このところ橋下大阪市長と西村眞悟衆議院議員の従軍慰安婦問題をめぐるイレギュラー発言がマスメディアで取り上げられ、騒がれています。お二人の発言の仕方はまずいなと私も思いました。内容ではなく、仕方、ものの言い方、テーマの選び方における「戦略」のなさです。
お二人はなぜアメリカ軍による日本人慰安婦の扱いを具体的に例をあげてきちんと取り上げないのでしょうか。誰でも「基地の女」ということばを知っているでしょう。全国いたる処、基地のあるところに日本女性がいました。朝鮮戦争のころ(1950~53年ごろ)はピークでした。殺人もよくありました。
日本人は戦後、米兵にさんざんな目に遭ったのです。それでも世界の歴史の中では比較的ましな占領軍でした。それで日本人はずっと我慢して来たのですが、いまアメリカからありもしない日本軍による人身売買の人権侵害蛮行として道義的に批判される理由はまったくありません。
橋下さんは沖縄の司令官に日本の風俗営業をもっと活用せよと言ったようですが、そんなことを言わないで、戦後の日本におけるアメリカ兵の蛮行のデータをきちんと調べて、あらためて批判するべきでした。また、慰安婦施設は世界中どこにもあった、などと漠然と言うのではなく、例えばシシリー島ではドイツ軍管理の慰安婦施設をアメリカ軍が働いている女性もろとも引き継いだ、という笑ってしまうような例――よく知られた話です――を取り上げて、大衆にもメディアにも文句の出てこないような話し方をすべきです。ワーワー大声でわめいている印象しか残らない彼の話し方は拙劣です。
西村眞悟さんはなぜ韓国人売春婦の数が多いなどということを唐突に口走ったのでしょう。もしこれを言うなら事実例を挙げて、例えばごく最近も韓国で売春婦の大型デモがあり、白昼堂々と彼女らの権利が主張されている国であること、また米国務省の2011年6月11日付報告書で、韓国の売春婦は世界で一番多く、27万人、全人口の1.07%に及ぶというような驚くべきことを報道事例を掲げて、説明すべきだったでしょう。そうすれば女性議員の会が文句をつけたりできないのです。西村さんはなぜこんなにいつもスキがあるのでしょう。くりかえされる不用意なもの言いはそれ自体が問題です。きわどいことを発言するときには、それなりの準備と戦略が必要ではないですか。
それから、申し上げたいのは今さら韓国を相手にこの件でものを言うな、ということです。またこのご両氏だけではなく、どなたでも弁解や言い訳に類することはもう一切口にして欲しくありません。言葉が通じない相手には――100年前からそうでしたが――何を言ってもダメなのです。
いま外交的に面倒なのはむしろアメリカです。しかもアメリカ人は論理的に説明すれば分る人がまだいます。日本に慰安婦施設をつくらせたのはGHQです。アメリカが日本を非難する資格はありません。
この件で世界に発信しているアメリカのサキ報道官(女性)に、国民みんなで抗議しましょう。彼女は「性を目的に人身売買された女性たちの身に起きたことを嘆かわしく、とてつもなく重大な人権侵害である」と日本を非難していますが、あなたはあなたの父や兄や祖父が日本で何をして来たのか、またアメリカ軍が何をしてきたのか知っているのですか、と訴えかけましょう。あんな風に日本人を見下すような物の言い方は許せません。国民みんなで声をあげましょう。そして韓国人は放って置きましょう。アメリカに抗議しましょう。反発するアメリカ人も出て来ますが、その通りだ、分った、というアメリカ人もいるはずです。これはそのようなレベルのテーマなのです。
(追記) 戦後の沖縄で米兵による狼藉がくりかえされ、今もなかなか止みません。アメリカ軍はアメリカの女を沖縄の基地に連れて来て、慰安所をつくり、日本人に迷惑をかけるべきではありません。旧日本軍がしたことはそのことでした。旧日本軍のほうがずっと正しいことをしていたのです。橋下さんは沖縄の司令官に日本の風俗嬢を使えというのではなく、アメリカから風俗嬢をつれて来いと言うべきなのです。日本政府もそう言うべきなのです。これは当り前なものの言い方で、たゞ内気になった日本人がこういう普通の言い方を忘れているだけです。アメリカにももっと胸を張って生きていきましょう。
文末、「これはそのようなレベルのテーマなのです。」の一文にある意味同感しきりであります。慰安婦問題で関係国が非難しあう事は、生産的な議論では無いという意味で。
では将来もこの様な問題が起こらない為にはどうするべきかは、意味のある、取り上げるレベルにあるテーマと言えましょうがここでは触れません。
それよりも、今回の維新の会の一連の発言で、私が最も注目すべきレベルのテーマと思うのは、石原氏の「マッカーサーも、自衛の為の戦争だったと議会で証言しているではないか。」という意味の発言です。
私は勉強不足で、マッカーサーの言葉が、何時、どういう状況のもと、どういう文脈のなかで、語られたか知りませんし、知る手段も手近にはありません。
この周辺事情がもっと詳細明確に公宣流布されれば、先時大戦の歴史的性格付けにも変化がもたらされ、日本国内でのいわゆる不幸な歴史観対立も少しは和らぐのではないかと推測します。
なぜなら、マッカーサーは我々戦後世代にとって、(否私個人にとってだけかも知れませんが)、いわば(戦後)「世界創造者」の立場でありますから。
最後の追記での提案ですが、これはブラックジョークなんでしょうか?
