「チャンネル桜「闘論、倒論、討論」出演(3)」への6件のフィードバック

  1. 先生が出演なさるというので約3時間続けて見ました。一番印象的だったのは先生が「戦前にも立派なことを言う人たちがいた。安保条約を予見した人もいたんですよ。なのに当時の指導者は誰もそれに耳を貸そうとしなかった。(司会者の前に並べられた本を指して)こんなに立派なことを言っているのに今の政治家は誰も耳を貸そうとしない」と慨嘆される部分です。先生のご心中が察せられて、思い返すたびに、涙が出てきます。
    動画全体を見ての感想ですが、こんなに大勢の人を集めて意見を述べ合わせるのは纏まりに欠けて時間の割には得るところが少なかったように思いました。夏に放送された、曽野綾子さんとの番組は見ごたえがありましたが。

  2. 西尾先生(と小濱さん)と、水島社長の對立點の一つは、次のことだつたでせうか(必ずしも、發言の正確な文字化ではありません。大意まで間違へてゐたらお詫びします)

    小濱 「 安倍さんは、” 戰後レジームからの脱却” を掲げたにもかかはらず、そのやつてゐることは、アメリカ主導のグローバリゼイションそのもの。アメリカの完全な屬國だ。安倍さんは瑞穗の國の資本主義と言つた。しかし、その眞逆なことばかりやつてきた」
    西尾「小泉以來、屬國は變らない」
    水島「そのとほり。だけど、例へば安倍談話でいへば、アメリカへの從屬的立場におかれてゐる、今の日本の政治家として言へるのは、あれが最大限だ。その意味で100點滿點だし、今後への第一歩たりうる。安保法制程度で、あれほどの醜態を示す國民、官僚、メディア等々に圍まれてゐるのに、安倍さんにだけはどうしろと言ふのか。かうしろと言はれて、それをやつたら、屬國なんだから、クビが飛ぶ。國民の意識を變へないと・・・。我々の反省として言ふのだが、安倍さん以上のことをやつた者が自民黨にゐたか。それを國民は非難したか。政治に任せつ放しだつたぢやないか。我々國民にも責任がある。現實にやれることと、かうあるべきだといふことは區別しないと」
    西尾「あなたは官房長官ではないのだから、そんなことを言ふ必要はない」
    水島「ぢや、どうするかといふことを言はなければ・・・」
    西尾「それは、我々の言ふことではない。相手が考へることだ」

    水島社長、少し興奮してゐましたね。そして、「國民の意識」を強調しました。これは正しい。政治は國民のレヴェルを、正確に反映するものですから。根本が變らなければ、その反映も變りません。ただ、必ずしも一々根本から始めなくてもよろしい場合もあるのではないか。つまり、毎度我等國民の馬鹿さ加減、賢さ加減から出發しては面倒なので、その國民が選んだ代表を問題にするのです。そこで、ある程度の結論が出たら、さて、それを支へる國民は、と議論を進めるのです。

    それに、安倍さんのあの教養のなささうな、ふやけた顏を見たり、しまりのない御託宣を聞くと、意氣沮喪するのですが、水島社長、我等國民はどうしたらよいのでせう。なに、それも、お前ら馬鹿國民のせゐだから、我慢せいですつて? さうおつしやられれば、そのとほりです。

    昨日は、ソウルにおける日韓外相會談で協議が行はれ、財團ができたり、安倍首相が「お詫びと反省」の氣持を表明して、「最終的かつ不可逆的に解決される」と合意したさうですね。50年前に「完全かつ最終的に解決ずみ」(「最終的」がつづきますね)の” 慰安婦” の問題で、外務大臣がわざわざソウルまで出かけて、何を「協議」するのかさつぱり理解できなかつた私には、これを論評することははできません。ただ、”慰安婦” は遠からず、蒸し返されるに決つてゐるといふ氣がします。 
    それも、我々のせゐですか。恐れ入りました。

  3. 「裏話」はワクワクもしますが、考えものと思います。
    私はワクワクする「表話」の文脈を探していますが力及ばず。
    その意味で「批判はもういい!ではどうする?」に賛成です。
    しかし’ヨーロッパ解体と野蛮の台頭’というテーマ自体が喜べない内容を多く含んでいたと思います。

