6月のシアターテレビジョン

6月のシアターテレビジョンの各題目

 
     1、いい子ぶりっ子のアメリカの謎

     2、ヨーロッパの打算的合理性、アメリカの怪物的非合理性

     3、中国はそもそも国家ではなかった

     4、日本を徒に不幸にした「中国の保護者」アメリカ

     5、ソ連と未来の夢を共にできると信じたルーズベルト政権

【放送日 放送時刻】

西尾幹ニ/日本のダイナミズム #6

放送日
放送時刻

06月01日
07:30  17:25  25:40 

06月08日
07:30  25:40 

06月15日
07:30  25:40 

06月16日
25:40 

06月19日
24:20 

06月22日
07:30  25:40 

06月29日
07:30  25:40 

シアターテレビ:スカイパーフェクテレビ262チャンネル

お知らせ

日本文化チャンネル桜出演(スカパー!216チャンネル・インターネット放送So-TV(http://www.so-tv.jp/)

タイトル  :「闘論!倒論!討論!2008 日本よ、今...」
テーマ   :路の会スペシャル「日本と中国―その過去・現在・未来」
放送予定日 :前半 平成21年3月12日(木曜日)19:30~20:30
       後半 平成21年3月13日(金曜日)19:00~20:30
       
パネリスト:(50音順敬称略)
      北村良和(愛知教育大学名誉教授・中国哲学)
      黄文雄(作家・評論家)
      石 平(評論家)
      杉原志啓(音楽評論家・学習院女子大学講師)
西尾幹二(評論家)
      西村幸祐(ジャーナリスト)
      樋泉克夫(愛知県立大学教授)

司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)

GHQの思想的犯罪(七)

お知らせ(本日です!)

日本文化チャンネル桜出演(スカパー!216チャンネル)

タイトル :「闘論!倒論!討論!2008 日本よ、今...」
テーマ :「オバマ政権と米中同盟」
放送予定日:前半 平成20年12月18日(木曜日)19:30~20:30
       後半 平成20年12月19日(金曜日)19:00~20:30       
パネリスト:(50音順敬称略)
      青木直人(ジャーナリスト)
      加瀬英明(評論家)
      日下公人(評論家・社会貢献支援財団会長)
      西尾幹二(評論家)
      西部 邁(評論家)
      宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)

◆歴史を捨てたドイツ

 日本がアメリカに力を依存した理由の根本は、戦後の経済復興でアメリカが極めて寛大に市場を開放してくれたからです。隣の中国では戦争が続いているし、革命まで起きました。朝鮮半島でも戦争が勃発しました。したがって、日本は自らの経済復興をとげるのにはアメリカに依存する必然から逃れられなかった。

 一方、ドイツはすべての西欧諸国、近隣諸国を相手にして戦争をしました。ですから、その全部と和解し、貿易をしなければ復興することができなかった。ということは、日本よりもはるかにつらい立場ですよね。だから西欧諸国に全部頭を下げなければドイツは生きることができなかったんです。

 では、西欧諸国の代表はどこかというとフランスです。ですからフランスに頭を下げる。ドイツは日本と違い、日米関係でなくて独仏関係の進展を要として欧州全体と和解しました。今のEUはパリ―ベルリン枢軸といわれています。パリとベルリンが手を握って成立している。ただ、日米関係と決定的に違うのは、力の源泉の所在です。日米は米の方にありますけれど、独仏関係では誰が見ても力の源泉はドイツの方にあるんですよ。そこが全然状況の違うところです。

 ただし、ドイツが強いられた苦しみというのは、日本の比ではなく、その結果、自国の歴史を捨てたということに現われます。ドイツは自国の歴史の連続性を捨てたんです。嘘をついたのですね。ナチスが支配した12年間は歴史の穴で、それ以前にナチスはなく暴力はなく、それ以降にも暴力はないという歴史を作った。つまり、悪魔が支配した、ならず者の集団が支配した12年間はドイツの歴史ではない。それ以前にならず者はいなかったし、それ以降の歴史にもならず者はいないと。ドイツ民族はならず者に集団的に捕縛されたので、自分たちも被害者であり、自分たちも犠牲者であった、と。

