西尾幹二全集(国書刊行会、全二十二巻)の内容見本全12ページが刷り上って、自由に配布されている。ご覧のように当ブログにも掲示するが、内容見本の実物を手に取って見ていたゞくのが一番よく、国書刊行会に電話かファクスかで申し出てもらうと送られてくる。
全集そのものの注文も電話かファクスかがよい。電話は03-5970-7421、ファクスは03-5970-7427である。各小売書店でも予約は受つけられている。
表紙と裏表紙をここに掲示しますが、ここをクリックしていただくと、全部見ることができます。文字が小さい場合はプラスの表示を押し、拡大することができます。また、下にロールダウンするとページが動いていきます。
すばらしい!感激しました。いよいよですね。内容見本の充実ぶりを見ると、期待がより以上に高まりました。これから先の人生に、楽しみが増えました。
ありがとうございます。
西尾先生
西尾幹二全集の刊行、内容見本の完成も本当におめでとうございます。
若き日!?のお写真も素晴らしく、特に眼光が素敵です。
わたくしの若き日よりも、現在の原発、国難問題までも、常に先生の知性や勇気と共に同時代を生きて来られたましたこと、改めて感謝を申し上げます。先生のご著作の文章の文学的なことなどを亡き弟と語り合ったことも思い出しました。
今秋の刊行を心より楽しみに致しております。
「私を語る。」の一文だけで、又もや耳目を奪われ1時間以上の思考を強いられました。(笑)
「私は私自身を否定して来た。」
ならば先生が肯定してきたことは何でありましょうか。
30年間にわたる否定のデーモンに苦しんできた私として是非伺いたいところであります。
全集刊行おめでとうございます。全集を読んで考えさせていただこうと思います。
戦後動乱の、そして堕落した時代に出現し、常に時代に警鐘を鳴らしてきた思想家の全集がとうとう出たんですね。今、自分の著作の全集を出せる人などいるでしょうか?
私は十代の頃翻訳小説を多読した方ですが、二十代始めに「ヨーロッパの個人主義」を読んだ時の衝撃は忘れません。日本の小説は成長期にはあまり役立たず、好んで読んでいた、所詮翻訳された外国文学をあたかも解ったつもりでいた私のある種のプライドを木端微塵にしたのが先生のこの著作でした。
先生の著作はできるだけ若いうちに出会って読むべきではないかと思います。もちろん先生の文章を理解できる感性のある人にとっては、ですが。
「ヨーロッパの個人主義」のあとがきに印象的な言葉が書かれています。「昨日異常に思えたことが、今日はもう正常になっている。いつも個人のこころに与えられるのは、同量の異常さである。昨日のことをたちまち忘れてしまうほどにのどかであれば、今日のこともまた明日は忘れられてしまうだろう。危険は思いがけぬ方向から雷鳴のように落ちてくるのかもしれない。」1968年に書かれたこの文章が、まるで今のことを言ってるかのように響き、また先生が何十年も前から警告してきたことが、悪い意味で実現されていく昨今の我が国を見ると不安はぬぐえません。
街の公共図書館がこの全集を置く勇気があるでしょうか?
GHQ焚書図書の研究をされている先生ですが、我々日本人は先生のこの全集を末永く保存継承せねばなりません。
先生のこの全集が出たこと自体、私は我が国はまだ「敗けていない」と思っています。
>黒ユリさま
私は西尾先生の著作をそんなに古いものから読んでいたわけではありません。
ですから、本当はすごく偉い先生なんだなぁ~と、この全集の内容見本をながめていて、思います。
全集が出せる作家・・・・・すごいことですね。黒ユリさまの最後の文章に、ぐっときました。