この提案の方がアメリカは怒りますよ。アメリカの女性を敵に回すことになります。
文章の前段で今回の2人の稚拙さと戦略の無さを指摘して、私も「その通りだ」と同意しながら読み進めましたが、最後の「追記」でズッコケてしまいました(笑)。なぜならば、橋下氏の発言と大差ないからです(アメリカにとってはもっと悪い)。
どうやらこの問題では、西尾先生でさえ、冷静ではいられない様です。
アメリカがこの問題に首を突っ込むあまり、既に日本人の「感情の領域」に踏み込んでしまい、様々な軋轢や摩擦を引き起こしている事を、まず、アメリカ自身に自覚してもらいことが重要です。彼らは第3者のつもりで裁判官を気取っているのかもしれませんが、既に当事者そのものです。
現在、アメリカではアメリカ軍内部の性暴行が問題となっています。自軍の女性兵士に性暴行を加える事件が多発しているのです。アメリカとしても最早、エクスキューズできない案件なのです。
「軍隊の性」について、包括的に議論すべき時でしょう。
お二人とも弁護士なのに、事実、証拠によらず、思い優先で発言されたことは全く残念なことです。
事実、証拠といえば、「ディベート」ですが、20年位前、学校でディベートを教えようとする動きがあって、「学校ディベート」という教師向けの指導書も発行され、実際近くの小学校でもディベートの授業が行われていましたが、今はいつのまにか立ち消えになってしまったようです(教師向け指導書も見かけません)。また一部では「ディベート→詭弁」と見る人もいる有様で、今の日本人は、事実と証拠に基づいて自分の立場を、相手に伝わるように正しく強く主張するという訓練が全くなされていません。
日本を強くする「ディベート」が広まらないのは、特定勢力の陰謀ではないかとすら思えてきます。
テキサス親父も分かっているアメリカ人のひとりです。決議など何の法的拘束力もないから気にするなと日本人に言ってくれています。またアメリカにまで何で売春婦像をたてやがるんだと怒っております。
旧日本軍みたいに自前の施設を持つべきです。
橋本氏は、PC(ポリティカル・コレクト)に違反し、政治家、特に政党
のトップクラスが言ってはならないこと(その内容の正否にかかわりなく)を言ったのです。ここぞとばかりに、不当な反撃を呼び起こしたのは当然の帰結です。橋本発言の当否をめぐり、橋本氏を批判したり、また擁護したりする論争自体、いわば敵の思う壺です。橋本氏は所詮その政治的未熟さを表したものという他ないでしょう。少なくとも、少し謹慎して欲しいと思います。(政治家を辞めろとまではいいません。)
西村慎吾氏、は残念ながら長い浪人生活の間に、(広く全国の支持者に立派なことを言われてきましたが、)身近な自分の選挙区の有権者にたいする、説得的で慎重な(しかし精力的な)物言いを忘れてしまったのではないかと懸念します。
ご両者と、ご両者を支持すうる皆さんも、一度、じっくり腰を落として、いま何が必要かを再考すべき時であると思います。
橋本氏の発言が、西尾先生の折角の海外向けの発言の効果を減殺しつつあることを遺憾に思っておりましたが、今回の文章は、胸のすく思いが致します。いま、何が必要か、これ以上のものはないと感じ、一言記させていただきました。
はたしてアメリカという国には、本当の意味で、冷静な外交姿勢を示せる人物はいるんだろうか・・・というのが、率直な私の「?」です。
人種の坩堝と言われて久しいこの国の内政と外交のアンバランスは、世界でも突出していますし、基本的な姿勢はお国柄(正直「お国柄」という言葉がこの国にふさわしいかどうかはわかりませんが)から脱皮できないまま、有史以来この国は、自分たちの尺度を振り回して存在してきたと言えますでしょう。なにしろアメリカぐらい嫌われている国はありません
表向きはそうでないように取り仕切られているイメージがありますが、実際には嫌われナンバーワンな国でしょう。
ようやく冷静にアメリカをイメージできる空気が、日本にも生まれるようになりましたから、日本もアメリカの蛮行を認める節は出てきておりますが、しかし我々の生活基盤はまだまだアメリカ主流のスタイルから抜け出せていません。観念的にはアメリカへの不満を内在していながら、実情はアメリカとの関係を主軸にするのはやむを得ないという観念に今あります。
そのことが、つまりアメリカとどう向き合うべきかの論争を呼び起こしている原因なんだろうと思います。そんな中で過去を振り返ると実に日本はあらゆる面でアメリカにコントロールされてきました。
憲法制定は勿論のこと、我々国民が直に関係する度々の経済的圧力は、当時の日本を支えてきた方々なら骨身に滲みていることでよう。しかし日本はそれにも負けずに耐え忍んできました。おそらくそこにアメリカの「戦略」というものがあるとしたら、なんと日本という国はこれほど強い国なのかと思ったに違いありません。
いよいよアメリカもカードが出尽くしたのか、昨今は日本近隣諸国を利用してわが国に圧力をかける手段に走りました。その象徴が「従軍慰安婦問題」なんでしょう。使えるカードは何でも使ってしまえという、この国の恥知らずな外交手段に、世界がどうはんのうするかが本来は注目されるべきなんですが、なさけないことに、わが国は近隣諸国からの圧力に対する正確な対処が取れない政治的汚点を繰り返してしまったわけです。
いざアメリカに対しては国民総動員できる割に、なぜか近隣諸国にはそれが為せれないというこの現実。
この甘さをアメリカは利用しているという構造なんでしょう。
私たちはこのことを知るべきなんじゃないかと思うんです。
