お知らせ

 今夜放送される以下の番組で、始めの方に、小沢一郎の韓国の某大学における講演の中から、日本を貶める暴言の数々の録画が数分間放映されます。

番組名:「闘論!倒論!討論!2009 日本よ、今...」

テーマ:民主党政権と解体する日本

放送予定日:平成21年12月19日(土曜日)
       20:00~23:00
       日本文化チャンネル桜(スカパー!217チャンネル)

パネリスト:(50音順敬称略)
      潮 匡人(評論家)
      石 平 (評論家)
      川口マーン惠美(作家)
      永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
      西尾幹二(評論家)
      西村幸祐(評論家・ジャーナリスト)
      藤井厳喜(国際問題ジャーナリスト)
      山村明義(ジャーナリスト)

司 会:水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)

松本重治について

 

文末にチャンネル桜のお知らせがあります。

足立氏の前記の文中に、松本重治『上海時代』(上・中・下三巻、中公新書)のことが書かれている。仰る通り不可解かつ不審な知識人のひとりが松本重治だった。私はずっと怪しいと思いながら、正体不明な存在で、丁寧に読む気にはなれなかった。足立さんが書いている通り、彼は自らをアメリカ寄りとみせていた、「左翼に入らない左翼」だった。

 私たちの世代にとって中央公論社から出ていた「世界の名著」は、余り左に片寄らない知識人、岩波型共産主義者からは一定の距離を置いている大学知識人を責任編集者に据えている、中庸のとれたシリーズとみられていた。松本重治はその中で『フランクリン、ジェファソン、マディソン、トクヴィル』の一巻を担当していた。

 自分の身にひきつけた長い解説文がこのシリーズの特色であった。松本はその中で東京帝大法学部で米国講座の担当の高木八尺(やさか)教授の下で昭和3年から大学助手としてつとめてきたいきさつから説き起こしている。彼がジェファソンやリンカーンに関心を寄せたのはそのころで、翻訳も始めていた。

 その後、高木先生のご諒解を得て、私はジャーナリズムに身を投じ、上海(シャンハイ)に赴任した。在勤6年、日米関係の癌(がん)ともいうべき中国問題を現地で考える機会をもったが、従軍記者としての過労から病を得て帰朝。健康を回復すると、やがて同盟通信本社の編集の責任をとるようになった。その職場において日米相戦うことを回避しようと微力ながらつとめたが、大勢いかんともなしがたく、日本は太平洋戦争に突入、敗戦、占領、そして私は裁かれることなくパージとなった。

 しかしそれは、私にとって天恵であった。パージされたものにも、学問研究の自由が許されていたからである。われわれアメリカ研究者たちは、戦前、アメリカの事情につき、世論の啓発に努力が足りなかったことを痛感した。私は再び高木先生の膝下(しっか)に馳せ参じて、昭和22年(1974)秋、藤原守胤(ふじわらもりたね)氏、中屋健一氏、清水博氏その他と相はかって、先生を初代会長とするアメリカ学会を結成した。そして一方、アメリカについて、占領下の日本国民の啓蒙に資するために「アメリカ研究」という入門雑誌を発行するとともに、他方、『原典アメリカ史』の本格的な共同研究を分冊刊行する仕事をはじめた。

文:松本重治  アメリカ民主主義思想の原型より

 どうもこのあたりの研究に問題がある。日本の戦後を再検討するにはこの時代のアメリカ研究の甘さ、「左翼に入らない左翼」を吟味する必要があろう。松本の『上海時代』は、私は食わず嫌いでよく読まなかったが、キーポイントになるのかもしれない。

 近刊の『保守への怒り』の55-56ページで、私は本多勝一の裏返しのアメリカべったり派の名を列記した。宮沢元首相、都留重人、坂西志保、入江昭、鶴見和子・俊輔から竹中平蔵、中谷巌をへて寺島実郎にいたるアメリカ左翼の系譜、日本では親米派とみられるので左翼には入らないが、しかしじつは最も厄介な、戦后を歪めた正体不明者の系譜である。今にして思えば、松本重治はそのトップに位置する人であると思う。

 加えて、「世界の名著」の『ウェーバー』の巻の責任編集者は尾高邦雄である。尾高といえば私がGHQ焚書図書開封の最初の巻でGHQ協力者として名を挙げた二人のうちの一人である。戦後知識人の世界がどのようにして形成されたかは、このシリーズの責任編集者の名前をじっとみといるといろいろ分ってくる。

