『憂国のリアリズム』発刊

憂国のリアリズム 憂国のリアリズム
(2013/07/11)
西尾幹二

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 目 次

まえがき

第一章  いま目の前で起こっていること

第二次安倍政権の世界史的使命
よみがえれ国家意識
アメリカよ、恥を知れ――外国特派員協会で慰安婦問題を語る
国防のニヒリズム
原発は戦後平和主義のシンボルに外ならぬ

第二章  少し過去を振り返ってみる

「保守」は存在しない
ノンポリ中立主義の仮面の恐怖――NHKをどう考える
アリ地獄に陥ったアメリカ依存症――憲法改正の前に立ちすくむ
自民党への失望が生み出す新しい波
亡国の大勲位、中曽根康弘の許されざる勘違い
さらけ出された小沢一郎の正体

第三章 日本の根源的致命傷を探る

米占領軍(GHQ)が消し去った歴史
旧敵国の立場から自国の歴史を書く歴史家たち
日本人は本当の敗戦体験をまだしていない
戦後日本は「太平洋戦争」という新しい戦争を仕掛けられている
戦後から戦後を批判するレベルを超えて

第四章 皇族にとって自由とは何か

「弱いアメリカ」と「皇室の危機」
「雅子妃問題」の核心――ご病気の正体
背後にいる小和田恒氏を論ずる
正田家と小和田家は皇室といかに向き合ったのか
おびやかされる皇太子殿下の無垢なる魂――山折哲雄氏の皇太子退位論を駁す
「皇后陛下讃」

第五章 実存と永遠

三島由紀夫の自決と日本の核武装(没後四十年)
吉本隆明氏との接点
ニーチェ研究と私――全集刊行を機に回顧する
宗教とは何か

あとがき

初出誌紙一覧

                    

まえがき

 こうなることは分っていた。アメリカと中国のはざまに立たされ、頼りにしていたアメリカがあまり当てにならないという現実が、やがてゆっくり訪れるだろうとは前から思っていた。ユーゴスラヴィアが火を噴いたとき、地球の東側にも同じタイプの火が点くのではないかと憂慮していた。核で維持された米ソの冷戦対立は地球の安定に久しく役立っていた。それが壊れたのだから、何が起こってももう驚くわけにはいかない。

 けれどもアジアに「ベルリンの壁の崩落」は決して起こらなかった。中国が全体主義独裁国家をいつまでも維持しつづけたからである。そして、私はふと気がついた。ああ、そうか、そうだったのだな、中国が専制独裁国家のままでありつづけていて、しかも金融資本主義国家の産業形態をもとり入れるというこの不可解なカメレオンのような変身そのものが、厄介なことに「ベルリンの壁の崩落」のアジア版ということだったのだな、と。

 尖閣沖で中国漁船が海上保安庁の監視船に衝突してきて、不意をつかれて民主党政権があわててばかげた、臆病な対応をした例の事件が起こったとき、私は戦後はじめて日本は外国から物理的直接攻撃にさらされたのだと解釈した。大げさな解釈だと人から嗤われたが、それほどにも米ソ冷戦構造下の日本は安定したぬるま湯の平和を与えられていたのだ、と私は言いたかったのである。そのあと日本人の商店やスーパーや工場を狙い撃ちした中国全土を挙げた反日暴動が起こったが、1920年代の五四運動の「日貨排斥」(日本商品ボイコット)にそっくり同じであることが興味深かった。もの言いまでよく似ていた。日本経済は支那との貿易に依存している。日本を苦しめ懲らしめるには商品ボイコットがききめがあるのだ、といった声が北京や上海に広がった。それは当時の日本の新聞が、支那の市場を大切にせよ、日本の未来がかかっている、と書いていたからである。今とそっくり同じである。そんな事実はないのに、日本のメディアがしきりにそう書きそれが支那に伝播したところまでよく似ている。戦前の日支関係に立ち戻ってしまったのである。