アメリカは手段を択ばない無謀な国なんだという事。そして近隣諸国はもしかすると、アメリカに踊らされて日本を攻撃しているってことを。たぶん間違いない外交情勢だと思います。
この見地から判断するならば、先生がおっしゃるように、難敵なアメリカの狙いを察知すべきだと私も思います。
本当の敵はやっぱりアメリカなんですよ。まだ太平洋戦争は終わっていないんです。「時間」だけが勝手に移動しているだけであって、「戦い」はまだ継続しているのです。そうでなければ「従軍慰安婦問題」みたいな掟破りなカードを、アメリカが切ってくる理由が理解できません。
外交はいわば「ミサイル」です。言葉と姿勢のミサイルだと思います。
朝鮮人慰安婦、日本軍、アメリカ軍の不法行為、等等色々と議論されています。
しかし、ここで、慰安施設を持たなかったソ連軍の占領地における不法行為の指摘が抜けています。
ソ連軍が、占領地である東欧や満州・朝鮮半島で行った婦女暴行こそ、第一級の不法行為です。ここを抜かすと、結果としてソビエトロシアを利するだけです。
以上です。
實に正論です。同時に2番目のぽんさんのご意見にも成る程と思ひました。
この正論を大新聞に取り上げて欲しいですね。
http://ishiwi.iza.ne.jp/blog/entry/3080170/
まったく同感です。
橋下市長は、繰り返し『日本の風俗を活用すればいい』と言ってますが、犯罪被害者が風俗嬢なら構わないという話にはなりません。
日刊サイゾーの記事に『外国人はトラブルの元だし、うちだったら職種に関係なくお断りする』という風俗業者の弁が引用されてました。
風俗嬢であっても、普通の女性だと言う事が橋下氏には判らないようです。
西尾先生、はじめておたよりします。2013年4月4日日本外国人特派員協会での西尾先生の意見陳述は、まさに神映像でありました。多くの日本人そして、心ある外国人(たとえ、少数だとしても)は、先生の意見陳述には心を揺さぶられたと思います。
私も先生のおっしゃるように、橋下代表、西村慎吾先生も発言内は正論なのですが、『慰安婦問題――ポイントを間違えるな』の肝をはずした発言になっているのが残念に思っておりました。
ですので、お二人の政治家が、西尾先生の意見陳述を参考にして、それなりの準備と戦略を元に発言していたらと残念に思っております。
橋下代表は、24日には、二人の慰安婦との公開面談、27日には、外国人特派員協会に出席されるとのことです。
西尾先生、お願いです。24日、27日は、どちらも、関ヶ原の戦いになるのではないでしょうか。お願いです。ここは、戦国時代の軍師、竹中半兵衛のように、軍師(参謀、戦略家)として、橋下代表を支えて頂くわけにはいかないでしょうか!よろしくお願いいたします。
>山中 彰さま
マッカーサーの言葉についてですが、山中さまはインターネットをお使いになるのですから、調べる手段をお持ちです。検索してみてください。必ず原文に行き当たるはずです。
>ぼんさま
コメントありがとうございました。
大勢のアメリカの女性を怒らせても、一部の本当に賢い女性は意味を理解するのではないでしょうか。
>八木型空中線さま
コメントありがとうございました。
「ディベート」最近は立ち消えになっているのですか・・・・。
日本人は対立を好まないからなのでしょうか。
残念ですね。
>nagasakuさま
テキサス親父の発信力に期待したいです。
>山本道明さま
今の時代、本当に難しい課題ですね。
>東埼玉人さま
久しぶりのコメントありがとうございます。
橋下氏をそれでも応援するしかないような気がしますが・・・・。
>あきんどさま
やはり戦後の戦争が続いていて、ミサイル?の打ち合いをしているのですね。外交=言葉の!
政府がやらないから、民間が・・・・。
>川にゃさま
コメントありがとうございます。
そうですね、ソ連の蛮行・・・・・これを忘れてはいけません。
>いしゐのぞむさま
コメントありがとうございます。
尖閣のことから連動してのお考えですね。
これからもよろしくお願いいたします。
>Inabaさま
橋下氏も異なる次元の話を持ってきたから、隙をみせてしまいましたね。
>CRAYONDAYOさま
コメントありがとうございます。
橋下氏がこのブログを参考にしてくれるとよいのですが・・・・。
慰安婦問題を通して、我々日本人が歴史問題に対する時の基本姿勢、立ち位置が、分かりました。勉強になりました。これからも宜しくお願いします。
戦う時は、相手を間違わないで、戦略はっきりしてから、戦うということですね。これからもよろしくお願いします。
今回の橋下氏と西村氏の発言を同列に扱うことは出来ないと思います。
橋下氏は最初おそらく軽口から始まった感はありますが、その後の展開がすごい。「侵略を反省する」だの「女性の人権」だの、「大きな偽善」をしっかり使って盾にしつつ、いわゆる「戦場の性」に関しては偽善を取っ払って果敢に斬り込んで行きます。しかし「旧日本軍は慰安婦の強制連行などしていない、むしろ管理売春をさせており強姦・性病まみれの諸外国よりよほど人道的だった!」などといきなり核心に迫るようなことはしません。あえてその核心の強制連行にはあまり触れず、戦場で女性の性を利用して旧日本軍は悪かったが、あなたたちの軍隊も相当悪かった(悪い)だろう?と畳み掛けます。幼稚なようですが、自分を上げるよりまず相手を引きずり下ろして同じスタートラインに並ぶ、という手法を使っているようです。こういう幼稚なロジックを堂々と繰り返し使えるところが橋下氏の強みであり、ちゃんと今後の戦略も用意していると感じました。つまり慰安婦問題は突破口で、いわゆる「日本は侵略国だった」といういわれなき歴史解釈をもいずれひっくり返しに行くつもりでしょう。敗戦国として侵略などの罪を受け入れるべき、と今現在は表明しつつ譲歩している橋下氏ですが(「敗戦国として」という言葉がポイント)慰安婦で利用した「どこの国もみんな同じように悪かった=日本だけが悪かったわけではない」という上記のロジックを使い続ける限り、そこに行き着くのは必然でしょうから。
