福地 惇 (大正大学教授・新しい歴史教科書をつくる会理事・副会長)
「『昭和の戦争』について」
福地 惇注記 : この文章は、平成18年4月17日に防衛庁・統合幕僚学校・高級幹部課程における講義題目「歴史観・国家観」の講義案である。講義時間の関係上、掲げたい史料や叙述を割愛した部分も多い。近日中に、完成稿を雑誌等へ発表する予定であることをお断りしておきます。
はじめに 歪曲された歴史観・国家観
本講義の目的は、第一に「昭和の戦争」は「東京裁判」の起訴状と判決に言うような侵略戦争では全くはなく、「自存自衛」のための止む終えない受身の戦争だったこと、第二にそれが了解出来れば、現憲法体制は論理的に廃絶しなくてはならない虚偽の体制であると断言できることを論ずることであります。「昭和の戦争」の本質を語ることで、現在の国家の指導者は勿論、国民大多数が持つ「歴史観・国家観」が、その国家・国民の命運を大きく左右する程に重要であることを主張したいと思います。
凡そ六十年前、米国占領軍政府(連合国軍最高司令部=GHQ)は、「平和憲法」の異名をとる「日本国憲法」と「日本は侵略戦争の罪を犯した戦争犯罪国家」だと断案した歴史観を日本国民に押し付けた。GHQが起草した憲法なので、「GHQ占領憲法」と呼び、極東国際軍事裁判(通称「東京裁判」)が断案した歴史観だから「東京裁判史観」と呼ぶことにします。
さて、GHQが占領憲法を押し付けた理由は尤もらしい装いを凝らしていた。先ず、「昭和の戦争」を日本軍国主義の侵略戦争だと定義づけ、一握りの軍国主義者が世界制服・アジア支配の戦略を「共同謀議」して支那大陸で凶暴・残虐な侵略戦争を展開し、支那だけでなくアジア諸民族に対して甚大な人的・物的損害を与えた。また、日本国民一般も軍国主義者が推進した無謀な戦争の犠牲者であった。それゆえに、平和と自由と民主主義を愛する「正義の味方」アメリカ合衆国は、日本軍国主義者の被害者を救済するため立ち上がり、それを懲らしめて、日本国民を解放したのだと言い包めた。
この「東京裁判史観」を前提に、新日本は前非を悔いて二度と再びこのような侵略戦争の過ちを犯さないよう、自由と民主主義を基軸とする平和国家へ生まれ変わるのであるとの理屈を組み立てた。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」(憲法前文)、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」(憲法第九条)との証文までおしつけて、皇室制度と政治を切り離して元首の存在を曖昧にし、陸海両軍は廃絶されたのだった。
絶大な権力を有した占領軍政府は、間接統治を有効な隠れ蓑にし、言論や教育の統制を強行し、敗北主義の心理に陥った日本人迎合者を巧妙に使嗾して、彼らの国益に適う国家へと我が国を改造したのである。それを推進するための日本人洗脳の武器が「東京裁判史観」であり、その歴史観に支えられる国家体制が「GHQ占領憲法体制」なのである。
だが、この仕打ちは、明らかに「ハーグ陸戦法規」違反である。この国際法は、戦勝国と雖も敗戦国の国家体制・法体系を恣意的に「改造」するのは許されない、としている(注・一九〇七年「陸戦の法規慣例に関する条約」第四三条《〔占領地ノ法律ノ尊重〕国ノ権力カ事実上占領者ノ手ニ移リタル上ハ、占領者ハ、絶対的ノ支障ナキ限、占領地ノ現行法律ヲ尊重シテ、成ルヘク公共ノ秩序及生活ヲ回復確保スル為施シ得ヘキ一切ノ手段ヲ尽スヘシ》)。同時に、我が国が受諾した降伏条件=「ポツダム宣言」にも違背している。(例えば、条件付き降伏なのにGHQは〔無条件降伏である〕と言い募った)。
従って、米国占領軍の行為は、厳しく非難さるべき所業であったが、敗戦後の歴代政府は批判すらせず、大人しくその占領政策を承認し、場合に依っては尊重して講和条約に至ったのみならず、その路線で今日に至っているのである。国民の多くは「平和憲法」は世界に誇るべき憲法だと思い込まされ、「東京裁判史観」でご先祖達が悪戦苦闘したあの「昭和の戦争」は悪辣な戦争だったのだよと子供の頃から教えられて、祖国への愛着を薄めて半世紀以上をのうのうと過ごして来たのである。
