ヨーロッパ「主権国家」体制は神話だった(二)をお待ちの皆様へ

コメント欄から転載します。

1.阿由葉秀峰

ヨーロッパ「主権国家」体制は神話だった(二)をお待ちの皆様へ

最初のアップロードが2月6日と、遅くはなかったと思っておりますが、それから1週間以上が経過してしましいました。

(一)につきましては、ご講義の導入で、内容が現在を含む長大な時間尺とヨーロッパの文明論・・・、ご論考がどこに向かうのか?想像だけを募らせてしまい誠に申訳なく思っております。

「長い時間尺を用いて、世界を『日本人の目』で見る」という視点は終戦爾後途絶えました。今回そのことが直接のご論題とはなりませんが、これから展開される西尾先生の長い時間尺を使われたご論考が、現在の日本が置かれた状況とも繋がっていると感じられることと思います。

この度、西尾先生と内容を打合せ(じつは完全に頼っております・・・)のうえ、当報告を進めてさせていただいてはおりますが、西尾先生ご自身の正論への期限が喫緊でいらっしゃるうえ、ご講義の内容とも連鎖しており、とても難儀なこととなっております。

もう少しお時間を頂きたくご理解のほどお願い申し上げます。

「ヨーロッパ「主権国家」体制は神話だった(二)をお待ちの皆様へ」への1件のフィードバック

  1. >もう少しお時間を頂きたくご理解のほどお願い申し上げます

    かしこまりました。
    そこで、場つなぎというわけではないのですが、わたくしあきんどが、最近読み返しております「真贋の洞察」著;西尾幹二氏 2008年10月初版を参考に、読後感想文を書かせていただきます。

    率直に申し上げますと、この本は現在西尾先生が一番話題にされている「GHQ焚書図書開封10:地球侵略の主役イギリス」の土台になるものなのではないかと思っております。
    私はまだこの本「焚書図書10」は未読なんですが、題名から推測するとこの本は「真贋の洞察」と深くリンクしているのではないかと想像します。

    特に目が止まった箇所を紹介させていただきますと、272Pから展開されている『金融カオスの起源』という章で、ここではM・アルベールの分析の書『資本主義対資本主義』を取り上げ、世界の資本主義が金融を主とするネオアメリカ型資本主義と、産業を主とするライン型資本主義の二つの類型が存在していることを述べており、前者はイギリスとアメリカ、後者はドイツ・スイス・オランダ・北欧・日本などに顕著にみられるとある。

    ネオアメリカ型は株主利益を優先し、いわゆる「市場原理主義」に貫かれている一方、企業買収も盛んにおこなわれ、短期利益を重視し、結果的に大きな貧富の差を生む構図にあるといいます。
    それに対しライン型は従業員の愛社精神を基盤に置き、転職率は低く、企業は商品ではないというフィロソフィーを持っていて、M&Aを好まないとあります。

    この事はその昔イギリスが世界を空と金融という括りで制覇してきた歴史と深くつながっていることが予測できます。
    アメリカはこの世界の空と金融を支配したイギリスが最大の敵であったと西尾先生は語ります。アメリカはこの原理をそのまま利用し、今度は宇宙と金融を支配したわけで、中国はそのアメリカの戦略にまんまと利用されているだけのことと語ります。

    ここを抑えただけでも、世界の経済支配の図式が見えてくるのは間違いない事実で、細かい分析を探求するよりもずっとわかりやすい分析だろうと思います。

    とにかく西尾先生のこうした眼力には本当に驚かされます。
    単に経済的視野から分析していたのでは、世界の策略が見えてきません。
    そこに至るには、やはり国家の成り立ちに立ち返ってみて、その国に属する人間の心理にまで心が及ばないと、真実が見えてきません。
    そうしたことを、2008年の段階ではまず経済面で分析され、それと並行してGHQ焚書図書開封の研究で、その経済的世界支配が歴史的にどのような国家的戦略があって取られてきたかを裏打ちするという、じつに細かい研究がそこにはあります。

    西尾先生の作品には、何一つ無駄がありません。
    全ての作品が繋がり合って存在しています。
    「真贋の洞察」などは、どちらかというと人間の心理を抉る作品ですが、同時に現在の世界経済の問題にも踏み込めるのは、GHQ焚書図書開封という研究がそれを裏打ちしているからだと認識します。

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