 こんな嘘ありますか?しかし、そういう嘘をつく以外にドイツは生きて行くことができなかった。憲法にまでそう謳っている。その恐るべき嘘によってドイツは生き抜きました。ヴァイツゼッカーの演説もそれです。そしてヨーロッパ諸国はドイツを許している。ユダヤ人迫害にはフランスも、スイスも、東欧にも見に覚えがある。それに、ドイツを許さなければやっていけないからですよ。それがEUの実態なんです。

 ではドイツで今何が起こっているかと言ったら、ドイツは自分の歴史を捨てたから、文化がことごとく没落しました。ドイツ哲学はなくなりました。ドイツ音楽も水準がものすごく低い。演奏でも何でも。ドイツ文学も消えました。ドイツの医学もなくなりました。昔日の花は全くないです。ドイツの教育、これももう、私が『日本の教育、ドイツの教育』を書いていたあのころまではよかったんですが、今はますます酷くなっちゃっている。

 つまりドイツは生きるために文化を捨てたのです。そしてドイツにはたくさんの外国人が入ってきてしまっている。ドイツはアイデンティティを失った。アイデンティティを捨てる代わりに生存を選んだというふうに言っていいかもしれません。

 あるいはヨーロッパの中にもぐりこむ形で自分のパワーを発揮する、ドイツ経済を生かす。そしてドイツ人と他のヨーロッパ文化との間の区別が分らなくなる形でドイツはそのEUという仮面でナショナリズムを満足させているといえるかもしれない。だとしても、それはやっぱり嘘ですから、何かとひずみが出てくるということに現在なっているようです。

 一方、幸いなことにこの日本という国は、一人の天皇が戦争の始まる前から、そして戦争中、さらには戦争の終わった瞬間から戦後の経済繁栄の時期までの全時代を、60数年間にわたり統治してこられた。だからこそ私たちの歴史は連続性が保たれている。日本民族の経て来た時間はどこを切ったって同じなんですよ。そう思うことは非常に幸せなことでもあるんです。それを皆忘れて、戦争責任だなどと未だに言っているのでは話にならない。

 とにかく私たちの文化というのはドイツと違う連続性を守られた。ただそれを本当に守っているという自覚を持っているかどうかは別ですが。無自覚的には日本の統一、日本のアイデンティティというのは無くなってないでしょう。もちろんこれは一千万人の労働者を入れたらなくなります。

 だけどかろうじて日本はアイデンティティを守っている。だからこそ日本人論が盛んに言われたり、日本文化論が絶えず出版されているのです。

日本保守主義研究会7月講演会記録より

つづく

GHQの思想的犯罪(六)

お知らせ(本日です!)

日本文化チャンネル桜出演(スカパー!216チャンネル)

タイトル :「闘論!倒論!討論!2008 日本よ、今...」
テーマ :「オバマ政権と米中同盟」
放送予定日:前半 平成20年12月18日(木曜日)19:30~20:30
       後半 平成20年12月19日(金曜日)19:00~20:30
       
パネリスト:(50音順敬称略)
      青木直人(ジャーナリスト)
      加瀬英明(評論家)
      日下公人(評論家・社会貢献支援財団会長)
      西尾幹二(評論家)
      西部 邁(評論家)
      宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)

GHQ焚書図書開封 GHQ焚書図書開封
(2008/06)
西尾 幹二

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◆日本の「力」を埋めてきたもの

 失った力、奪われた力が何かによって補完されない限り国家は成立しません。ロシア人は石油の力とプーチンの力により、わずか5年で力を取り戻しました。一方、ドイツは完全に取り戻すことはできないでいるのですが、日本の方がまるでさらに駄目なんですね。

 日本はどのように「力」を補ってきたか。皆さん知ってのとおり、その力はアメリカによって埋められました。つまり一切の力をアメリカに委ねた。これは日米安全条約というものが憲法9条とワンセットになっているということで明白です。憲法が発効した日に日米安保条約が効果を発揮して、有効になっています。

