民族の生存懸けた政治議論を 保守の立場から保守政権を批判する勇気と見識が必要だ 

平成28年8月18日産經新聞「正論欄」より 評論家・西尾幹二氏

 今でも保守系の集会などでは当然ながら、安倍晋三政権を評価する人が少なくなく、私が疑問や批判を口にするとキッとなってにらまれる。「お前は左翼なのか」という顔をされる。今でも自民党は社会体制を支える最大級の保守勢力で、自民党の右側になぜか自民党を批判する政治勢力が結集しない。欧州各国では保守の右側に必ず保守批判の力が働き、米国でもトランプ一派は共和党の主流派ではなかった。先進国では日本だけが例外である。

≪≪≪仲良しクラブでは窒息死する≫≫≫

 日本政治では今でも左と右の相克だけが対立のすべてであるかのように思われている。民主党も民進党と名を変え、リベラル化したつもりらしいが、共産党に接近し、「何でも反対」の旧日本社会党にどんどん似てきている。ここでも左か右かの対立思考しか働いていない。自民党も民進党もこの硬直によって自らを衰退させていることに気がついていない。
 それでも国内の混乱が激化しないのは、日本は「和」の国だからだという説明がある。まだ経済に余裕があるからだとも。米国のある学者は、世界では一般に多党制が多く、二大政党制を敷く国は英国をモデルにしたアングロサクソン系の国々で、ほかに一党優位制を敷く国として、日本やインドを例に挙げている。自民党を喜ばせるような研究内容である。

 しかし選挙の度に浮動票が帰趨(きすう)を決めている今の日本では、一党優位制が国民に強く支持されているとは必ずしも言えない。仕方ないから自民党に投票する人が大半ではないか。党内にフレッシュな思想論争も起こらない今の自民党は日本国民を窒息させている。

 「受け皿」があればそちらへいっぺんに票が流れるのは、欧米のように保守の右からの保守批判がないからだ。左右のイデオロギー対立ではない議論、保守の立場から保守政権を正々堂々と批判する、民族の生存を懸けた議論が行われていないからである。

 保守政党が単なる仲良しクラブのままでは国民は窒息死する。一党優位制がプラスになる時代もあったが、今は違う。言論知識人の責任もこの点が問われる。

≪≪≪保身や臆病風に吹かれた首相≫≫≫
 
 私は安倍首相の5月3日の憲法改正案における第9条第2項の維持と第3項の追加とは、矛盾していると、6月1日付の本欄で述べた。そのまま改正されれば、両者の不整合は末永く不毛な国内論争を引き起こすだろう、と。
 
 今は極東の軍事情勢が逼迫(ひっぱく)し、改正が追い風を受けている好機でもある。なぜ戦力不保持の第2項の削除に即刻手をつけないのか。空襲の訓練までさせられている日本国民は、一刻も早い有効で本格的な国土防衛を期待している。

 これに対し、首相提案を支持する人々は、万が一改憲案が国民投票で否決されたら永久に改憲の機会が失われることを恐れ、国民各層に受け入れられやすい案を作る必要があり、首相提言はその点、見事であると褒めそやす。
 
 さて、ここは考え所である。右記のような賛成論は国民心理の読み方が浅い。憲法改正をやるやると言っては出したり引っ込めたりしてきた首相に国民はすでに手抜きと保身、臆病風、闘争心の欠如を見ている。外国人も見ている。それなのに憲法改正は結局、やれそうもないという最近の党内の新たな空気の変化と首相の及び腰は、国民に対する裏切りともいうべき一大問題になり始めている。

≪≪≪保守の立場から堂々と批判を≫≫≫

 北朝鮮の核の脅威と中国の軍事的圧力がまさに歴然と立ち現れるさなかで敵に背中を向けた逃亡姿勢でもある。憲法改正をやるやるとかねて言い、旗を掲げていた安倍氏がこの突然の逃げ腰-5月3日の新提言そのものが臭いものに蓋をした逃げ腰の表れなのだが-のあげく、万が一手を引いたら、もうこのあとでどの内閣も手を出せないだろう。

 国民投票で敗れ、改正が永久に葬られるあの幕引き効果と同じ結果になる。やると言って何もやらなかった拉致問題と同じである。いつも支持率ばかり気にし最適の選択肢を逃げる首相の甘さは、憲法問題に至って国民に顔向けできるか否かの正念場を迎えている。

 そもそも自民党は戦争直後に旧敵国宣撫(せんぶ)工作の一環として生まれた米占領軍公認の政党で、首相のためらいにも米国の影がちらつく。憲法9条は日米安保条約と一体化して有効であり、米国にとっても死守すべき一線だった。それが日米両国で疑問視されだしたのは最近のことだ。今まで自民党は委託された権力だった。自分の思想など持つ必要はないとされ、仲良しクラブでまとまり、左からの攻撃は受けても、右からの生存闘争はしないで済むように米国が守ってくれた。

 しかし、今こそ日本の自由と独立のために自民党は嵐とならなければいけない。保守の立場から保守政権を堂々と批判する勇気と見識が今ほど必要なときはない。(評論家・西尾幹二 にしおかんじ)

“民族の生存懸けた政治議論を 保守の立場から保守政権を批判する勇気と見識が必要だ ” への 25 件のフィードバック

  1.  先生の御論考の轉載を待たず、淺野さんの、新聞を讀んでのコメントが日録「フロンティアの消滅」(六)のあとに載つた。
    これは、 先生の論斷に正確に基いた、淺野さんによる、戰後日本の國家
    像のデッサンであり、 肝腎な点が鮮やかに描き出されてゐる。三島由紀夫の檄文の一節「アメリカは眞の日本の自主的軍隊が日本の國土を守ることを喜ばないのは自明である」を、 淺野さんは、自明の前提にしてゐると察した。私もそれに深く共感する。
    「政局という、 状況変化に対応する変化でしかないものを、 あたか政治の本質のごとく報じるマスコミ 」 と淺野さんが評されたことや、その周邊の現象を主に、私は書いてみるつもり。政局に對應する變化に過ぎないものを「あたかも政治の本質のごとく」思ひ込むところにこそ、今の日本の本質があるとも言へるのではないか。

    また勇馬さんが「保守中核の立場からの安倍政権批判が世論にならない
    のは、①周辺の者たちの権力への拝跪・保身と、②日本人の国民性ともい
    える集団同調主義(=仲良しクラブ) の2つが原因」とされるところや人々に、焦点を定めて、その生態を描いてみたい。

    出したり引つ込めたり

    讀み始めた途端、「今でも保守系の集會などでは當然ながら、安倍晉三政權を評價する人が少くなく、 私が疑問や批判を口にするとキッとなつてにらまれる。 『 お前は左翼なのか』 という顏をされる」 とありへー、 先生でさへ!?と少し驚いた。
    といふのは、 ここ數年、 仲間と話してゐて、 急に遮られたり、 皮肉つぽい言葉を返されたり、 その場に私がゐることを無視するやうな態度をとられたりしたことが何度かあつたが、氣づくと、 私が安倍さんの惡口さんを言つてゐる時だつた。
    ははーん、それがお氣に召さないのだなと分つた。西尾先生が、そんな「顏をされる」のだから、 私などがシカトされるのは當たり前で、 毆られずに濟んだのがさいはひと言ふべきだらう。

    「憲法改正をやるやると言つては出したり引つ込めたりしてきた首相に國民はすでに手拔きと保身、 臆病風、 鬪爭心の缺如を見ている」ーーやつと國民も氣づき始めたか。
    第一次安倍政權の頃の、先生の次の舊稿が、 さきごろ、日録に再掲された。

    保守が保守を潰す

    一斉に拉致問題対応が低迷に転じましたが、それは安倍さんが引き受   けたようなことを言って、 手を引いたからです。 加藤紘一などが総   理大臣であれば国民の怒りはもっと激しくなりますが、自分が真正   保守だと言って、その保守が妥協して後退すると 、 国民は何も言え   なくなってしまいます。保守が 保守を潰すという ことが、もっとも   深刻な状態で、再びまた起こる可能性があります。

    には、あの頃 大いに教へられた。 あの状況を自分では、そのやうに整理して考へることができず、イライラしてゐたが、さうだ、かういふ構造なのだと合點した。 それがかくも長期間續いたのに、 國民の方は、話が違ふと怒りだすこともないままにきたのだ。

    ところが、今は 「國民はすでに」とおつしやる。常に讀みの的確な先生のことだから、 風向きが變つてきたことは間違ひあるまい。あまりにも遲かつたが、結構なことだ。

    霧が霽れてみると・・・

    「いつも支持率ばかり氣にし最適の選擇肢を逃げる首相の甘さ 」 「 憲法改正は結局、やれそうもないという黨内の新たな空氣の變化と首相の及び腰は、國民に對する裏切りともいうべき一大問題になり始めている」という核心をついたお言葉には感じ入つた。

    さうだ。それは裏切りなのだ! 安倍首相は何度、國民を裏切つたか。第一次政權以來、「竹島の日は國が主催する」「河野・村山談話を見直す」・・・と算へ始めて、腹が立つてきた。 そして、 裏切らなかつたことがあるのかと言ひたくなつた。

    「そもそも自民黨は戰爭直後に舊敵國宣撫工作の一環として生まれた米占領軍公認の政黨」「憲法9條は日米安保條約と一體化して有效であり、米國にとつても死守すべき一線だつた」 「今まで自民黨は依託された權力だつた。自分の思想など持つ必要はないとされ、 仲良しクラブでまとまり、 左からの攻撃は受けても、右からの生存鬪爭はしないで濟むように米國が守つてくれた」ーーと言はれて、 打ちのめされたやうな氣がし、暫し考へ込んだ。
    あらゆる虚飾を剥ぎ取つた、 戰後日本の國家像をストレートに突きつけられたのだつた。 國家、憲法、自民黨について自分で考へたことは、勿論ある。そして自分なりに見てきたつもりだつた。 しかし、綜合すると、 かういふことになるとは思ひ至つてゐなかつた。霧が霽れたとも言へるが、そこに、想像を越えたものが見えて、たじろいだのである。

    安倍さんは「戰後レジームからの脱却」 と言ひ、 我々は喜んだが、 とんでもない 誤解だつた。 「~からの脱却」とは「~の死守」または 「~の中に閉ぢ籠る」の意味だつた。 これは首相として、當然だらう。先生のお言葉で、それがよく分つた。

    「保守の立場から 保守政權を堂々と批判する勇氣と見識が今ほど必要なときはない」との結論には、 滿腔の敬意をもつて同意する。そして、私がつけ加へ得ることはなにもない。

    臭いものには蓋

    産經がよくこれを掲載したものだ。一片の良心はあるのだらううか。それとも、相手が西尾先生ではしかたないがといふ諦めか。
    今度は、どこを削れといふやうな因縁をつけなかつたのだらうか。 前囘の正論で、櫻井よしこさんの名前を削つた際、先生だからこそ、向うはそれで澁々妥協したのだらう。 皆がひれ伏してゐる安倍首相の3項論を批判するなんて ( 今囘先生は、一層語氣を強め、臭いものに蓋をしたとまで、言ひ切られたが)を批判するなんて言語道斷、他の筆者だつたら、完全ボツ にしたのでは と臆測した。 もつとも我々の仲間の一人は、「産經の懷の深さを感じた」 さうで、まあ、人それぞれに、いろいろなことを考へるものだ。

    正體を見拔き、言葉を選び

    ここで「正論」を離れて、他の場所での、西尾先生の安倍晉三論、安倍さんとマスコミ・言論人・國民などに觸れてみる。
    平素の先生の安倍批判、恐らく、時の新聞・雜誌から拒絶されるかどうか、ギリギリの線でお書きになつてゐるのだらう。先生のやうに別格官幣社ともいふべき存在でも、完全フリーでないことは、かねて察してゐた。

    先生が安倍さんの本質・正體を的確に見拔いてをられることは、お言葉の端々から、常に察してきたが、私が坦々塾で、70年談話の一節を讀み上げ、「戰後民主主義の申し子たる安倍さんのことだから、 ひよつとすると、これは本氣かもしれない」と言つたら、 先生が即座に「本氣ですよ」と聲をかけて下さつた時も、それを感じた。

    一齊に沈默 齒の浮く讚辭

    評論家とかジャーナリストとかで、普段口が惡く、ずけずけものを言ひ、それを賣りにしてゐるのに、あるいは、俗流におもねらない硬骨漢を以て自他ともに任じてゐるのに、 安倍批判となると、申し合せたやうに、ぴたりと口を噤む。そして、齒の浮くやうな讚辭。 新聞社の社員記者も同樣で、せつない安倍擁護論を展開する。