だが、冷徹に往時を回顧すれば、「東京裁判史観」は歴史の事実を歪曲し偽装した虚偽の歴史像なのである。そこで本論に入る前に、「昭和の戦争」を正しく見るための視点を提示しよう。次の四つの次元の相互関係に鋭く目配りしなくては、「昭和に戦争」の真実は見えて来ないのである。
①我らの祖国日本は、生真面目に国際法を遵守しようと努力したが、我が国を取り巻く国際政治は以下の事情の為に一向にそれを評価しなかった。
②支那大陸の混迷する大内戦状況が、ソ連や米国の介入を容易にさせたため、大陸の軍事・政治状況は極端に混乱し、我が国の大陸政策展開を困難にして翻弄した。
③ソ連=コミンテルンのアジア攪乱戦略=日本帝国主義攪乱戦略の目的は、日本と支那の軍事衝突を長引かせるところに有った。それ故に支那の内戦状況の激化に伴い、否応なしに日本軍は大陸の泥沼に引きずり込まれていった。
④米国の支那尊重・日本排撃方針は、支那情勢への間違った理解、あるいは共産革命幻想に発しており、日米関係を殊更に悪化させた。そのことは、ソ連=コミンテルンの「資本主義同士を噛み合わせる戦略」を効果的ならしめる大きな要因になった。
第一章 「昭和の戦争」前史
第一節 「十五年戦争」という歴史用語の陥穽(落し穴) 周知のように、満洲事変から支那事変、大東亜戦争へと、「昭和の戦争」は日本の国策として首尾一貫したアジア・太平洋方面への侵略戦争だったとする知識が日本のみならず世界の常識になっている。第二次世界大戦は平和と民主主義を愛する正義の諸国=『連合国』と世界征服を目指す邪悪な全体主義『枢軸国』との激突であった、と『連合国』側はあの戦争の性格を概念規定した。
だが、これは連合国側、特に米国とソ連とが、歴史の事実を歪曲して独善的に自己に有利な物語に仕立て上げた、いわば偽装された戦争物語に過ぎない。取り敢えず分りやすい反証を三つ挙げよう。
第一に白人欧米列国は三、四百年もかけて本国を遠く離れた地球の裏側まで、侵略戦争を果敢に展開する植民地支配連合を形成していた。
第二に、大日本帝国は、侵略戦争で獲得した植民地を持っていなかった。台湾は日清戦争の勝利によって獲得した領土であり、朝鮮半島は朝鮮王朝との外交交渉による条約で我国の領土に併合したのであり、満洲国は「五族協和」の理想を掲げて建国された独立国家だったのである。英国から独立した米国が英国の傀儡国家だと騒いでいる者を私は知らない。米墨戦争(一八四六―四八)でアメリカ合衆国がメキシコから割譲したテキサス州・カリフォルニア州・ニューメキシコ州を植民地支配だと騒いでいる者がいるのを知らない。台湾はカリフォルニア州となんら変ることのない戦争による領有関係の変更であった。
日韓併合は、米国のハワイ併合より穏やかな併合だった。チェコとスロバキアが合併してチェコスロバキア(既に解体した国家となったが)に、西ドイツと東ドイツが合併してドイツとなったのと何の変哲も無い。満洲国は日本が支援して建国された独立主権国家である。ソ連は満洲建国より八年も以前に、完全な傀儡国家であるモンゴル人民共和国を作っていた。米国のフィリピン独立支援よりも穏当な形の独立支援だった。また、現在の隣国共産支那は、チベットや新疆ウイグル、満洲や内蒙古を軍事力で国土に編入しているし、尖閣列島をじわじわと自国領土に取り込もうとしているし、台湾を武力で領有しようと身構えている。共産支那は明らかに現役パリパリの侵略国家である。だが、戦前の大日本帝国が侵略国家だったと未だに騒ぎ立てる手合いは多いが、共産支那は侵略国家で怪しからんと騒ぐものは徐々に増えてはいるが未だに少数派であるのが現実である。