それに比べて西村氏は橋下氏に加勢したかった気持ちはわかるものの、一度失敗して懲りたはずのくだらない失言をはいて日本維新の会を除籍されました。二度と無いようなチャンスで国政復帰できたことを我が事のように喜びつつ、一抹の不安も感じていたら、半年も経たずにこのざまです。浪人中もチャンネル桜でチャンコロがどうのこうのと差別語を平気でしゃべっており、ああ反省していないんだなあ、周りに誰も叱ってあげる人がいないのか、と歯がゆく思っていましたが・・・。残念ながらこの任期を全うしたら、もう公人として活動することはほとんど無理でしょう。橋下氏とは政治家としてのレベルが違うと言わざるを得ません。
奥様殿
ネットでマッカーサーの原文見つけました。体調不良と年齢から来る判断力の衰えの為か確たる判断は下せませんでした。
彼は「彼らが戦争に至った目的は主に、安全保障により決定されていた。」と言っているのですが、一国は安全保障の為に、自衛の戦争も起こすでありましょうが、侵略戦争も起こす可能性もあると言えましょう。マッカーサーはどちらかだとは断言していません。
この事で、私見では対米国戦では自衛の為に戦争を起こしたとの論が成立する可能性もありますが、対中国戦が侵略戦争で無かったとの論の成立は難しいと思います。
「問題発言」というのは私は自分が提起した「問題」への解答すなわち世論メディアの反撃、反応というのを七割くらいは予想しておこなうべきものかと思います。試験問題でよく「解答予想」というのがあります。もちろん社会発言の反響の予想に「模範解答」なんていうものはないですけど、でもある程度の枠組みの中で言葉のやり取りをしているという感覚は絶対必要だと思います。それが西尾先生の言うところの「戦略」なのではないかと私は思います。
先日、ある政治家のフィクサーさんみたいな方とお話して、「評論家はみんな口舌の徒で、じゃあ政治家みたいにやってご覧なさいよと言いたいね、昔から詩をつくるより畑を耕せというじゃないですか」というふうに言われて、ああこの人はもう半分くらい駄目だなあと思いました。これはどうも日本人特有のことかどうか、政治家というのは現場そのものの人間、工事現場の人間みたいな妙に屈折したプライドみたいなものが政治家の側にあるように思います。
「現場そのものの人間」は、問題が出るとその都度、フリーハンドで「問題文」に立ち向かい、賭けにあたるみたいな感じで正解して騒いだり、不正解で時には政界から追放されてしまう。「問題発言」を一種の博打打ちのように考えている。こういう人間はだいたい成績が悪い(笑)西村真吾さん橋下さんもやはりそういう気質の人でしょうね。二人ともとても優秀な教育を受けてきているのに、どうしてそういう気質から自由になれないのか、不思議といえば不思議ですね。国内だったらそれで大臣くらいまではなれるのかもしれないですけど、だいたい、国外的な舞台では、外国人政治家の戦略に押しつぶされて終わりという場合が多いのではないでしょうか。
「詩をつくるより畑を耕せ」の「詩」とはおそらく、言葉とか記号の操り手という程度の意味でしょう。石原慎太郎さんが政治家として特異な存在だと思うのは、あれほど「問題発言」で叩かれてきた人間はいないのに、少しも怯まず、むしろ「問題発言」のたびに存在感を大きくしていることです。たとえば十年くらい前に「支那」発言で石原さんが猛然と左翼や中国に叩かれたとき、「あなたたち何言っているんだ、国父の孫文が支那って言っていたのを知らないのか?もっと勉強しなさいよ」と切り替えしました。それでいいんですね。
石原さんは小説家・文芸評論家出身ですから、「問題発言」が言葉や記号による枠組みをもっていることを理解して、つまり計算して発言しているんでしょう。石原さんが偉いのではなくて、政治家はふつう、そういうふうに振舞うべきなのですね。「詩をつくるより畑を耕せ」ではなくて、「畑を耕すには詩が欠かせない」が正しいのではないかと私は思います。
このスレッドではあまり関係ない話題かもしれませんが、西尾先生に関する話題関連として受け止めていただきたいと思います。
兵藤二十八さんは皆さんもよくご存知かと思うのですが、彼の外交に関する骨子というのはなんだろうと考えてみたところ、けして軍事関連ばかりではないんですね。もちろん彼はかなりの軍事オタクなのかもしれませんが、大事な事はちゃんと述べています。
例えば安倍総理が一次内閣のとき、北朝鮮が核開発宣言を国際的に発言したさい、彼(安倍総理)は当時韓国にいたそうで、そこで安倍氏は「問題無い」というニュアンスでコメントしたそうなんです。
この発言は当時安倍さんが今よりもこの国を何とかしよという意思を心で訴えていたイメージからすると、かなりヘタレなコメントになっちゃうと思いませんか。
兵藤さんはこの件で安倍さんを信用できない人物だと述べています。
西尾先生はかねてから安倍総理に対して、一言二言苦言を述べてきましたが、この感性はどうやら間違ってはいないことが認証できたように思うわけです。このことから、外交姿勢の上で靖国参拝に関して、近隣諸国に気遣うことを前提とした対処は、一国の総理として軟弱だと述べれられてことは正論だと言えますでしょう。