    安倍さんにそれほどの力ありとも、 カリスマ性ありとも思へないに、不思議。 ただの凡人(どう見ても)に對してなぜ? 勿論、 安倍さんにマジックの心得がある筈はなく、 安倍教の開基になつたつもりもあるまい。 勝手に信者になり、勝手に安倍踊りを踊る群衆がゐるだけだらう。

    つくる會に後足で砂をかけて出て行つた人たちの多くは、安倍さんに忠誠を誓つたが、 いい思ひをしてゐるのは僅かだらう。安倍さんに、全員の面倒をみる力があるわけでもないのに、あの叩頭ぶりは哀れ。

    實は自分も・・・

    殘つた人たちも、つくる會が安倍さんにあれほど冷たくあしらはれてきたのに、 安倍さんに反抗しようとはしない。 會としては、 あの70年談話に抗議聲明すら出さなかつた。 日本人から奴隸根性を拂拭することも、會の目的 ・ レゾンデートルの一つではなかつたのか。「安倍さんには世話になる( なつた?)から見送つた」とか。いぢらしい。

    この70年談話について、 私的な集まりでは流石に、百點滿點と言ふ人はゐない。「基本的には怪しからんが、表現などに樣々な工夫が見られる」と言つたり、 「苦心・努力のあとは認められるが、 方向がよくない」と言つたり、 安倍さんを見限ることのできない心情 (周りへの配慮を含めて)がありありと見える。
    中には、メールで私に 「安倍さんに関するあなたの痛烈な批判は、昔惚
    れた女に幻滅を感じ、見る目の無かった自分を苛なむ気分が為せることで
    はないか。実は私がそうなので・・・他に代わる奴がいるかと言えばいない。仕方なく安倍・・・。 日本の賞味期限が切れそう」などと言つてくる人もゐる。こつそり打ち明けるが、といつた感じで、批判は普段 オープンにしてゐないらしいところに、周りの雰圍氣が窺へる。

    若き安倍代議士の見識

    「自民黨戰國史」といふ動畫に、代議士になり立ての頃の安倍さんが登
    場する。 白面にして眉目秀麗、好感がもてる。
    しかも、言ふことがいい。 岸内閣の時、〈岸信介⇒大野伴睦〉間に政權禪讓の(密約)念書が存在するといふ噂があつたことを、私なども覺えてゐる。 それを、のちに、安倍さんはおぢいちやんに「本當にあつたのか」と質した由。 答は「あつた。勿論伴睦に讓る氣はなかつたし、彼にその適性があるとも思はなかつた。しかし安保改定をやり遂げるためには彼の力が必要で、國家のためにはさうせざるを得なかつた。間違つたことをしたとは思はない」。
    安倍さん曰く「自分はこれに學んだ。それがいいと言ふわけではないが、場合によつては、必ずしも倫理を最上位におけないこともある」。
    これにはシビレた。 安倍は若造のくせに、 そこまで、まともな、 立派な見識・信念を持つてゐるのか。 頼もしい! かういふ 男に是非大成してもらひたいものだ。
    以來安倍ファンになつた。 從つて、上記の「昔惚れた女」といふ例へは、私にとつてぴつたりだ。總理大臣になつた時は、勿論喜んだ。

    破綻した現實を受け容れられない理由

    その安倍さんに 「幻滅」、 「痛烈な批判」をする側に廻つて久しい。 しかし世間は、私ほど飽きつぽくないのか、いつまでも靡きつづける。

    昨年末の日露會談で、プーチンにしてやられた後の安倍さんは相當必
    死で、テレビインタ ビューの梯子をしたりした。そして、 以前に「強い手應へを感じる」 としてゐた北方領土の問題を、「經濟の共同經營により相互信頼を釀成する」ことにすり替へ、國民を誤魔化さうとしたのだ。驕慢の風は既に久しかつたが、それでも、この時の安倍さんの表情にはまだ、ひよつとすると、この嘘がばれるのではないかといふ恐れがあるやうに見えた。
    しかし、その點を突く者はをらず、「對中のことを思へば今、 ここで日露關係の改善を避けることはできませんね」 などといふ阿諛追從に、總理としてうなづくだけですんだ。
    安倍さんはホッとし、 この時、 それまでつけてきた自信が、確信に高まつたのではないか。 自分が何を言つても、國民はついて來る。白を黒と言つても、誰も文句は言はない。

    やはり、 安倍さんが自ら「眞正保守」と名乘つた效果ーー先生が指摘されたーーが續いたのだらう。ずゐぶん永く、よく效く藥だ。
    日録(6月11日)で、 中山樵さんが「長年の鬱屈した思いが、 安倍さんへの過剰な期待になってしまい、それが破綻している現実を受け容れられなくなってしまっている」と分析した。ここいらが效能の由來であり、安倍信者に非ずんば人に非ずといふ風潮の眞因だらう。
    中山さんは更に、 「私は西村塾という保守系団体に所属していますが 、安倍批判をしづらい空氣があります」と言つてゐる。 どこも似たりよつたりらしい。

    原敬でさへ

    今まで、 總理大臣をめぐる、かういふ現象は見たことがない。マスコミは總理大臣の惡口さへ言つてゐれば商賣になり、 報復される恐れもなく、安全ーーこれが普通だつた。 日本の政治史にとつて、 空前の椿事かもしれない。
    あの原敬總理大臣でさへ、 新聞は彼を罵ることに血道をあげ、 竸ひ
    合つた( 就任當初こそ、”平民宰相 ”と持ち上げたが)。「原を殺したのは新聞だ」が今日の常識である。
    頭も腕も冴えきつた原と、頭も腕も、その他 すべてに全く冴えない安倍
    さんと。 皮肉なものだ。 冴えた者が讚へられ、 冴えないものが謗られる
    ーーのではないのである。もつとも、安倍さんが今後どう扱はれることになるか分らないが。

    マスコミは國民の鏡だから、やはりこれは、國民の問題だらう。
    私は、先生に御紹介いただいた先輩から、安倍さんの「地球儀俯瞰外
    交」 「積極的平和主義」などが、 いかに無内容なまやかしかを教へられた
    が、先輩曰く 「安倍批判をすると村八分にされるから、 あなたは控へた方
    がいい。 自分は絶交されたり、 シカトされたりで、 きつかつた」。 「御忠告はありがたいが、 自分は村八分にされるほどの者ではありません」と答へておいた。職業の場などで、 村八分にされたら、 さぞきついことだらう。

    試される 人を見る目

    安倍さんを見て、その凡庸・頭の惡さ・勇氣の缺如、その他の、どうしやうもなさを見拔くか否かで、見る側の資質・能力などが相當程度、判定できるのではないか。
    端的な例が去年6月28日の日録に載つた伊藤悠可さんの「青葉を觀な
    がら考えさせられたこと」 といふ短文。伊藤さんは安倍總理大臣の性向を
    的確につかんでをり、 安倍さんがサミット會場に伊勢を選んだ安つぽい理
    由・ 心理を明快に教へてくれる。

    さういふ意味でも樂しみなのが、 近く出版されると聞いてゐる、 先生の『保守の眞贋ーー保守の立場から安倍政權を批判するーー』といふ本だ。勿論、發禁を避けるための仕掛けはあらうが、 いつもの、シャープな、透徹した觀察 ・ 分析を期待してゐる。 檢閲をくぐり拔ける工夫にも樂しさがありさうだが、讀者として、それを探したり、想像するのも樂しみ。
    保守などと見做されれば人非人扱ひされた頃から、孤立無援でやつて
    こられた先生とされては、 このタイトルにはーーもう 慣れつ子になつてを
    られるかもしれないがーー、多少の感慨もあるかもしれない。
    保守の水ぶくれ。安倍さんが眞正保守! 安倍シンパの人たちを見て、
    60年安保の際のワッショイワッショイの群を思ひ出したことがある。熱氣にはかなりの差があるが、似たところも色々とある。

    餘談だが、安倍政權の支持率がかなり低下したとか。 一擧に崩れ落
    ちた場合、これまで安倍ブレーンだつたり、安倍さんヨイショで世を渡つてきた人々が、どう對應するか樂しみだと言ひたいところだが、それほどの見ものは期待できない。 彼等は忽ち、new position を見つけて定住し、 new jobに從事するだらう。
    60年安保の後がさうだつた。更に、その15年前には、それまで大東
    亞共榮圈の意義を説き、聖戰の完遂を叫んで、國民を指導した學者・文化人が、 敗戰と同時に、平和教の教祖や傳導者になつた。
    安倍シンパの今後を心配する必要もないし、 そこにドラマを期待すべ
    きでもない。話が少々大袈裟になつた。

  2. >池田さん

    コメントが長いので途中まで読みましたが、我慢ができず書き込みします。お許しください。
    私はこう思います。人間は結局覚悟があるかないかだと。

    覚悟して臨む姿と、何かを保険にかけて臨む姿の違いが、戦争という大舞台でははっきりするんだと思います。

    うちの親父が言ってました。
    4日後にゼロ戦に乗る運命だったのに、終戦を迎えたんだと。
    昭和3年生まれの4男坊でど田舎の呉服屋の倅の運命です。

    兄弟は誰一人戦争では犠牲にならなかったため、その点では色々言われたらしい。
    土浦の飛行場のみごとな整備に驚いている親父の心境と、そんな局面であっても厨房から片栗粉を盗んで、みんなにお湯を入れて振舞った伝説を、子供のころからよく聞かされました。なにしろ腹が減って仕方がなかったんだと言うから、はたして覚悟があったのかどうか。
    剣道と相撲がとびっきり強かった親父は、土浦の警察官を全部ぶった切ったそうです。
    あまりにも弱すぎて話にならないと、おやじは言ってました。
    若いころの親父は北の湖にクリソツです。

    そんなおやじから教わった戦争での教訓はというと、「死ぬ覚悟は誰だってちゃんと持てる」でした。

    おやじはゼロ戦4日前に終戦を告げられ、そのまま北海道に帰り、戦後の食糧難と向き合います。当時は17歳のおやじ。一歳年上の兄も無事帰ってきたが、店の従業員と家族を賄う米がどこにもないということで、汽車に乗って砂川まで出向き、家族のコメを確保した話が、実は戦中の話よりリアルで興味深いのが私の当時のイメージです。
    しかも商売をしていたので裕福に思われたのか、終戦と同時に店の周りを朝鮮人が取り囲み、物資を盗もうという公然の騒動があったそうです。

    長男の実叔父は、一々頭を下げて断っている最中、親父は剣道4段の腕前で、ひしゃくを片手に朝鮮人の鼻っ面を思い切り殴ったそうです。
    「勘弁してくれ」といって退散する朝鮮人。

    お花畑で店を切り盛りしていた兄たちに代わって、血気盛んな4男坊が店を守った話は伝説となりました。本当なら戦場で死んでもよかった倅が、一家を守った話はそのごもあるんですが、ここでは遠慮させていただきます。

    管理人の長谷川さんのブログなら語ってもいいですよ。
    なんだか自慢話で終わってすみません。

  3. 《池田さんの投稿を拝読し、読後感などを書いてみました。
    ただし、些か行儀の悪い文章になってしまったことをご了承ください。この戯れ言は、政治的リアリズムを一切廃した妄言であり、言ってみればかつてあった○○の落書きのようなものであります。まじめな方からはお叱りを受けることは覚悟の上であります。》
    (公人の敬称は省かせていただきました)

    *********************************************

    まずは岸信介と大野伴睦との故事について。これは自民党版サイクス・ピコ協定とも言える政治的謀略事件でありました。わたしに取っては記録のみで知る歴史的事件でありますが、池田さんはこの時代にはすでに、同時代人としてことの顛末をつぶさに見聞しておられたのですね。
    安倍晋三はこの裏切りについて、「場合によっては、必ずしも倫理を最上位におけないこともある」ということを学んだと語ったそうです。若き日にそう断言している安倍の映像を見た池田さんは、この政治家に大いに属望したと公言されています。「頼もしい!かういふ男に是非大成してもらいたひ」というほどに惚れ込んでいます。俗に、男が女に惚れるのは構わないが、男が男に惚れたらえらいことになるぞ、という教訓があります。
    ある種の男には確かに、何者かへの絶対の帰依、無批判な服従への渇望という欲求があることは間違いありません。古今の英雄にはそうした崇拝者が必ずいました。
    池田さんはおもしろ可笑しく、「安倍さんに関するあなたの痛烈な批判は、昔惚れた女に幻滅を感じ、見る目の無かつた自分を苛む気持ちが為せることではないか」という友人からの指摘を踏まえて、その通りだと自虐して見せました。