第三に、日本帝国は、ナチス・ドイツやファシズム・イタリアと同一の全体主義の独裁体制の国ではなく、明白な立憲君主議会制国家だった。確かに、日独伊三国同盟を締結していた。大東亜戦争期に日本人の一部に「ファショ的雰囲気」は存在したたし、大戦争に遭遇したのだから当然「戦時体制」は敷かれた。しかし、明治憲法は大東亜戦争の敗北まで健在だったのである。軍国主義者の代表とされた東條英機は憲法に従って内閣首班・陸軍大臣を勤めて戦争を指導した。他方、『連合国』側には、超独裁主義者スターリンのソ連、典型的軍閥独裁者=蒋介石の中華民国が名を列ねている。ソ連には憲法は有ったがそれは空文に等しかった。蒋介石の中華民国はマトモナ憲法を持たず、公職に関する選挙制度も無かった。それ故、『連合国』の盟主米国に対して、お前の仲間は典型的独裁者だったのだから、お前も野蛮な「独裁体制の国」だったのだぞ、と言ってみよう。そう言われたアメリカ人が、顔色を変えて激怒するのは火を見るよりも明らかであろう。
何れにせよ、問題の核心は、「昭和の戦争」が、東京裁判が断案した通りの「侵略戦争」ではなかった点が証明出来ればよいのである。では、「昭和の戦争」の真相は何だったのか。それを述べる前に、あの大戦争の性格をより良く理解する為に、先ずそこに至る前段階=前史を概観することから始めよう。
つづく
日本が中国に大軍を展開した目的は何か?
福地さんという人はとんでもない「思想」の持ち主である。
はじめにいくつか列挙された、「四つの次元」の一つで次のように書いている。
【② 支那大陸の混迷する大内戦状況が、ソ連や米国の介入を容易にさせたため、大陸の軍事・政治状況は極端に混乱し、我が国の大陸政策展開を困難にして翻弄した。】
大切なことは日本が中国(支那大陸)で「何を」しようとしていたのか、ということである。
日本は中国で(他の国々と同様)一定の「権益」を所有していたが、要は、その権益の「程度」である。
今後の論述で、たぶん彼は、「日本は他の列強に比べ特別強大な権益を持っていた。それは蒋介石政府を無視することが出来るほどの権益・権限だった」ということが前提にするだろう。
【生真面目に国際法を遵守しようと努力した】ができなかったというが、いわゆる「陰謀史観」が持ち出されるに違いない。
どんな屁理屈をつけようと、中国でその政府の許可なしに日本軍を好きなように展開した。
いつの時代にもこんなことが正当化できるはずがない。
個人としてこのような思想を持つのは自由だが、『つくる会』の副会長としての発言は厳に謹んで欲しい。
そんのじょーいさんへ。
公約を守るために厳しくした???
他の公約はどれくらい守っていますか。
テレビで首相本人が、公約すべてを守ることなど無理という言を聞いたことがありますが、、、、
自分が守ってないのに、公約を守らない党員はすべて首にしろなら、ナチですよ。それがわからない保守派は、ヒットラーの尻尾です。それがわからずに、応援する若者が多いから、日本の将来はファシズムだとわかったのです。若者には絶対任せられないと。日本を守るためです。
政策本位ですか?あの衆議院選挙は結局、構造改革派か反対派かを問う選挙であり、現状に不満を持つ若者層が、社会を大改革して欲しいと、小泉さんに入れたものです。(単なる人気投票です。ホリエモンにエールを送った保守は、猛省して欲しい)小泉さんは革命家ですか。だから保守ではなく、左翼といったのです。小泉派は、保守派内の隠れ左翼なのです。保守本流とけんかになるのは当たり前です。また、地方への利益誘導も、汚いだけではなく、必要悪の面もあります。世の中きれい事ばかりの理想論ではうまくいかないことも、現実主義的保守は、受け入れるべきものです。理想主義的な保守と言うのは、どちらかといえば、原理主義的右翼と呼ぶべきでしょう。
福地 惇先生
皇紀2666年、わが日本国を築きし先人と過去の諸大戦で散華した人々、
そして残り少ない心ある戦中派の人々の名誉にかけ・・・そして日本再生の為
日本人すべてに正しい理解と認識されるよう期待しております。
【嗚呼大東亜戦争】http://www.SENYU-REN.jp/AA/AA.shtml
「侵略かどうかよりも」
私の関心としては、なぜあんな「大失敗」の戦争を起こしたのか、その原因を追及することの方が大切のような気がします。。。
侵略かどうか、どっちでもいいんですけどね、どちらだとしても、あんなボロ負けしたのだから、大失敗の戦争であることは間違いないですよね?
