「たかんじんのそこまで言って委員会」に出席して

 
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お知らせ

(1)10月23日(土)14:00~16:00
西尾幹二講演会「正しい現代史の見方」入場無料
  帯広市幕別町緑館
主 催:隊友会道東連合会
連絡先:自衛隊帯広連絡部
飯島功昇氏
TEL 0155-23-2485

(2)Voice11月号(10月10日発売)
拙論「ブッシュに見捨てられる日本」25枚

尚同誌に横山洋吉(東京都教育長)、櫻井よしこ両氏の対談「扶桑社の教科書を採択した理由」があり、注目すべき内容です。

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10月17日に関西より以西で放映されたよみうりテレビの「たかじんのそこまで言って委員会」を早速文字化して下さっているサイト、「ユウコの憂国日記」があるので、以東の方もここをクリックして、読んで下されば、何があったかは分ると思う。大阪の三人の知人から「良かったよ、胸がスーッとした」と電話があったので、テレビ効果はそれなりにあったに相違ない。

 けれども、出演した本人は肝心な話の内容が全部カットされているので、テレビ局の扱いに大変に当惑し、不満だし、内心怒っている。

 南京虐殺はなかったということは証明できないが、あったという論拠も今やことごとく覆され、証明できず、限りなく「なかった」に近いのだという私の判断はたしか収録されていたはずである。しかし、私はその理由を数点、以下のごとく分かり易く述べておいたのである。

(1)  1941年の蒋介石政府の内部報告書は虐殺があったという認識をもっていない。掠奪や放火はあったとされるが、これも日本軍がやったとは限らない。

(2)  毛沢東が延安で書いた「持久戦について」の中で、日本軍が蒋介石の軍隊を殲滅しなかったのは戦略的にまずかった、とさえむしろ言っている。ここにも大量虐殺の認識はない。

(3)  虐殺を主張してきた日本人学者が主に依拠したのはティンパーリ、ベーツ、ラーベといった欧米の特派員の報告や文書である。しかし彼らは蒋介石政府の顧問であったり、武器商人であったりで、情報撹乱を意図していたスパイであった。証拠能力がない。

(4)  この他に大量虐殺があったと語ったいくつかの証言はすべて伝聞であって、誰かから聞いたという間接証言にすぎない。目撃証言もあるが、それは一人か二人の処刑を目撃したという話であって、大量虐殺の話はひとつもない。

(5)  ハーグ陸戦法規によれば、軍服をぬいだ不法戦闘員、つまりゲリラであるが、これは捕虜として保護される権利を持たない。日本軍が正規の捕虜を処刑したという証言は、昭和12年から東京裁判まで存在しない。

 私は以上の5点を、テレビだから分り易く、例えば「不法戦闘員」などと言わず、「軍服を着ていないゲリラは、捕虜とは認められなかったので処刑されても不法ではなかったんですよ。」という言い方をした。

 戦争のさ中だからゲリラの処刑はあったし、一般市民の誤殺もあっただろうと私は考えている。けれども組織的大量虐殺は考えられない。もしあれば、ナチスのような科学的焼却工場でも作らなければ屍体処理ができない。また殺戮任務の特殊部隊を用意しなければ、殺害自体が不可能である。特殊部隊編成の記録は必ず残る。しかしそういうものは日本軍史には存在しない。

 私の知識はそれほど深くはない。大体こんな程度の莫たる知識しかもっていない。今、専門家の間ではより詳しい、細部に入った論議がなされているはずだが、私は常識の域を越えない。

 ただその程度の予備知識でもテレビの視聴者は知っておくべきと思い、分り易いことばに改めて、ポイントだけ述べておいた。にもかかわらず、ことごとくカットされている。これはひどい。何のために私に南京問題の質問を向けてきたのか分らない。

 私の出演したテレビに関心をもって下さった方は、私に上記の発言があったことも加味して、考えて下さい。

「「たかんじんのそこまで言って委員会」に出席して」への7件のフィードバック

  1. 蒋介石は知っていたみたいですよ。

    『倭寇(日本軍)は南京であくなき惨殺と姦淫をくり広げている。野獣に
    も似たこの暴行は、もとより彼ら自身の滅亡を早めるものである。それに
    しても同胞の痛苦はその極に達しているのだ』
    (一九三八年一月二十二日の日記)
    http://www.geocities.jp/yu77799/chuugoku.html

