田母神航空幕僚長の論文事件を考える(三)

 28日から29日へかけての深夜、例の朝まで生テレビに出て、田母神さんの論文について議論しました。ご覧になった方はいかがでしたでしょうか。
 
 知友から各種のメールをいただきました。面白いので、A さんから D さんEさんまで匿名でご紹介します。(Eさんを追加しました)

 大体同じような感想や判断であったように思います。私が気がつかず、はっと驚いたご指摘も多々ありましたので、皆様にも参考になるのではないかと思いました。

A
朝まで生テレビお疲れ様でした。
最初から最後まで拝見しました。

最後の集計結果で、まともな人が多いとわかってとりあえずほっとしました。
田原・姜・田岡・小森三氏の悔しそうな様子に、溜飲が下がりました。

たいした意見ではないですが、感想をお伝えします。
1)先生、水島さん、潮さんのお話と花岡さんのお話については、安心して聞いていました

2)防衛省と警察に近い森本さんと平沢さんには(半分予想していましたが)がっかりしました。
というより、ああいう人たちの考えが今の政府や官僚の事なかれ主義の象徴なのでしょうか?
特に森本さんは、自分への責任が来るのを嫌がっているふうにも感じられ見苦しい気持ちがしました。
この人達のようなものと今後戦っていくことになるのかなぁとも思いました。

3)先生達のお向かいの人たちはいつもと同じでしたが、今まで大嫌いだった姜さんが少し哀れに思えました。
嫌いなのはそのまま、話しもつまらないすり替えや屁理屈ばかりで全く共感できないのですが、水島社長さんが拉致問題の話しをしたときにすごく哀れに見えたのです。
この人、自分の祖国の犯罪をやはり恥じているような気がしたんです。
本当は日本人になりたいのかなぁとか、勝手に考えてしまいました。

4)田原さんは西尾先生や潮さんが大事な話をするときに、大声で制止しますね。
でもだからこそ、どこが大事かわかります。
また、今回思いがけず笑ってしまったのは、田原さんが辻元さんに「時々献金してる」ってぽろっと言った部分です。辻元のシンパなんだと改めて思いました。

B
ところで昨夜、正確には今朝まで「朝まで生テレビ」・「激論・田母神論文」がありました。姜尚中、小森両東大教授、辻元清美、共産党の議員。対するは、西尾先生、水島氏、潮正人氏、花岡氏、それに森本敏氏らでした。

 最後に発表されたアンケートの結果が印象的でした。田母神論文を指示するが60%以上、反対は33%?でした。憲法に自衛隊を明示せよ、は80%でした。

 討論の中でもどかしく感じた点は以下の諸点です。

・辻元清美の「東南アジアで大東亜戦争を評価する国々とあるが、何処ですか?」という質問に

 花岡氏は答えませんでしたが、具体的に名前を挙げた方が説得力があった、と思います
 多くの事例を挙げることは簡単なはずです。

・欧米の侵略戦争は第一大戦までのことだ、と小森などが言っていましたが、

 そうではない。欧米諸国が植民地支配を目指して東南アジア諸国の民衆と戦ったのは第二次大戦後のことだ。と答えて欲しかった。インドネシアでは4年間に80万人を殺しています。

・「(田母神氏は)政府の方針に従わなかった」ことが問題だ、という言い方。

 これには、1952年の国会決議を忘れて未だにA級戦犯などと言い続けることこそ、最高機関の決議に対する違反ではないか。日教組の国旗・国歌に対する侮辱行為こそ問題視すべきだ。
 
・シナ事変については、「日本の侵略」と森本氏までが言っていましたが、

 東京裁判でも「日本の侵略」と出来なかった事実を指摘すべきでした。連合国は取り上げたが、米国駐在武官の電文などがあって、慌てて蓋をしたのです。

・防衛大学の講師に「作る会の幹部」が呼ばれていたのは問題、と辻元が指摘しましたが

 作る会の歴史教科書は、文部科学省の検定をパスしています。その教科書を作った「作る会」が問題だということは、文科省がおかしいというのか、と反論すべきでした。
 つまり、東京書籍など他の歴史教科書の執筆者はどうするのか?ということでもあります。

などなどですが、西尾、水島、潮諸氏の活躍が光りました。森本氏の歴史観には驚きました。
平沢勝栄議員は何のために出ていたのは理解不能でした。

C
朝生テレビを見ました。
左巻きの人たちはともかく、保守側と見られた人たち(森本、平沢氏)でも、「立場上あの発言はまずかった」というスタンス、さらに、敗戦以来、自分自身が大きな洗脳という雰囲気下で影響を受けているという自覚がまるでありませんでした。この二人は、秦郁彦氏と同根と思われますが、いかがでしょう。

西尾先生が「歴史を巨視的に観る」ことの必要性を訴えていたこと、そしてGHQ焚書図書を引用しながらの具体的な発言が目立ちました。
水島氏はいつものスタンス通りで正論を述べられていましたが、ときどきチャンネル桜に出演する?森本氏に呆れていたことでしょう。
森本氏の歴史観は政府お抱えの学者という印象で、つくる会の歴史観とはまったく矛盾するもので驚きました(ある程度は予想していましたが)。

潮氏も頑張っておられましたが、花岡氏の遠慮気味発言にはがっかりしました。
もっと、はっきりおかしいことを「否定」する言動をすべきでしょう。
花岡氏はまったくディベート向きではないことが分かりました。もっとGHQ焚書に目を通して自信をつけるべきです。

平沢勝栄議員は最初からまったく期待はしていませんでしたが、森本氏と同様、一見保守の立場で発言するだろうと思わせながら、期待に応えない。両氏ともどこか、秦、保坂氏らのスタンスに近いものがある。今後そのようにみるべきでしょう。
局側もそれをにらんでの登板要請ではないでしょうか。

田母神問題は、思想の(人物の)真贋を洞察する、いいリトマス試験紙であることを確認しましょう。

                                    匆々

D
朝生を久しぶりに、何年ぶりかで見ました。
辻元が少し丸くなった印象には笑えました。
平沢、森本は一体何を考えているのか。
あくまでも日本をアメリカの保護国としてしか見ていないのではないか。
それにしても、
西尾先生は大したものです。
まず、知識の量で他の出演者を圧倒しています。
そして、発言に一点の迷いがない。
最後に、会場やFAXで田母神さんへの支持が圧倒的であったことに
安堵の表情を浮かべていたことに、私も心安らかに眠りについた次第。

 次は高校時代の友人からです。

E
「朝まで生テレビ」拝見、ご苦労さまでした。
さぞお疲れでしょう。こちらは、DVDに収録して、昼間ゆっくり見た次第で申し訳ありません。
しかし西尾節の炸裂で、3時間は長く感じませんでした。大兄発言は時々田原氏にさえぎられていましたが、おおむね持論は展開されたのではないでしょうか。フリップ(という言い方でよい?)も要領よく、うまく出来ていましたね。最後のプロ田母神、61%という数字はサムシングですね?とくに、アンチのうちの39%?は「立場上問題」と言う反対なので、なかみを問うものではないとすると、大変な数字だと思います。大兄は「当然のこと」と昂然としておられましたが、田原氏なり、テレ朝なり、営業政策上?も方針を少しずつ転換した方が良いのでしょうか?
(まあ、皮肉ですけど。)右取りあえずの感想です。どうかごゆっくりお休みください。(というわけにも行かないのでしょうが・・・。)

 

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