なぜそんなバカなことをしたのか、その原因が明らかにされないと、あのような「大失敗」を今後に活かす術はないのではないでしょうか?
(敗因とか遠因とかではなくて、戦争を起こした真の原因というのはまだ完全に明らかにはされていないように思われます。。。)
発言を謹め、とは随分と一方的な要求です。
いろいろな考えを持ち、発表する自由を保証するのが日本の基本的な約束事のはず。
その自由を束縛しようということであれば、
他の誰よりもまず福地さんを納得させる効果のある理由説明がなされるべきです。
「とんでもない「思想」の持ち主」(ラベリング)
「どんな屁理屈をつけようと」(自己主張への固着)
などという言葉が出てくる時点で、
これはもう説得と言うより頭ごなしの恫喝なのであって、
まったく見苦しい限りです。
いやしくも言論の自由をわきまえる者であれば、
冷静に根拠を示した上で説得する姿勢を見せるべきです。
Posted by 松田
侵略戦争か自衛戦争かを超えて
「侵略戦争」であったか「自衛戦争」であったかという問題設定はあまり魅力的ではないと思います。それは単に戦勝国が敗戦国民に課する教育内容の是非であり、歴史学的にはあまり意味がないからです。どこでも戦勝国が敗戦国に自分勝手な論理を押し付けるのは自明のことです。
そうではなくて、そういう極東軍事裁判的な史観を止揚する、独自の問題設定に基づいた、独自の歴史解釈を提出することこそ真に意味があると思います。占領軍史観とそれによりかかった左翼史観を批判するだけでは、同種の問題設定(侵略戦争か自衛か)を受け入れてしまうだけで、その枠組み自体を超えることにはならないからです。かえって相手の手のうちに入ってしまっているとも言えます。
先の太平洋戦争と総称される戦争への歴史の流れを解釈するには、幕末あたりから翻って経過をたどらないとだめだと思います。また、起こったことだけを検証するのではなく、その前にどういう企図があったかを振りかえりつつ分析する必要がある。たとえば、日本やドイツが結果的にそれぞれアメリカ、ソ連を中心とする連合国との全面戦争に突入する前には、どういう世界戦略をもっていて、それがどううまくいかずにああなってしまったのかという観点が重要だと思います。
たとえば、第一次大戦が終ったあとのドイツでは、ヒットラーが政権を獲得しましたが、彼の世界戦略ではもともと植民地主義ではなく、民族の本拠地である中欧において領土を徐々に拡大していくという本拠地主義がとられました。かつ欧州各国にはその民族を単位とする社会主義的政権を樹立し、これを連合して欧州の家を作る、現在のECのような形を構想していたといいます。この際障害となるのは、ソ連の国際共産主義国家であり、これを打倒することが領土拡大にも民族自衛にもつながる、そのためには英米とはあえて事を構えない、これが基本方針でした。しかし、歴史の流れはそう上手くはいきませんでした。むしろ英国との戦争が長引いたまま、ソ連との戦線を開くという両面戦争の展開になってしまい、なおかつ日本の対ソ参戦も促すことができませんでした。こうしてドイツは世界中を相手に戦争した結果、第一次に続いて第2次大戦も敗北してしまったのです。
では日本はどうか。日本の世界戦略もドイツと割合似ていたと思います。膨張する人口と生産力を国内だけでは収納できず、また大陸に拠点がないという国防上の不安から、極東地域において領土を拡大するという方針を取りました。基本的にやはり自領土拡大であり植民地主義ではないわけです。当初の予定としては、朝鮮半島の併合と満洲国を設立し、余剰の生産力をそこに発展させる、それによって最大の仮想敵国であったソ連への防塁を築く。大陸中国に親欧米政権ができることには干渉するが、直接支配は望まず親日政権を樹立する程度にとどめる。将来の対ソ戦争に備え、中国側とはできるだけ全面戦争を避ける。これが当時の陸軍を中心とした世界戦略であったと思います。しかし、実際にはそうはならなかった。日中戦争は長引き、それを解決できないままに、宿敵ソ連ではなく、アメリカを相手とした大戦争をはじめてしまった。ドイツ同様、やはり両面戦争のような展開になってしまった。どうしてこういう結果になったのか。これには対ソ線では活躍舞台の少ない海軍が対米戦争を主張したという事実もあると聞きますが、独日のこうした世界戦略に勘付いたアメリカやイギリスが、そうはさせじと早いうちに、対日抱囲網を敷いてきた、準戦争行為をしかけてきたという面もあると思います。経済的には、もちろん中国での利権を争ってということもあるわけですが。
