この問題は日本の国内では論争修了で、片がついているのに、世界にきちんと発信がなされていない。中韓には何を言ってもダメだが、アメリカやヨーロッパに日本の主張が届いていないのはひとえに外務省の責任である。官僚の卑屈と怠惰が政治の危機を招いている。
われわれ言論人は無力であることを思い知らされてきた。日本人有志がアメリカの新聞に意見広告を出すような試みはなされてきたが、かえって無力感をきわだたせた。安倍首相もアメリカに威嚇されて腰がひけている。
私のこの小さな発言が反撃の発火点になってほしい、という思いが私だけでなく、昨日からネット言論のあちこちに見出される。ブログ「株式日記と経済展望」の反響がその点で一番明確だったので転載させていたゞく。
質疑応答を含めて私の発言の全文は『WiLL』6月号に出る予定である。
慰安婦問題での私の論戦参加は1997年のことで、ザイドラーの本をとり上げて『諸君!』(同年1月号)に「慰安婦問題の国際的不公平――ドイツの傲岸、日本の脳天気」を書いた。単行本『歴史を裁く愚かさ』(PHP研究所)に収めらている。
従軍慰安婦問題は、「株式日記」でも何度も書いてきましたが、日本政府は韓国や中国に反論する事よりも「謝罪と反省」を繰り返すことで問題をこじらせて来ました。80年代から90年代はネットも普及しておらず新聞テレビラジオなどでしか広報機関が無く、韓国や中国のプロパガンダに対する反論は一部の雑誌でしか対抗手段が無かった。
それらの保守系に雑誌の反論も、一般的には「右翼の戯言」や「歴史修正主義者」のレッテルを貼られて葬り去られて来た。政界でも歴史問題発言で何人もの大臣が「暴言を吐いた」と言う事で辞職に追い込まれた。最近では麻生内閣でさえ田母神航空幕僚長の歴史観の論文が問題にされて辞職させられた。自民党にはこのような歴史がある。
しかし2000年以降のネットの普及による一般市民による言論活動が盛んになるにつれて、中国や韓国から発せられる「プロパガンダの嘘」が次々と暴かれるようになり、左翼やリベラル勢力は言論活動で完敗している。今や国内の論争の主力戦線は親米派対保守派の論争であり、従軍慰安婦問題は国会などの予算委員会での議論でも決着は既に付いている。
しかしながら「河野談話」などの見直しにはアメリカ当局も神経を尖らせているようですが、2007年のアメリカ下院議会の対日批判決議は「河野談話」が一つの決め手になってしまった。第一次安倍総理も戦後レジームからの脱却はアメリカの不信感を買うことになり、従軍慰安婦問題でも「河野談話」の扱いにはっきりとした態度を示していない。
このように政治家が歴史問題で孤立してしまうのは、日本のマスコミや歴史学界からの援護射撃が無いからであり、ましてや英語などによる世界的な広報活動は外務省などもほとんどやってこなかった。最近における韓国の従軍慰安婦などのプロパガンダはアメリカ国内に広められており、西尾幹二氏が外人記者クラブで述べているように、「今年に入ってニューヨーク州議会上院、ニュージャージー州議会下院において同様の議決を行ったことは、許しがたい誹謗で、憂慮に耐えません。」と指摘している。
「株式日記」のアクセスログによれば、アメリカなどからのアクセスも数百件もあるので、英語通訳の説明もあるのでアメリカ地方議会関係者にもユーチューブの動画を紹介して欲しいと思います。「株式日記」も英語で発信出来ればいいのですが、最近ではフェイスブックやツイッターなどに紹介されて世界からコメントが寄せられるようになりました。一部の日記が英語に翻訳されて紹介されているのだろう。
西尾幹二氏の外人記者クラブでの論説は、従軍慰安婦問題がアメリカ地方議会に次々と対日批判決議が出されている事であり、日本国内での意見が一向にアメリカに届いていない事が日米関係をおかしくする原因になるのではないかと憂慮している。ニューヨークタイムズやロサンゼルスタイムズのようなリベラル新聞に抗議しても相手にはされませんが、ユーチューブで動画配信されたものを見てもらえれば、韓国の団体が言いふらしている「従軍慰安婦」が、いかにデタラメであるかが証明されるだろう。
外人記者クラブにおける欧米系記者たちの反応もおとなしいものであり、ニューヨークタイムズ紙のオオニシ記者はいたのだろうか? 特に興味があるのはナチスドイツ軍における「従軍慰安婦」問題であり、西欧には売春施設があったからドイツ軍はそれを利用したが、東欧諸国には売春施設が無く一般の女性を駆り集めて「従軍慰安婦」にした。しかしそれが問題にならなかったのももっと大きな犯罪行為が行なわれていたからだ。
