移民問題動画・村山秀太郎の選んだ西尾幹二のアフォリズム(第八回)

37)日本がヨーロッパを卒業もせずに追い越してしまった悲劇。

38)アメリカという新しい偶像を得て大喜びする前に、先進国アメリカを前にして多少の自己訂正は試みても、根本のところは動いていないヨーロッパ人の沈着と、自己の歴史への信念。

39)自己をもってしか自己を測らぬというその自己中心的な態度の徹底こそ、(中略)ヨーロッパの精神の型。

40)ロンドンのあの肖像画美術館を見るというような経験は、(中略)文化が形成された「場」に関するわれわれの想像力を豊富にすることに役立つ。

出展 全集第一巻ヨーロッパ像の転換
37) P134下段より
38) P134下段より
39) P134下段より
40) P173下段より

「移民問題動画・村山秀太郎の選んだ西尾幹二のアフォリズム(第八回)」への2件のフィードバック

  1. この動画のコメントを見ると、なぜ先生がゲストとして呼ばれているかを知らない、恐らく若者がいることに、時の流れを感じました。

    20年以上前テレビ討論で、孤軍奮闘で移民反対の論陣を張られた先生の姿が見られれば、或は当時は先生の側に立つことが、いかに勇気のあることだったかを知れば、失礼なコメントはできないはずだからです。

    また10以上前には、先生が「新しい教科書を作る会」の会長だったこと、そして「国民の歴史」が空前のベストセラーだったことに実感の沸かない世代も、この動画を見る程、事態は緊迫していることを改めて思い知らされました。

    既に日本中にじわじわと根を張っている、特にシナ人に対する一般人の嫌悪感は、平静を装っている日本社会の表面とは裏腹に、相当浸透していると思われます。
    ただ問題は、それを表立っては言えず、蓄積された鬱屈がこの先どんな形で噴出するか分からないという危険性を抱え込んでしまったことです。

    昔は、シナ人は日本人が大嫌いであることを、知らないのが日本人だったのに対し、今では我々がシナ人を大嫌いであることを、知らないのはシナ人の方でしょう。

    討論の中でも、移民を受け入れたら、必ず日本人側が加害者になるとの警告でした。以前フィリピンの駐在員だった人から、フィリピン人のメイドを雇ったら、モノを盗まれると聞いたことがあります。例えば花瓶や壺なども、一日一日置き場を変え、玄関に置いた後は持ち去ったというのです。

    つまり私たちにとって最も厄介な問題は、向こうが加害者であっても、こちらが加害者にされてしまう可能性でしょう。

    我々日本人は、子供の頃から、差別はいけない、少数者には思いやりを、と教え込まれてきました。
    そのため特に朝鮮人に対しては、シナ人が多数になる前から、かなり多くの人が彼らに対しては自己規制しているはずです。

    もちろん最近ネット上では、相当彼らに対して批判出来るようになりましたが、表立って表現できない事が、現に今でも大問題なのではないでしょうか。
    現代日本社会に漂う、どうしようもない諦め感や、停滞感を思うと、きれいごとばかり教えてきた学校教師たちへの怒りが、改めてこみあげて来ます。

    ただシナ人がもっと増加すれば、いつか戦後教育もむなしく、今の均衡も崩れる時が来るはずです。

    ちょっと前のニュースで、フランスのアラン・ドロンが移民排斥の政策を持つ国民戦線を支持しただけで、美女コンテストの審査員から外されたとありました。

    人権、人権で在日が少数派をいいことに、日本人が最も反論しにくい心情に訴える現状から、立場が逆転するのは恐らくあと一歩でしかありません。

    村田春樹氏が講演で紹介したように、戦後すぐ、満員列車で立っていた高齢の女性が、前に座る台湾人女性に、足をどけてくれと頼んだ所、「日本人如きが何言ってるのよ、私中華よ」と言い放ったと言います。

    民族問題は、図らずも外部から持ち込まれているのです。一般人の心情も知らず、民族の運命を決するような政策を安易に出す官僚や政治家、或は在日のスパイたちが、日本人を大人しい羊のようにコントロールできると踏んでいる思惑とは異なり、自分たちが、日本にあるあらゆる火種に火を付けたことに、いつか気付くでしょう。

    現代、先生が昔から警告してきた、移民問題は日本の運命を決するとの主張が、皮肉にも真に理解される時代が来たのです。

  2. 黒ユリさんへ
    コメントありがとうございます。

    20年前のテレビ討論で外国人労働者受け入れに慎重論を唱えた私をレイシストと罵倒したのが、最近都知事になった男でした。世の中の構造は今も変わっていません。

    フィリピン人と壺の話はいかにもありそうなことです。こういうことが私たち日本人の市民生活を落ち着きのない荒れたものにするのがイヤなのです。こういう具体的な話はとても参考になりますね。

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