こうした歴史の解釈は、侵略戦争か自衛戦争かなどという学校教育的な問題設定に拘泥してはでてこないと思います。よって抜本的な立論の仕方を変える必要があると思います。
現在中国を巡っては、清朝政府と列強軍隊が上海で対立したときのような布陣ができかかっていると思います。中国経済は一見、外国資本を入れて活況を呈しているかのようですが、実際には合弁企業では次々に外資に経営権を奪われる傾向があり、中国市場の価格操作などもすでに外資の手に握られていると言いいます。多発する農民暴動もこれと無関係ではありません。工場用地などに収用された農地の補償がされていないのです。もし、こうした国内市場での外資独走に対する中国政府のあせりが高じれば、農民革命や労働争議を演出して、再度体制の変革をはかり、外国資本はすべて接収などという経過にもなりかねません。現在こそ北京オリンピックという祝祭を控えて、これらはまだ抑圧されていますが、そのあとの時期が危ないと思います。
もし、欧米資本の収用、かつ農民一揆で米人経営者家族が虐殺されるなどという事件が起これば、そして、もしそのときまだブッシュ大統領が政権を維持していれば、上海沿岸に空母をもってくるなどと言い出すに決まっています。通常兵器では圧倒的に米軍が有利でしょうから、空爆でも開始すれば、劣勢に立たされた中国も100年前の再演はさせじと、突然シアトルあたりに核攻撃をするかもしれません。そうなればもう第3次世界大戦です。自衛隊も核の雨の降る戦地に実戦投入されることになるでしょう。そして、60年間も実戦経験のなかった部隊は全滅するかもしれません。
「大東亜戦争から学ぶべきこと」
最近、人気が急上昇しているアイドルの「時東ぁみ(トキトウ アミ)」公式HPの掲示板で、以下のような大東亜戦争批評を投稿したのですが、驚いたことにそのまま掲載されました。。。
ぁみちゃん(ニックネーム「ぁみにぃ」)が原爆ドームに行った感想をブログに書いたので、以下のようなコメントを投稿してみたのです。。。
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題名、私も小学生の時に
原爆ドームに行きました。。。
まあ、凄まじいの一言ですね。。。
ただ、今から考えると、この悲劇は、日米の「どちらも」戦争を止めることが出来なかったからじゃないかな?・・とも思います。。。
ある意味、「両方とも」頭に血が上りすぎていたという気がしますね、ちょっと冷静に振り返ってみると。。。
そして、お互いに相手のことがよく見えなくて、それで溝が出来て、その溝を修復できなかったのが悔やまれます。。。(「誤解」がなければ、早期終結も可能だったかも知れない)←お札で有名な新渡戸稲造などは、関係修復の為にギリギリまで奔走しました。。。
(私は、この悲劇から学ぶべきコトは、世界中の人たちが、お互いに「誤解」や「偏見」を少しでもなくすように、相手を「理解する」努力をすることではないかと思いました。。。(--))←「無知」は誤解を招きやすい。。。
時東ぁみ公式HP掲示板、http://www.tokitoami.com/p/
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こんな波紋を呼びそうな書き込みをよくも載せてくらたと思いましたが、なかなか根性のある管理人が「アイドル」の掲示板を管理しているようです。。。
私なりに大東亜戦争について勉強してみて感じたことは、やはりお互いに相手のことがよく判らなくて、それで誤解が生じて亀裂が生まれて、最後は戦争にまで突き進んでしまった、その責任は両方にあるような気がするのですね。。。