 彼らのほとんどすべては鬼籍に入ってもういない。まさか『ショーペンハウァー』の巻の責任編集者がまだ生き残っていて、GHQ協力者の系譜に厳しい猜疑のを向けつづけているというようなことが起こっているとは、冥府の彼らもよもや考えておるまい。

 「左翼に入らない左翼」の親米派の行動の謎はわが国の独立のために今必要である。なぜならルーズベルトと蒋介石が手を結んだあの悪夢の時代がまた東アジアを襲っているからである。

 さしあたり松本重治の『上海時代』を今の新しい実証の光に照らしてよみ直すのは新しい課題になるだろう。北京勤務時代をもつ足立誠之さんあたりにやっていたゞけたらありがたいと思った。

番組名:「闘論!倒論!討論!2009 日本よ、今...」

テーマ:民主党政権と解体する日本

放送予定日:平成21年12月19日(土曜日)
       20:00~23:00
       日本文化チャンネル桜(スカパー!217チャンネル)

パネリスト:(50音順敬称略)
      潮 匡人(評論家)
      石 平 (評論家)
      川口マーン惠美(作家)
      永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
      西尾幹二(評論家)
      西村幸祐(評論家・ジャーナリスト)
      藤井厳喜(国際問題ジャーナリスト)
      山村明義(ジャーナリスト)

司 会:水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)

緊急告知

 本日(12月14日)、『保守の怒り』を、版元の草思社が書店から回収したという偽FAXが、新聞社と通信社の各社に送られたという情報が入りました。

 出版社に確認の問い合わせがあり、分りました。

 このような事実は全く存在せず、何者かによる悪質な妨害行動ですので、ここに事実を告知します。

西尾 幹二

シアターテレビ予定12月の放送予定

■放送:スカイパーフェクTV! 262ch 「シアター・テレビジョン」
■配信:シアター・テレビジョンHP http://www.theatertv.co.jp/movie/
※上記頁内にて動画配信中
シアター・テレビジョンホームページのトップページ右端にございます
番組検索で「西尾幹二」と検索すると、全番組が出てきます。
■お問合せ:シアター・テレビジョン03-3552-6665(平日10時~18時)
■チャンネルURL:http://www.theatertv.co.jp
■番組名:西尾幹二監修「日本のダイナミズム」(各20分番組)

● シリーズ:現代史を考える/二つの「神の国」の衝突
#16 神のもとにある国・アメリカ
#17 じつは日本も「神の国」
#18 政教分離の真相
#19 「国体」論の成立と展開
#20 世界史だった日本史

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り
#21 「日本国改正憲法」前文私案
#22 仏教と儒教にからめ取られる神道
#23 仏像となった天照大御神
#24 皇室への恐怖と原爆投下
#25 神聖化された「膨張するアメリカ」

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代
#26 和辻哲郎「アメリカの国民性」
#27 儒学から水戸光圀『大日本史』へ
#28 後期水戸学の確立
#29 ペリー来航と正氣の歌
#30 歴史の運命を知れ

●各話一挙放送
#16~#20 一挙放送
#21~#25 一挙放送
#26~#30 一挙放送
【放送日 放送時刻】
● シリーズ:現代史を考える/二つの「神の国」の衝突/ #16神のもとにある国・アメリカ
放送日 放送時刻
12月07日 05:30 

● シリーズ:現代史を考える/二つの「神の国」の衝突/  #17じつは日本も「神の国」
放送日 放送時刻
12月08日 05:30 

● シリーズ:現代史を考える/「二つの「神の国」の衝突/ #18政教分離の真相
放送日 放送時刻
12月09日 05:30 

● シリーズ:現代史を考える/二つの「神の国」の衝突/ #19 「国体」論の成立と展開
放送日 放送時刻
12月10日 05:30 

● シリーズ:現代史を考える/二つの「神の国」の衝突/ #20世界史だった日本史
放送日 放送時刻
12月11日 05:30 

● シリーズ:現代史を考える/二つの「神の国」の衝突/#16~#20  一挙放送
放送日 放送時刻
12月13日 7:00 

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#21 「日本国改正憲法」前文私案
放送日 放送時刻
12月14日 05:30 

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#22仏教と儒教にからめ取られる神道
放送日 放送時刻
12月15日 05:30 

