朝まで生テレビ

若いころ「朝まで生テレビ」に出演した映像を、たまたまインターネットで拾った。

日付もわからないけれど、文字起こししました。

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 ドイツの話が出ているから申し上げますとね、ドイツはその五十年後の前の話はもう忘れて、あるいは許されてというけれども、おそらくドイツは千年後も許されないだろうと私は思いますね。つまり、ドイツのやったことというのは、日本のやったことと根本的に違う。ひとつの民族を地上から抹殺するために、600万700万の人間をですね、強制収容所に入れてガス室で殺したというその犯罪はですね、おそらくスターリンが似たようなことをやっているかもしれないけれど、おそらく全く日本の軍国主義なんかと比肩できるような問題じゃないんですね。

 でそこでですね、日韓という関係でよく言われるのは、ドイツとポーランドの関係なんです。みなさんはね、ドイツのやった犯罪についてはユダヤ人とかジプシーのことばっかりを考えているかもしれないけれど、ドイツのやったポーランドに対する犯罪というのはすさまじくてですね、ドイツ人はポーランドの占領時代に小学校四年生以上の教育は許さないと、百まで数え、五百まで数えられるべく自分の名前が書ければ良いと、あとはドイツ人に従順な奴隷を作るために高等教育を受けたものは粛清されるべきだと言って、実際に占領地時代に百万人の指導階級が虐殺されているんですよ。百万人ですよ。そしてたとえば学校の教師とか弁護士とかってのは軒並み理由もなく連れ去られて虐殺されているんですね。

 そうしてですね、そのようなことをやったポーランドとドイツの関係は複雑ですけれども、そのポーランドですらも露助よりは良いと言っているんです。ドイツには文化があるからと。ロシア人よりはまだいいと、ドイツには文化があるからと。それが世界の歴史のすさまじい現実なんですよ。

 そこで比較して比較で申し上げますよ。小学校四年生以上の教育を与えないといったドイツと日本が朝鮮民族の絶滅を考えたことが一度でもありますか?夢に見たことさえないでしょう、そんなこと。それどころか、日本人になってくれと言ったんじゃありませんか。いいですか、小学校四年どころか、京城には京城帝国大学を作ったんですよ。京城帝国大学は大阪帝国大学よりも前に作っているんですよ。台北にも帝国大学を作りましたが。そしてそれはどういうことを意味したかというと、日本の優越感だったでしょう。高等教育を与えてやっているんだぞという類の、優越感があったことは間違いありません。しかし、それがその後に韓国に切り開いた近代化の道になんにも役に立たなかったなんていうことは絶対にあり得ないはずです。それを素直に認めなければ、日韓関係は正常なものにはならないだろうと、私は思います。

よく時々変なことを言う人がいるんですよね。ユダヤ人に対して十分な償いをしたドイツ人の百万分の一も日本人は韓国にやっていないと。そりゃあやったことが違うんですから。例えばエコノミストというのが七月に日本人が外国からもうとやかく言われるのはもう時代が終わりだと、五十年前の歴史は政治家が議論すべき問題ではなくて、歴史家に委ねるべきだというよう発言がありました。

チャンネル桜 「闘論、倒論、討論」出演(1)

テーマ「ヨーロッパ解体と野蛮の台頭」
中東・欧州情勢・中国のSDR入り等を中心に今後の世界情勢について

パネリスト:50音順敬称略

小浜逸郎(評論家)
高山正之(ジャーナリスト)
西尾幹二(評論家)
馬淵睦夫(元ウクライナ兼モルドバ大使)
丸谷元人(ジャーナリスト・危機管理コンサルタント)
宮崎正弘(作家・評論家)
渡邊哲也(経済評論家)

司会:水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)