    ご存知のように、岸はこの時念書を乱発していました。大野以外にも、石井光次郎・池田勇人・藤山愛一郎の四枚舌です。池田支持(反岸・実は親米)の財界主流からは、右翼の田中清玄に金が回り、それが全学連に流れています。これがきっかけとなり(もちろんそれだけではないにしても)、新左翼が生まれ、その後も分裂を繰り返し、先鋭化した極左は、総括、内ゲバ、リンチ殺人、浅間山荘、ハイジャック、爆弾テロに走り、そして結局自滅の道を辿りました。

    岸も退陣間際には右翼に刺されて大怪我を負いました。これは大野が直接関わっていたわけではありませんし、犯人の荒牧退助の自供では、岸を刺したのは樺美智子への同情であるということで裁判も落着したそうですが、真相はどうなのでしょうか。荒牧退助に、岸に瞞された大野への同情がなかったと断言できるでしょうか。大野に変わって、裏切り者岸を掣肘したとの思いはなかったでしょうか。
    岸の後を継いだ池田勇人は、一部では「所得倍増」を成し遂げた名宰相ということになっていますが、彼こそは、経済至上主義で、安全保障も憲法改正も棚上げし、今に続く自民党の原型を作った張本人ではないですか。「所得倍増」も「経済成長」も、今では昭和戦後の神話となっています。私は決して戦後がむしゃらに働いた「父よあなたは偉かった」を否定するつもりはありませんが、突き放したいい方をすれば、それを成し遂げた根本の要因は、人口増加ボーナスとインフレだったのではないかと思います。

    極論すれば、池田勇人こそが、日本が憲法改正を出来ない国にしてしまったのです。名よりも実を取ったのです。もちろんこれは、今回の西尾先生の論文にあるとおり、アメリカの望むところでもあったと思います。あの時(悲しいかなそれは今もまだ続く)、アメリカに楯突いて首相を務めることは不可能であったでしょう。
    自主憲法を制定し(或いは欽定憲法の復活)、自衛隊を名誉ある国軍となし、我が国も核武装し、アメリカとは対等な立場で軍事協定を結ぼうとしたなら、小笠原も沖縄も永遠に帰って来なかったでありましょう。

    沖縄返還と日米繊維交渉についての、密約を含む日米交渉の裏表については、密使・若泉敬が包み隠さず書き残してくれました。彼はそれを書いて自決しました。三島は石原慎太郎が政治家になると言ったときに、自分のために死んでくれる人間が持てるかどうかでその政治家の真価が分かるという意味のことを言ったそうですが、まるで佐藤栄作と若泉のことを予言したような言葉です。

    というように、禍福は糾える縄の如しなのでありまして、ああむずかしい。とても私の頭では解決出来ないのであります。ただし、安倍に倣って私が断言することができるのは、安倍にはここまでの覚悟は絶対にないということなのであります。世の知ったかぶりの中には、今回の内閣改造で見せた石破と岸田への采配を、あたかも祖父岸に倣った絶妙な策士振りであったなどと絶賛する向きもあるようですが、冗談じゃあないといいたい。安倍には、人から怨みを買ってでも己の信念を貫き通してみせるというほどの覚悟はないでしょう。

    保守陣営がまず安倍に期待し、必ず実現するだろうと信じていたことは、靖國神社の参拝だったと思います。そこで思い出すのは、小泉純一郎のことです。小泉はアメリカのポチに成りきったからこそ靖國参拝を許してもらえたのだろうかということに思いが至りました。そして、その最大の功績が、郵政民営化だったのでしょうか。そしてもう一つ挙げるとするならば、小泉がアメリカにとっての、いわゆる「歴史修正主義者」ではなかったことも、彼がアメリカから可愛がられた理由の一つでしょうか。安倍は小泉の愛弟子として、北朝鮮にも同行しました。当然靖國参拝も引き継ぐだろうと多くの国民は期待もし、信じてもいたと思います。二代続けて総理大臣が参拝をし、それが毎年継続されれば、ばかそねによって中断させられた首相参拝も恒例のこととなり、やがては天皇親拝の道にもつながるのではないかと、多くの国民は期待したのだと思います。

    それにしても、「歴史修正主義者」という言葉は噴飯もののおかしな言葉であります。ナチスに対するそれは脇に置くとして、そもそも日本人に対して「歴史修正」を押しつけたのは、アメリカなのであります。それは周到でしつこくて、牽強付会も甚だしいプロパガンダでした。それに中国や韓国がただ乗り、悪のりして騒ぐのは正直鬱陶しくもありますが、百歩譲ってそれはまあ仕方ないとしても、肝心の日本人がころっと瞞されて、三国人のお先棒を担いで、笛と太鼓で触れ回っているのですから、お話になりません。

    悪い女に惚れた挙げ句に身上を持ち崩した憐れな男なら、世にごまんといます。しかし戦後の日本人は、パトロンからお前は駄目だ駄目だと言われ続けている内に、すっかりそれを本気にしてしまった素直な愛人のようなものではないかと思えてきます。アメリカが、自分で他国の歴史を改竄しておきながら、それを正そうとすることに対して、「お前は歴史修正主義者だ、けしからん」とは、チャンチャラおかしな言い草です。
    戦に敗れた民族が苦い汁の入った杯を仰ぐのは仕方ありません。仕方がありませんが、そこから立ち上がらないでどうするのですか。

    安倍はもういい加減で、自身の内閣でなすべき仕事を、一つに絞ったらどうでしょうか。優先度からいったら、
    それは拉致被害者の奪還ではないですか。朝鮮半島有事の際、現行法規では当事国の了承なしには自衛隊が救出に向かえないというのなら、その時は超法規的命令を出して、自衛隊を動かすべきです。それよりも、北に事変が起こるように、ありとあらゆる画策をするべきです。ハニートラップもどんどん仕掛けろ。金もばらまけ。かつての日本人は、日露戦争の際に、共産主義者に金をばらまいて、ロマノフ王朝の弱体化を計るという芸当までしてみせたではないですか。いくら使ってもいいし、なんなら偽札を刷ればいいのです。

    米軍にもしかるべき金を出して、北朝鮮を空母で包囲してもらいましょう。そしてこれは、日本の主権侵害に対する対抗なのですから、韓国に相談する必要などない。相談にしろ、報告にしろそんなことをしたら必ず妨害して、中国にも告げ口するから、隠密裏にことを運ぶ必要があります。
    「私の内閣で必ず解決してみせる」と言うからには、これくらいの覚悟を持っていただきたい。内閣総理大臣の
    断言とは、成人式の二十歳の誓いとはわけが違うのですぞ、分かるか安倍首相。

    北方領土がロシアによって不法占拠されていることなら国民周知の事実ですが、竹島については、大方の国民は
    驚くほど無知なのであります。このまま韓国による実効支配が続いたなら、いつの日にか、既成事実は事実になってしまいます。慰安婦問題では散々煮え湯を飲まされた韓国ですが、せめて日本国民には、我が国が被占領中で丸腰だった隙を突いて韓国が掠め取っていったのが竹島問題なんだという、歴史的事実をしつこいくらいに広報するべきではないですか。韓国は卑怯な泥棒国家だと、なぜ「断言」しないのですか。
    「嘘吐きは泥棒の始まり」ということわざがありますが、さしずめ韓国は、嘘吐きにして泥棒なのであります。

    安倍は、左翼から見るとヒトラー張りの極右政治家だと映るようですが、彼の政策を見れば、いわゆるリベラルの方向にこそウイングを拡げていることは明白で、自助努力・自己責任において人生の責務を果たすという保守の徳目は放棄したように思えます。彼の目指している方向は、ばらまきと人気取りであって、国家の大計よりも、自身の評判ばかりを気にしています。少なくとも岸には、身内を瞞したからには、当然怨みを買うというリアリズムはあったはずです。最終的には、満身創痍になる覚悟もありました。退けられたとはいえ、治安回復のために自衛隊を出動するよう要請もしました。
    飜って、安倍は何をしたか。日銀による野放図な金融財政政策は、流動性の罠のもと、何一つ有効性を発揮ず、分数の足し算も出来ず、アルファベットも満足に書けないような人間でも無料で大学に入れる教育無償化に迎合し、あれだけ大見得を切った消費増税も出来ませんでした。もう一度私は「断言」します。平成31年に予定され
    ている消費税増税も、断固として、内閣の最重要課題として、絶対に出来ないでしょう。

    今ではもう、安倍が何かを断言したら、「ああ、これでもう、この公約は実現しないな」と脳内変換するのが、普通の読解力がある国民の常識になっているのです。一億総活躍だとか、女性が輝く社会だとかいった美辞麗句を弄び、あたかもそれが社会の求めている方向性に合致しているなどと信じているのなら、こんなにおめでたい話しはありません。有能な女性もいれば、無能な男もいることは自明のことであり、単なる員数合わせによる女性大臣の乱用は、瞬く間に馬脚を現しました。またしても小泉の例を持ち出せば、彼は田中真紀子を外務大臣に起用して、日本の政治に多大な混乱をもたらしましたが、それは政敵鈴木宗男を葬り去るための捨て駒としてであり、用が済めばあっさりと使い捨てにする冷酷さを持っていました。お人好しの安倍にはそんな芸当は望むべくもないでしょう。

    出来もしないことを掲げたということでは、小池ゆり子も同様でした。その中でも、「満員電車の解消」と「電柱の地下埋設」は二大大嘘だったと言っていいと思います。ただし、ほとんどの選挙公約がそうであるように今この約束を覚えている有権者はほとんどいないものと思います。

    最後に、岸のあまりに有名な言葉で締めたいと思います。「私は“声なき声”に耳を傾けねばならないと思う」「(デモの)参加者は限られている。野球場や映画館は満員で、銀座通りもいつもと変わりがない」
    ノイジーマジョリティ(クレイマー)にばかり気を取られて、本来なすべきことをないがしろにしている安倍総理に祖父のこの言葉はどう響くのでしょうか。

  4. 拉致問題はすっかり過去の出来事になってしまいましたね。
    今回の改造内閣でも担当大臣は加藤さんが前回と同様に他の業務と兼務。
    就任時の記者会見でも抽象的な意気込みを語るのみで具体性なし。
    それに対する批判は?????
    尚、加藤大臣の記者会見で、拉致問題に関する質問はひとつもありませんでした。

  5. あきんどさん

    「人間は結局覚悟があるかないかだ」といふことを、安倍さんは知るべきだとおつしやりたいのですか。それなら、贊成します。私が知るべきだ? それにも勿論贊成です。

    淺野さん

    恐れ入りました。私の言ひたいことを全ておつしやつて下さつた上に、私など足許にも及ばない勉強と蘊蓄。 私がつけ加へたいことは皆無ですが、 貴論をめぐつて雜感を少々。

    淺野さんは平素から立派な文章を書かれますが、 容姿同樣に端正過ぎて、
    私などにはやや馴染みにくいといふ難があります。今囘はまつたく趣を異にしてゐて、 自ら「些か行儀の惡い文章になつてしまつた」 「戲れ言」と斷つてをられます。 私程度の者にも、 樂にとりつけるやうにとの配慮だらうと想像しました。 「まじめな方からはお叱りを受けることは覚悟の上」とは、 申し譯ないが、おかげでこちらは、膝を叩いたりしながら、樂しみつつ讀ませていただきました。

    >ご存知のように、岸はこの時念書を乱発していました。大野以外にも、石井光次郎・池田勇人・藤山愛一郎の四枚舌です。

    はつきり覺えてゐるのは大野伴睦だけですが、 さういふ記録が殘されてゐ
    て、淺野さんは勉強されたのですね。私はあの時代に特に興味があるわけ
    でもないので、一切讀んでゐません。
    口先だけでなく、念書が4通もあつたのですか。6票差で石橋湛山に破れた總裁選で、石橋と二三位聯合を組んだ石井光次郎には、岸は自分が總裁
    になつたあと、當然 甘言、色目その他を使つたことでせう。
    藤山コンツェルンのニ代め藤山愛一郎を、民間人のまま外務大臣に起用し
    た際は、當然その將來について、うまいことを言つたのでせう。藤山は、岸對陣後には自前の派閥を持ち、三度總裁選に出て、三度負け、つひにコンツェルンは解體、資金がなくなると、次々に人が去つて行く樣は印象的でした。
    先般、70歳を過ぎて安倍改造内閣に初入閣して話題になつた人の親父さ
    んは口八丁手八丁のやり手でしたが、藤山資金をしやぶり盡したあと、他の派閥を轉々としたと記憶します。