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#23 仏像となった天照大御神
放送日 放送時刻
12月16日 05:30 

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#24 皇室への恐怖と原爆投下
放送日 放送時刻
12月17日 05:30 

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#25 神聖化された「膨張するアメリカ」  
放送日 放送時刻
12月18日 05:30 

● シリーズ: か弱き日本の神の怒り/#21~#25 一挙放送
放送日 放送時刻
12月20日 19:00

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/
#26 和辻哲郎「アメリカの国民性」
放送日 放送時刻
11月30日 05:30 
12月21日 05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/
#27 儒学から水戸光圀『大日本史』へ
放送日 放送時刻
12月01日 05:30 
12月22日 05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/
#28 後期水戸学の確立
放送日 放送時刻
12月02日 05:30 
12月23日 05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/
#29 ペリー来航と正氣の歌
放送日 放送時刻
12月03日 05:30 
12月24日 05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/
#30 歴史の運命を知れ
放送日 放送時刻
12月04日 05:30 
12月25日 05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/
#26~#30 一挙放送
放送日 放送時刻
12月054日 05:20 
12月26日 11:15

                  

シアターテレビの11月後半の放送予定

 今日シアターテレビから私の放送内容のDVDを送ってきたので11月放送分を自分でもあらためて見た。自分で言うのも妙だが、ご覧いたゞいて恥しくない内容のものなのでお奨めする。

 この番組は当日録から直接クリックして見ることができるのに、友人の中でまだ「スカパーのアンテナを買っていないから見られない」などと言う人がいて驚いた。

 もし分らなかったら日録の9月28日の「シアターテレビジョンの歴史講座」をもう一度開いてほしい。WEB会員登録(無料)をする若干のお手数さえしていたゞければ、あとはサイドバーから自由にみられるはずである。

 11月後半の題目は「日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代」である。

 尚12月以後には放送の予定はない。

日本のダイナミズム 放送日のお知らせ

■放送:スカイパーフェクTV! 262ch 「シアター・テレビジョン」

■配信:シアター・テレビジョンHP http://www.theatertv.co.jp/movie/

※上記頁内にて動画配信中

シアター・テレビジョンホームページのトップページ右端にございます

番組検索で「西尾幹二」と検索すると、全番組が出てきます。
■お問合せ:シアター・テレビジョン03-3552-6665(平日10時~18時)

■チャンネルURL:http://www.theatertv.co.jp
■番組名:西尾幹二監修「日本のダイナミズム」(各20分番組)

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り

#21 「日本国改正憲法」前文私案
#22 仏教と儒教にからめ取られる神道
#23 仏像となった天照大御神
#24 皇室への恐怖と原爆投下

#25 神聖化された「膨張するアメリカ」
●シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代

#26 和辻哲郎「アメリカの国民性」
#27 儒学から水戸光圀『大日本史』へ
#28 後期水戸学の確立
#29 ペリー来航と正氣の歌
#30 歴史の運命を知れ

●各話一挙放送

#21~#25 一挙放送

#26~#30 一挙放送

【放送日 放送時刻】

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#21 「日本国改正憲法」全文私案

放送日
放送時刻

11月02日
07:30  25:40 

11月04日
25:00 

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#22仏教と儒教にからめ取られる神道

放送日
放送時刻

11月03日
07:30  25:40 

11月04日
25:20 

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#23 仏像となった天照大御神

放送日
放送時刻

11月04日
07:30  25:40 

11月05日
25:20 

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#24 皇室への恐怖と原爆投下

放送日
放送時刻

11月04日
27:30 

11月05日
07:30  25:40 

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#25 神聖化された「膨張するアメリカ」  

放送日
放送時刻

10月30日
07:30  25:40 

11月04日
27:50 

11月06日
07:30  25:40 

●シリーズ: か弱き日本の神の怒り/#21~#25 一挙放送

放送日
放送時刻

11月01日
17:00 

11月07日
10:20 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#26 和辻哲郎「アメリカの国民性」