    日本国民に告ぐ (昭和十三年七月七日 於漢口)
    ・・・また日本軍が占領したどの地区においても掠奪、暴行火附けを行
    つた余勢で、わが方の遠くに避難出来なかつた無辜の人民および負傷兵
    士に対しても大規模な屠殺が行はれた。また数千人を広場に縛してこれ
    に機銃掃射を加へ、あるひは数十人を一室に集めて油を注ぎ火炙りに処
    し、甚しきに至つては殺人の多少を以て競争し、互ひに冗談の種として
    ゐる。・・・
    ・・・更に中正は実に云ふに忍びないが、また云はざるを得ないことが
    ある。それはわが婦女同胞に対する暴行である。
    http://www.geocities.co.jp/WallStreet/8503/shoukaiseki.html

    『国際連盟理事会第六会議議事録』 
    1938年2月1日付
      内容 - 中国政府の声明                    議長による決議案(C・六九/一九三八/七)の提示に続き、顧維鈞氏の演説―

    ・・・南京で日本兵によって虐殺された中国人市民の数は二万人と見積
    もられ、その一方で、若い少女を含む何千人もの女性が辱めを受けました。
    http://www.geocities.jp/yu77799/chuugoku.html

  2. (1) 掠奪や放火はあったとされるが、これも日本軍がやったとは限らない。
    (4)  この他に大量虐殺があったと語ったいくつかの証言はすべて伝聞であって、誰かから聞いたという間接証言にすぎない。

    に当たるのでは?

  3. つまり、未だにプロパガンダ戦争は終了していない・・・・
    ってことですね。

    今までは、こちら側の完敗でしたが。

    以下ご参考までに
    ================
    プロパガンダ戦「南京事件」
    秘録写真で見る「南京大虐殺」の真実

    松尾 一郎(まつお いちろう)

    目 次
    序にかえて まえがき
    序 章 南京事件真相解明の鍵
    南京事件とは何か?  虐殺が起きた期間と地域
    南京事件の矛盾と謎  中国の『デマ宣伝』を脅威に感じていた日本政府

    第一章 中国軍(国民政府)宣伝組織とニセ写真
    中国軍(国民政府)宣伝組織の実態 南京事件のプロパガンダ性  『ライフ』赤ん坊写真
    (国民政府)軍事委員会政治部と(国民党)中央宣伝部国際宣伝処  日本軍残虐写の募集広告
    軍事委員会政治部製作『日寇暴行実録』写真集  ニセ写真の分析『外国人の見た日本軍の暴行』に掲載されるニセ写真
    国民(中華民国)政府宣伝組織図  (国民党)国際宣伝処が米国写真雑誌『ルック』に送った写真
    ニセ写真はどのように作られたかニセ写真のルーツ

    第ニ章 映像に残る南京
    米国聖公会布教(伝道)団ジョン・ギレスピー・マギー牧師撮影16ミリフィルム
    米国パラマウント・ニュース映画(NHK『映像の世紀 日本』11巻)
    東宝映画文化部製作 戦線後方記録映画 南京

    第三章 「南京事件」虐殺数の謎
    第一期(昭和十二年七月七日~昭和二十年八月十五日)盧溝橋事件から終戦まで
    第二期(昭和二十年八月十五日~昭和二十三年末)終戦から東京裁判終了まで
    第三期(昭和二十三年末~昭和四十七年)東京裁判終了から日中国交正常化交渉直後まで
    第四期(昭和四十八年~現在)日中国交正常化後から現在まで・・・

    第四章 「南京事件」の疑問
    『南京大虐殺』は戦後に作られた呼び名  百人を超える記者たちへの疑問
    「動機」が見当たらない事件  中支那派遣軍司令官 松井石根と興亜観音
    南京の人口推移への疑問  米国に解読されていた外務省(廣田弘毅)電文
    死体埋葬数の疑問  百人斬りへの疑問
    中国軍(国民党)の戦術と国際法
    終 章 国際宣伝戦での敗北
    参考文献  あとがき