しかし、安倍総理以外で誰か今の日本を舵取りできる人物がいるかというと、むつかしいですね。その観点から物事を考えていくと、はたして安倍氏礼賛は本当に正しいのかという、一つの戒めは常に必要だと思うんです。
あまりにも国民は右や左に揺れすぎていませんか。選挙制度が原因だと言う方もいますが、それだけでしょうか。
私は安倍氏に一番期待したい点は、憲法改革なんです。良いも悪いもここではまず除外して、国民が政治に向き合える時間が今までよりも長く付き合えるような雰囲気が、安倍さんの下ではおこっているんじゃないかと思うんですね。そうした環境ならば、憲法問題は一応正しい姿勢で臨めるんじゃないかと思うんです。もしかするとこの問題は、国民レベルに持ちかけない方が良いのではないかとも考えることはありますが、しかしここまでくると、国民不在のままでそれを成し遂げるのはタブーかともおもいます。
もしもこの問題を成し遂げれば、間違いなく安倍さんは日本の歴史に名を残すことができます。彼はそれを目的とはしないでしょうが、彼はおそらく国民に期待をしているんじゃないかと、私の個人的な印象での意見なんですが、そう思うんです。国民に期待するということは、国民を信用しているという道筋に立てる第一歩ですから、それを今懸命に構築しているんだとおもうんです。
そのためにはまず景気を煽らねばならない。そして、新しい日本の歩も見つけ出して行かねばならない。今の若者たちが、私たち大人から見て若者たちが期待できる人間性になって欲しいと願うならば、私たち自身が一度過去の輝きを取り戻さねばならない。そんな心情を安倍さんは理解してくれていると感じます。定年間近な世代の安倍氏が心に思うことは、おそらくこの世代の日本人が、もう一度輝きを取り戻すことからだと信じているのではないかと思うんです。その環境が整った時、本当の日本の良き時代が巡ってくるんじゃないかと、安倍氏は信じているだろうと思うんですね。彼と5歳違いの私たちもそう願うことが多々あります。
日本の再生のカギは、私たちの世代にあるんじゃないかと思うわけです。
いろいろかたりたいことはまだまだあるんですが、あまり長すぎるとくどくなりますので今回はここで終わりにします。
西尾さん、はじめまして
いつもブログを見て勉強させていただいてます。
西尾さん、以前ブログで安倍総理はアメリカに睨まれると歴史認識についての発言内容がトーンダウンするのが気がかりだ。とコメントをされていましたが、
それは違うのではないかと最近思いました。
安倍総理はもしかしたら拉致問題解決をする為に歴史認識についての発言を控えているのではないでしょうか?
北朝鮮は先日、新聞で日本は植民地支配、侵略を認め、アジアの国々に謝罪と賠償をすべきだと伝えました。
拉致問題解決の為にも今安倍総理の中で歴史認識についてすごく悩まれているのだと思います。
安倍総理は拉致問題解決へ政治生命をかけるつもりなのではないかと、
先日の国会での答弁を観て感じました。
歴史認識の問題、大変難しいですね・・・
これは3年ほど前のニューヨーク・タイムズの記事ですが、アメリカの軍事サービスを請け負う民間会社(Blackwater,現Academi)の元従業員の告発記事で、告発の主題ではないのですがBlackwaterがアフガニスタンの米兵にストリッパーや売春婦を手配している様子が伺えます。Blackwaterは売春婦たちの飛行機代や給与をレクレーション費のような名目で政府に請求しているので、実質アメリカ政府が民間会社を使ってこういったことをやっているわけです。もちろん買春は禁止なので自由恋愛という建て前を使って運用しているのでしょう。西尾先生も「アメリカから風俗嬢をつれて来い」とおっしゃっていますが、これはフィリピンの女性だそうです。現在でもこういう裏の顔を持つアメリカですから、橋下氏の風俗活用の提案に沖縄米軍の司令官が凍りついたというのは、橋下氏に「もうそれ以上は言うなよ」という脅しか懇願だったのではないでしょうか。
http://www.nytimes.com/2010/02/11/us/11suit.html
>松永純宗さま
コメントありがとうございます。
慰安婦問題は教科書問題の原点でもあります。
歴史認識の中でも靖国、慰安婦、南京と並び代表的なモデル?ですから、
ここを押さえれば、自虐から脱却できますね。
今後ともよろしくお願いいたします。
>津来人生さま
コメントありがとうございました。
そうですね、西村眞悟さんのあの率直さは好きなのですが、脇が甘いのでしょうか。・・・・・・次がないでしょうか・・・・・残念です。
そんな記事があったのですね。最近ではインターネットがあるので、隠せないですね。
>山中 彰さま
中国は一つのまとまった国ではなかったですよね。
内戦に巻き込まれたような・・・・・抜けるに抜けられなくなったような・・・・複雑な進展でした。
>渡辺 望さま
石原慎太郎さんにもうすこし頑張ってもらいたいですね。
>あきんどさま
あきんど世代、頑張ってください。
安倍さんは確かに順番を色々考えているとは思います。
ただ、出来ることはしておかなくちゃ、未来に力がどう変わるか分りませんから・・・・・はらはらです。
>詩音さま
コメントありがとうございます。
いつもブログを読んでくださるとのこと、管理人としてもとても嬉しいです。
広島には横田めぐみちゃんの同級生などがおられ、拉致問題の一日も早い解決を願っておられます。拉致問題・・・・・一体どう動くのでしょう。
安倍総理を信じたい気持ちがいっぱいですね。
橋下、西村両氏の表現に問題があるなら、西尾先生の記者会見の展開にも問題あり!