  4. 粕谷哲夫さんがパソコンで送つて下さる情報で知つたのですが、小林やすのりさんは次のやうに書いてゐます。

    産經が「日韓合意」について、安倍首相の意を汲む記事に轉換を圖り始めた。

    「轉換」か、以前からかかは分かりませんが、私もこの二日ばかりの産経に、お上の御意向に添ふべく紙面操作のやうなことが行はれてゐるのではないかと感じました。記者さんも苦勞してゐるやうです。自身の感じたことを、お上の御意向に反しない形で書かうと試みたのが、本日(12月31日)の産經抄ではないでせうか。一部を寫します。

    ・・・ この年末には、慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決」するための日韓合意が大ニュースとして耳目を集めた▼ただ、小欄にはいささかの違和感もある。先の大戦から70年もたつのに、なぜいまだに「戦後」なのかと。・・・▼「戦後の枠組みを守れ」。中国や韓国は歴史問題絡みで、何度も日本をこう牽制してきた。・・・「戦後の枠組み」とは一体何なのか▼つまるところ、戦勝国と敗戦国という立場の固定化ではないか。日本を戦争に敗れた過去に閉じ込め、身動きできないようにするのが目的だろう。もっとも、中韓両国は戦勝国を自称しているだけで、実際は日本と戦ったとはいえないが▼「これでもう戦後80年談話、90年談話は必要ない」。延々と繰り返されてきた謝罪外交に終止符を打つ狙いがある70年談話発表に際し、安部首相は周囲にこう語っていた。今回の日韓合意にもこれと同じ思いがある▼とはいえ、日韓合意は評価が分かれ、厳しい見方も少なくない。・・・

    筆者はずゐぶん苦勞してゐますね。なにが戰後のワクグミだ、ふざけるな!オットット、「終止符を打つ」がお上の御意向・・・、とあつちへ搖れ、こつちへ搖れてゐますね。そして、なにがなんだか、さつぱり分からなくなつてしまつた。
    ーーその姿が目に泛びます。お疲れ樣。お氣の毒です。と思つてゐるうちに、少し怖くもなつてきました。これは言論統制の始りではないか、そんな氣がしてきたのです。大衆のワーッといふ行進は、ヒトラーの如き天才的ダマゴーギの煽動を待たずして始ることもある、ただのボンクラも、結果として同じことをする場合があるのではないかと考へました。

    そして、今から14年11ヵ月前の『迫りくる「全體主義」のあし音』(西尾幹二編著)といふ文庫本を取り出して、開くと、
    現代の全体主義が昔のように独裁者が手を振り上げて演説し、制服が整然と闊歩するというスタイルをとるとは限らないからである。もうそういう時代は終わった。これからの全体主義は行政がすべてを握り、冷酷で事務的なスタイルをとる可能性が高い。

    といふ、先生のお言葉がありました。
    本題からそれてしまひ申し譯ありません。

  5. 謝罪外交に終止符を打つために、安倍首相は日韓合意という行動を起こしたが、道理が通じない韓国、中国が相手だからうまくいくかどうかはわからないということでしょう。何の問題もありません。むつかしく考える必要もないと思います。

  6. 2016.1.4(月)に3コマ拝聴しました。

    途中大激論になり聞き取れないところもありましたが
    色々世界で問題になっていることも解説が入り興味深かった。

    論客陣の内3人の著書は継続して読んでいたのでかなり内容理解。
    哲也氏が日本人は議論の土俵に立つための知識、努力が必要~に同感。
    時勢に流されたり、すぐ痛みを忘れたり、周りのほとんどは政治に
    関心ある人少ない。民主党政権時代の3年ちょっと、
    国の存亡の危機をあとで知り目が覚めました。

    欧米大国間の混乱時、日本が出来ること、することは果たしてあるのか。
    どこに流れるかわからない血税使っての資金拠出がおち。
    いつの間にか関係ない部分まで日本のせいにされないよう
    これだけは最低限願いたい。

    この番組動画以外から2点。
    去年12月韓国との急な外相レベルの会談合意発表。
    まずアメリカからの圧力を疑った。また機会あれば次回の討論会で
    取り上げていただきたい。
    あの韓国側の外相は世界遺産登録の時苦い思い、
    なにやら良からぬ胸騒ぎ。

    去年は西尾幹二様の講演会に初参加、
    会場にこれから日本背負う若い人がもっと多ければいいなと
    思いました。

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