     「本書は真相の解明に対し、実に多くの示唆に富む研究成果である。
    ことにニセ写真の分析に精力的に取り組むなど、
    事件究明の上で核心をついている。
    『南京大虐殺』の嘘の解明がさらに進むことを期待するとともに、
    より多くの人に読まれ、歴史の真実が広く伝えられることを願ってやまない」(黄 文雄)

    書籍名 プロパガンダ戦「南京事件」
    著者名 松尾 一郎(まつお いちろう)
    出版社 光人社
    ISBN ISBN4-7698-1163-2
    定価 本体1800円+税
    詳細情報 2003(平成15)年12月17発売

  4. 私も流石に「南京大虐殺」は反日共産主義者共のプロパガンダだと
    考えますが、「南京事件」の可能性までは否定できませんね。
    尤も敵の策略か、味方スパイのミスで誤情報を掴まされ、
    「南京攻略作戦」の過程で一般市民が巻き添えになった事は
    考え得ります。尤も敵(支那軍)も同様に一般市民を日本軍と
    間違えて惨殺したのかもしれませんが。

    確かに言えることは朝日新聞の「南京大虐殺」記事は全く信用出来ない
    デタラメ記事で有るって事で。こういった朝日新聞の実態が2年前の
    小泉第一次訪朝で白日の下に晒された形ですなあ。

  5. 西尾先生、テレビ出演お疲れ様でした。
    教科書の件についても、陰ながら応援させて頂きたいと考えています。

    ところで、1点申し上げたいことがございます。

    先生を含め多くの方は、南京大虐殺説の話に、必ずと言ってもいいほどナチスのホロコーストを比較に持ち出されています。
    しかし、ナチスのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺説)に関しても、南京大虐殺説と同様、捏造の可能性が高いという説が強力になってきています。つまり、ナチスのホロコーストと南京大虐殺説は、全く同じ構図を持った捏造事件と考えられるのです。
    今表立ってホロコーストに異論を挟んだり、検証を行うことは、ユダヤ人を中心とした団体から強力な圧力を受ける可能性が高い(ドイツ国内では違法になる!!)ため、近寄らない方が良いと考える方もいらっしゃるとは思いますが、かつての同盟国の持つ、日本に類似した数奇な運命を考えると、共に見過ごすことはできないと私は考えます。
    どうぞ、お知りおきの程をよろしくお願い致します。

    参考: http://maa999999.hp.infoseek.co.jp/ruri/sohiasenseinogyakutensaiban2_mokuji.html
    ホロコーストの証拠として挙げられるものを、アニメ(風?)キャラの対話形式で検証するサイト。軟派にも見えますが、ソースの提示と検証は確かだと思います。

    P.S. なお、ナチス・ヒトラーがユダヤ人を迫害していたのは事実であろうと思います。また殺されたユダヤ人がいたことも。(共産主義者やテロリストだったため)
    しかし、それは大虐殺説を肯定することにはなりません。

  6. またこういう事をかいて南京の反論も、貶めようとする。やめろよ、歴史学者でもないくせに。ホロコーストはそのまま骨が残ってるだろうが、南京と違って。写真も綺麗なのがのこってんだろうが、共産党員ですか?

  7. >>あ
    1.検死の結果「毒ガス殺」された死体は一件もない。
    2.写真は「撮影された日時、場所、目的、撮影した人物」が明確でないと歴史的資料としても裁判資料としても価値が無い。
    これらの指摘は全部angel at氏の挙げたURLのサイトに記されていますね。

    そして、あなたの言っていることは「南京を否定するなんて右翼ですか?」というようなレッテル張りと同じレベルです。まずは調べ、知りなさい。

    西尾様、「あ」氏の反応をご覧ください。
    南京の真実を知らせようとしてきた人々が浴びせられた言葉によく似ていませんか?
    ナチスの「虐殺」を引き合いに出される前に、もう一度その歴史が「真実」かどうかを見極めてください。
    そして、それについて否定することが罰則を持った罪として定義されている事の異常さをお考えください。
    日本人の名誉を守ろうとしてきた人々が味わった苦しみとおなじものが、「ナチスドイツの擁護者」こと、「虐殺の否定者」たちにも降りかかっています。私もその一人です。

通りすがりの歴史学者 at 2004年11月04日 13:10 へ返信する コメントをキャンセル

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