 では、そのアメリカの方針がどのように変わってきているのか。アメリカは今日本に、「もう外交と軍事のお手伝いはしませんよ」と言っているわけです。もし尖閣が襲われた時のことを考えても、「日米安保条約が発動される」なんて言っていますけど、そんなことはあり得ないんです。

 私はアメリカが我が国に持つ「力」を手放してくれたらいいと思っています。これは逆にチャンスです。米軍撤退してくれよ、それで日本列島独立できますよ、と。

日本保守主義研究会7月講演会記録より

つづく

GHQの思想的犯罪(五)

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(2008/06)
西尾 幹二

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◆ドイツの敗戦

 ドイツは大変な思いをしました。言うまでもありませんけど、ヒトラーが壕で自殺した瞬間にドイツという国家がなくなってしまいました。第一次世界大戦のときとは全く違います。このときもヴィルヘルム二世皇帝が失脚してしまうなどの悲劇が起こっていますが、かろうじて国家は残ります。ですから、第一次大戦のときも第二次大戦と同じように戦争犯罪人の摘発を要求され、裁判を請求されるんですけど、その当時のドイツ政府は、国家が残っていたので、戦争犯罪人の摘発を連合軍に対して全部拒絶しました。

 どうしてもしつこく言ってくるロイド・ジョージなどの要求に対して、当時のドイツ政府は国内で裁判を開き、全部無罪か法廷不成立にしてしまって、アッカンベーということをやったのですよ。そうやったということは、ドイツに国家があった証拠なんです。

 しかし第二次大戦の時には、国家がなくなり、そのために占領地域のドイツ国民が一番ひどい目にあいました。特に旧ソ連の占領地域が残酷だったんですよ。異常なほどの婦女暴行などが激しく起こっているんです。他にも、窓から赤ん坊を投げて捨てられたりとか、悲惨な記録がものすごくたくさん残されていて、読むのも嫌になるくらいです。

 しかし、ドイツ人はこうした苦しい苦しい境遇について、戦後、一言も国際的に訴えることができなかったんです。言ってしまったら最後、「ナチスのユダヤ人虐殺の犯罪に比べてお前たちのこうむったことなどは何だ」ということになる。しかもちょうど四カ国管理が始まるまでのドイツでは、かのアウシュビッツの惨劇が世界的に知られるようになり、その衝撃が世界に広がりましたから、ドイツ市民に対してはどんな暴行を行っても報復は許されるというのが占領してきた人々の感情だった。ドイツの立つ瀬は全くなく、あのとき本当に一番残酷な仕打ちを受けたんです。長年、その記憶を怒りとともに表現することすらできなかった。

 それが突如として爆発したのが50年後でした。1995年の5月8日の終戦記念日に、ドイツでは我慢していた怒りが堰を切ったように流れ出た。ナチスの罪であるから、自分たちの受けた苦しみを帳消しにしてはいけない、などという要求はもう我慢できないと。そんなバカなことはないじゃないかと。その怒りが初めてやっと出てきて、それからの十年間は色々な場でドイツも果敢に言えるようになってくるわけです。

 それでも以前は「ドイツはそういうことを言って、ナチスの問題を相対化してはいけない」というような議論は相変わらず、アカデミズムなどでは強かったものです。でも様々な学者が出てきて反論しています。まあ、世代は色々動いているようです。

日本保守主義研究会7月講演会記録より

つづく

お知らせ

日本文化チャンネル桜出演(スカパー!216チャンネル)

タイトル :「闘論!倒論!討論!2008 日本よ、今...」
テーマ :「オバマ政権と米中同盟」
放送予定日:前半 平成20年12月18日(木曜日)19:30~20:30
       後半 平成20年12月19日(金曜日)19:00~20:30
       