放送日
放送時刻

11月09日
05:30 

11月16日
05:30 

11月23日
05:30 

11月30日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#27 儒学から水戸光圀『大日本史』へ

放送日
放送時刻

11月10日
05:30 

11月24日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#28 後期水戸学の確立

放送日
放送時刻

11月11日
05:30 

11月18日
05:30 

11月25日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#29 ペリー来航と正氣の歌

放送日
放送時刻

11月12日
05:30 

11月19日
05:30 

11月26日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#30 歴史の運命を知れ

放送日
放送時刻

11月13日
05:30 

11月20日
05:30 

11月27日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代

/#26~#31 一挙放送

放送日
放送時刻

11月14日
05:20 

11月21日
05:20 

11月28日
05:20                       

日本のダイナミズム 放送日のお知らせ

■放送:スカイパーフェクTV! 262ch 「シアター・テレビジョン」

■配信:シアター・テレビジョンHP http://www.theatertv.co.jp/movie/
※上記頁内にて動画配信中

シアター・テレビジョンホームページのトップページ右端にございます

番組検索で「西尾幹二」と検索すると、全番組が出てきます。
■お問合せ:シアター・テレビジョン03-3552-6665(平日10時~18時)

■チャンネルURL:http://www.theatertv.co.jp
■番組名:西尾幹二監修「日本のダイナミズム」(各20分番組)

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り

#21 「日本国改正憲法」前文私案
#22 仏教と儒教にからめ取られる神道
#23 仏像となった天照大御神
#24 皇室への恐怖と原爆投下
#25 神聖化された「膨張するアメリカ」

●シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代

#26 和辻哲郎「アメリカの国民性」
#27 儒学から水戸光圀『大日本史』へ
#28 後期水戸学の確立
#29 ペリー来航と正氣の歌
#30 歴史の運命を知れ

●各話一挙放送

#21~#25 一挙放送

#26~#30 一挙放送

【放送日 放送時刻】

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#21 「日本国改正憲法」全文私案

放送日
放送時刻

11月02日
07:30  25:40 

11月04日
25:00 

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#22仏教と儒教にからめ取られる神道

放送日
放送時刻

11月03日
07:30  25:40 

11月04日
25:20 

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#23 仏像となった天照大御神

放送日
放送時刻

11月04日
07:30  25:40 

11月05日
25:20 

●シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#24 皇室への恐怖と原爆投下

放送日
放送時刻

11月04日
27:30 

11月05日
07:30  25:40 

● シリーズ:か弱き日本の神の怒り/#25 神聖化された「膨張するアメリカ」  

放送日
放送時刻

10月30日
07:30  25:40 

11月04日
27:50 

11月06日
07:30  25:40 

●シリーズ: か弱き日本の神の怒り/#21~#25 一挙放送

放送日
放送時刻

11月01日
17:00 

11月07日
10:20 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#26 和辻哲郎「アメリカの国民性」

放送日
放送時刻

11月09日
05:30 

11月16日
05:30 

11月23日
05:30 

11月30日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#27 儒学から水戸光圀『大日本史』へ

放送日
放送時刻

11月10日
05:30 

11月24日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#28 後期水戸学の確立

放送日
放送時刻

11月11日
05:30 

11月18日
05:30 

11月25日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#29 ペリー来航と正氣の歌

放送日
放送時刻

11月12日
05:30 

11月19日
05:30 

11月26日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代/

#30 歴史の運命を知れ

放送日
放送時刻

11月13日
05:30 

11月20日
05:30 

11月27日
05:30 

● シリーズ:日本の国体論はアメリカ独立宣言と同時代

/#26~#31 一挙放送

放送日
放送時刻

11月14日
05:20 

11月21日
05:20 

11月28日
05:20 

シアター・テレビジョンの歴史講座

 以前から私が「日本のダイナミズム」というやゝ大袈裟な題でテレビの歴史講座を開いていることは、若干知られているだろうが、スカパーのシアター・テレビジョンの配信なので、容易に近づけない人もいたに違いない。

 9月末から(株)シアター・テレビジョンのご好意で、スカパーの手続きなしでインターネットにおいて無料公開されることになった(ただし、WEB会員登録をする必要有り)。この「西尾幹二のインターネット日録」(サイドバー)からも直接クリックして、自由に開いて見ることができる。(株)シアター・テレビジョンの寛大な措置に感謝したい。

 私の放送はすでに5回分(1回が各100分)、録画されている。第5回の10月分はまだこれから放送になるが、最初の4回は今日からでも見ることができる。

 1回が小さく20分づつ5題目に分かれているのも、テレビ放送のつごうによる。20分づつ同じ放送を何度も繰り返して流すのがCSテレビの通例だそうである。したがって、20分づつ題目の変わる小話が5つで一つのくゝりになり、それがすでに5くくり分できていることになる。