    田中清玄⇒全學連といふ、 資金の流れは知つてゐましたが、 その出所は
    「池田支持(反岸・実は親米)の財界主流」でしたか。

    岸が退陣間際に右翼に刺され、 運ばれる樣はテレビ畫像が今も目に泛び
    ますが、荒牧退助の名も、樺美智子への同情であるとか、岸に瞞された大
    野への同情だとか、一切知りませんでした。

    >岸の後を継いだ池田勇人は、・・・経済至上主義で、安全保障も憲法改正も棚上げし、今に続く自民党の原型を作った張本人ではないですか。

    さうかもしれませんね。でも、愛嬌のある人でした。月給を倍にしてやるといふ御託宣を、いろいろな數字を竝べながら、面白をかしく展開するのは、私には理屈はさつぱり分らないながら、さして反感も催さずに聞きました。
    岸内閣の時、池田、三木武夫、灘尾弘吉の閣僚三人が辭任しました(あの
    頃はそんなゴタゴタが絶えませんでした)。その際、辭表を出した池田が「總理と自分では「政治理念が違ふ」と言ふのを聞いて、「ヘーッ、あなたに理念なんてあるんですか」と言ひたくなつたのを、はつきりと覺えてゐます。彼にさういふものが皆無なのは、誰の目にも明かで、從つて、それを振囘すこともあまりなかつたのは、話がややこしくならずにすんで、今の誰かさんよりはマシだつたのではないでせうか。少くとも、レジームなぞといふ外來語は使ひませんでした。
    フランスを訪問した池田のことを、ドゴールがトランジスタのセールスマンと評したとか、そのことを議會で野黨から冷かされ、首相が憤慨したのを覺えてゐます。しかし、それほどみじめにも感じませんでした。

    >極論すれば、池田勇人こそが、日本が憲法改正を出来ない国にしてし
    まったのです。

    さう言へるかもしれません。池田が憲法を語るのを聞いたことがありませ
    ん。でも、「憲法改正をやるやると言っては出したり引っ込めたり」するのと、どちらがどうでせうか。
    岸總理大臣が議會答辯で、つけ足しのやうに「(自分が)改憲論者である
    ことは周知のとほりであります」などと言ふのを、いつになつたら、改憲ができるのだらうと、悲觀しつつ聞きましたが、どうせ、ずつと先のことだとの思ひが強く、代つた池田が憲法に觸れずとも、特に、腹も立ちませんでした。なにしろ、衆參の三分の二以上などといふ可能性は、豫見でき
    る將來には、殆どなかつたですから。
    その點、今の誰かさんについて、何を言はうと言ふまいと、どうせなにもやるわけがないと思ひ、諦めてゐるのと似てゐます。
    ただ、その氣になりさへすれば可能性はある今と、可能性のなかつた昔とでは、同じく諦めるにしても、氣分が違ひます。「日本國憲法」を惡む一人として、池田内閣の時代の方が氣樂でした。あの頃が懷しい。

    池田内閣のスローガンは「寛容と忍耐」で、私にはなんのことか、さつぱ
    り分りませんでした。あとを繼いだ佐藤内閣は「寛容と調和」、愈々分ら
    なくなつたが、前の内閣から半分を貰ひ、殘り半分を取り替へたわけで
    す。中身が殆ど無意味なことは明かでした。
    佐藤政權は、加へて、有名な非核三原則といふものを拵へました。語呂
    合せではあるまいし、ふざけやがつて! 憤慨に堪へず、佐藤のどうしや
    うもない馬鹿さ加減を心底輕蔑しました。吉田茂の門下はどうして、かう
    も馬鹿でセンスのない奴が揃ふのかなどと考へました。
    後年、西尾先生から、佐藤が一時核武裝を眞劍に考へたこともあると教
    へられた時は驚きました。それほど單純な馬鹿ではなかつたのですね。

    >密約を含む日米交渉の裏表については、密使・若泉敬が包み隠さず
    書き残してくれました。彼はそれを書いて自決しました。三島は石原慎
    太郎が政治家になると言ったときに、自分のために死んでくれる人間が
    持てるかどうかでその政治家の真価が分かるという意味のことを言った
    そうですが、まるで佐藤栄作と若泉のことを予言したような言葉です。

    若泉敬『他策ナカリシト信ゼムト欲ス』を讀んでゐませんが、若泉は佐藤
    のために死んだのですか。とすれば、佐藤の眞價は相當なものですね。
    どうでもいいことですが、以前住んでゐた荻窪の四面道で、若月を二度
    見かけました。京都産業大學教授といふ肩書でテレビに出るのを見たこ
    とがあるので、すぐに分りました。更に、どうでもいいことですが、あの頃、「核拔き 本土なみ」といふ言葉がはやりましたが、我々は將棋を指す時にこれを應用し、「本土なみでお願ひします」などと言ひました。つまり下手からの「角拔き(落ち)で」といふ請願でした。

    淺野さんの啖呵は痛快で、私の感想や注釋を要しません。最も小氣味いい部分を反芻して、終りにします。

    ー ー ー ー ー ー ー  ー ー
    安倍はもういい加減で、自身の内閣でなすべき仕事を、一つに絞ったら
    どうでしょうか。優先度からいったら、それは拉致被害者の奪還ではな
    いですか。
    朝鮮半島有事の際、現行法規では当事国の了承なしには自衛隊が救
    出に向えないというのなら、その時は超法規的命令を出して、自衛隊を
    動かすべきです。それよりも、北に事変が起こるように、ありとあらゆる
    画策をするべきです。ハニートラップもどんどん仕掛けろ。金もばらまけ。
    かつての日本人は、日露戦争の際に、共産主義者に金をばらまいて、ロマノフ王朝の弱体化を計るという芸当までしてみせたではないですか。
    いくら使ってもいいし、なんなら偽札を刷ればいいのです。
    米軍にもしかるべき金を出して、北朝鮮を空母で包囲してもらいましょう。
    そしてこれは、日本の主権侵害に対する対抗なのですから、韓国に相談
    する必要などない。相談にしろ、報告にしろそんなことをしたら必ず妨害
    して、中国にも告げ口するから、隠密裏にことを運ぶ必要があります。
    「私の内閣で必ず解決してみせる」と言うからには、これくらいの覚悟を
    持っていただきたい。内閣総理大臣の断言とは、成人式の二十歳の誓
    いとはわけが違うのですぞ、分かるか安倍首相。
    ー ー ー ー ー ー ー ー

    謹聽! ただに痛快であるだけでなく、理に適つてゐます。覺悟さへあれ
    ば出來ることです。淺野さんは無理を言つてゐません。
    「今ではもう、安倍が何かを断言したら、『ああ、これでもう、この公約は実現しないな』と脳内変換するのが、普通の読解力がある国民の常識
    にな」るほど、國民を裏切り續けた安倍さんだから、退陣前に、せめて、
    それくらゐの罪滅ぼしをしろといふことですね。
    安倍さんに對する親ごころですね。 贊成! 本人も、態度を反省し、謙
    虚に出直すと言つてをります。
    そして、拉致被害者全員奪還に成功の曉にはもう一期お願ひしますか。

    岡田さん

    擔當大臣の記者會見で、 「拉致問題に関する質問はひとつも」なかつ
    たーーさうでせうね。この問題で、講演會を開いても聽衆が集まらない
    さうです。
    我等國民の飽きつぽさ、冷めやすさの然らしむるところですが、西尾先生御指摘のとほり、安倍さんの影響力が大きい。小泉内閣での安倍官房副長官の言動(それについての報道は、今となつてはどこまで眞實だつたか分りませんが)を我々は熱狂的に支持しました。頼りになる政治家はこの人だけだ!
    その安倍さんが總理大臣になり、「やる」と言つたところで、すべてが終つてしまひました。
    「アベ、どうした。話が違ふ!」などと咎められることもなく、總理としては氣樂でせうね。けれども、被害者や家族はたまりませんね。安倍さんはそのことを思はないのでせうか。
    被害者を救ふ會の會長は安倍ブレーンの一人です。そして、西尾先生が批判された、安倍首相の9條3項論について、産經・正論に 「私は安倍提案に接して、ついにここまで来たかと心が躍った」と書きました。
    「心が踊つた」! これがお追從か本心かは分りません。
    更に、この會長は以前「日本の戰爭責任追及」をこととしてゐましたが、いつの間にか位置を變へました。ほんたうに拉致被害者を救はうとしてゐるのでせうか。御存じでしたら、お教へ下さい。

  6. 池田さん 浅野さん みなさま

    「任侠越後の石松」こと小池広行です。
    「任侠越後の人」とは池田さんに頂いたお言葉ですが、(ありがたや、、笑)ものごと前後を考えず沸騰する性格?を自己分析し「石松」とさせて頂きました。今後、ハンドルネームにしようかな。
    まずは、
    どうでもいい(どうにもならない)ところから 民進党は終わりですね。 ゼンセン同盟はじめ民間労組と自治労、日教組などの官公労が「連合」として活動することなど所詮無理というもの。連合本部は日米安保を容認し、時期は明言せずも憲法改正は議論すべきだとしているのに対し、地方各地で憲法改正反対、反基地、反原発運動が展開され、自治労、日教組が旗を振る。 2006年、ゼンセン同盟の故宇佐美会長は「足は職場に、胸には祖国を、眼は世界に」と語り、働く人々の権利と幸福を守るためにこそ、企業とともに働き、支えあうことが大事だ、そして、国民を守る祖国の国益を忘れてはならず、そのためには世界情勢をわきまえよとも主張した。
    考えてみると 旧民社党は自国防衛を主張していましたので唯一自民党の右側にあった党なのではないかと今になってはそう思うこともあるが、民主党から民進党と名前をかえ、出鱈目な党首が出現(いまも怪しげな代表選の最中)自民党の対極とはとうていなりえないと思ってしまう。
    今朝の産経に小池都知事に近い、松沢成文、長島昭久、若狭勝~「5人以上なら新党立ち上げ」との記事もみかけたが果たして? 「国民ファースト」名だけみれば、ナショナリズムを標榜する トランプの「アメリカン ファースト」と同じ。政策など知る由もないが グローバリズムと対峙するとも思えず、しかも先生の仰る保守の立場から保守を批判する勇気など持ち合せている政党ともなりうるのか「眉に唾」。

    ~~
    安倍政権
    ご存知のとおり越後は昭和50年代前半から拉致事件が多く、悲劇の現場でもあります。石松も無力ではあったけれども家族の方々と語り合ってきました(それしかできなかった) 最近、40代半ば、知友の地元市会議員と拉致問題の話題となり、彼が子どもの頃、親父に「悪い子になると朝鮮に連れて行かれるぞ」と怒られたと、「朝鮮に連れて行かれるぞ」という意味もわかるはずもないのに子ども心に怖くなって「いい子になるから」と、こんな笑えない話もあるのです。 「北」の国家犯罪とわかっていても何もしない、できない日本。 家族の悲痛な叫びが途絶えると 国民はすぐに忘れてしまうでしょうね。この国(この政権は)それを待っているのではないかとも思ってしまう。

    「拉致問題は安倍政権の最重要課題であり、この政権で必ず拉致被害者を取り戻し解決を目指す」なんど聞いたことでしょうか(怒) 今ほどミサイルが発射されたようです(26日8時頃) 「断じて許さない!国際社会と協力して制裁を架す」これも聞き飽きた。
    ~~その2 
    靖国参拝 何年前かも忘れました、第一次安倍政権の8月頃でしょうか?「行くとも行かないとも言わない」 嘘と曖昧のミックス(苦笑) これ以上は浅野さん、池田さんのコメントに譲ります。(情けない!!)

