ニューヨークタイムズの偏見(四)

◎抗議文英語 (柏原竜一訳)
For Op-Ed

Protest against NYTimes’ article “Ugly Images of Asian Rivals Become Best Sellers in Japan (Nov, 19, 2005)”

Mr. Onishi’s article of November 19 on best seller comics in Japan merely repeats the Chinese and South Korean anti-Japanese claims. It lacks an American sense of justice, which should be most demanded for the neutral position that a majority of Americans seek to hold. His article definitely reads as if he desires the re-emergence of the pre-war American attitude—treating China with favor and Japan with neglect—an attitude that eventually ruined U.S.-Japanese relationships. The Japanese media doubt the credibility of Mr. Onishi’s recent articles on Japan and scrutinize them with grave concern. For example, despite his interview with me, his description on the Japanese Society for History Textbook Reform such as ‘the nationalist organization that has pushed to have references to the country’s wartime atrocities eliminated from junior high school text books’ only reflects his stereotyped prejudice and is contrary to the facts. Contrary to Mr. Onishi’s criticism, our textbook does not insist on the supremacy of Japanese culture, but the uniqueness of Japanese history. Moreover, it offers objective explanations regarding the fundamental differences between Japan and Germany in WWII, and the partial responsibility of the United States, United Kingdom, and especially pre-modern China who could not control herself sufficiently—for the Pacific War. Please see our website.

http://www.tsukurukai.com/05_rekisi_text/rekishi_English/English.pdf

By Kanji Nishio

Honorary chairman of the Japanese Society for History Textbook Reform

◎抗議文日本語

 11月19日付けの中韓批判の漫画、Best Sellers in Japan に関するONISHI記者の記事は、中韓の悪意にみちた反日の主張そのままで、中立の立場に立つべきアメリカ人の客観的公平さにかけ、戦前のアメリカの、中国への偏愛におぼれ、日本を不当に孤立させた外交の失敗をあたかも再度望むかのごとき危険性にみちている。最近の同記者の偏向報道は目に余るものがあると日本のメデイアでは疑問視し、憂慮されている。私は同記者とインタビューしたが、私の属するthe Japanese Society for History Textbook Reform を彼は the nationalist organization that has pushed to have references to the country’s wartime atrocities eliminated from junior high school textbooks.と説明したが、これはステロタイプの単純なレッテル張りで、事実に反し不当である。私たちの History Textbook はONISHI 氏が非難するように日本文化の優越性を語らず、日本の歴史の独自性を主張するのみである。日本は第二次世界大戦において、ドイツとはまったく異なった戦争をしたこと、太平洋の戦いには英米にも責任があり、自己管理のできなかった国家以前の中国にも一半の責任があたことを客観的実証的に描いている。 

「ニューヨークタイムズの偏見(四)」への4件のフィードバック

  1. 西尾先生

    先生のブログを偶々拝見し、これまた偶然、NY Timesの大西の姑息なタブロイドにも劣る駄文に憤る先生の抗議文うを拝見しました。 新華社、チョーニチ(朝日)、ニューヨーク・タイムズの左翼偏向プロパガンダ集団の手段を選ばぬ世論操作には私も大いに憤りを感じます。 このような欺瞞集団には民主社会ではなかなか対処が困難なことは民主主義のジレンマでもあります。 このように感じるのは、ご承知の通り、何も日本に特有な事ではありません。米国にても然りであります。
    米国にてもこのような、左翼日和見でのうのうと私腹を肥やす輩に対抗する人々が存在する事は、日本と同じく当然なことです。 下記の「Times Watch」もその様な趣旨に基づく組織です。 先生の抗議活動のVenueとして参考になるのではとコメント致しました。 尚、オオニシ・ノリミツの駄文前科も登録されています。

    http://www.timeswatch.org/

    オオニシ・ノリミツに関して
    http://www.timeswatch.org/topicindex/O/onishi_norimitsu/welcome.asp

  2. 追伸:又、オオニシ・ノリミツの駄文のみをテーマとするブログもございます。

    http://annotatedtimes.blogrunner.com/snapshot/D/2/8/386D97E000161728/

    オオニシ・ノリミツの駄文の薄っぺらさを看破しているブログも。
    http://foreigndispatches.typepad.com/dispatches/2005/11/interesting_tak.html

    クレディビィリティーを落とすマスメディアへの抗議には当然彼らも無視して来ます。このようなブログを通じての抗議がより有効かと思います。

  3. 追追伸:何度も失礼します。下記サイトを見て思ったのですが、このインターネットの世の中、オオニシ・ノリミツの駄文に簡単に騙される人種は減少傾向にあると感じます。失礼致しました。

    Occidentalism
    http://www.occidentalism.org/

  4. こんにちは、いつも愛読しております。
    今月の『正論』にも特集が組まれてますが外国マスコミの反日ぶりも凄いものなんですよね・・・・
    ところで西尾先生も大学の先生もご存知だと思いますが大学の反日ぶりはそのマスコミより凄まじいものがあると思います。今回の記事とは直接関係ない事柄かもしれませんが納得いかないことがあったので皆さん聞いていただけませんか。
    先日大学のある討論会(左巻きの人が多かったところでした)で「在日に参政権が無いのは当然では」「反日を叫んでばかりの在日韓国・朝鮮人は傲慢だ」などというような意見を主張したらね後日ゼミの担任兼指導教授に研究室に呼び出され、「君の発言は人権侵害だ、撤回して謝罪しろ」と強く迫られました。確かに私の発言には過激なことがあったかもしれないですが、そんなことで在日の人権侵害だといわれて糾弾されるのは心外です。(そういやこういったことを国レベルで公権力ができるようにするのが人権法案なんですよね。)改めてアカデミズム会の反日の根深さを痛感した今日この頃でした。

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