4月4日の記者会見の動画を一部ですが拝見しました。
あの記者会見の場にいた記者たちは英語を母国語とする人たちばかりではないはずです。また例えそうだとしても、あの通訳では、先生の話についていけた人は少なかったのではないでしょうか?
ある通訳の人が言っていました。ひたすら速く通訳することが快感であるような通訳がいると。
あの通訳者がそのような気がします。どこの国でもあの速さで話をするのは口論で大急ぎで自分の主張を並べ立てるときや、時間不足のときの司会者くらいではないでしょうか。
いずれにしも、講演会や記者会見で、また大学の講義、様々な説明会であの速さで喋る人は先ずいません。聞く方も慣れていないはずです。
ところが欧米系の人たちにとって早口は頭の良さの印ということになっていますから、説明や通訳が速すぎても、メモをとるの諦めるだけで、誰ひとり苦情を言いません。
ですから、あのような場合は通訳の人にちょっと注意なさらないと、せっかくの説明が相手に届きません。英語で聞いた人たちは殆んど質問もできなかったのでは?
私は先生の意見陳述をまず『Will 6月号』で読んだので、よくぞ言ってくださったと、気持ちがスカッとしていたのに、記者会見の動画を見てガッカリしました。あぁーもったいない!
>たなかさま
コメントありがとうございました。
動画を見てガッカリしない人も大勢おられるようです。
西尾先生へ
アメリカのサキ報道官は型通りの説明をしたということでしょう。でもだまされないでください。やはり悪党は他にいました。朝日新聞大阪本社の連中です。サキ報道官に質問をしたのも朝日新聞社の大島隆記者です。米国での記者会見のようすはネットで見られます。
(以下はある方のコメント)
サキ報道官の態度はフェアで冷静そのもの、かえって朝日の記者および日本での報道の異様さが際立ちました。「日本人として恥ずかしい」の一言です。
朝日新聞の系列の記者がやはり騒ぎを起こそうとしたようです。やはり日本の反日マスコミはほんとうの悪党です。彼らの協力者は意図的な誤訳もやっていました。下記を参照。
今回の件、色々頭に来ますが、特にこのお二人。
意図的な誤訳を世界に発信し、母国日本を貶めようとするこのお二人。
許し難い。
AP 山口真理記者
Osaka Mayor Toru Hashimoto Says Sex Slaves Comments May Have Lacked ‘International Sensitivity’
http://www.huffingtonpost.com/2013/05/16/toru-hashimoto-international-sensitivity_n_3285372.html
AP マルコム・フォスター記者
Toru Hashimoto, Osaka Mayor, Says Forced Prostitution Of Asian Women During World War II Was Necessary
http://www.huffingtonpost.com/2013/05/14/toru-hashimoto-osaka-mayor-japan-sex-slaves_n_3270698.html
「AP通信社に入社した時の目標は、APの特派員として日本に帰ってくることだった。」
http://www.kkc.or.jp/plaza/magazine/201001_26.html
下記にもよくまとめられています。マッチポンプというより放火魔というべきです。海外のあちこちで放火して燃えさかる炎を見ると気持ちがスーッとするんでしょうな。まったく気持ちの悪い勢力です。なんとか退治できないのか、非常に歯がゆい思いがします。こんな連中がマスコミに巣食っているのは日本だけです。GHQの影響というより、共産主義者を野放しにして反日プロパガンダをすき放題に流させた影響でしょう。
◆検証!朝日新聞(NYT)マッチポンプ「従軍慰安婦」報道
http://blogos.com/article/62387/?axis=&p=1
マッカーサーが退役後上院での演説の日本は自衛のために戦争を開始した。というのは、トルーマンにグアム島で会談後に解任された個人的な感情を考慮するべきできです。
私はこの欄で何回かスミスやカントの「密度」論に言及してきた。この見方がヘーゲル論理学では除かれてしまい、その後のほとんどすべての思想史はこの「密度」論を無視した平板な見方に陥っているように見える。つまり、ある出来事にも必ず密度の度合があるということだ。従軍慰安婦の問題は戦争と切り離せない。切り離して論ずることは無意味であろう。前者は戦争に付随する密度の薄い付随的な問題である。密度の重心は戦争そのものにある。今、問われているのはそのことなのである。両者をきれいに切り離して論ずることが近代合理主義であるかのような錯覚にとらわれているのではないか。近代合理主義の代表的な先覚者はスミスやカントである。その理解の不十分なことがそこに端的に示されているのではないか。
唐突ですが、橋下徹〝自称〟維新の会に関しては、この元民間人校長との関係からして保守とは思えません。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=47576807
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=37748280
図書館での所蔵期限そのものが過ぎてしまい再確認できないのが残念ですが、この御仁を2度ならず3度も『正論』で批判されていたのが、亡くなられた中村粲先生。それ以前に八木秀次さんとの共著『新・国民の油断』で、西尾幹二様ご自身が問題点を指摘されておられるので、この場で記す必要もないかと思います。
