高橋史朗氏埼玉県教育委員への私の「朝日」コメントについて

 埼玉県議会は12月20日午後、高橋史朗氏を同県教育委員に任命する人事案件を可決した。

 18日に朝日新聞さいたま総局から私に電話があり、20日の選出はほゞ確定した見通しなので、高橋氏の人となりを含め、教育委員高橋氏の将来をどう考えるか、コメントが欲しいと言ってきた。私は、文言をファクスで確認し、私が了承した文言どおりにのせるのなら応諾すると答え、電話口で感想を語った。

 翌19日午前8時27分に作成された文言がファクスで送られてきた。私は小さな修正をこれに加えて了承した。先方もこれを合意し、20日午前中には文言が確定した。

 21日13版第2社会面に、「つくる会名誉会長の西尾幹二・電気通信大名誉教授の話」として次のように掲示された。「周囲、感化を」とタイトルがついていた。

 「周囲を徐々に感化していくことで、事なかれ主義に陥りがちな教育委員会を変えてくれるだろう。我々の考える教育の健全な在り方を広めるきっかけにもなると期待している。」

 同上は12版と13版にのり、14版には全然のらなかったと報告された。ただし、私が担当者とファクスを交換し、合意した内容は次の通りである。

  「温厚で無口な性格だが、体からにじみ出るような説得力を持つ人。周囲を徐々に感化していくことで、事なかれ主義に陥りがちな教育委員会を変えてくれるだろう。我々の考える健全な教育の在り方を広めるきっかけにもなると期待している。」

 最初の一文が削られている。「行数の関係で短くさせていただいた」という釈明のファクスが入っていた。

 しかし、高橋氏の人となりを含めて感想がほしいと言ってきたのは先方である。「周囲を徐々に感化」する原因は高橋氏の人格だと私は書いているのに、勝手に原因を削ってしまったので、文意が変わっている。もし私に削ってほしいといわれたら、私なら最後の一文を削ったであろう。

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