    憲法改正などできない
    靖国参拝も拉致問題もその先には憲法改正に繋がります。西尾先生投稿、6月1日、8月18日の「正論」は言論界、政治に対する警鐘に共感するものですが、果たしてこの国は覚醒するのでしょうか。
    改憲論が議論されるとき、、、
    米軍が日本から退場するとき(その時は日本滅亡かも知れませんが)ではないかとも考えています。 日米安保維持と改憲は連続性がなければなりませんが、果たして?今の国政をみているとなんとも情けなく 悲壮感しかありません。

    小池 広行

  7. 池田様、浅野様、あきんど様、岡田様、石松様

    いろいろ勉強になりました。

    1. 自民党の氏素性: この論文で私も、「自民党は戦争直後に旧敵国宣撫工作の一環として生まれた米占領軍公認の政党」という言葉に注目し、WGIPで関野氏の見い出した資料のように、証明する文書があるのだろうか、あれば拝見したいものと思った次第です。

    もし「自民党が委託された権力」であれば、「委託者」本人は米国、「受託者」が自民党、「受益者」は米国民という「信託構造」が浮かびあがります。つまり66年前に独立していたはずの日本国の完全な対米隷属です。

    “日本の経済はアメリカの食い物にされており、アメリカの経済を支えるため、アメリカ国民に良い生活をしていただくために、日本国民は厖大な貯金をし、その金でアメリカの厖大な国債を買わされる。日本国民にはアメリカの国益どおりに動いていないと見せかけながら、アメリカに隷属を続ける才能が、戦後日本でリーダーシップとして高く評価されている。第9条の下、平和教育を受けた日本の政治家たちの指導者としての評価は、彼等がいかにアメリカの国益に日本の政治・経済を擦り合わせることができるかで決められている。”という西鋭夫氏の論説とも合致します。そうすると安倍政権が本当に気にするのは日本の有権者の支持率ではなく、米国の支持と指示ということになり、池田勇人時代に始まった日米合同委員会が思い浮かびますが、本当にそうでしょうか?

    そうであれば安倍総理は主役でも脇役でもなく、傀儡にすぎず、人形である彼への批判は相手を間違え、無意味となり、批判の矛先は自民党に向けられねばならず、その結果、自民党に代わる保守政党を応援するか、自民党を対米従属から独立へ変える志のある政治家を支援するのが早道で正しいことになります。

    2. 安倍政権: しかし「自民党の右」の有力な政治家と期待される西村慎吾氏が最新のブログで、堺市長選では自民党を支持し、国家再興を安倍政権に託すると宣言しています。“「平和を望むならば戦いに備えよ」という警告と「国防は最大の福祉」という教訓に従った我が国の存続を確保する緊急課題をいま実践できる内閣は安倍内閣しかない”と。確かに安倍氏に代わりうる総裁候補の顔を浮かべてみると、繰り返しになりますが有権者・庶民の立場からは、現状では、安倍批判ではなく、条件付き消極的支持しか現実の選択肢は無いことになります。

    3.世襲政治: 自民党の素性がたとえ卑しく、誕生時に米国の受託政党であったとしても、その後半世紀以上もその従米体質温存を許したのは、日本の国益を考える反骨と気骨のある(平沼赳夫氏のような?)政治家が数世代に亘り主流から排除され続けてきたからなのでしょうか。前回世襲政治家の弊害を指摘しましたが、もちろん全ての2世、3世、4世政治家が日本を劣化させてきたわけではなく、彼らの巣窟だった自民党という組織に問題があったことをこの論文で知りました。

    皇室は世襲にこそ存在意味がありますし、能、歌舞伎などの伝統芸能界は、伝統を保守することが重要で、保守には世襲がふさわしく、世襲によって芸が正しく継承されますが、自民党政治は、米国信託の体質を保守してはならず、革新しなければならず、革新のためには世襲が最もふさわしくなく、世襲は体質の革新を邪魔するだけであり、政治家の場合、父子相伝で継承されるのが通常、選挙ノウハウと派閥遊泳の世知だけで、そのため世襲によって劣化するのが自然の成り行きです。

    民主国家では権力を握る者には公正な資格試験を課し、政治家にも何らかの試験が必要と思います。世襲政治家の跋扈を許せば、無能力者が無知な大衆に選ばれ、封建時代に逆戻りするのではないでしょうか。無知な大衆の選挙で選ばれる民主国の政治指導者は、中国のような独裁国家から出てくる政治指導者に品質で見劣りすることは今回の河野・王会談でも歴然です。

    4. 官僚主導: しかし一方で日本の政治を駄目にしているのは政治家ではなく官僚ではないかとも思われます。公務員試験に合格した官僚と、親の七光りや愚かなミーハーの支持で登場した国会議員とでは知力で勝負にならず、角栄のような例外を除き、政治も外交も本当は官僚が握っているとしたら、これまた安倍批判は的外れになります。昨日でしたか、河野外相が韓国の性懲りもなく持ち出し始めた鬱陶しい徴用工問題で珍しく強硬姿勢を示したようですが、これは河野外相個人のイニシアチブとは到底思えず、外務官僚が振付したと考えるのが自然です。
    官僚主導政治を確立したのも池田内閣時代でした。となれば官僚の改革が必要であることになり、それには公務員試験の抜本改革、その前の大学教育の見直しが解決策となります。小室直樹氏は、高級官僚無責任体制を打破するには無能な秀才を排除しなければならず、処方箋として、日本版エコール・ポリテクニークを提唱していました。

    5.池田内閣: この時代の所得倍増・経済優先と憲法改正棚上げが今に続く自民党の原型を作った張本人で、その後の憲法改正を不可能にしたとのご指摘も興味深く拝読しました。中学時代に、「人づくりと中学生」という題で校内弁論大会のスピーチをしたことがありました。当時の池田内閣は戦後の行き過ぎた民主化教育を正すため、「徳性を涵養し、祖国を愛する心情を養う」という「期待される人間像」や「人づくり」政策を打ち出しこれに賛同した父親の指導で拙い原稿を作成したことを思い出しますが、いま考えても結局、人が国を作る以上、日本の近代は欧米人への隷属を拒み侵略を阻止する努力から始まり成功したことを肝に銘じ、民族の独立心を日本人の一人一人に吹き込む教育で、日本人を叩き直さなければ日本の再興は無理とか思います。

    6.優先事項: 拉致救出が最優先との御説ですが、私はこれは2番目で、1番は北の核施設の破壊ではないかと考えます。中国の核も危なくはないのですが、北の核は現実に日本の都市に落ちてくる差し迫った危険があると誰しも感じています。この二つを同時に解決できればベストですが、それには日本の支配階層の重大な“覚悟”が必要で、それこそ民族的生存を賭けた命懸けの説得を急いで内外に展開しなければなりません。

    米国の一部メディアは、日本の急ごしらえの防空演習や地下壕を侮蔑の視点から紹介しています。

    7.田中清玄: 「財界主流から田中清玄に金が回り、それが全学連に流れ」たことは知りませんでした。知人の紹介で一度立ち話をしたことのある人物で、聞けば、共産主義者になったことを知った母親が“切腹”で諌死したあとも日本共産党の幹部として活動、投獄服役、転向後、山本玄峰老師の導きで大悟。戦後、右翼活動家・政界のフィクサーとなり、スハルトを支援しインドネシアの共産化を防ぎ、山口組田岡一雄と組んで麻薬撲滅運動、戦後日本のエネルギー政策の先鞭をつけ、米ソ結託による世界支配からのアジア解放を目指し、インドネシア・シンガポール主導で日本と中国の参加する汎アジア連合構想を持っていました。「核兵器無条件即時廃棄」をレーガンとアンドロポフに直接働きかけた実績もあり、生涯、会津藩国家老の子孫というプライドを秘め、西洋的合理主義、一元論的世界観の超克、今西錦司の「棲み分け理論」と多神教的アジア的自然理論の融合も面白い着想でしたが、鄧小平の覇権主義否定を信じ、東京裁判史観からも免れなかったのは何かが足りなかったのでしょう。彼の「俺が日本だ、日本が俺だ、文句あるか」というセリフはあきんど様の仰る「覚悟」を示すものですが、小唄の文句に、―松は男の立ち姿、儚いお喋りはせぬものじゃー。西尾先生ほか、この日録に寄稿する方々は、武勇伝の父上の血を引くあきんど様を含め、言論の儚さ、虚しさを感じ、機会があれば行動にでる覚悟を背負っていると思われます。

    8.少年特攻: これは同世代の知人の呟きです。“僕の父親は昭和20年の夏、少年飛行兵として特攻の順番待ちだった。終戦になり、昨日まで死ぬことしか教えられていなかったのに突然あれは全部間違っていたと言われ、ティーンエージャーの父は悩んだ挙句、教師になることを志した。日教組に属さず、そのために仲間外れにされても、子供たちに自分で考えることを教えたいと言い続けた父が、大人になった僕と初めて一緒に飲んだとき、「でもな、また戦争になったとしたら、母さんとお前たち二人の息子を守るために、俺はいつでも死ねるぞ」とつぶやいた。あー、この人を超えるのは大変だ、とすでに酔っ払っていた僕は思い、親父のこの部分だけは見習おうと思った。”

    また彼の父上よりやや年長の海軍甲飛13期の戦友会の方からは、“海兵志願だったが、一兵卒でもいい、今航空兵力の一員に加わらなくては意味がないと考えた。国の一大事に命を捧げても何かしなきゃという気持ちは今も変わりません”と伺いました。

    TELQUELの坦ケ女史は生前、“If I had to do the same again, I would, my friend, Fernando”を引用し、この心を共有できない者とは話をする気にもならないと云っていました。

    あきんど様の意図は私にも判然としませんでしたが、この辺りのことを仰りたかったのではと忖度します。

    8.転向: 田中清玄はじめ多くの知識人、政治家、学者が左派から右派に転向していますが、逆は聞いたことがありません。私の知らないだけかもしれませんが、若しこれが事実なら、革新思想は常に保守思想に回帰するものであるとするなら、保守が日本人の正しい道であり、正解であることになり、この認識を共有できれば日本の思想界が変わることが期待されます。
    ペリー来航から終戦まで92年は日清、日露、日中、日米の戦争が続き、終戦から今日まで72年は日本の尊厳と名誉が失われ続け、平和主義者の主張する平和ではありませんでした。同胞が100人以上拉致され、領土が奪われ、奪われそうになっており、国民が平和ボケのままです。ボケの平和は本当の平和ではありません。国家の安全が最高の国民の福祉であり、戦争に備えることが平和を維持することに他なりませんが、この常識を日本人が共有できれば日本が変わることが期待されます。100年も河清を待ってはならず、そろそろ反転攻勢の秋と思います。 

    1. 池田俊二様、勇馬様などから私の書き込みの意図がわかりにくいというコメントがありましたので、お応えします。

      私の書き方がまるで池田様に対して書きなぐる出だしで書いたことが誤解だったようです。そうではなく池田様のコメントを読み終えてから書こうと思ったのですが、時間的に無理なので、読み終えずに私のコメントを書き込むことをお許しくださいという意味で、このような文体になってしまいました。

      すみません。なにしろ今パートナーが長期休暇で9連休でして、短い時間で書き込もう、そんな中で書き込んでしまった私が誤解を生んだのかもしれません。
      私は単純に西尾先生の論文に対してのコメントのつもりでした。

      言葉が少なくて本当に申し訳ございませんでした。
      これ以外の他意はございません。
      ご了承願います。
      奥様のところで書き込みを促す意味は、私の書き込みの内容が、少し個人的なところが多いことを意味して書いた次第です。

  8. 安倍晋三政権の「疑問や批判を口にするとキッとなってにらまれる。」と書かれているが、先生のそうした意見や論考を読んで、本当は我々は内心、その通りだと思っているのではないか。でも多くは、自分では言いたくないから、誰かがそう言ってくれるのを待っている。

    ただ憲法を変えてくれそうなのは安倍首相しかいないから、もし少しでも憲法改正できた暁には、思い切って安倍さんを叩いてやる、と待ち構えていても、いつまでたっても「その時」は来そうもない。挙句の果ては、まさに「窒息」だ。

    池田様がよく使われる男女関係で例えると、「周りを見渡しても、ルックスも性格も、ましな男はこの男しかいない、それでいい仲にはなったが、どうも最近しっくりいかない、ひょっとして他に女がいるのではないか。そういえば時々、こっちの神経を逆なでするようなことを漏らしたり、ヒヤッとするような言葉を発したりするし、もうあの人との関係は終わっているのではないか」という感覚だ。

    以前あるサイトで、安倍さんが持病のことを書いているのを見たことがある。最近は、もともと長身の上随分恰幅がよくなったが、一時期は体重が50キロを切ったというから、死の淵から蘇った男と言っても過言ではない。安倍さんの強さはそんな所からきているのかもしれない、と思う。しかしそれでも、私個人としても「信頼しきれない」面が少なくない。

    先日産経ニュースに「笹川陽平日本財団会長のブログにアップされたという、小泉、森、安倍、麻生の歴代首相が会食中に爆笑している写真」が載った。記事にある通り、激務の首相だからゆっくりと休養してもらいたい、と思う。しかし
    何度もそんなシーンを見せられると、「いい加減にしてくれ」と言いたくなる。