 尖閣に対する中国政府の強引な物言いや鉄面皮なやり方に日本人はいま少なからぬ驚きと恐怖を抱いていよう。しかし第一次大戦後、山東半島返還をめぐる中国の強引で、理窟も何もないもの言いはやはり同じであった。当時の日本は軍事力があったので屁にも思っていなかっただけだ。ただパリ講和会議で中国の肩を持ったアメリカのごり押しにはうんざりさせられている。イギリスやフランスの全権代表は日本を支持しているのに、アメリカの全権代表は西洋の法理論を知らない中国人に自国の法律顧問団を全面開放して、利用させ、ひたすらしつこいほどの日本攻撃に余念がなかった。日米戦争は1919年のこのときに始まっていたともいえるだろう。

 習近平が登場して中国の強引さと鉄面皮ぶりはさらに一段と倍化した観がある。尖閣はわが方の「核心的利益」だという。中国は領土問題でどこまでも「主権」を守るという。1953年の「人民日報」と1958年の中国発行の地図に尖閣は日本領だと記されていた事実が突きつけられたし、海底の石油埋蔵が見つかってから以降のにわか仕立ての領土主張であることは今や天下周知であるが、そんなことはいくら言っても蛙の面に水である。暖簾に腕押しである。つまり俺さまが俺のものだと言っているのだから、テメエたちはつべこべ言うな、とやくざのように暴言を吐いているのが隣国であり、この厚顔無恥は世界中にみんな分ってしまっているのである。が、それでも言いつづけ、実行しようとする。侵略国家とはこういうものである。中国は自ら侵略国家であることを世界に告知しようとしているといっていい。

 冷戦構造に守られていた日本人はすっかり忘れているが、戦前は世界中がみんなこういう無理難題をぶつけ合っていた。その代表格はアメリカだった。日本は一貫して受け身だった。アメリカ、イギリスはすでに有利な前提条件、金融、資源、武力、領土の広さの優越した立場をフル利用して、無理なごり押しを平然とくりかえしていた。日本はどんどん追い込まれた。それが戦前の世界である。尖閣紛争と中国の脅迫は日本人に大東亜戦争の開戦前夜の感覚を思い出させるのに十分であった。日本は当時も今もいかに孤独で、誠実に振舞っていることであろう。

 私は実は深く恐れている。アメリカは今だって自国のことしか考えていない。2013年6月7日~8日のオバマ・習近平会談で、尖閣についてオバマ大統領がどういう口調で何を語ったかは明らかにされていない。アメリカは強権国家に和平のサインを送って何度も失敗している。朝鮮戦争で北朝鮮が、湾岸戦争でイラクが突如軍事攻撃をしかけてきたのは、アメリカの高官のうかつな線引きや素振りやもの言いのせいだった。アメリカが軍事的に何もしないとの誤ったサインを与えると、中国のような強権国家は本当に何をするか分らない。八時間にも及ぶ両首脳の対談で、尖閣についてオバマ大統領は日中間の話し合いでの解決を求めたというが、話し合いなど出来ないところまで来ているのに何を言っているのだろう。アメリカの弱気、軍事的怯懦(きょうだ)、今は何もしたくないという尻込みしたオバマ大統領のことなかれ心理が読みとられると、習近平はこれは得たりとばかりほくそ笑んで、時機をうかがう態勢に明日にも入っていくかもしれない。そして本当に尖閣が軍事的に襲撃されるかもしれない。

 「ベルリンの壁の崩落」から「ユーゴスラヴィアの内戦」へのドラマがやっと危険なかたちで極東にも及んできたのだ。私は昨今の情勢から、あり得る可能性をあれこれ憂慮をもって観察している。

「『憂国のリアリズム』発刊」への11件のフィードバック

  1. ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
    「稲妻」の読み方は、「いなづま」または「いなずま」どちらですか?
    kingyo_chiebukuroさん

    「稲妻」の読み方は、「いなづま」または「いなずま」どちらですか?
    補足
    皆様ありがとうございます。

    ご回答のとおり「いなづま」と変換したら、どうしても「稲妻」とは一発で変換できず、「いなずま」で一発変換すると出来ますが、これはどうなのでしょうか?・・・

    違反報告
    質問日時:2007/7/25 19:35:24
    解決日時:2007/7/26 08:33:53
    回答数:6
    閲覧数:6,456
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    ベストアンサーに選ばれた回答
    onlytheyoungunderstandさん

