「アメリカと中国はどう日本を『侵略』するのか」の刊行

アメリカと中国はどう日本を「侵略」するのか アメリカと中国はどう日本を「侵略」するのか
(2014/07/16)
西尾 幹二

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【新刊のお知らせ】

『 アメリカと中国はどう日本を「侵略」するのか 
-「第二次大戦」前夜にだんだん似ている、今 』
西尾幹二(KKベストセラーズ) 本体価格:1,000円+税
2014年7月15日配本開始!(全国書店、インターネット等で発売)

第1章 米中に告ぐ!あなた方が「侵略者」ではないか
第2章 中国人の「性質」は戦前とちっとも変わっていない
第3章 「失態」を繰り返すアメリカに、大いに物申すとき
第4章 16世紀から日本は狙われていた!
第5章 「日米戦争」はなぜ起こったか?
第6章 敢えて言おう、日本はあの戦争で「目的」を果たした!
第7章 アメリカの可笑しさ、
    自らの「ナショナリズム」を「グローバリズム」と称する

<あとがきより>
 アメリカ革命やフランス革命は、ある時期確かに新しい価値をもたらしたが、それは人類の普遍的価値ではない。ふたつの革命が時代とともに人類に禍を引き起こした面もある。

 戦勝国アメリカが「敗戦国日本に民主主義や自由主義の理念をもたらしてくれた」と思っている人が未だにいるが、それは正しくない。
ヨーロッパの古い文明は、まだ有効性を持っているかもしれないが、われわれはそれを必ずしも模範として学べばよいという時代ではない。いわんや、アメリカ文化はもう日本のモデルではない。

 「最近若い人がアメリカに留学しなくなった。日本人が内向きになったからだ」と、言う人がいる。しかしそれは、日本社会がもはやアメリカを手本にしてわが身を正そうとしなったからではないか。だから日本の若者が、アメリカに行っても得をしないと思うようになった。アメリカが世界の普遍性の代表ではなくなったのである。

 私はアメリカを否定する者ではない。決して、いわゆる「反米」ではない。外交的にも軍事的にもアメリカからすぐ離れることはできない。ただ、もっと距離をもって捉えるべきだと言っている。精神的に離れるべきだと言っている。

 第二次大戦後に毛沢東に肩入れして、今の中国をつくってしまったのはアメリカである。アメリカ人は革命好きなのである。それでいて、あっという間に毛沢東軍と朝鮮で泥沼の戦争をしたのもアメリカである。アメリカ人には幼い面がある。このことの歴史的深刻さを、よく認識しておかなければならない。

 アメリカは「世界政府」志向の帝国で、自国の「ナショナリズム」を「グローバリズム」の名で呼ぶという、笑ってしまうような平然たる傲慢さがある。
それに対し、日本はどこまでも単一民族文化国家であり、異なる独自の価値観に生きている。世界のあらゆる文明はそれぞれが独自であって、特定の文明が優位ということはあってはならない。

 平成二六年六月                         西尾幹二

「「アメリカと中国はどう日本を『侵略』するのか」の刊行」への2件のフィードバック

  1. 我々は立派に明治大正の時代から議会制民主主義を運営し普通選挙法を米国よりも先に実現していました。1960年代のアメリカは公民法によってやっと黒人にも投票権が申請すれば?与えられるようになった。民主主義的にどちらが先かと思います。

  2. 日本人は、敗戦によって失ったものより、平和が続いたことにより失ったもののほうが大きいのではないかと思う。アメリカの属国になり果て、なんの痛痒も感じない。アメリカじゃこうだ! などと猿真似するばかり。

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