<西尾幹二より高原あきこ氏あての手紙の説明文>
「二〇二二年の参議院選挙に当たり、私は元熊本大学教授高原あきこ氏の立候補を支持し、日録にも掲載の推薦文を書いた。この一文は、投票日に先立ち、旗揚げの会場で坦々塾事務局長の浅野正美氏が朗読して会衆はシーンとしづまり返ってご静聴下さったと聞いている。残念乍ら同氏は落選した。その後、同氏はWiLL誌に発言し、これに関連して私あての私書簡でも大変に遺憾な内容の文言を表明している。公開の表現に関わるので、高原氏あての私の私信の一部を以下ブログにも掲示することにした。」
=======================================
拝復
お手紙拝見しました。
貴女はWiLL十一月号でわざわざ私の名を挙げ、私と交流があると知られると、仲間が離れて行くと冒頭に書きました。「こんな恐ろしい教科書を作っている人」だと言わぬでもいいことも書いています。
直接私やつくる会を誹謗した表現としてではないけれど、こういう不用意な非難の罵倒語が文中にあると、書き手の認識にも同じ動機があると思われがちなのです。
まるで貴女が選挙に惨敗したのは西尾のせいだと言わんばかりですね。
貴女は私あての最新の手紙(二〇二二年十月五日付)で次のように書いています。WiLLの「同記事は九月初めにWiLL編集者(40代くらいの男性)にインタビューを受け、もともとは選挙の話や統一教会の話しなどを聞かれたのですが、安倍晋三元總理の追悼号ということであのようにまとめられたものでございます。あの文自体は私自身の生の声の逐語、私の作文ではなく、編集者の手によるものでございます。時間がなかったとはいえ、ゲラの校正を丁寧にできておりませんでした。」
貴女は選挙に敗けたのは西尾のせい、WiLLにまずいことを書いたのは若い編集者のせいで自分ではないと言わんばかりの言い分です。
すべての不始末は他人(ひと)のせいにして、自己責任ではないと言っています。
貴女の正体が見えました。
旧統一教会の問題をすべて他人(ひと)のせいにして逃げ回っている自民党議員とよく似ています。お似合いですね。
しかし私は知っています。貴女は口が軽く、いわゆるゴシップ好きで、「チャッカリ屋」さんです。そういう性格の軽さが現地選挙民に見抜かれたのではないですか。
さようなら
西尾幹二
二〇二二年十月十八日