    サービスが充実して、清潔で快適で、と言われている我が国だが、それは旅館にしろ、病院にしろ、毎日道路のゴミを掃除する人など、安月給で激務に耐えている庶民がいるからだ。外国人観光客4千万人などという気違い沙汰を唱えられるのは、そんな庶民の苦労を知らない「お公家さん」のような政治家や役人がいるからじゃないかと思う。断言するが、今日本で「戦争の最前線」に立っているのは一兵卒の庶民であって政治家ではない。

    安倍首相と私は、ほぼ同じ世代だ。若い頃を過ごした時代が同じだから、どんな考え方をするかは大体分かる。この世代は残念ながら、「英語力を磨いて、日本が世界と対等に・・・」とまでは言うが、そのために西尾先生が仰るように「労働鎖国をする」といった思考回路には絶対にならない。

    ただ同級生たちと話をすると、そんな彼らも「ロシアに出張する時、仁川空港から飛ぶんだが、飛行機の乗客が中国人ばっかりだと嫌だから、どっちかというと韓国人の多い方にした」とか、ある著名な職場を退職して、第二の職場は郷里の大学の講師になった人は、「この(理系)大学を選んだのは留学生がいないから。留学生がいると作文の添削係になっちゃうからね。」と、まともな感覚がないわけではないのである。

    私個人が安倍さんに対して、カチンときたのは、いつだったかアグネス・チャンに「ずっとファンでした」と言ったという記事を見たときだ。新聞や雑誌記事の信憑性など疑わしいことは分かっている。しかしリップサービスだったかもしれないけれど、嘘っぱち記事にも血圧が上がりそうになるのが庶民の私だ。

    アグネス・チャンは、「ひなげしの花」でヒットを飛ばし、十代で香港から来日したアイドル歌手だ。もっともそれを知らない最近の若者は「このおばさん誰?」としか思わないそうだが。
    その後結婚して子連れで「職場」に行ったりして「アグネス論争」を巻き起こしたのを覚えている人もいるだろう。

    私はデビュー当初から、この中国人タレントが大嫌いだった。というのも言葉の端々に日本人をバカにしているのが分かるからだ。例を挙げるとキリがない。

    「日本に来て、名前が一つしかないのを不思議に思いました。二つあるのが当たり前だと思ってました(笑)」
    (英語力について)
    「日本に来て英語が通じないのが一番苦労しました。・・・(英語は)どういうわけか、すんなり覚えるんです。・・・皆さんも絶対できます(笑)」
    (職場に子供をつれていくことなど)
    「アメリカに行って、やっぱり自分が正しいことが分かりました」
    (海外留学させている自分の子供について)
    「英語、中国語、日本語など・・・三つはしゃべれるようになってほしいですね。日本語だけじゃかわいそう(笑)」
    (本国で反日教育が行われていることについて)
    「反日教育なんてやってません。アメリカにいた時も、本国と同じ内容だった。日本だけが違う歴史教育をしているんです。」(これは、ネット情報による)

    そんな米中の反日を併せ持ったタレントが、テレビに重宝がられているのだから、最近の偏向メディアが話題になるずっと以前から、つまりアグネスが16歳(1971)で来日、つまり日中国交回復する前から、マスコミはとっくの昔からおかしくなっていることが分かる。今はそれがひどく、或は露骨になっただけだ。

    さて忙しい安倍首相が、彼女に対し、「本気でファン」なのかは知らないし、興味もない。ひょっとしたらこうした記事を載せるのも、マスコミが一般人が安倍さんを嫌いにさせるための魂胆なのではないか、との深読みもできる。

    しかし一般庶民は、そんな「忖度」などしている暇はないのである。生活のための雑用に追われながら、料亭の女将さんなみに相手方の立場に立って、色々と心遣いする度量まで期待されているのが、我々だ。

    ミサイル、地震、移民、外国人犯罪・・・一日として安穏として暮らせなくなったこの日本で、坂東忠信さんが常々言っているように、すぐ隣に外国人(中国人)がいるかどうか確かめて、もはや自国は無政府状態ではないかとの疑いを持ちつつ、様々な自衛手段を考えながら、覚悟を固めつつ暮らしているのが、多くの庶民だ。

    「このハゲー」と言った女性政治家ばかり、取り沙汰されているが、「本気」を見せない政治家は、既に「軽蔑」されていることに気付いているのだろうか?

  9. 小池さんのこと

    小池さんが、日録に投稿してくれて嬉しい。

    小池さんは任侠の人だとかねて思つてゐる。
    強きを挫き弱きを扶く。義を見てせざるは勇無きなり。一諾千金。ーーどれも小池さんを思ひ出させる言葉だ。 私のパソコンソフトで「をとこぎ」と打つと、「侠氣」に變換される。これも、小池さんにピツタリだ。

    御自身で、 「前後を考えず沸騰する性格」とおつしやつてゐるのは、失禮ながら、自知の明と言へよう。人が困つてゐるのを見たり、力ある者が力なき者に對して、 横暴・理不盡に振舞はうとするのを見た小池さんは放つておけない。
    月光化面になつて、敢然と立ち向かふのである。カッとなつて利害損得を忘れることもある。それが必ずしも、自らのプラスになるとは限らなくても、人の面倒をとことん見る。

    小池さんは、文藝春秋の嘗ての名編輯長・社長たりし池島信平と親戚である。傳記に書かれてゐる、あの面倒見のいい、自身よりも人に盡すことを第一にした、人懐つこい信平を、私は小池さんに重ねて思ふことがある。信平と同じ血が流れてゐる・・・

    小池さんの今の職場を、昨年ちよつと覗かせていただいた。そこで小池さんが重んぜられ、廣く慕はれてゐることが感ぜられたが、これまでのサラリーマンライフはどうだつたか。
    假に、上司が爲すべきことを爲さなかつたり、爲すべからざることを爲さむとした場合、向うにどれほどの權力があつても、小池さんは默つてゐないだらう。それが身の爲にならなかつたこともあるのではないか。ーー
    小池さんからは何も聞いてゐないが、そんな想像をしたこともある。

    面倒見のいい小池さんは、當然附合ひが多く、顏が廣い。情報網も豐富だ。普通のテレビ、新聞だけでは分らないことが多いので、私は屡々小池さんに頼る。
    たとへば、昨年一年間の日露首腦會談について、疑問を持つた。
    そして、安倍首相の言ふことが、①(5月)「これまでにない新しい發想によるアプローチ」⇒②(9月)「手應へを強く感じる」⇒③(11月)「70年間動かなかつたものを動かすのは簡單ではない」⇒④(12月)「經濟の共同經營により相互信頼を釀成する」と變つて行く經緯などを調べてもらつた。
    更に、①~③は領土問題を言つてゐると思はれるのに、④では、急に經濟のことになつた。これは、プーチンにしてやられた安倍首相の欺瞞、インチキのやうな氣がするが、さういふ指摘を見かけない。どうなのかと相談したら、すぐに調べ上げて、産經出身の評論家Y氏ははつきりとすり替へだと言つてゐるとの返事。おかげで、この欄のゲストエッセーにそれを書くことができた。

    小池さんは勘もよく發想がフレッシュだ。今囘書いてをられる「民社党は自国防衛を主張していましたので唯一自民党の右側にあった党なのではないか」との説も、つい最近言はれて、さう言へるかもしれないと思つた。そして、西尾末廣が社會黨を割つて出て、民社黨を結成した際、大いに期待したことなどを思ひ出した。小池さんは、自社の組合の経験から、民社に思ひ入れがあつたやうだ。

    小池さんは、坦々塾の研修會にはほとんど毎囘、柏崎から上京、參加する。西尾先生が深く信頼され、心を許してをられることも容易に察せられる。私は自分の方から先生に電話する際は、ずゐぶん緊張する。原稿に追はれてをられたら、どうしようか。あの苦しさうな、息も絶え絶えのお聲・・・。つい見送つてしまふことも。
    最近、急ぎでない案件について、小池さんに「序での際に、先生に訊いてみてくれませんか」などと頼んだこともある。怪しからん!と言はれるかもしれないが、小池さんは、それしきのことでは怒らない。
    それでこそ、任侠の人。御健勝を祈らざるを得ない。

  10. 久々に週刊ポストを買いました。8月18日の西尾先生の論文に対するインタビュー記事が掲載されています。

    記事を読んで、小生には以下の一文が印象に残りました。
    「私は安倍氏については、第一次安倍内閣の頃から、おしゃべりはうまいが、口が軽い、人間が軽いと思っていました。ただ、第二次政権発足時はメディアの“安倍叩き”が凄まじかったので、彼を守ろうとする意識で抑制していたし、期待もしていたんです。・・・」
    これ、最近までの小生の考えと非常に似ています。『メディアが一致団結して安倍叩きをやっているのに
    保守同士で批判し合っている場合じゃないだろう。』という思いがありました。また、第一次安倍内閣が
    倒れた後の自民党の混乱ぶり、そしてその後に続く民主党政権の悪夢。完全にトラウマになっています。

    しかし、先日の内閣改造には思わず『それはないだろ~』と叫んでしまいました。
    その後、これまでの拉致担当大臣の変遷をみると安倍内閣の巧妙な拉致問題フェードアウト化が
    見えてきました。
    ・第二次安倍内閣(2012/12/26-2014/9/3)
    担当:古屋圭司
    兼務:国家公安員会委員長、防災担当
    ・第二次安倍改造内閣(2014/9/3-2014/12/24)
    担当:山谷えり子
    兼務:国家公安員会委員長、防災担当、国土強靭化担当、海洋政策・領土問題担当
    ・第三次安倍内閣(2014/12/24-2015/10/7)
    担当:山谷えり子
    兼務:国家公安員会委員長、防災担当、国土強靭化担当、海洋政策・領土問題担当
    ・第三次安倍第一次改造内閣(2015/10/7-2016/8/3)
    担当:加藤勝信
    兼務:少子化対策担当、男女共同参画担当、一億総活躍担当、女性活躍担当、再チャレンジ担当、国土強靭化担当
    ・第三次安倍第二次改造内閣(2016/8/3-2017/8/3)
    担当:加藤勝信
    兼務:少子化対策担当、男女共同参画担当、一億総活躍担当、働き方改革担当、女性活躍担当、再チャレンジ担当、休眠預金担当
    ・第三次安倍第三次改造内閣(2017/8/3-)
    担当:加藤勝信
    兼務:厚生労働、働き方改革担当

    兼務が多いのも困りますが省庁の大臣と兼務となるとどれだけ仕事ができるのか心配になります。
    更に、ウィキペディアの記事によると今回の改造で拉致問題担当大臣は国務大臣から内閣府特命担当大臣に
    位置づけが変わったとのこと。これがどう影響するのかわかりませんが、素人目には『格下げだな』と
    思わずにいられません。
    次回の改造内閣では拉致問題担当大臣ではなく、他の問題もひとつにまとめ『東北アジア諸問題担当大臣』
    などという名称になるかもしれませんね。

    小泉純一郎は曲がりなりにも5人の拉致被害者を奪還しました。安倍氏はゼロです。
    この観点に限定すれば、小泉氏の方が安倍氏より優れた実績を残したと言えるのではないでしょうか。

    1. >岡田 敦夫 様

      たぶん初めまして・・・だと思います。
      岡田様が感じるところの安倍総理に対する感想、私も同意する箇所が多いです。
      付け加えますと、西尾先生は安倍氏の場合、ブレーンが良くないとおっしゃってました。
      話し方や考え方はここでは追求しません。
      いや考え方には少しは関わるかも。
      安倍氏は最初総理になる前は自民党にとっては最後の武器みたいな存在でした。
      安倍さんなら絶対期待に応えてくれると誰もが思っていました。
      懸念されるならそれは唯一経済問題をどう乗り切るか、たぶんその点だけだろうと。

      そしてもう一つ、小泉総理の後を継いだということ。
      これが予想以上に負担が大きかった。
      当時西尾先生は、国民が我慢ができるなら本当はすぐに安倍氏にバトンを渡すのではなく、福田氏に小泉政権の掃除をさせて、そのあと安倍さんが理想通りの政権を担えばよかったのだ・・・、と語っていました。

      そうした期待感は西尾先生も当時からお持ちだったと私は考えていますし、仮に西尾先生が今この時点で安倍氏を批判していたとしても、それは誰かが安倍氏の首に鈴をかけなきゃならない役目を、積極的に行っているものだと私は受け止めています。

      そうしたことをどんなに優秀な人材が総理になったとしても行うべきであって、そのチェックから逸脱していく政権には、猛烈に抗議すべきであって、こうした純粋な心構えは、昔のギリシャ哲学にたどり着く理念だと私は考えています。
      つまり『純粋なアゴーン』の世界です。
      競争の原理というやつです。