軍隊における健康管理は重要な課題ですが、軍の兵士が性病にかかれば戦力の低下になる。第一次大戦ではドイツ軍の200万人の兵士が性病にかかり戦力の低下につながった。だから売春宿などで管理されたものとなり、性病検査で兵士への蔓延を防ぐ事は軍の重要課題であり、軍の駐屯地の傍には売春宿があるのが普通だった。
日本においても米軍兵士への慰安設備が整備されましたが、その慰安婦が20万人だった事は偶然なのだろうか? 米軍から区長などに慰安施設を要求されて慰安所が作られましたが、米軍兵士の性病の蔓延を防ぐにはこの方法しかないのだろう。西尾氏はこの例を挙げて日本軍の慰安婦問題が罰せられるのなら、米軍も同じように罰せられなければならないことを指摘している。
欧米人記者からの質問は、歯切れの悪いものとなり、西尾氏のように十分な論拠を持って反論すれば「いわゆる従軍慰安婦問題」は、日韓の外交問題になる事はなかったのでしょうが、「謝罪と賠償」利権を持つ一部の議員によって「河野談話」が発表されて、それが政府公認とされてしまった。韓国や中国では一度認めるとそれを根拠にさらに要求を吊り上げてくる。日本政府は政治決着のつもりで発表したのに、韓国政府は約束を守らず「河野談話」を根拠にアメリカ議会に働きかけている。
韓国人や中国人が約束を守る国民ならとっくに近代国家になっているはずですが、日常のビジネスでも韓国や中国では法律や契約や約束は守られない。北朝鮮問題でも援助と引き換えに核開発やミサイル開発を止めさせても北朝鮮は直ぐにそれを破って開発を続ける。韓国や中国の軍隊に規律も同じようなものであり、韓国軍はベトナムに参戦して、ベトナム人女性を暴行して数万人の私生児が生まれている。
株式日記と経済展望のTORAさんの意見
西尾さんとてもよかったです。外人記者はシーンとなっちったなーここまで説明しても日本悪玉論を信じてる外人さんは納得しないだ¬ろうけど、日本の意見・立場はある程度、理解されと思う。シナチョンの捏造宣伝戦に負けないためにも日本からの海外発信は¬今後も重要だ。国も動いて欲しいわ・・・
西尾氏のステートメントは、戦後史に残る歴史的陳述である。アメリカの欺瞞に満ちた態度を、戦後初めて、世界に、明晰に摘出¬した。欧米マスコミの反応が見ものである。恐らく、無視し、あるいは捏造キャンペーンを強化するであろう。¬後は、政府レベルで、命がけでこのステートメントを繰り返し発信¬する必要がある。
>貴方がたの父や兄が(日本で)何をしていたかを知り、恥を知れ¬¬!西尾先生よく言って下さいました。日本人は日本を取り戻すためにもう踏み出し始めた、ということを¬¬よくよく自覚して、このような発信をして下さる人々をしっかり¬と¬支えねばならない。声をあげて政府も動かして行かないとだめだ。何回も何回も意見を送ろう。
Dr Nisio is right.A comfort women is nothing more than a prostitute. The political propaganda of South Korea
「日本政府はアメリカに謝罪と賠償を要求するべきです。もしそれができない、そのつもりがないというのであれば、日本も慰安婦問題についていかなる謝罪も賠償もすべきではありません。国際関係はなによりも相互性と公平公正を原則とします。」
まったくその通りでございます。なぜ当時こういうことを言える政治家がいなかったのか。勉強する気もなかったのでしょうか。
ほんとうに残念至極です。
西尾先生を心より尊敬いたします。
西尾先生の記者会見、本当に素晴らしかったと思います。私は西尾先生の「勇気」に感動しました。アメリカという国に向かって、この短い時間で、まとまった形で、これだけのことを言うことというのは、まさに歴史的な発言といってよいことだと思います。
言論人は無力なのだ、と先生は繰り返しいわれます。それは本当にそうなので、言葉はそれ自体で政治的な力などもっていません。逆に政治的な力をもってしまった言論の力など頼りないものです。無力だけれども「全能であること」をどこかで信じていくということが言葉なのであって、それを忘れてしまえば、言論人の言論は政治性を頼りに浮遊するしかなくなってしまうことになるでしょう。
故・吉本隆明さんがおっしゃっていましたが、言論人は「よい子」になってしまったらおしまいです。では「よい子」というのは何か、といえば、自分が置かれている言論空間の禁忌を的確に判断して、「言ってはならないこと」を言わないようになる人間のことです。「よい子」は人を言葉で傷つけることもないし、叱られることもない。この禁忌は時として組織から描かれることもあります。だから言論人が組織に深入りしてはいけないことにもなるのでしょう。