 ご覧になると20分で切れて、何度も私が開始の口上を述べるのは多分見ていてわずらわしいかもしれないが、テレビの性格上そういうことなので我慢していたゞきたい。どうかよろしく。

*************************

西尾幹二監修「日本のダイナミズム」(各20分)
ウェブ動画視聴方法

■配信サイト
シアター・テレビジョン ホームページ
http://www.theatertv.co.jp/movie/
※シアター・テレビジョンホームページのトップページ右端にございます
番組検索で「西尾幹二」と検索すると、西尾先生の全番組が出てきます。

●シリーズ:現代史を考える
#1 マルクス主義的歴史観の残骸
#2 すり替わった善玉・悪玉説
#3 半藤一利『昭和史』の単純構造
#4 アメリカはなぜ日本と戦ったのか
#5 日本は「侵略」していない

●シリーズ:現代史を考える/再び問う「アメリカはなぜ日本と戦争したのか」
#6 いい子ぶりっ子のアメリカの謎
#7 ヨーロッパの打算的合理性、アメリカの怪物的非合理性
#8 中国はそもそも国家ではなかった
#9 日本を徒に不幸にした「中国の保護者」アメリカ
#10 ソ連と未来の夢を共にできると信じたルーズベルト政権

●シリーズ:現代史を考える/日米戦争の宗教的背景
#11 アメリカの突然変異
#12 アメリカの「闇の宗教」
#13 西部開拓の正当化とソ連との共同謀議
#14 第一次大戦直後に第二次大戦の裁きのレールは敷かれていた
#15 歴史の肯定

●シリーズ:現代史を考える/二つの「神の国」の衝突
#16 神のもとにある国・アメリカ
#17 じつは日本も「神の国」
#18 政教分離の真相
#19 「国体」論の成立と展開
#20 世界史だった日本史

●シリーズ:現代史を考える/か弱き日本の神の怒り
#21 「日本国改正憲法」前文私案
#22 仏教と儒教にからめ取られる神道
#23 仏像となった天照大御神
#24 皇室への恐怖と原爆投下
#25 神聖化された「膨張するアメリカ」

シアター・テレビジョンのご案内

シアター・テレビジョンは「世界は舞台、人生すべてシアターです」をキーワードにニュース・政治から歴史・文化・教養・アートまで今のTVに飽き足らない人の欲求に応えるコンテンツを提供しております。
シアター・テレビジョンでしか観られない監修・出演陣によるメディアのタブーを破る直言が満載!

【番組例】
■中曽根康弘『定点観測』 毎週月曜21:00~ほか
中曽根康弘元総理が現在の日本を鋭く斬る!/聞き手:松本健一
■笹川陽平『地球を歩く~世界のコンフィデンシャル~』 毎週木曜7:00/15:00~ほか
行動範囲は地球!あなたの知らない現実を暴く!
■堤 堯『時代を創る』 毎週月曜7:00/15:00~ほか
日本再生の糸口を求めて全国行脚!
■『江戸千家~家元の所作に学ぶ~』 毎週月水金曜11:00/23:00~ほか
家元直伝!自宅にいながらにしてお茶のお稽古が学べます
■宮脇淳子『世界史はモンゴル帝国から始まった』 毎週土曜7:00~ほか
■このほか、オペラ(ロイヤル・オペラなど)・バレエ(パリオペラ座、ロイヤル・バレエほか)・ドキュメンタリー(新富座こども歌舞伎、ミュージカル「葉っぱのフレディ」)なども放送中!

【視聴方法】
【1】パソコンで見る
シアター・テレビジョン ホームページ(http://www.theatertv.co.jp/movie/)から【WEB会員】にご登録ください。動画は無料公開中です!
番組に関するお問合せ:03-3552-6665(シアター・テレビジョン/平日10時~18時)

【2】スカパー!で見る
シアター・テレビジョンはチャンネル「262」で放送しております。
スカパー!加入のお問合せ:0570-039-888(スカパー!カスタマーセンター/年中無休10時~20時)

■お問合せ
シアター・テレビジョン03-3552-6665
(平日10時~18時)