「オレンジ計画」にしても、根底にはアメリカが「黄禍論」などの偏見を持っていたからではないでしょうか。。。
ある面から見れば、必要以上に日本を警戒していたという見方も出来ると思います。。。
逆に日本も、アメリカの正体がよく判っていなくて、過小評価していた側面もあったように見受けられます。。。
この両者の「勘違い」が、あの戦争を起こした最大の原因ではないかという思いを強く持つようになっています。。。
(少なくとも、どちらか一方にだけ責任があるという論は成立しないでしょうね。。。)
「ちょっと不可解な議論だなぁ」
私が常駐していた某掲示板(HNにリンクもしていた)では、完全に新田・八木サイドに味方していて(新田ブログにリンクまでかけている)、西尾・藤岡ライン(?)を一方的に批判する内容一色になっています。。。
藤岡さんは権力欲が強くて時期会長を狙っているとか、果ては、西尾先生は名誉会長という「院政のうま味(?)」を覚えてしまったのだとかのコメントまで飛び出しています。。。
ホントなのかなぁ。。。(-”-)
藤岡さんは、本当に次の会長就任を狙っているのか?
そして、西尾先生は「院政」でつくる会への影響力を保持することに執着しているのか??
どちらも私にはどうしても信じられない話です。。。
藤岡さんは、教科書改善運動に純粋に情熱を注いでいるだけだと思うし(まあ、色々と人間的な欠陥もあるみたいだけど)、西尾先生は、むしろだいぶ前からつくる会からは離れたかったのに、つくる会の方から無理矢理引き留められて、強引に名誉会長という立場で残らされてしまったというのが真相ではなかったのか?
西尾先生にとってはありがた迷惑な話だったのではないですか、名誉会長なんて地位に祭り上げられたのは?(酒の席で、「僕は会から離れたいのに、(事務局の人間だかに)無理矢理引き留められて困っているんだよ?」と愚痴をこぼしていたからな)
今回のことも、会の大事ということで、「仕方なしに」あまりやりたくもない一連の執行部批判をしていただけであり、別に影響力を保持したいなんて気持ちはないでしょう。。。(だって、早く書斎に戻りたいんだから)
どうも某掲示板の議論は、ちょっと穿ちすぎた見方ではないかという気がしてならない。。。
P.S.
ちなみにね、こんな書き込みは、直接に某掲示板に投稿して反論すればいいし、私もそうしたいのはやまやまなのです。。。
しかし、私が新田サイドと西尾サイド、そして藤岡サイドを「公平に」擁護する立場の書き込みをしていたら、どうやら西尾サイドを擁護することが管理人には気に入らなかったらしく、これまで何年も常駐してつき合いのあった掲示板なのに、いきなり出入り禁止(投稿禁止処分)になってしまいました。。。(-O-)ナゼ?
それでいて、管理人本人は一方的に西尾・藤岡両サイド、特に西尾サイドをさんざん批判(非難?)する書き込みしているんですよね。。。(-へ-ゝ
こうなったら、義理人情に厚い私としては、かつては交流もあって、少しお世話になった(雑誌の文章に引用してもらった)こともある身だし、俄然?西尾サイド擁護に回らざるを得なくなるかもしれませんね。。。(^へ^)
(また、いつの間にか西尾先生を擁護してしまっている私。。。(苦笑))←私が味方についたら、これほど心強い助っ人はいませんよ?(^皿^)
「ちょっと疑問があるのですが」
私の大東亜戦争観は、西尾先生の論考が大いに参考になっています。。。(おそらく、ここまで客観的にあの戦争の全体像を論評したのは西尾先生くらいのものでしょう)
そこでちょっと引っ掛かったことがあります。。。
日本は世界情勢に無知であった、そのことには道徳的に劣等感を感じるというような発言を西尾先生はされていました。。。
アメリカよりも知恵比べでは負けていたことが悔しいということだと思います。。。
これは一面の真理でしょう。。。
しかし、別の見方をすれば、アメリカだって世界情勢を見誤っているのだから、特にアメリカに劣等感を感じる必要はないとも言えるのではないでしょうか?