パネリスト:(50音順敬称略)
      青木直人(ジャーナリスト)
      加瀬英明(評論家)
      日下公人(評論家・社会貢献支援財団会長)
      西尾幹二(評論家)
      西部 邁(評論家)
      宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)

GHQの思想的犯罪(四)

お知らせ

日本文化チャンネル桜出演(スカパー!216チャンネル)

タイトル :「闘論!倒論!討論!2008 日本よ、今...」
テーマ :「オバマ政権と米中同盟」
放送予定日:前半 平成20年12月18日(木曜日)19:30~20:30
       後半 平成20年12月19日(金曜日)19:00~20:30
       
パネリスト:(50音順敬称略)
      青木直人(ジャーナリスト)
      加瀬英明(評論家)
      日下公人(評論家・社会貢献支援財団会長)
      西尾幹二(評論家)
      西部 邁(評論家)
      宮崎正弘(作家・評論家)
司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)

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(2008/06)
西尾 幹二

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◆敗戦後も存続した大日本帝国

 さて、本日GHQの検閲のお話をするわけですが、この最初に出てくる付録1、つまり、GHQが日本政府に要求したこの封筒の差し出し名の部分を見てください。“Imperial Japanese Government”宛てになっているんです。これは終戦から8ヶ月もたっているんですよ。大日本帝国はあったんですよ、まだ。

 大日本帝国があったということは、大変な事実ですよ。ドイツは国家そのものがなくなっちゃったんですから。ドイツの敗戦と日本の敗戦を比較しますと、日本はずっと条件が良くて、今言ったように、国外で悲劇を蒙った人たちは無権力状態におかれましたが、国内にいた人たちは一定の保護を受けていたのです。確かに、あのころは戦後の混乱もありました。皆さんにも記憶にあるようなたくさんの戦後の悲劇があったのですが、それにしても岩田さんが話された坂口安吾の『堕落論』を読み直してもちっとも感心しないですね。私はいつか、「これはくだらない文章だ」って書こうと思っています。「甘ったれるな」と言いたいですね。

 一方、『麦と兵隊』という作品を書いた火野葦平という従軍作家がいます。あの人の文章は素晴らしい。これは実際に戦場を歩いているからです。先ほどから私が言っているのは、本当に肌でこの国家の崩壊を経験したのは、そういう兵士たちや抑留された人たち、満州から逃げ帰ってきた人たちや、そういう人たちであって、国内にいた人は、知識人も含めてみんな体験が浅く、駄目だったんじゃないかなと、そういうことです。

 せいぜい『リンゴの歌』と『青い山脈』で慰められるようなものではなくて、本当の意味での危機感、無秩序、そういうものに晒されていたらば、権力が必要だということ、国家は本当に骨の髄から秩序という物を作らないと駄目なんだということ、それらが腹のそこから沸き立っていたはずです。

 無秩序、無権力にたいする恐怖、これが当時なかった。ここに来て、この国が陥没している一番の原因はこれではないかと私は思います。しきりにこういうことを思うのは、ドイツとの比較をするからですね。

日本保守主義研究会7月講演会記録より

つづく

お知らせ

以下のテレビ再放送の日にちを訂正します。

テレビ出演、花田紀凱ザ・インタビュー。皇室問題への発言以後の反響その他について語ります。
    
BS11 10月5日(日)午前9:00-9:55
    再放送 10月11日(土)午後15:30-16:25
 (花田紀凱ザ・インタビューは今後、発信局がBS11に移り、全国放送になるそうです。その第一回です)

お知らせ

 主催者佐藤松男さんからの依頼による、毎年恒例の下記の会の案内をお知らせします。

 「福田恆存を語る」講演會の御案内

日時:平成20年10月25日(土)午後2時開演(開場は30分前)
會場:新宿文化センター 小ホール
    (地下鉄丸ノ内線 新宿3丁目駅B3出口歩11分
講師:桶谷秀昭「福田恆存の相對と絶對」
    田久保忠衛「福田恆存の防衛論」
参加費:2500円(※電話またはメールで事前にお申し込み下さい)
    電話 03-5261-2753(午後7時~午後10時まで)
    E-mail bunkakaigi@u01.gate01.com
(氏名、住所、電話番號、年齢明記)