お知らせ

お知らせ

日本文化チャンネル桜出演

タイトル:「闘論!倒論!討論!2009 日本よ、今…」

テーマ:「路の会」スペシャル「この国の行方」(仮)
 自民党大敗、民主党政権発足といった大きな変革を迎えた日本のあり様と今後について、議論していただきます。

放送予定日:平成21年9月25日(金曜日)
        一部 20:00~21:28
        二部 23:00~23:30
        日本文化チャンネル桜(スカパー!217Ch)
        インターネット放送So‐TV
パネリスト:(50音順敬称略)
       北村良和 (愛知教育大名誉教授)
       新保祐司 (文芸評論家・都留文科大学教授)
       高山正之 (ジャーナリスト)       
       西尾幹二(評論家)
       藤岡信勝 (拓殖大学教授・「つくる会」会長)
       山口洋一 (元ミャンマー大使)
       
司 会:  水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)

坦々塾(第十四回)報告(三)

このエントリーは坦々塾ブログに掲載されているものと同じものです。

つづきにチャンネル桜出演のお知らせがあります。

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ゲストエッセイ 
浅野 正美
坦々塾会員

 鈴木敏明氏が問題提起し、西尾先生がそれを発展され、石平先生が中国の危機を分析した今回の坦々塾勉強会は、随所に新しい視点が盛り込まれていて、新鮮な感銘を受けた。特に、従来日本人の美質と思われてきた国民性が国際社会では通用せず、かえって文化摩擦を生むという西尾先生の指摘には深く考えさせられた。

  国体の本義第一部にある・肇国・聖徳・臣節・和と「まこと」というキーワードの中では、最後の和とまことこそが問題であるとされた。明き浄き直きこころ(あけき、きよき、なおき)、清明心といった神道の奥義にも通ずる思想であるが、こういった認識は日本人通しには通用しても、国際社会を相手にするときには、だまされやすさに通ずると説く。講座のタイトル「複眼の必要 日本人への絶望を踏まえて」の意味がここにあったことが理解できた。

 近頃の我が国では、過去の道徳をほめ称える風潮が盛んになってきた。また、品格、清貧、武士道、世直しといった言葉が飛び交い、政治家も美しい国、友愛といった空疎な言葉を口にする。過去への郷愁であり、日本人論好きにつながる、日本人とは何かという思いが基本にあるという。西欧の個人主義は、個人と個人の闘争(ホッブス)であり、神と自然と人が一体となって和を成す日本の思想とは相容れない。和とまこと、こそ現代日本につながる概念であり、日本人の弱さになっている。

 鈴木氏は、日本国民には変節の遺伝子があると指摘し、信念を通す人に冷たいと喝破した。日本人の極端から極端に振れる国民性について、西尾先生は、ご自身の体験として、昭和24年6月28日の日記を披露された。その日、舞鶴港にはシベリア抑留引き揚げ船の第二弾、第一船が入港したが、彼ら200人は今までの帰還者とは様子が違い、お互いを同志○○と呼び合い、明らかに人間改造、思想改造されていた。日記には、当時西尾先生が疑問に感じたことが率直に綴られている。13歳の少年の日記とは思えない、深い人間洞察力に満ちた文章である。先生にとっては、人間があのように改造されてしまうことが信じられなかった。とても不思議だった。

 当時の日本は左翼偏重時代、インテリがおかしい時代ではあったが、インテリはそうした事実に不思議を持たなかった。調査もしなかった。ラーゲリーでは日本人が日本人を苦しめた。反ソではなく、反日本人将校であった。先生はラーゲリーに戦後日本があるという。大勢に迎合し、異端を排除し、自らは考えない国民性だろうか。鈴木氏はまた、敗戦直後の昭和20年9月に発行された「日米英会話辞典」がわずか数ヶ月で360万部という大ベストセラーとなった事実をあげて、進駐軍に媚び、迎合する日本人の性向を披露された。西尾先生もまた、戦後すぐ日本人がアメリカになびいたのは、謎だといわれた。当時ソ連、アメリカという権力に、こうも簡単になびいてしまった日本人が、次は中国になびかないとどうしていえようか。

 米中接近にすり寄るために、自民党は靖國も拉致も放棄する裏切りの挙に出た。労組幹部を取締役に取り込んで、労組を弱体化するように、安倍晋三という保守の星を使って保守をつぶす行動に出た。田母神前空幕長否定は、こういった流れにつながっているのではないか。NHK幹部と自民党がつながっているのであれば、「JAPANデビュー」の真の敵は自民党である。考えたくもないシナリオだが、思考停止が一番いけないことであろう。戦後の日本は、いつかいつかといいながら、何もしないままに過ごして、どんどん悪くなるという道を歩んできたと、西尾先生はいう。今また、地殻変動のような世界再編の可能性が取りざたされているこの時期に、同じ轍を踏んではならないと思う。