しかしながら、その一方、反保守という事なのでしょうその都度都度、称賛的に取り上げてきたのが、AERA朝日新聞、NHK。対して『週刊金曜日』は、例の調子である企業との関係について記していますが、そこに登場する女性教授はジェンダーフリー関係の絵本の著者。
http://www.careerlink-edu.co.jp/educators/network/2009/10/interview01.php
http://www.otsukishoten.co.jp/author/a22528.html
今でこそ、女装家は珍しくはありませんが、風俗利用発言も、その延長線で捉えるべきかもしれません。占領下の米軍による狼藉等、確かに主張すべき事はすべきなのですが、所謂慰安婦問題の本質は日本国・日本軍の名誉に関わる問題。にも拘らず、その名誉を重んじる軍人の前で斯かる発言とは、どの様な了見かと疑問を持たずにはいられません。
その橋下氏、風俗発言を非難され、次に持ち出したのが、職業差別云々。
ここで一転、文頭のリンク。建前上、誰もが編集可能なウィキペディアですが、他人が調べて、記した内容を当たり前の様に消し去る一方、異様にAV女優に執着するので辿り着いたのが、こちらの項目と、ブログ。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=27953216
http://renaart.exblog.jp/6404842/
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=47829071
それこそプライバシーの問題に関わるので、リンクを示せませんが、この様な感覚では、AVは過去の事だから削除せよという当事者と称する側の主張自体が、差別を助長するという事なのか、受け入れられず、真逆の方向に進むという事例さえも見受けられました(そもそも個人ブログを貼り付ける行為自体がルール違反)。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?oldid=45207365
さて、そのウィキペディアには現在3000超のAV女優の項目が存在。明らかに知名度の無い彼女らの項目を削除しようとすると行われるのが、コメント依頼称する吊るし上げで、その様は、まさしく文化大革命の紅衛兵か、連合赤軍による総括といったところ。要は先生が、『新・国民の油断』で懸念された事態が、検索すると上位に表示されるウィキペディアで起きているという事です。深夜未明にも関わらず、これに執着、他人様、民主党には不都合な記述を消し去る一方、アダルト関連に執着する理由は分かりませんが、一見、軽率極まりない橋下発言、その背景には上野千鶴子的なものがあるのではと考える次第です。
http://www.j-cast.com/2012/12/08157370.html?p=all
>仁王門さま
朝日新聞、本当にどうなっているのでしょう。
まったく・・・・・珊瑚事件をわすれたのか?と言いたいですね。
>星野彰男さま
きっと本当は、慰安婦問題は戦争の継続そのもので、
切り離しているように装いながら、実際は密接そのものだと思います。
>山本道明さま
確かにそういった面はあるのでしょうね。
それにしても、言わなくてもすんでいたはずですが・・・・・
>〝自称〟革命家 さま
ウィキペディアのAV女優の件、面白いと思います。
ウィキにはなにやら怪しい駆け引きがありますね。
なかなか参考になるものもあるのですが、、、、、
橋下さんは、まだまだ化けると私は思っているのですが・・・・・。
#6の東埼玉人です。
恥ずかしながら、友人からメールで指摘されるまで、名前の誤記に気づきませんでした。訂正させていただきます。
橋本 → 橋下。 西村慎吾 → 西村眞悟。
失礼致しました。
はじめまして。
恥ずかしながら、今朝の報道2001を観て初めて先生の事を知りました。
わたくしは戦争を知らない世代ですが、何故かよく戦争の夢を見て恐怖を感じます。
多分、メディアで見聞きするおぞましい光景が心を深く傷つけるのでしょう。
二度とあってはならない事です。
橋下氏の発言については賛否両論ありますが、これほど世界に注目と影響を与える人物なのですから、西尾先生のような方が物の言い方、発言をするにあたっての準備などのアドバイスをして頂けたら、本当の国民の声、考えが広く世界に発信できるのではないでしょうか。
橋下はバかな事を言ってしまったと思っている方も多い中、おおごとになった事で逆に良かった、この際この問題をはっきりさせて欲しいと国民は思っています。
先生はもっとメディアに出て、論じるべきです。
為になるお話、ありがとうございました。
上の文章を送信した後で、先の大戦中にビルマ戦線で情報兵(MIS)として勤務した日系人カール・ヨネダ(Karl G.Yoneda)著 アメリカ一情報兵士の日記(原文も日本語)1989年発行、に、確か朝鮮人慰安婦について書かれている箇所があることを思い出して調べてみた。
その箇所は1944年8月1~2日の項(同書96~101ペ-ジ)で、内容は下記のとおりである。
雨あがりだが空は曇っている。「掃討戦だからミチナ(ミートキナ か)の完全占領は時間の問題だ」と一戦友が語る。それでも日本兵は強 情に反撃してくる。敵の本部の塹壕に到達したとき入り口で数名の病傷 兵と、驚くなかれ20余名の朝鮮系慰安婦が中米兵士に取り囲まれてい る。「どうしたのか」と問うと、「俘虜を後送するためにMPと衛生兵 を待っている。第114連隊 長丸山房安大佐は、さくや、こっそりと壮 健な部下を連れて逃げ出し、彼 らや彼女らを置きっぱなしに下。日本の 将校は臆病者だ」という。まった くその通りだ。”General who reaps glory while his 10,000 die.”だ。