確かに、戦争には負けましたが、アメリカも日本を必要以上に警戒して、原爆まで落とすというむごい、非常に非道徳的な行為をしていますよね?
それを考えれば、日本もアメリカも、どちらが道徳的に優位に立てるかなんて議論は成立しないのではないでしょうか?(どっちらにもそれ相応の欠点があるということです)
今でも、アメリカは状況判断を間違えて、イラクで手こずっているわけですから、あまり成長はしていませんよね?
日本も成長していないかもしれませんが、かといって世界に劣っているとも言えないのではないか?なんて発想も出来るのではないでしょうか?
どちらもたいして成長してないので、だからこそ、世界のみんながもっと、お互いに理解する努力が必要だということになるわけです。。。
(著書「日本の無知 西欧の怠惰」でしたっけね? 名フレーズだと思います。。。(^皿^))←最近は批判的な言葉が多いですが、その一方で、私はちゃんと西尾先生の過去の業績には敬意を払っているのです。。。(^^ゝ
P.S.
まあ、ちょっと色々と(保守論壇全般に対する)不満がたまっていたので、ずいぶんと失礼な書き込みもしましたが、ここいらでそろそろ表現方法とかをもう少し考えてみよう思います。。。(・へ・ゝ
(ちょっと最近、西尾先生に対する誤解や偏見がまかり通っている気がするから、その連中と一緒にされたくないし)
福地先生の、歴史観・国家観を正すと云う視座からの
「昭和の戦争」に対する、真正面からのお取り組みに、
尋常な国民の一人として、満腔の御期待を申し上げてお
ります。
当たり前の事だが「勝てば官軍、負ければ賊軍」。
戦争にあっては「卑怯だ!」とか「騙された!」とか言う方が頭がおかしいのである。これ世界の常識あるね!
西尾先生は『人生の価値について』の中でマキャべリの思想は人間の「半面の真理」というような事を言っているが間違いである。
マキャベリの思想は全く人間に関する真理そのものである。
当たり前だが人間は社会的動物であって、それが故に国家などの共同体に愛国心を持つのだが、そうであってみれば人間は基本的に誰かの君主であり同時に奴隷なのである。
著作が『君主論』だから「半面の真理」???ほとんど痴呆の言い分である。
最近は「お上品」な戦争を好む様な傾向があるが基本的には殺し合いである。マキャベリ曰く「結果さえよければ、手段は常に正当化される」。
それは欧米人の傲慢だ!みたいな戯言を言う輩には以下。
中国春秋時代前期の前638年。宋の襄公は楚軍と対決、劣勢にもかかわらず「陣形の整わない敵を襲うのは仁義にもとる」と、楚軍がすっかり臨戦態勢を整えるまで攻撃をひかえ、結果、宋軍は大惨敗、襄公は戦場で負った傷がもとで絶命。
後世、これを「宋襄の仁」といって、仁義にこだわり、無用の情けをかけて自滅した男と大いに「笑いもの」になったのである。
>ジョーイ様
西尾先生が会への未練を示されている行動については、既に新田先生のブログで述べられています。
http://tadasukai.blog58.fc2.com/blog-entry-29.html
(電話を録音してあったものだそうです)
>藤岡氏「執行部じゃないけれど、西尾さんを完全に放り出して決めるとこれまた大変なあれになるんですよ。」
>新田「実はそれもちょっと、問題じゃないですか?」
>藤岡氏「問題ですよ。原則から言えば。」
>新田「だってそれじゃ、西尾さんの“院政”じゃないですか。はっきり言って。」
>藤岡氏「ですね、悪く言えば。西尾さんを外してやると、教科書の[改訂]申請のときも、
>ご存知かもしれないけど、要するに西尾さんが外れて、田中会長と私、執行部のメンバーでやり始めたら、
>西尾さんは「分量が減るとか、教科書が東京書籍と同じなる」とか大騒ぎした。