    戦前は「いなづま」。戦争に負けて「いなずま」になりました。
    と云うのも、日本を占領したアメリカ軍から
    日本語はややこしい、もっと単純にしろと命令があったからです。
    他にも例えば「つまずく」。
    爪+突く=つまづく だったのですが
    「つまずく」に変更させられてしまいました。
    「親父」だって「おや」+「ちち」だから「おやぢ」だったのです。もともとは。
    悲しいかな戦争に負けるとはこういうことなのです。文化の消滅。
    下手をするといまごろ我々はローマ字を使っていたかもしれませんよ。
    『アメリカ教育使節団報告書』
    http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E
    これを決めたお役人の言い分をあえて云うなら
    「いなずま」は「稲の妻」ではなく、それだけで一語だからという屁理屈だそうです。
    ところで「許婚」は戦前は「言い名付け」と書きました。
    これは「いいなずけ」だと思いますか?それとも「いいなづけ」でしょうか?

    ナイス!4

    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

    稲妻は、「いなずま」か「いなづま」か?
    で検索すると上記のような質疑応答が掲載されていました。

    戦争に日本は負けましたが、米国は千年以上の年月をかけて熟成してきた文化遺産でもある日本語という言語を破壊しました。これは原爆という物質的な破壊以上に恐ろしいことにも感じます。

    昭和21年に日本の国語学者が勝手に決めたという詐欺的な名目で決定されました。しかし、真実はアメリカの命令で人工的に弄(いじ)られました。

    どうしてアメリカは日本から文語文と旧漢字、歴史的仮名遣いを抹消したのでしょうか?これは西尾先生が出された著作の「焚書」というキーワードともリンクしているように思えてなりません。

    契沖の行った業績はどうなったのでしょうか。私はつい最近、同じ名前の旧漢字、旧仮名遣いに自動変換できるパソコンのソフトを買ってしまいました。

    西尾先生は三島由紀夫と同じ世代であり、旧漢字、旧仮名遣ひの本が自在に読めて書けた最後の思想的な巨人ではないでしょうか。これは後になって時代が証明することでしょう。

  2. 7月21日の参議院選挙で自民党圧勝後に、習近平は尖閣に偽装漁船民を上陸させると思います。安倍政権の出方を探るためにです。独断的ですが多分過去の日支事変中の事件日に合わせて、行うのではないかと想像します。

  3. はじめまして

    私は慰安婦問題について考えていると 第2次世界大戦前の李承晩、蒋介石、そしてルーズベルトが現在の中韓米と同じように思えてなりません。
    オバマ大統領は在米中国人、在米韓国人の票で大統領になりました。
    特に韓国とは裏で密接な関係があるように思えてなりません。
    今回日本のアメリカ大使に経験のないケネディ前大統領のお嬢さんが
    決まったようですが、今中韓との問題がある中、なんとなく馬鹿にされたような気がするのですが、、考えすぎでしょうか?
    アメリカは以前の強いアメリカではありません。
    日本はもっと堂々と対応すべきではないでしょうか?
    河野談話にしても村山談話にしてもアメリカや中韓がどういおうと、
    訂正するべきだと思います。

  4. >カーステン・ソルハイムさん
    国語もボロボロにされてしまいましたね。

    国語と歴史を寸断されたら、民族の意識も寸断されてしまいますね。
    いなずま・・・・・・本当にそれが正解なんですか。。。

    >山本道明さま
    参議院選挙後が危険ですね。
    なるほど、過去の日にかこつけることはあるかもしれません。

    >lemonさま
    初めてのコメントありがとうございます。

    河野談話、村山談話・・・・本当になんとかしたいですね。
    そういう意識が国民全般に広がることを祈るばかりです。

  5. 手前味噌ですが、週1回もの書きの人と飲酒しながら話をしていた時期に集団買春で日本人達が逮捕されたのが、柳条湖事件勃発日でした。その時に次の対日政治スケジュウルは日貨排斥運動になると指摘しておきました。米国も8月15日にオバマが対日爆弾演説をするのではと危惧しています。

