新刊報告『男子、一生の問題』

 前からご案内していた『男子、一生の問題』が6月18日(金)に三笠書房から出版されます。東京都内の主要書店には18日に、地方都市にも21日(月)には出店されるでしょう。

 初版は15000部で、今の出版不況下では相当に思い切った数です。三笠の意気ごみが感じられます。いつかご紹介した、編集者清水篤史氏の熱意の賜です。

 6月初旬、私の留守中に、見本の一部が東京都内の2,3の店頭に出たそうですね。それをいち早く目ざとく見つけて買って読んで下さったかたがたもいらっしゃるようです。帰国して、拝読して、驚きました。厚く御礼を申し上げます。

 『男子、一生の問題』の内容は、まえがきに、「生まれてはじめて試みた新しいタイプの本、そして二度と書かれることのない珍しい種類の本である」と記したことばにすべて尽くされています。少し思わせぶりですが、私としてはたしかに、初めて書いた冒険的な形式です。

 それに、多分、非常に読み易い。平明です。私は年齢を重ねて、最近ますます文章は平明であるべきだという心掛けになっております。

 以下に、目次の各章の章名だけを掲げておきます。

 1章 「男子の仕事」で一番大事となるものは何か
 2章 時間に追われず、時間を追いかけて生きよ
 3章 この国の問題――羞恥心の消滅
 4章 「地図のない時代」にいかに地図を見つけるか
 5章 男同士の闘争ということ
 6章 軽蔑すべき人間、尊敬すべき人間
 7章 「自分がいないような読書」はするな
 8章 仕事を離れた自由な時間に
 
 各章の下の小見出しは49あり、その中の面白そうなものをあげると、「『世の中の真ん中』を気にしないでいけ」「他人の才能を評価できるのは大きな才能だけである」「性差を否定する者は、人間を廃業すべし」「人の一生に対し、正しい評価は存在するか」「『髪を染めた日本人』は、西洋人には猿にしか見えない」「インターネット――実名で書かない自己欺瞞」「古代だけでなく現代も無文字社会になる」「『相手が反論する能力がある』とは思わずに論争せよ」「私が『かつての盟友、小林よしのり氏を厳しく批判した』理由」「セクハラの概念を考える」「三島由紀夫氏との『ただ一度の思い出』」「哲学者・中島義道氏のスケールの大きさと危うさ」「深酒の思い出――酔っていたのは私でなく、日本の世相であった」etc。
 
 いろいろ皆さんの間で物議を醸しそうなテーマも入っています。それはともかく、当感想板で、書中のいくつかの関心事をとり上げて熱心に討論していただけたら、これに勝るよろこびはありません。 
 

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