      まぁそこまで話を掘り下げなくても最近の政治の実態は、幼稚園の生徒でさえあきれ返るはずです。実際森友学園騒動で犠牲になったのは、誰でもない入園していた園児たちですよ。
      この子らの将来を踏みにじった野党の責任は大きいです。
      信じて入園した彼らは、いったいこれからどうやって学んできたものを、心の中で整理するんでしょうか。こうした被害者の声を無視したマスメディアと左翼が、どうして訴訟されないのか、そっちのほうが私には不思議でなりません。

      話を変えます。
      拉致問題ですが、私は拉致被害者家族を、その担当大臣に任命すべきだと考えます。
      そうでなければ何も進みませんよ。
      けして無責任だとは言いませんが、例えばの話、今回のようなミサイル発射があった場合、その報復処置をどうするかで壁となっているのが、拉致問題も実際にあるわけで、拉致被害者も本土で生活している我々も、実はもう同じ立場のまな板の上であることを、お互いに認識しなければならないわけです。

      小泉氏が後に言い訳のように言った、日朝交渉」での彼の米国から指示されていただろうチェックミスが、今もあまり問題に上がらない点は、私はこの点を将来北朝鮮は有効に議題の一つに掲げてくるんじゃないかと考えています。
      こわいですよこの現実は。
      つまり拉致被害者を解放してくれることと交換に、北朝鮮の核開発には言及せず、日朝交渉に捺印してしまったわけですから。

      これをうがった考え方でなくても想像できることは、北はアメリカの軍事攻撃に対抗するために核攻撃態勢を整備しなければならないことを、理屈の上で正論化できるわけです。
      もしも軍事裁判が世界的な規模で行われ、有事の後に議題に上がるものは何かを想像した場合、小泉総理の決断は、想像以上に日本にとって不利な事だったとなる可能性があること。

      これを今から懸念すべき時期に来たと私は思っています。

  11. この論文をめぐる週間ポストのインタビュー記事と今朝の産経に登場した花田Hanada編集長の「西尾先生!気が短か過ぎます」を読んで前回のコメントは間違っていることに気付きましたので訂正します。

    たとえアメリカの傀儡や自民党の申し子であったとしても、安倍氏への批判は、日本の政治を正しい方向に導くのに必要、且つ有効であると思い直しました。厳しい正気の安倍批判の正論はコバンザメやエセ保守らの心胆を寒からしめ、反感を買うことにもなり、彼らの「気が短い」というごとき精一杯の評価、言い分け、やっかみ、そねみ、羞恥を炙り出し保守世論の大勢を動かす契機となります。これが第1の効果。

    左翼の連中が安倍降ろしに躍起になっていますが、右からの批判は、これに加担したり、力を貸すことには決してつながらず、たとえ絶望しながらでも、その意図がなくとも、結果的に安倍自民党政治へのブレーキとしてのテコ入れとして働くのではないでしょうか。これが第2の効果。

    有力政治家のなかではそれでも最もマシな存在で、自民党の総裁候補から代わりが登場すれば誰であっても現状より悪化します。保守からのまっとうで厳しい安倍批判を強めれば強めるほど安倍氏への条件付き消極的支持になっていくのではないかと思います。

  12. 勇馬様

    花田Hanada編集長の「西尾先生!気が短か過ぎます」といふコメントをお読みになつての御感想はよく分かります。私も同様に感じました。

    でも、最後の「保守からのまっとうで厳しい安倍批判を強めれば強めるほど安倍氏への条件付き消極的支持になっていくのではないかと思います」の意味が分りません。だから、批判を強め、消極的ながら、支持すべしと
    おつしやるのですか。それとも、批判は支持に繋がるから、もうやめるべし?

    「安倍氏への批判は、日本の政治を正しい方向に導くのに必要、且つ有効であると思い直しました」の「思い直した」は、大いに批判すべしとの仰せのやうに感じられますが、「前回」は批判すべからずとおつしやつたのですか。

    文意が理解できません。安倍政権を批判した方がいいのですか。安倍政権は倒れた方がいいのですか。倒れて、「代わりが登場すれば誰であっても現状より悪化」するので、倒れない方がいいのですか。
    その点、スカッと言ひきれない、モヤモヤした気持は、私も共有しますが、もう少しだけ論理的に御説明頂ければさいはひです。

  13. 遅レス失礼します。
    池田様、勇馬様、あきんど様
    小生の拙いコメントに目通しいただきありがとうございます。
    小生は皆さまのような広い知識も深い洞察力もなく、ただ気付いたことを書いたり
    気になったことを調べてここに記載しているものです。まことに汗顔の至りですが、
    ご質問に回答できていないことについては申し訳ありません。
    拉致問題についてですが、先述した通り担当大臣の格下げにより既に形骸化していること、
    拉致被害者の家族が高齢化していることに加え、今年になって新たな出来事が加わりました。
    4月から5月にかけて平日昼間のワイドショーに石破氏や防衛関連の専門家が出ずっぱりに
    なり、我が国のミサイル迎撃システムについて説明をしていたのです。
    家内が一通りをしてくれたので観ました。言っていることも見せている絵も殆ど同じだった
    のでつまらなかったのですが、、、、、、、
    このことにより、これまで辛うじて世論の認識は
    北朝鮮問題=拉致問題+核&ミサイル問題
    だったのが
    北朝鮮問題=核&ミサイル問題
    にすり替わってしまいました。
    政府の考えは、国民に防衛に関する危機意識を持たせる目的があったのかも
    しれませんが、これで拉致問題がマスコミで語られることは殆どなくなり
    中国との諸々問題も扱いが小さくなっているように思えます。
    そういえば8月11日の朝生で田原総一朗さんが「政府は拉致被害者が帰国するのを
    嫌がっているんだ。私は知っている!」と叫んでいましたね。
    どこまでが本当なのかよくわかりませんが、こうやって整理してみると気になる
    一言ではあります。

    森友問題については、小生は障害児の補助金をだまし取ったということに(事実であれば)
    憤っています。しかしこの容疑で籠池容疑者が逮捕されているので追って法の裁きのもと
    明らかになるでしょう。そうすればあきんど様が仰るように、最後に浮かばれないのは
    園児たちと言えると思います。

    本日(もう昨日だ)の朝刊の記事は、まず花田編集長が週刊ポストの記事を取り上げたことが
    ちょっと意外でした。てっきりスルーするものと思っていました。
    また、「西尾先生!気が短か過ぎます」についてはひどいな、と思いましたが、一方で
    非常に限られた時数でコメントをしなければならないため斯様に荒っぽいコメントに
    なったのかも、とも思いました。何か言い足りないように感じたのです。(ちょっと甘いかな?)

    オピニオンとは違う話ですが、週刊ポストのエッチなグラビアや記事、何とかならない
    ものですかね。あの記事を見せたい知人女性が何人かいるのですが、あのままじゃとても
    見せられません。

  14. 池田様

    舌足らずで申し訳ありません。
    保守からのまっとうで厳しい安倍批判を強めれば強めるほど安倍氏への条件付き消極的支持になっていく、というのは、彼の国民への裏切りや背信、無能を徹底的に告発し、批判を強めれば、それが結果的に消極的な支持につながるという趣旨で、支持すべしではありません。前回は、安倍個人を批判しても無意味と考えました。真の保守の立場から安倍政権を批判することは左翼の安倍政権打倒に手を貸すことに繋がらないのは、批判の方向が逆だからです。倒れて、代わりが登場すれば自民党の誰であっても現状より悪化するので、倒れない方がいいと考えます。それが西尾先生の政治的な狙いではないかと忖度しましたが的外れかもしれません。

    吉田松陰が愛読した柴野栗山の「宸翰御製詩記」にある次の言葉を安倍総理は拳拳服膺すべしと思います。我が国の総理に良心や廉恥心の心術がないとは思いたくありません。
    “それ聖天子、上にあり。閣下これを輔くるに謀を以てし、これに継ぐに畏敬を以てすれば凡そ天下の事において抑々なんの難きこと之あらむや。聖天子、仁明の徳、閣下、奉上の誠、奔走の勤”

    岡田様

    拉致への政府の取組に関する鋭い分析に敬意を表します。拉致については国家主権や尊厳の観点からだけでなく、私の親や子が連れ去られていたらどうしていたかと思い続けてきました。田原はマスメディアの面汚し、籠池は右翼の面汚しと思います。

  15. >岡田 敦夫 様
    レスありがとうございます。

    >北朝鮮問題=拉致問題+核&ミサイル問題
    だったのが
    北朝鮮問題=核&ミサイル問題
    にすり替わってしまいました。<

    個人的な意見として受け止めてください。
    なぜなら今の日本は本当に危機に迫っている状況ですので、私個人の意見です。
    拉致問題は勿論どんな状況においても忘れません。
    しかし、本土にいる我々も同じまな板に載っているという危機感を、さてどれほどの国民が本当に実感しているでしょうか。
    北朝鮮の様々な行動は、その真意は誰も理解不能です。
    だから悩んでいます。
    問題はそこには軸足がなく、いかに最小限で北朝鮮の挑発を抑え、しかも金正恩を生きたまま取り押さえることができるかという理想を保持する流れがあります。
    でもたぶんそれは難しいだろうというのがこれまでのいろんなところで語られている話です。
    そこで期待論として出てきたのが「内紛」による金正恩暗殺という流れでしたが、今のところその流れが難しいだろうというのが、表向きな情報です。
    でもアメリカはこれを一番望んでいるのは事実で、いかに朝鮮半島に介入したくないかがこの観察だけで十分わかるわけですが、そんなことを言ってられないくらいに、金正恩はミサイルを打ちまくっています。
    しかもその飛行距離と落とす場所。さらにはその日取りや西側諸国が警戒する声明やニュースに対して、いやらしい位にみごとなほど、我々の油断とまではいかなくても、この時に打つのか・・・と思わせるタイミングで打ってきますよね。

    私は「これって何なんだ」といつも思うんですよ。

    そんなに北は賢いのか?それとも他の国々が馬鹿なのか。
    そんなはずはないと思うんです。
    ここまできますと、かなり濃密な軍事作戦にかかわってきますので、おそらくこちらがわの濃密な情報は公にはできないと推測しています。

    では、北朝鮮にやりたいだけやらせてもいいのかという疑問が当然生まれてくると思うんですが、私はこうした状況現実をうまく利用して、転換して考えを検め、日本の核武装が世界的に認められ、この決断は極東アジアの安定と平和をもたらす最低限の自己防衛マナーだと、言い切ることがどうやら望まれているように思いません。
    被弾はしていなくても、間違いなく脅かされているわけで、もうこれ以上我が国はこの状況に耐えることは出来ない・・・と、世界で叫んでもいいんじゃないですか。

    パワーバランスを保持する最短距離は、核保有の道しかのこされておらず、時間的にも最短距離であると断言すれば済む話です。
    ついでに言えるのなら、津波に襲われても安全な核を保有できる国であることは、すでに実証済みです・・・ぐらいのことは、言ってもかまわないと思います。

    ここからは少し語らせて下さい。
    西尾先生がいつも気に入らない点は、人間がかかわる場面において、その才能が発揮できない単純な日本の悪しき慣例が浮き彫りになり、なぜかこのところ重要な企業にそのような実態が露呈している点に、一番問題点を当てているんだと思います。

    昔は許された自由が、今許されないという現実、かなりありますよ。
    その象徴は「言葉」です。
    人間の言葉自体が制限されています。

    けして今風の言葉が封印されているという話ではなく、かえって昔許されていた言葉が使えなくなっている現実があります。
    そしてさらに重要な問題は、言葉の単語ではなく、言葉の解釈が理解されない時代になっていると思うんです。

    特に感じるのは会社内での年功序列です。
    「長幼の序」という中国から発信されただろうこの言葉が、今は死語です。
    位が上ならば、年齢に関係なく上から目線で語って言い現在の社会現状。
    私は絶対これはいつか滅びるんじゃないかと思っています。
    なぜかというと、それを操る若い彼らが矛盾を感じ始めているように感じるからです。

    ネットワーク・・・という、実に便利な社会になったおかげで、誰でも「賢い」人間に成ったつもりでいます。
    そんな人間がいざ実戦でどれだけ悩んでいるかは、たぶんどんな集計も拾い上げてはいないでしょう。賢さがいかに要求されていないかの実態を感じる若者は多数いるはずです。自分がどんなに頑張っても、実社会はそれを望んでいないというギャップに悩まされている若者が、ごちゃまんといるのが本当の日本の姿なんです。