  6. お邪魔させていただきます。
    最新のご著作「憂国のリアリズム」有難う御座いました。
    「WILL」3月号で「第二次安倍政権の世界史的使命」を拝読した際には気づかなかったのですが、今回再読して、ああこれを言わんとされておられるのかと、先生のご決意がわかったような気がしました。重く受け止めました。
    今回ご著作の中からたった1行を取り出し、自分なりに反応しTel Quel Japonにその1行に関する応答ペイジを書いてみました。なんら具体的な内容ではありませんが、直感的反応でいままで隠していた自作ペイジを引っ張り出して並べてみました。
    http://goodlucktimes.blog50.fc2.com/blog-entry-478.html
    思い切って日録へのコメントとして送らせていただきますが、もし私の一人よがりで、ご著作へのコメントとして適切でなければ、どうか掲載せずにお手元での消去をお願い致します。どうぞよろしくお願い致します。

  7. 多分オバマは中国の崩壊を確信しています。オスプレイの沖縄配備は在支米人の救出のために配備されたものです。北京や成都を往復する能力があるからです。軍の掌握が共産党はできていないと気が付いたいた事件が米首脳と会談中にステルス戦闘機殲の試験飛行が知らされていなくテレビに出て驚いていたそうです。長谷川慶太郎さんのの著書によればです。

  8. 2013年7月4日のインターネット日録へ寄せられた“定年退職研究者62歳男性”のコメントをさる方からお前の文章ではないかと尋ねられ、注目しました。同じ志を抱くこの62歳男性氏に心からエールを送ります。若干の年長ですので以下生意気な口を利くご無礼をお許しください。

    1. 未だに学校で幅を利かせる日教祖反日歴史教育から私達の子供らを守るには、このように親が先ず家庭で率先して教えることが極めて重要と思います。私自身かつて62歳男性氏とほぼ同様の趣旨を倅らに遺書のつもりで書いています。正しい歴史認識を先ず父兄が身につけ、そして子弟に教えることがすべての出発点のような気がします。故中村粲氏が戦前の国定教科書を家庭で使われた故事を思い出します。最近のミリオンセラー「永遠のゼロ(百田尚樹)」は、現代感覚で、大戦に参加した日本人を描き、その時代すなわち日本が近代史を歩んで行き着いた時代も描きつくしていますので格好の教材です。私の周囲にもこの本で初めて戦争の実相を知り感激した、泣いたという若者と中年が少なからずいます。

    2. さらに62歳男性氏は具体的提案として【戦後70周年首相談話案】を次のように認めていらっしゃいます。中国の尖閣侵略、虚偽捏造の南京事件、韓国の慰安婦などを止めさせ日本がスペイン化する深刻な事態を避ける手段を真剣に模索されていることがわかります。よく考え抜かれた文章ですが、最重要部分がやや分かりにくいので英訳を意識してまず私なりに以下のように解釈したうえでここに潜む問題を指摘したいと思います。
     
    「願わくは、当時のわが国民への非道な殺戮行為と中傷を無条件で許すと同時に、わが国が犯したかもしれない罪についてもあるとすれば許して頂き、今後相互に中傷しあうことは一切止めることを訴えたいと思います」

    →「願わくは、当時わが国民に対してなされた非人道的な行為(米国の核兵器と大量破壊兵器による民間人ホロコーストと戦後の言論弾圧、焚書によるに国民洗脳、ソ連の満洲での日本人婦女子凌辱、虐殺、日本人将兵捕虜シベリア抑留・虐待、中国による居留民虐殺など)を許すと同時に、わが軍人が犯したかもしれない罪も関係国がこれを許し、今後相互に中傷しあうことは一切止めることを訴えたい」

    3.しかしこの美しい互譲の提案は全く受け入れられないでしょう。現時点でたとえ周到な準備をしても、日本人には通用するこの発想は中韓だけでなく英米露仏からも拒まれること必定で、欧米のマスメディアの袋叩きにあいましょう。現実の効果は全く期待できず、惨敗を喫するでしょう。残念ながら東京裁判史観が現在の国際世論と国内常識を未だに深く支配しているからです。現下の日本のネット世界でさえ保守勢力は少数派で非力です。

    HULAのご提案も同様に実効性をもたないと予測されます。まさに日本のHULAの中枢を骨抜きにしようとたくらんだのが連合国でしたし、それは現在も反日日本人(知識人・朝日・NHKら)が引き継ぎ、御皇室の現在の危機にも繋がり西尾先生が必死に警鐘を鳴らしておられます。

