『GHQ焚書図書開封』発刊と新事実発見(一)

 ようやく『GHQ焚書図書開封』が徳間書店から刊行されます。店頭に出るのは6月17日です。以下に表紙と目次を掲げます。

 2部構成になっています。第1部の調査と研究に時間を要し、刊行が予告より2ヶ月遅れました。戦後の政治文化史にとって衝撃となる事件を語っているはずです。

 本日6月7日23:00より、この第1部の内容について、文化チャンネル桜で私が一時間かけて、何が「衝撃」であるかのあらましをお話しします。

 実際に本が出たとき、店頭で手にとっていたゞければ分りますが、図表や証拠文書の8種の付録がついており、地図もふんだんに入っていて、読み易い展開です。

 文章はテレビの復元ですから「です、ます調」で、視覚に訴える工夫もなされています。

GHQ焚書図書開封―米占領軍に消された戦前の日本 GHQ焚書図書開封―米占領軍に消された戦前の日本
(2008/06)
西尾 幹二

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  GHQ焚書図書開封・目次

[第1部]―――――――――――――――

第一章 「GHQ焚書図書」とは何か

「焚書」と「検閲」は別である
東京大学文学部の関与
秘密裏に行われていた陰険な「没収」
帝国図書館館長室と首相官邸での秘密会議
尾高邦雄、金子武蔵、牧野英一
占領軍没収リスト作成班によるふるい分け
文部次官通達による没収の全国展開
占領軍に失敗感があった
アメリカに移送された大量の文書の行方
東京裁判とつながる可能性
没収された本の若干例

第二章 占領直後の日本人の平静さの底にあった不服従

言葉と謀略による「戦後の戦争」
私信を「検閲」した恐しいシステム
日本社会の不気味な沈黙
日本人が戦後たちまち従順になった諸理由
戦闘は終わったが戦争は続いていた
ABCD包囲陣に対する戦中の日本の静かな決意
当時の日本人の勁さは何だったのか

[第2部]―――――――――――――――

第三章 一兵士の体験した南京陥落

歩兵上等兵「従軍記」の感銘
正確に自分を見つめる「目」
戦場の人間模様
ついに南京入城
南京から蕪湖へ
平和でのどかな南京の正月風景

第四章 太平洋大海戦は当時としては無謀ではなかった

パラダイムが変わると歴史の見方は変わる
日米もし戦わば、を予想する本
日米大海戦は「日本有利」という事前観測
「限定戦争」と「全体戦争」
ハワイ占領とパナマ攻撃ははたして誇大妄想だったか
日本を侮れないぞと必死に瀬踏みしていたアメリカ
ソ連が見ていた極東情勢
太平洋の戦いの本質は「日英戦争」だった

第五章 正面の敵はじつはイギリスだった

一九二〇年代、日米は「若き強国」にすぎなかった
日本が「敵」として意識していたのはイギリスだった
「平和もまた戦争同様、凶悪である」
宣伝戦の重要さを知って始めたのはイギリスだった
イギリスは文明の模範であり卑劣の代表でもあった
植民地インドにおけるイギリスの暴虐
日本にとってイギリスの脅威とは何であったか

第六章 アジアの南半球に見る人種戦争の原型

イギリスが手を伸ばしたもう一つの新大陸
空白の大地はどのようにして発見されたか
アメリカ独立戦争のネガティヴな影響
新植民地に咲いた悪の花
いまもオーストラリアはなぜ元気がない国家なのか
国家の起源と独立戦争が歴史に対してもつ意味
日本を「第二のスペイン」にしてはならない

第七章 オーストラリアのホロコースト

本国イギリスもたじろぐ植民地の白人純血主義
マオリ族を中心に――
タスマニア原住民の悲劇
アングロサクソンによる少数民族絶滅
歴史書の没収はホロコーストに通じる
日清戦争後のオーストラリアは日露戦争後のアメリカに瓜二つ
二十世紀の戦争の歴史を動かした人種問題

第八章 南太平洋の陣取り合戦

イギリスとアメリカの接点
「南洋」情勢を概観する
植民地が抱く帝国主義的野心
オランダ、ドイツ、イギリスによる南太平洋の分捕り合戦
第一次世界大戦と日本海軍の役割
日本の「人種平等案」を潰したアメリカとオーストラリア
第一次大戦直後からABCD包囲陣の準備は始まっていた

第九章 シンガポール陥落までの戦場風景

ワシントン会議によるハワイとシンガポールの軍事要塞化
シンガポール攻略とアジアの解放
壮絶! コタバル上陸作戦
日本軍を歓迎した現地の人々
シンガポール陥落と世界各国の反応

第十章 アメリカ人が語った真珠湾空襲の朝

昭和十八年四月に日本語に翻訳された米人の空襲体験記
ホノルルの朝の情景
カネオエ飛行場の空爆
日本軍はけっして市街地攻撃はしなかった!
当時の日本の新聞に見る「十二月八日」
壮烈! 真珠湾攻撃
著者のアメリカ人の語る日本軍の実力と襲撃の世界的意義
必ずしも奇襲とはいえない

あとがき

文献一覧
付録1-8

ghq.jpg

(日本文化チャンネル桜出演)スカイパーフレクTV241Ch
 
出演:西尾幹二

6/7 (土) 本日 23:00~24:00
第23回:GHQ「焚書」図書開封の刊行と新事実の発見

「『GHQ焚書図書開封』発刊と新事実発見(一)」への1件のフィードバック

  1. 巻末の付録7に祖父の著作が多数没収されていることを知り大変驚きました。
    「ミステリーの解明」の片言となればと思いコメントいたします。
    国会図書館に祖父の著作が多数あることを知り、20年ほど前にネットの古書店から祖父の本を何冊か購入しました。その際に誤って同じ本を2冊購入していたことに最近気づきました。
    1冊は表紙をめくると縦書きで「削除済」のスタンプが押してありました。4ページ削除されている箇所が2個所ありました。もう一方の本はスタンプの押印もなく、ページも切り取られていませんでした。削除個所の要旨は①ソ連の敵の軍隊を弱体化させる方法、②戦時中、政府が無理な生産指示をしていたことに対する意見でした。
    これは戦前の内務省による検閲と推測します。
    また、祖父は新聞記者で戦後にレッドパージされたと父から聞いています。
    つまり、祖父の著書は戦前に内務省に検閲され、戦後はGHQに没収され、その著者がレッドパージされたことになります。これは全く無関係の事象ではないように思えます。
    戦後内務省は解体されましたが、同省の検閲を除外して出版・著作権に関する部署は文部省に移管されました。没収作業は文部省と国会図書館で行われたとなれば、戦前に検閲されたことが没収対象につながったケースもあったのではないかと想像します。

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