>それで「自分は外された」と。外されたんじゃなく、
>ご自分で「俺はこんな教科書なんてくだらない仕事をいつまでもやってられるか」と、慰留したのに辞めた。
>本人がそれなのに、それでまた、広島の何とかさんを、インターネットで使って大騒ぎした。」
>新田「ああそうなんですか。そこまで含めて本当は総括なんじゃないですか。
>そんなこと続けられたら困りますよね。」
>藤岡氏「困ります。そりゃそうだ。」
確かに、北の狼氏が、若干推測を重ねてソースロンダリングを行っていることも、事実です。
但し、全ての「あちら側」の人間が、同じ推測をしている訳ではありません。
朝日と岩波読者の方へ。
まず、当時はどういう時代だったか、正確に認識することが大事です。
簡単に言えば、「弱肉強食の戦国時代」です。戦争に負ければ条約を結んで戦勝国に賠償金や利権をわたすのがルールだったのです。
これにより列強はシナに権益を持っていました。不平等条約など不満があれば、粘り強く交渉するしかない。
当時のシナ政府は、権益に従って在留している外国人の安全を確保できないので、外国軍隊の駐留を認めていた。排外主義の暴徒やら軍閥やらが盛んに外国人および権益を脅かし、共産主義者の煽動も手伝って、混乱を極めた。
日本は、満州国の建国に協力するなど権益を拡大していったが、アメリカはそれを牽制し、こっそりと軍隊を派遣し、蒋介石と共に日本を攻撃した(真珠湾のはるか前から!)。同時に石油禁輸、移民排斥などで日本を追い詰めていった。
日本はこの状況では亡国を待つばかりまで。そこで祖国防衛とアジア植民地解放のために大東亜戦争をせざるを得なくなった・・・
以上は日本人としてきちんと認識して欲しいものです。
なお、戦争には負けましたが、多大な犠牲を払ったものの祖国防衛・経済発展、植民地解放という戦争目的は達成しましたので、軍事で負けたが戦略では勝ったともいえます。
ドドンパさん、
【日本は、満州国の建国に協力するなど権益を拡大して
いったが、アメリカはそれを牽制し、こっそりと軍隊を
派遣し、蒋介石と共に日本を攻撃した(真珠湾のはるか
前から!)。同時に石油禁輸、移民排斥などで日本を追い
詰めていった。
日本はこの状況では亡国を待つばかりまで。そこで祖国
防衛とアジア植民地解放のために大東亜戦争をせざるを
得なくなった・・・】
とさりげなく書かれている部分に重大な問題があります。
その前に、列強は支那に権益を持っていた、その権益に
よる外国人の安全確保のため外国軍隊の駐留を(中国
政府は)認めていた、と書いていますがこれはその通り
です。
満州地方は日露戦争で日本が獲得した権益(領域)
ですが、1920年代という時代は「弱肉強食」と同時に
列強(帝国主義国)の間の「力の均衡」の時代でもあった
わけです。
力の均衡とは「変化しない」ことではなく力関係に応じて
変化することです。
列強とのバランスを崩すような「権益の拡大」こそ中国
政策の最大の問題点でした。
要するに「植民地(中国における権益)」と「列強の力
の均衡」という二つのベクトルで日本が後者を崩してし
まったこと、これが諸問題の根源です。
列強とのバランスの中で日本の生きる道を探るべきだった
のに、「独占」しようとしたことが命取りになったの
です。要するに「欲の出しすぎ」です。
なお【アジア植民地解放】と(日本の)中国での権益拡大
とは矛盾すると思いますが、如何でしょうか。
アジア植民地解放が(大東亜戦争の)目的だった、という
人はなぜか、中国は解放の対象でないようです。中国は
アジアではないのですか?
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