中略
本部に帰って、臨時拘留所に出かけると、多くの米軍兵隊”涎を流 す”様な顔をして鉄条網に寄りかかっている。衛生兵が慰安婦の足や手に できている水虫に薬の手当てをしているのを見ていたのだ。MPの許可を 得て中に入るや、1人のGIが私に、「何の特権があるのか」と詰問調に 問う。「私は尋問官だ。君が日本語を話すことができれば入れるよ」と答 えると、彼は無言で退却。どの女も、宣伝放送は塹壕の中にいたので聴い たことはないという。 以下略
この記述から見ると、ビルマに進出した当時の我が皇軍は慰安婦を最前線の塹壕の中にまで連れこんでいたことがわかる。
ヨネダの日記は当日またはその翌日に、日々経験したことを書いていたのであるから、最前線の塹壕中に朝鮮人慰安婦が皇軍兵士と一緒にいたことが事実であることは間違いない。従軍慰安婦とは書いてない(そんな存在がるとは夢にも思わなかっただろうが)が、(著者のヨネダ氏も、規律厳しいはずの大日本帝国皇軍が従軍慰安婦なるものを最前線まで帯同し、慰安婦と戯れながら戦っていたとは、その事実を目撃するまで想像だにできなかったに違いない。この記述から見れば従軍慰安婦なるものが存在していたことは間違いなかろう。
もっとも、ビルマ方面作戦の敗色が濃厚となるや、命惜しさに部下をほったらかしにして戦線から逃亡したビルマ方面軍司令官木村兵太郎とか、廃止の餓死続出の状況にあって、贅沢三昧の日常を送り続けた牟田口廉也などの卑劣漢の指揮の下では従軍慰安婦などは屁でもなかっただろう。
従軍慰安婦については、否定論者は軍あるいは政府の公式文書が存在しないから、存在しない、と主張しているが、敗戦時に膨大な数の政府・軍関係文書が廃棄・焼却などされ、従軍慰安婦関連のような恥さらしを証拠付ける書類などはまず最初に処分されたことは間違いないから、そういった書類が発見されないことは当然で、書類が存在しないことをもって、従軍慰安婦が存在しなかったとは断言できなかろう。
私の姉は敗戦時に邦文タイピストとして警視庁に勤務していたが、8月15日以降10日間ほど膨大な書類の焼却・廃棄に駆り立てられてつらかった、と当時よくこぼしていた。
はじめまして。慰安婦問題の報道や記者会見、net上のコメントなど目にするにつけ、いらいら、むかむか、もやもやしています。
意図的に煽る勢力は別として、言葉の概念が日本人と外国人の間で違う可能性と、英訳した場合に意図と違って伝わっていると思います。
身売り、というと時代劇の、飢饉や貧しさからお金と引き換えに,女郎屋や岡場所で働く、というイメージを私はもちますが、身売りを英訳するとattach mate,sell oneself,(into slavery[(フォーマル)bondage])とあります。
慰安婦、を見ると、comfortwomen,a miritarry prostitute,a confort women. 次にa military prostitute を日本語に訳すと 慰安婦 です。
従軍慰安婦、もcomfort womenとあり日本語に訳すと、慰安婦と出ます。
これによれば 慰安婦=従軍慰安婦と認識されているのではないでしょうか。
単刀直入に言えば売春婦ですが、慰安婦と呼んだ日本人の慈しみを私は思いますが、prostitute と言わねば通じないと思います。
人身売買、は trafficking inpersons,trafficking humanbeings,
slave trade(奴隷貿易)、 とありtraffick 自体に不正なものを商う、売買する、の意味があるので、身売りの延長で人身売買してましたと言うと、奴隷貿易してました、と言うような物ではないでしょうか。アメリカでは奴隷解放を旗印に南北戦争しましたから、反感かうでしょうね。
人身取引、は HumanTrafficking,とあり 人間の密売と出ます。
アメリカのtv番組で HumanTrafficking と言うのがあり、事実に基ずいてつくられたものらしいですが、見ますと、今日の社会問題として、騙して、女性や児童を誘拐し、監禁して売春させる、麻薬つけにする、といった
内容が描かれています。
そう言う、残虐非道な犯罪行為を、日本軍が組織的にやっていたという話になっているのでは、ないでしょうか。
また(売春のつもりで)、おまえらもやってただろ、といっても(軍が組織立ってHumanTraffickingなんて)してねーよ、という事ではないかと思います
ちなみに風俗を訳すとsex industry ですので、sex産業の意味ですね。
言葉の意味概念認識のすれ違いから来る、ごたごたがある様におもうのです。意図的に貶めたい者、見下したい者もあるとはいえ、単純な誤解は案外、なーんや、とならないものかとおもうのですが。
また、現在日本にいる、外国人売春婦は日本政府が、直ちに助け出して、本国に帰してあげる事が必要だと思います。
さもないと日本政府が、実は、売春婦、や組織を認めていることに、されるのではないでしょうか。
>うさぎさま
コメントありがとうございます。
マスメディアは、不都合な出演者を遮断する傾向にあります。
誰がマスメディアの言論を左右しているのかが問題ですね。
西尾先生に声をかける番組はまだましですね。
>新井さま
コメントありがとうございます。
証拠がなければ立証できない・・・・
立証できなければ、罪を問えません。
これが法治社会ですね。
立証できていないのに罪を問われている日本だとはお考えになりませんか?
>勘三郎さま
初めてのコメント、ありがとうございます。
言葉の壁を巧妙に利用する人たち、言葉の壁にうまく立ち向かえない日本の外務省・・・・・民間が頑張るしかないのはどういうことでしょうね。