    4.西尾先生の所論ですが、「ペリー以来昭和16年まで日本は列強から侵略される側にいて、侵略されずに残った最後の砦であったこと、それが今から見て明らかな地球全体の動きだった、という大局観を叙べること」「70年近く経ち、そういう声を世界中に向けて上げて、論争の渦をまき起こす時期だろう。それができれば安倍氏は世界的スケールの政治家になれる」ですが、62歳男性氏の談話案の一部に反対するのと同じ理由でこのご意見にも賛同できません。私自身1日も早く始めたい気持ちに駆られますし、現に数年前NYTなどにラントスの非を責める投書をしましたが歯牙にもかからず全く無益でした。おそらく右翼分子の跳ね上がりぐらいにしか見られなかったことでしょう。

    5.この70年間連合国が理事国となり、周近平に言われるまでもなく、その体制が現在も続いています。日本政府は、理事国相手の戦争を覚悟しない限り、正面からこの主張をすることが出来ないのが国際社会での現実です。しかし手をこまねいていては理事国側の歴史戦争に負け再び敗戦を味わう羽目になります。ではどうすればいいのか?

    6.まさに「急がば回れ」であって、迂遠のようですが、まずGHQの施策でねじ曲がった国内世論を変えることから始める必要があります。家庭教育から始めて、日本の一般有権者に澎湃として正しい歴史認識への動きが湧きあがり、世界のメディアが無視できなくなり、民主主義諸国の知識人たちに賛同者が増えるように仕向けるのです。

    7.つまり62歳男性氏も要約している、幕末から大東亜戦争への歩みの真実を圧倒的多数の日本人が知り、日本近代史への正しい認識をもち、矜持をもち、その結果日本の常識と世論が変わるときまでは二進も三進もいかないのです。日本というアジアの大国の世論の変化、その外堀さえ埋まれば世界も無視できなくなります。西尾先生たち前衛のあとに我々は続かねばなりません。

    有色人種のなかでただ一人近代化を成し遂げた日本の歴史は人類史の奇跡であり(トインビー)、日本は列強から侵略されずに残った最後の砦であったこと(西尾幹二)、日本が東アジアの歴史をリードしてきたこと、は不動の歴史事実であり、これが世界常識になるまではもう少し臥薪嘗胆しなければなりません。

    「奥さま」が勧めていますが、是非個人ブログを開設してください。私も始めるつもりです。同志が研讃しつつ連帯すえば日本が変わります。かつて電子メールを使い、親しい友人達の逆洗脳を試みましたが失敗しました。戦後体制のなかで生き、思想の出来上がった者を変えるのは容易なことではありませんでしたが、同時に62歳男性氏のような方々にも巡りあえる事が出来ました。出来上がった大人は無理としても、情報を求めアクセスしてくる青少年を啓蒙することは出来るのではないでしょうか。

    意外と言っては甚だ失礼ですが、日本の女性たちにかなり期待できることも知りました。グレンデール市の慰安婦像設置をめぐる動きでも女性が先頭に立ったようです。多くの女性による保守系ブログも立ちあがっており心強い限りです。

