GHQ日本人洗脳工作の原文発掘(一)

「GHQ日本人洗脳工作の原文発掘(二)」は5月20日以降に出します。

「GHQ日本人洗脳工作の原文発掘(一)」への2件のフィードバック

  1. 「アメリカの袋」について
    私はこう理解しています。
    アメリカはユニヴァーサルな袋を持っている。
    勿論、ユニヴァーサルでないアメリカもある。
    日本もかつて歴史上持っていた、ユニヴァーサルな袋を持つべきである。
    私は、アメリカであろうと日本であろうと、ユニヴァーサルな袋の中に居たいと思う。否、或る面からすれば袋は一つかもしれない。
    宇宙(ユニヴァーサル)を外から見られないのは人間としての制約である。
    さて、個人的に私は、近くは明治時代を回顧することで日本のウニヴァーサルな袋の中に居るつもりです。

  2. 関野通夫氏の著昨、自由社ブックレット「日本人を狂わせた洗脳工作」は、70年安倍談話を控えたこの時期、きわめて貴重で画期的な出版であり、かつ現在日本の最大の政治課題である「戦後レジームからの脱却」に有力な援軍となる。

    1994年(平成2年)、文芸評論家・江藤淳が「閉ざされた言語空間」で摘発し、2011年(平成23年)、東北大・田中英道名誉教授が「戦後日本を狂わせたOSS日本計画」で告発した、OSS(第二次世界大戦中のアメリカ軍戦略諜報局でCIAの前身)とGHQ(戦勝国総司令部)の企画した対日War Guilt Information Program(WGIP)、すなわち「大東亜戦争の罪悪感を日本に浸透させるための教育・宣伝計画」または「日本人に戦争犯罪意識を刷り込む計画」は、これまでその存在は知られてきたが、それを証明する直接証拠=原物(原資料)を示すことができないでいた。

    関野氏は、ご出身のホンダの三現主義に拠って、ついに探り当て、本著でその文書の対訳を示した。これによって戦後絶え間なく続く、そして近年ますます悪辣になってきた日本近代史へのいわれなき誹謗を根絶させ、“慰安婦”や“南京虐殺”などの虚偽の歴史問題の根本的解決を期すという高い志と目標が達成されたことは御同慶の至りである。

    関野氏は現在「実務翻訳」に従事されていらっしゃるせいか、日本語がほんとうに的確であり、本質を巧みに表現されている。曰く、「GHQ民間情報教育局(Civil Information & Education Section)が、敗戦後の日本の脳内に、秘密裡に注入した猛毒(WGIP)は、日本人の脳細胞をむしばみ、分別と常識を狂わせた。この遅発性の劇薬はみごとに効能を発揮し、(昨年7月の)ジュネーブの国連人権委員会でも、なお効き目を保っていた。しかも人道主義や平和主義という、口当たりのいい糖衣錠仕立てでしたから、飲んでも苦くはないし、舌が痺れたりしない。それどころか、自分は世界平和を希求するヒューマニストだと、歓喜を伴う自己陶酔に浸れる。国家の存立を根底から危うくしているなのに、見えづらいという点では史上最大にして最も巧妙なというべきでしょう。」

    全くその通りである。国連人権委で暗躍する戸塚弁護士ら左翼勢力、朝日新聞などの反日日本人はみなこの遅発性危険ドラッグに侵された病人なのだ。これら麻薬に脳髄を侵された者どもが、米国、中国、韓国などの反日勢力と共同して、国連を動かし、「軍国主義で侵略国の日本」非難の国際世論を作り、戦後歴代の日本政権の謝罪声明、自虐談話、現在の外務省の愚劣なHPへとつながっている。

    彼らドラッグに侵され、確信犯化した反日集団の治癒や更生は至難であろう。しかし良識ある健全な一般国民は、このWGIPの存在がこの一事資料によって証明されたことを知れば歴史意識が変わり得る。現に紹介した知人(元商社マン)は変わり始めた。

    関野氏は、成田を一歩出る途端に心のスイッチを「性悪説」に切り替えるという。私自身も同じだった。普通の日本人なら心掛けるこの最小限の海外マナーを日本の政治家や外務省は身に着けていないためどれだけ日本の国益が喪われか。

    本著で紹介されたWGIP重要原資料7点(イロハニホヘト、p.25)はまさに私も探し求めていた文書である。WGIPという陰湿で執拗で巧妙な罠に嵌ったままの日本は、彼らの意図した通り、我々日本人の子々孫々に至るまで、永遠に、戦勝国側に謝罪し続けなければならない。この日本の現在の国際社会における惨めな境遇から脱却するには、WGIPの証拠資料が最も有効である。それを探し求めた関野氏の情熱には頭が下がる。

    「東京裁判・日本の弁明」のなかで小堀桂一郎氏はWGIPのもう一つの側面である日本分断の偽計を指摘されている。ポツダム宣言で採用されたのは、「日本の犯罪的軍閥(militarist regime)が日本国民(civilian population)を欺いて世界征服の侵略戦争(war of aggression)の過ちを侵させた」というロジックであり、つまり軍国主義的指導者=戦争犯罪人(war crimes)と一般国民を分断し、互に疎隔させ、国民の政府指導者を犯罪人に仕立て、彼らへの憎悪と怨念を煽り立て、占領政策の円滑な遂行を図る手の込んだ謀略的宣伝工作だったわけである。

    国民の多く、特に知識人がこの罠に引懸った。「君たちに罪はない。軍国主義の被害者だったのだ。」中国共産党が今も対日外交で愛用するこのロジックについていけば自分は免罪されるという誘惑に抗しきれない日本人の多くがこの「疑似餌」に釣上げられた。

    戦後レジームの超克などと声高に標榜しながら、「村山談話」を継承すると明言してきた安倍政権中枢の人々はこの本を読まねばならない。読めば安倍談話は決して村山を継承出来ないことを知るであろう。有権者がこのWGIPの存在を知れば、日本民族の陥っている実に飛んでもない、驚くべき事態を知って投票行動がいっぺんに変わるであろう。

    日本悪逆の真っ赤なウソを押し付けられて、そのウソを受け入れろと要求されながら、そのウソを跳ね返すどころか、有難がってきたのが日本政府外務省なのだ。洗脳の事実があり、その効果が至る所で、たとえば国連人権委、たとえば朝日の捏造記事、たとえば河野や村山などが確認される現在、緊急に為さねばならぬことは歴史認識に対する日本人の深層意識を変える逆洗脳である。この本をその起爆剤にしなければならない。関野氏の高い志に深く共感する。7年間の日本占領が終り独立を回復したならば真っ先にやるべきことがこの逆洗脳であり、憲法無効宣言であった筈である。

    これだけの価値をもつ本著は値がわずか500円。早速知人に紹介したが、広く日本の有権者、青少年に浸透させなければならない。日本は血を流す戦争(1941年―1945年)に物量で敗北した後、密かに仕掛けられた、血を流さない卑劣な情報戦争(1945年―2015年)でも再び智慧のないために敗北していた。しかし情報戦争はネット社会の現在、たとえ政府が敗北しても民間有志が立ち上がって戦うことが可能である。

    最後に本著へのカイゼンを提案する。
    1. 重要原資料7点のうち(ロハニホ)の原文も掲載して頂きたい。
    2. 重要原資料7点のうち(ヘ)の原文(p.65)の活字が潰れて読みとれない。きれいな全文を掲載して頂きたい。
    3. p.72以降の清瀬弁護人の陳述は英語版の和訳になっているが、「東京裁判・日本の弁明」に日本語のオリジナルが掲載されている。こちらが引用としては優れるのではないか。

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