 石平先生は、中国共産党の至上命題である経済成長率8%死守のからくりと、それが崩壊したときの新たな危険性について豊富な具体例と共に示された。軍、警察、秘密警察、マスコミを権力下に治め、議会も世論もない中国にあって、経済は無情である。共産党の命令を聞かない。これは中国にとって大きな地雷だという。

 ここでも最悪のシナリオが示された。かつて鄧小平が、天安門事件のもみ消しを計って、国民に金儲けに走ろうと号令をかけた「南巡講話」。以来中国は驚異的な経済成長を遂げたが、ただし永遠には続かない。また、成長にともなう腐敗や、貧富の格差の拡大といったひずみやほころびも目立って来た。格差問題が、社会的不安要素となったとき、共産党権力は権力を死守するために、毛沢東原理主義+ナショナリズムで軍国主義化する危険がある。共産党とは権力を守るための執念であり、そのためには何でもするという。現在の中国には、毛沢東時代を懐かしがる風潮があるという。皆が貧しかったが、ユートピアを作ろうとした時代という認識が広まり、毛沢東は外国にも強く主張した偉人として復活する兆しがあるという。

 中国が抱える矛盾が爆発するのを防ぐためには、反日愛国心に求心力を求め、軍事的暴発をする危険性が指摘された。それを防ぐためにも、日本は毅然として国益を守る態度を保持する必要があると強調する。

 また、天安門の時代になくて現在にあるものは、インターネットである。このツールは中国においても極めて有効に機能するであろうといわれた。我が国でも映画「三丁目の夕日」をはじめ、過去を美化する風潮がある。現実のあの時代は、政治的に左右が激しく対立し、公害が国民を苦しめていた時代であった。奇しくも日中が同時に、半世紀以上前の自国の佇まいに郷愁を持つということに何らかの共通点があるのであろうか。

 アメリカはもはや頼りにならない。

         文:責浅野正美

お知らせ

日本文化チャンネル桜出演

タイトル:「闘論!倒論!討論!2009 日本よ、今…」

テーマ:「漂流日本、どこへ行く!?」

放送予定日:平成21年6月26日(金曜日)
        20:00~23:00
        日本文化チャンネル桜(スカパー!219Ch)
        インターネット放送So‐TV(http://www.so-tv.jp/main/top.do)

パネリスト:(50音順敬称略)
       鈴木邦子(外交・安全保障研究家)
       塚本三朗(元衆議院議員・元民社党委員長)
       西尾幹二(評論家)
       西村幸祐(評論家・ジャーナリスト)
       花岡信昭(ジャーナリスト・産経新聞客員編集委員)
       水間政憲(ジャーナリスト)
       三輪和雄(日本世論の会代表・正論の会会長)

司 会:  水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)

お知らせ

 何日も先に起こる複数のスケジュールを意識しながら、いくつもの異なるテーマについて準備をすすめ、しかも今日は今日の課題を果すという時間の綱渡りをつづけています。余り言いたくないのですが、「日録」の更新を怠っているのはこのようにいつも通りの状況だからです。

 6月から日本文化チャンネル桜の放送が正常に復しました。おめでとうございます。新開局皮切りのテレビ討論に誘われ、参加してきました。早速にも今夜放送ですので、お知らせします。

 

日本よ、今・・・闘論!倒論!討論!2009(142回目)
「これからの日本を考える」

● 平成21年6月5日(金)スカパー!219ch 20時~23時
         6月5日(金)インターネット放送「So‐TV」
● パネリスト:(敬称略・五十音順)

加瀬英明(かせ ひであき/外交評論家)
西尾幹二(にしお かんじ/評論家)
西田昌司(にしだ しょうじ/参議院議員)
西部 邁(にしべ すすむ/評論家)
西村眞悟(にしむら しんご/衆議院議員)
松原 仁(まつばら じん/衆議院議員)
宮崎正弘(みやざき まさひろ/作家・評論家)

● 司会:水島 総(みずしま さとる/日本文化チャンネル桜 代表)