    私は別にその若者たちを擁護しようとは思っていません。

  16. 訂正
    >では、北朝鮮にやりたいだけやらせてもいいのかという疑問が当然生まれてくると思うんですが、私はこうした状況現実をうまく利用して、転換して考えを検め、日本の核武装が世界的に認められ、この決断は極東アジアの安定と平和をもたらす最低限の自己防衛マナーだと、言い切ることがどうやら望まれているように思いません。

    では、北朝鮮にやりたいだけやらせてもいいのかという疑問が当然生まれてくると思うんですが、私はこうした状況現実をうまく利用して、転換して考えを検め、日本の核武装が世界的に認められ、この決断は極東アジアの安定と平和をもたらす最低限の自己防衛マナーだと、言い切ることがどうやら望まれているように思えてなりません。

    ここからは先ほどの続きです。

    私が今の若者を擁護したくないと思う理由は、彼らのほとんどが、自分の意見をはっきりと示さないからです。
    まるで誰かから借りてきた言葉を、巧みに操る術だけが磨かれていて、実態がない意見でしか聞こえてこないからです。

    それだったらまだ、言葉が制限されている北朝鮮の国民が発する些細なメッセージの方が、実にリアリティだし、言葉の奥に潜んでいる本当の人間の欲望が色々考察できて、皮肉ですが人間はその方がリアリティに感じることができて、妙な親近感が生まれてきます。

    この国の在り方は気に入りませんが、この国が生むもう一つの人間の在り方には、素直に何かを感じるのは私だけでしょうか。
    日本という国が、いろんな国から礼賛される時代になった今日この頃。
    その良さを普通にしていることができているうちは、別にふあんはありませんが、それを頼るような社会になることだけはなってほしくないのが私の本音です。

    でも、だんだんそうなりつつあるように思えてなりません。

    毅然と構えることができないで、まるで自分はこれだけ偉いんじゃ・・・みたいな構えで、何もわからずただ偉そうにしている神経が、もしかしたら今の若者に増えつつあるのではないかと危惧しています。
    その証拠に、ツイートなんかを見ていると、「殺せ北朝鮮・・・」のフレーズが滅茶苦茶多いわけで、それに反論するや否や、「お前はきちがいか」とか「非国民・・・」的フレーズが、まぁけして少なくないわけで、逆に私は不愉快になります。私がそれに参加しているのではなく、一般的なところでそれが多々見受けられるという意味ですのでお間違えないようお願いします。

    どうして最近北朝鮮は急激にミサイル実験を増やしたのか。
    色んな見方がありますが、金正恩が一つ賢いところはこれかなと思っている部分があります。
    それは世界の世論を把握しているんじゃないかという点です。
    つまりツイッターを熱心に読み込んでいるんじゃないかと思うんです。

    自分の判断を決定するには、世論こそがすべて答えを握っているという判断なんじゃないかと予想しています。
    だからここ最近、まるで世界の主導者のごとき決断をして、その威厳を国内で放っているのが、もしかしたら案外的中しているのかなと思っちゃうのです。
    これはあくまでも私の推測です。どう感じるかは別として。
    そんなことを彼は側近にも内緒でやっていて、もしかするとこれがこの国の決断の材料になっているのかもしれない・・・と、ふと思いついたのは最近です。

    側近ですら驚くくらいに実験が世界を揺るがす結果をもたらし、効果が上がっているこの実態は、なおさら金正恩の存在感を高める要素にしかなりません。彼以外は誰一人このツールを持っていないと仮定すると、そこで生まれる実態が想像できると思います。

    話によると、彼の父親はそれを毎晩映画鑑賞で利用していたという噂があります。それを一緒に見た女性は限られていて、その中の一人に横田めぐみさんもいるのではないかという、考えたくもないが予想できる噂もあります。あくまでも予想です。

  17. あきんど様

    非常に思いコメントをいただきました。

    > でもアメリカはこれを一番望んでいるのは事実で、いかに朝鮮半島に介入したくないかがこの観察だけで十分わかるわけですが、そんなことを言ってられないくらいに、金正恩はミサイルを打ちまくっています。
    > しかもその飛行距離と落とす場所。さらにはその日取りや西側諸国が警戒する声明やニュースに対して、いやらしい位にみごとなほど、我々の油断とまではいかなくても、この時に打つのか・・・と思わせるタイミングで打ってきますよね。
    >
    > 私は「これって何なんだ」といつも思うんですよ。

    について回答を考えているうちに、あきんど様ご自身から

    > どうして最近北朝鮮は急激にミサイル実験を増やしたのか。
    > 色んな見方がありますが、金正恩が一つ賢いところはこれかなと思っている部分があります。
    > それは世界の世論を把握しているんじゃないかという点です。

    模範解答をいただきました。
    4月5月のワイドショーの大騒ぎぶりについて小生が言いたかったのは、
    ・北朝鮮からの距離をゴルフに例えると、ソウルはパターで届く距離です。
     東京はじめ日本の大都市はアイアンで攻める距離。
     北朝鮮は既にパターやアイアンを持っています。とっくの昔に持っています。
     それに加えてアメリカまで届くようにドライバーを開発し試し打ちをしているのが昨今です。
    ・それを見た日本のマスコミは今頃になって急に慌てだしました。
     何を今さら、です。
    ・北朝鮮にしてみれば、(日本ではなく)アメリカに対しアピールするためにミサイル発射を
     していたら、日本側は急に慌てだし、結果として目の上のたん瘤であった拉致問題を
     勝手に忘れてしまった。

    北朝鮮は笑いが止まらないでしょう。
    日本の政府が(北朝鮮の弾道ミサイル発射をネタに)意図的に騒ぎ立てたとしたら、
    先述した通り却って拉致問題や中国問題に関する世論を抑え込むことになるので
    間違った判断ではないかと考えています。

    ただし、核実験になると話は別です。
    先ほどのゴルフの例でいうと、飛ばすのがゴルフボールからボウリングのボールに
    替わるようなものです。それも徐々に重いボールになっていく。
    つまり、ざっくり言うと
    ・北朝鮮の弾道ミサイルの技術進歩は日本への脅威度にあまり影響なし
    ですが
    ・北朝鮮の核兵器の技術進歩は日本への脅威度に大いに影響あり
    です。

    昨日の北朝鮮の核実験を受けての日本政府の対応が気になります。
    ミサイル発射時と同じように、相変わらず「国際社会と連携を」取ろうと
    しています。
    これ、間違っていると思います。
    ここでいう国際社会は様々な国あありますが、結局はアメリカです。しかし
    現時点では日本とアメリカでは脅威の度合いが違います。アメリカが、日本が期待するほど
    真剣に対応するとは限りません。多分、しないでしょう。
    だから連携なんかしてはダメだと思うのです。

    ちな、こういう日本政府の対応も北朝鮮はしっかり見ています。日本が、今でもアメリカと
    徒党を組まないと何もできないということを、、、、、、

    1. >岡田 敦夫 さま

      私の意見に大方賛同していただけたようで、ありがたくおもいます。
      ただ自分で言うのもなんですが、あくまでも私の勝手な予想ですので。
      こんな書き込みをしていると、先日韓国が金正恩の斬首計画を発表しましたね。
      『12月までの猶予を与えるから、それまでに考えを検めよ・・・云々。』
      間違いなくアメリカがやらせたものでしょう。
      こういうニュースは本当は一番効果があると私は思っていますが、でも今回に限ってはこのアピールは少し「弱い」感じがします。

      斬首作戦は今年の3月にすでに流れていました。
      私はあのタイミングで韓国がこう発言すれば、かなり効果があったんじゃないかと思っています。

      『すでに金正恩の側近には、スパイが数名入り込んでいる。ミサイル計画からお城の掃除夫まで、すべて情報はこちらで把握している。首はいつでも狙える範囲にある。最後のあがきに核ミサイルを打ち上げようじゃないか。狙いは平壌でいいのなら…』

      もしこうしたメッセージが流されていたとしたなら、私ごときでも想像できる範疇のものですから、あまりに幼稚なわけですが、核開発計画に携わっているエリートは、間違いなく金正恩に対する考え方は根っこの部分で冷静であり、北朝鮮の基本的な人心掌握術の基本は、家族を面倒見る・・・ですから、この効果がそうしたエリートにどれだけ効果をもたらしているかが焦点だろうと考えます。

      世界の理想は「内紛」です。
      これは間違いありません。
      次に理想なのは、韓国軍が一斉に北朝鮮の核ミサイル付近に配備し、アメリカの空爆と同時に金正恩の死亡確認をいち早く確認する。

      そしてやっぱり次の手段で日本が関わってきます。
      空爆です。
      本来なら日本がすべての面で先頭を切って為してもいいのですが、アメリカは韓国の動きを配慮し、韓国に一番目の攻撃作戦を促したんだと思います。
      これを声明するだけでも、効果は良いはずです。

      そしてそれでも強行するというのであれば、いよいよ突入せざるを得ません。
      アメリカが把握しているICBMのすべてを、空爆によって破壊するほかありません。
      つまり先制攻撃です。
      私はその際、アメリカが空爆するのではなく、日本の危機として、日本が防衛を誇示しなければ、その効果は大きな差を生む可能性があり、日本としては、自国の平和と安定のために、新たなガイドラインを早急にアメリカと話し合い決着し、日本の空軍によるミサイル攻撃の計画を、確認しあう必要があると考えます。

  18. ここで重要なのは、韓国軍が仮に金正恩の首を捕ったと宣言しても、世界的にそれを証明できるものが発せられるかどうかです。
    なにしろ金日成以来の子孫撲滅が最大の課題ですから、単にICBMを破壊しただけで喜んではいられないのです。

    考えられるその後の展開ですが、北朝鮮の国民の国外流出が一番の問題で、朝鮮半島内で70%の滞留を越えればほぼ完璧だと思います。
    根拠はそれ以外の国民も多数いる可能性があることと、貧困層の占める割合がどれくらいなのかが読めない実情からそう判断します。

    おそらく中国側は難民をほぼシャットアウトするんじゃないかと思っています。それでもおそらく難民は中国を目指すでしょう。
    これが早期に解決した際の予想です。

    おそらく朝鮮半島における有事は、そう長くは続かないと想像します。一応過去の例から。いよいよ覚悟が必要な時期に差し迫ってきました。

    いま重要なのはその後の展開をどう読むかです。

    1. 結局ここに集っている人たちは、いざとなったら何も語らない主義ですか。

      いま一番大切な時に、持論を明かせない方々ばかりなんですか?

      本当の局面において、自分の意見を発せないということは、過去の意見も結局は「借り物」だったということじゃないですか。

      私は常に自分の考えに立って言葉を発してきました。
      だからどんな局面でも自分の意見で語れます。

      名だたる先生方。どうなんですかいったい。
      どうすればいいんですか。

      皆さん方もおそらくご自身の意見を語ってこられたはずです。
      だったら、ここではっきりとどうなるのか、どうすべきなのかを語るべきじゃないですか。

  19. >もしこうしたメッセージが流されていたとしたなら、私ごときでも想像できる範疇のものですから、あまりに幼稚なわけですが、核開発計画に携わっているエリートは、間違いなく金正恩に対する考え方は根っこの部分で冷静であり、北朝鮮の基本的な人心掌握術の基本は、家族を面倒見る・・・ですから、この効果がそうしたエリートにどれだけ効果をもたらしているかが焦点だろうと考えます。<

    この部分がちょっと後読みしたらわかりにくい文章でした。

    少し興奮しすぎた感じがして反省しています。

    簡単に言えば、全体主義国家に対しては、家族という括りでエリートを縛り上げる技法は通用しないわけで、側近に絞って脅してもかえって効果は薄れる可能性があり、一番効果的なのは、彼ら自身を自ら混乱させる方法がベストだろうと考えます。
    彼らが日本で行ってきた工作員に対する情報操作と同じ技法で、彼らを混乱させるのが得策なのではないかと思います。

    この計画は早ければ早いほど効果を生むと思います。
    様々な攻撃態勢をシミュレートして、日本の国民レベルでそれが為せるくらいのあらゆる情報操作を駆使すべきだと思います。

    私が今こうしてまったく無知なレベルでも、ある程度計画を練っているというその実態を、色んな所で情報として残しておくこと。
    これが最大の効果を生むんじゃないかと考えます。

    私たちができることを今どんどん行うことが一番大切なんだと思います。
    正しいとか間違っているとか、それが事の主体ではなく、大切なのはどんどん叫ぶことです。

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