現代文化會議

西尾幹二講演会のお知らせ

場所と時間:
平成20年9月21日(日)16時~18時
姫路市・イーグレひめじ3階あいめっせホール
(姫路市本町68-290 ℡ 089-289-3443)

演題: 国家中枢の陥没

崩壊するアメリカ、行き詰る中国に対し、日本は起ち上がるときなのに、いったい何をしているのだろう。

問い合わせ先: 衆議院議員
戸井田とおる事務所 ℡ 079-281-7700

入場料: ¥2000

講演会お知らせ・新刊紹介

TLF初秋の講演会

講 師  西尾幹二氏
テーマ   「国家中枢の陥没」

と き   9月2日(火)午後6:30~8:30
ところ   東京ウィメンズプラザ・視聴覚室(1F)
参加費  男性2000円、女性1500円
申込み  予約不要(当日、会場にてお申込み下さい)

主催   “非営利&非会員制”の〔知的空間〕
     東京レディスフォーラム 03-5411-0335 

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今年の夏は、この本を出すために、他のあらゆる仕事が押しのけられ、スケジュールが乱れてたいへんな思いをしています。

 目次はご覧のとうりです。

まえがき
Ⅰ部 皇太子さまへの御忠言
  
  第一章  敢えて御忠言申し上げます
  第二章  根底にあるのは日本人の宗教観
  第三章  天皇は国民共同体の中心
  第四章  昭和天皇と日本の歴史の連続性

Ⅱ部 皇位継承問題を考える

  第一章 天皇制度の「敵」を先に考えよ
  第二章 「かのようにの哲学」が示す智恵
 
 「WiLL」連載で言い残したこと
     ――あとがきに替えて

  初出誌一覧
Ⅰ部の主な参考文献

 29日ー30日の朝まで生テレビで、冒頭にこの本も紹介されました。31日に読売新聞に、3日に産経新聞に、この本の広告が出るそうです。

 当ブログ管理人の長谷川真美さんがご自身のブログで、次のように朝生の感想と、この本の精神的位置を解説してくださっています。仲間ぼめではない内容なので、以下に掲載してもらいます。

朝生見ました
徹夜はきついですねぇ。

番組が終ったあとは、頭が暴走していて、なかなか寝付けず、
寝付いたら寝付いたで、夢の中で続きを見ていました。
(番組終了後に講演会が始まり、上杉氏が横からメモを渡してくれて、
眠いので帰ります・・・という夢だった)

番組冒頭で、田原総一郎氏がリベラルな人達から出演を断られた・・・とのこと。

それほど皇室問題に言及することは、
左右両方からの攻撃にあう可能性があり、
深夜番組とはいえ、生なので危険すぎる・・・・ということでしょうか。

そういう意味では、西尾先生は常に危険なことに敢えて言及するタイプです。

WiLL誌では西尾先生は今回珍しく一般の方から理解されています。
通常の先生の論文の指摘は、最先端を行くことが多く、なかなか理解されません。
人気絶頂の時の小泉首相批判も当然受け入れられなかった。

「皇太子殿下へのご忠言」、西尾先生、やはり左右どちらからも批判されています。
・・・・両方とも「言うな、騒ぐな、直るまで待て」というような内容。
案外に左の方も、真っ向から天皇制度がなくなればいい、という本心は言えないようでした。

売文だとか、ののしられながら、
最初に口火を切ることの危険を敢えて犯し、
攻撃の矢を一身に受けている先生がおっしゃりたいことは、
日本の天皇制度が危機に瀕しているから、
なんとかそれを救いましょう・・・ということ。
日本の国が大切であるからこそ、日本の究極の伝統である天皇制度が
風前の灯であると心配なさっている。

その意味では猪瀬さんも高橋さんも同じ認識でした。

それにしてもやはり戦後の日本は、
歴史認識の再構築から始めなくてはならないんですね。