西尾先生のレベルの対アメリカ発言に至らないまま今日に至った日本の戦後の反米主義の系譜は何だったのでしょうか。はっきり言わせてもらえば、たとえばわかりやすい例でいえば西部さんや小林よしのりさんの反米主義が、西尾先生のこの記者会見のように、アメリカ人の戦後のプライドを直接射抜くというようなことが少しでもあったのかどうか。早い話、西部さん小林よしのりさんの「反米主義」というのは、実はアメリカそのものにむかっているのではなくて、日本国内の反米主義のだらしなさを叩こうというだけのものなのです。一見すると蛮勇にみえる西部さん小林さんは、実は自身が属している言論空間の有り様に敏感で遠慮深い「よい子」なんですね。わかっていて肝心なことをあえて言わないのですから、彼らほどアメリカに遠慮している言論人はいないのではないでしょうか。
こういうことを他人事のように語っているだけではだめで、私も「よい子」にならないように、言葉の全能をどこかで信じていることのできる、無力な言葉の使い手にならなければならない、そう思って精進していきたいと思います。
西尾先生。英語訳もサイトにアップしてください。
英語訳してくださったら、日本人がアメリカ政府や自治体宛に抗議メールを送ることができます。なでしこアクションとか、いろいろあります。
「アメリカ自身が慰安婦利用してたでしょ。あなたたち自身の謝罪と後悔と懺悔はどうなんですか?アメリカは日本人慰安婦に謝罪と賠償できますか?」
と、どうか英訳してください。カンパします。
日本語で言ってても意味がないし、政府も何もしないんだから。英訳さえできれば、日本人女子がメールできます。
>文雄さま
コメント有難うございます。
西尾先生に代わり、管理人としてお礼申し上げます。
今回の情報があちこちに広がるといいですね。
>渡辺望さま
言論には実はやはり力があります。
渡辺様も、是非その力を行使してください。
>日本女子さま
コメント有難うございました。
管理人としてお礼申し上げます。
西尾先生には、こういったコメントが大変力になるのです。
英語の文章の件、検討してみます。
日本女子さんが英訳を求めているようですので、これを送ります。
参考にして下さい。
西尾先生の講演に感動しました。はっきりと日本の立場から発言され良かったです。
After the Japanese surrendered, American soldiers landed in the Japanese soil. The soldiers needed comfort women, Japanese women became their comfort, your father or your grandfather were comforted by them. If you demand the Japanese government to apologize the Korean in behalf of Korean comfort women, you have to answer these questions.
Where is your apology for those 200,000 Japanese comfort women who served American service men after the war in Japan ?
You, Americans, can you express your apology to them and pay the compensation for their comfort service in behalf of your father or your grandfather who were in Japan 68 years ago?
西尾先生。なでしこアクションの山本様から、メールが届きました。
西尾先生の著作権のこともあるだろうし、英訳文が正論にのった場合、転載していいかもわからない。西尾先生はどう考えていらっしゃるか・・・と。
なでしこアクションにどうか先生のお考えをメールで送ってみてください。
お願いします。
米国で終わらせないと、本当にまずい。1998年の時点で、留学中の私のあだ名は「ミスパールハーバー」「レイプオブナンキン」だったのです。たった15年前です。慰安婦が中韓の『錦の御旗』になっている今、10年後を考えると恐ろしいです。
お願いします。ここで止めねばなりません。なでしこアクションさんも考えは同じです。
>日本女子さま
お考えよく分りました。
著作権の件は大丈夫だと思いますよ、特に英文の場合は。
英訳はもうちょっとしたら出来る予定です。
なでしこアクションさんにもメールをしておきました。
留学中、そんなことを言われたのですか。政府が無策なばかりに・・・・。
一緒に頑張りましょう。
>hitoshi Nakata さま
コメントと英文有難うございました。