に特定の政党名、今回の衆議院選挙の候補者名の含まれているコメントについては、公職選挙法への抵触を避けるため、一旦削除させていただきます。投票が終わった後にもとに戻しますのであしからずご了承ください。

    特定候補者等を記載しない民営化論や財政問題等を論じる事に問題はありません。しかし公示後、新たに政党や特定候補者についての言及は、候補者に平等をもたらすという公職選挙法の精神にはそぐわないとされています。

    尚、総務省に下記の照会を行った方がいらっしゃいます。

    総務省法令適用事前確認手続規則(平成13年8月29日総務省訓令第197号) 第3条第2項の規定に基づき、
    下記のとおり照会します。
    なお、照会者名並びに照会及び回答内容が公表されることに同意します。

                      記
    1 法令の名称及び条項
     公職選挙法、特に146条、148条
     憲法21条

    2 将来自らが行おうとする行為に係る個別具体的な事実
     (1) インターネットのウェブページ(特にいわゆるブログ)を用いて、一般に公表して、衆議院議員選挙の立候補予定者および立候補者、政党などを、その特定の氏名・名称を挙げて、政治姿勢や選挙運動など一切の行為を指摘し、批判または積極的評価を下す行為
     (2) 前項の行為を、対象となる候補者および政党の特定の氏名・名称を挙げないでする行為
     (3) 特定の選挙区内または選挙区をまたいで、複数の候補者に関する政治姿勢や政見、選挙運動など一切の行為を指摘して比較する一覧表を、インターネットのウェブページ(特にいわゆるブログ)を用いて一般に公表する行為

    3 当該事実が照会法令の適用対象となる(ならない)ことに関する照会者の見解及び根拠
     公職選挙法第146条は以下のように定めている。
     「何人も、選挙運動の期間中は、著述、演芸等の広告その他いかなる名義をもつてするを問わず、第142条(文書図画の頒布)又は第143条(文書図画の掲示)の禁止を免れる行為として、公職の候補者の氏名若しくはシンボル・マーク、政党その他の政治団体の名称又は公職の候補者を推薦し、支持し若しくは反対する者の名を表示する文書図画を頒布し又は掲示することができない。」
     これによれば、上記2記載の行為は禁止されているようにも思われる。
     しかしながら、憲法21条は表現の自由を保障しており、しかもこれは国民主権主義を具体化するのに必要なツールとして、特に政治的言論に関しては手厚く保障されるべきものである。このことは裁判の公開制限(憲法82条)の例外や名誉毀損の免責事由などにも現れている。
     加えて公職選挙法は平等公平な選挙を実現することを目的としており、その限りで憲法の定める自由を制約することとなってもやむを得ないが、その制限は可能な限り少なく、かつ明白かつ現在の危険を避けるために必要な限度にとどめられることが、憲法の許す範囲の制限である。
     従って、一般市民が、衆議院議員選挙の公示前後を問わず、政治的意見の表明をすることは推奨されこそすれ、法的制限にかかるものではなく、公職選挙法の上記条文もまたその趣旨に従って解釈すべきである。
     なお、146条は「何人も」とあるが、その行為は142条または143条の禁止を免れる行為としてであるため、選挙運動のためにすることが要件となっている。上記2記載の各行為は選挙運動のために行うものではないが、禁止をされるには選挙運動のためにされていることが立証されなければならない。従って、公職選挙立候補者との委託関係が立証されない限り、一般市民がその政治的見解を特定の候補者名・政党と結びつけて表明することは、当然許され、またそれがインターネットのウェブページやブログを通じて公開されることも禁止されるべきでない。

    法の適用に関して裁量部分が大きいようなので、当局より一定の回答が得られないうちは選挙終了までこの措置を適用します。

    尚、 公職選挙法第148条に以下のようにある通り、新聞や雑誌は規制から外されています。

    (新聞紙、雑誌の報道及び評論等の自由)第148条 この法律に定めるところの選挙運動の制限に関する規定(第138条の3(人気投票の公表の禁止)の規定を除く。)は、新聞紙(これに類する通信類を含む。以下同じ。)又は雑誌が、選挙に関し、報道及び評論を掲載するの自由を妨げるものではない。但し、虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない。2 新聞紙又は雑誌の販売を業とする者は、前項に規定する新聞紙又は雑誌を、通常の方法(選挙運動の期間中及び選挙の当日において、定期購読者以外の者に対して頒布する新聞紙又は雑誌については、有償でする場合に限る。)で頒布し又は都道府県の選挙管理委員会の指定する場所に掲示することができる。3 前2項の規定の適用について新聞紙又は雑誌とは、選挙運動の期間中及び選挙の当日に限り、次に掲げるものをいう。ただし、点字新聞紙については、第1号ロの規定(同号ハ及び第2号中第1号ロに係る部分を含む。)は、適用しない。
    1.次の条件を具備する新聞紙又は雑誌
    イ 新聞紙にあつては毎月3回以上、雑誌にあつては毎月1回以上、号を逐つて定期に有償頒布するものであること。
    ロ 第3種郵便物の承認のあるものであること。
    ハ 当該選挙の選挙期日の公示又は告示の日前1年(時事に関する事項を掲載する日刊新聞紙にあつては、6月)以来、イ及びロに該当し、引き続き発行するものであること。
    2.前号に該当する新聞紙又は雑誌を発行する者が発行する新聞紙又は雑誌で同号イ及びロの条件を具備するもの

  18. 郵政公社解体の箇条書き

    ・郵便局をもっと不便に、もっと低金利に、もっと弱くしたい

    ・もうからない郵便事業は別事業にして、税金で補填すればいい

    ・郵貯・簡保のもつ莫大な資金を、邦銀・外銀がゆずり受けたい

    ・国民経済はどうでもいい、海外に投資したい、通貨投機をやりたい

    ・郵便貯金で米国赤字を補填したい、イラン戦争もやりたい

    ・日本を米国の金融植民地にしたい

    ・国家体制を官僚主導から日米財閥主導に切り替えたい

    ・日本が壊れたって、そんなことはどうでもいい

    まとめサイト
    サイト1
    サイト2

    —郵政解体は日本国解体だ!—

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