    8.外務省にこの気迫や能力はありません。内閣に新しい専門組織を作って人材と金を投じて長期的戦略の下で早急に着手実行しなければなりません。外堀を埋めるところから着実に布石を打つべきです。この参院選はそのための第1歩となるはずです。世論戦、情報戦で果たす個人ブログの果たす役割は大きいと思います。西尾先生のブログはその魁ともいえる存在で、質の高い真正保守のネット言論は必ず影響力をもつことでしょう。手始めに、西尾先生も引用するTEL QUEL JAPONというブログに2011年に掲載された昭和19年9月7日の小磯國昭総理の衆議院施政方針演説の一部英訳を紹介します。いま世界中に拡散させたい文章です。中国、韓国の民衆もこの恩恵を受けながら政府、マスコミの統制で知らずにいるのです。
    It is the basic principle for the establishment of world peace that the nations of the world have each its proper place, and enjoy prosperity in common through mutual aid and assistance.
    The USA and the British Empire have in seeking their own prosperity oppressed other nations and peoples. Especially in East Asia, they indulged in insatiable aggression and exploitation, and sought to satisfy their inordinate ambits enslaving the entire region, and finally they came to menace seriously the stability of East Asia. Herein lies the cause of the recent war.
    The countries of Greater East Asia, with a view to contributing to the cause of world peace, undertake to cooperate toward prosecuting the War of Greater East Asia to a successful conclusion, liberating their region from the yoke of British-American domination, and ensuring their self-existence and self-defense, and in constructing a Greater East Asia in accordance with the following principles:
    • The countries of Greater East Asia through mutual co¬operation will ensure the stability of their region and construct an order of common prosperity and well-being based upon justice.
    • The countries of Greater East Asia will ensure the fraternity of nations in their region, by respecting one another’s sovereignty and independence and practicing mutual assistance and amity.
    • The countries of Greater East Asia by respecting one another’s traditions and developing the creative faculties of each race, will enhance the culture and civilization of Greater East Asia.
    • The countries of Greater East Asia will endeavor to accelerate their economic development through close cooperation upon a basis of reciprocity and to promote thereby the general prosperity of their region.
    • The countries of Greater East Asia will cultivate friendly relations with all the countries of the world, and work for the abolition of racial discrimination, the promotion of cultural intercourse and the opening of resources throughout the world, and contribute thereby to the progress of mankind.
    (抑々大東亞戰爭は、宣戰の詔勅に昭示せらるヽ如く皇國の自存自衞の爲め蹶起を餘儀なくせられたものでありますと同時に、大東亞復興と云ふ大目標を有するものでありまして、眞に大和民族の死活を賭する戰であるのみならず、アジア十億の運命を決する大決戰であります)

    9.最後に、8月15日が近づくにつれ昭和17年3月の爪哇攻略で散華した親戚を想起します。遺骨と墓標の写真を日本に届けインドネシアの戦線に復帰した親戚の戦友はその後ガダルカナルで戦死しています。大東亜戦争で戦ったこれら無数の英霊、英雄達は靖国に一応かたちばかり祭られはしていますが、両陛下や総理、諸外国の元首が参拝しない、一部の保守政治家を含め日本人の多くが未だに背を向けています。残った遺骨収集も大事ですが、いま此処にあるこの現実を一日も早く正すことが我々の最優先の務めではないでしょうか。

    三島事件からもすでに40年以上が無為に経過しています。正直に言って三島氏の言い残した正しいテロ(売国奴へ)こそが事態を変える早道なのかも知れませんが。以上

  9. 時期遅れで申し訳ないのですが、この場をお借りいたします。
    「定年退職研究者62歳男性」の長い投稿に関して、勇間様がコメントを寄せておられます。これに対して「定年退職研究者62歳男性」の方から、応答がないのが、少し残念です。簡単でもいいので何らかのリアクションが欲しかったところです。
    また同コメントで勇間様はTel Quel Japonから文章を引用し「いま世界中に拡散させたい文章です。」と書いておられます。引用部分は5~6 Nov 1943 Tokyoの大東亜共同宣言です。
    http://music.geocities.jp/jacquesetbruxelles22/bruxelles1.html
    これは消されないために制作した大東亜共同宣言の英文特別私作ファイルです。
    ・・・・・・・・・・
    反日を撃退するため活動しているTel Quel Japonですが、サイバーテロや嫌がらせを今年に入ってから頻繁に受けています。ついに今日このようなものを偶然発見しました。
    http://pressabout.us/goodlucktimes.blog50.fc2.com
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    名指しで不適切アダルトサイトと公告されました。Tel Quel Japonなど大した影響力もないblogなのに、大きな組織は一切手を緩めてくれません。今までは攻撃を名誉と受けとめてきましたが、少し耐え難くなりました。

  10. 私の「息子達へ」に関連して、ブログを立ち上げるようにとのご助言が何件かありました。それに励まされ、IT音痴で不備だらけですが、とりあえず下記のブログを試作し立ち上げましたのでよろしくご教示お願いいたします。 http://rakuaki.blog.fc2.com  私は工学系の出身なので、文科的教養に乏しく具体的にどうするかの方により興味があります。とくに、今後の憲法改正での歴史観論争が焦眉の急だと思います。 その意味では、指導的立場の人の去就に注目しできるだけ影響を与えることを急ぐべきかと思います。もちろん、より広く日本の物語を浸透させ伝承させることはベースワークとして続けるのは必須だと思います。      
    以上   定年退職研究者62歳男性=楽秋庵の庵主

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