管理人による出版記念会報告(三)

   
 

 今回、この「江戸のダイナミズム」の出版記念会をやってはどうかと最初に提案されたのは宮崎正弘先生らしい。宮崎先生が二次会で、西尾先生が犬の散歩がお好きなように、人の出版記念会を企画実行するのは私の趣味です、とおっしゃっていた。ということで、この会の裏方スタッフの中心は宮崎さんとそのお仲間の方々。その他に保守主義研究会の岩田温君を中心とする若い方々、内田さんを初めとする文藝春秋の方々、そして坦々塾という西尾先生を中心にした勉強会の何名か(私もその中の一員)である。司会は日本文化チャンネル桜の仙頭直子さん。

 それらのスタッフの方々から、写真やその日のテープ、司会原稿などの資料がようやく集まってきた。順を追ってあの会の内容を出来るだけ正確に再現していくことにする。司会の言葉は青色で、演出は緑色で表示し、途中私の感想は四角で囲み、来賓のご挨拶なども再現していきたい。

 なお、この会に出席した方の感想をコメント欄で受け付けます。

(1800)入場開始 (同時にBGMスタート)。1805頃から画像を点滅 x 2回。


 ただいま会場に流れております音楽は江戸時代とヨーロッパと中国を象徴する曲目です。モーツアルトのヴァイオリン・コンチエルト1番、長唄は「元禄花見踊り」、グレゴリオ聖歌「御身(おんみ)は羊らの牧者」、支那古典からは「紫竹調(しちくちょう)江南(こうなん)の童歌(わらべうた)」、小唄「梅は咲いたか」、そして「のりと」です。

また映し出されている画像は、『江戸のダイナミズム』の基調をなす、古代エジプトの海中に没した図書館から中国の清朝考証学関連、江戸の思想家、芸術家などの映像です。のちほど西尾先生から詳しい解説があります。
   

 < 音楽、画像中断。照明を明るく >

 まもなく会が始まります。来場の皆さまに御願いがあります。携帯電話のスイッチをお切り下さいますよう。また前の方が空いておりますので、ご参会の皆さま、できるだけ前の方へお詰め下さい。

 桜の満開はすぎたとはいえ、会場の付近には桜が咲き乱れています。

 皆さん、この嵐のような天候の中、ようこそおいで下さいました。ただいまから西尾幹二さん『江戸のダイナミズム』出版記念会を開催いたします。

 私は本日の総合司会役を仰せつかりました仙頭直子と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。有難うございます。

 本日はお忙しい中、また遠路はるばると上京されて参加いただいた方も大勢いらっしゃいます。外国からのお客様もいらっしゃいます。まさに、西尾先生の代表作のひとつ『江戸のダイナミズム』への関心の高さが伺えることと思います。

 それでは冒頭、正面の大型スクリーンにご注目下さい。

 これから西尾幹二先生の大作、『江戸のダイナミズム』の重要部分を数カ所、スクリーンに映し出します。またお手元の冊子にも同文が掲載されております。記念冊子の二ページ目からです。

 抜粋の朗読をしていただきますのは評論家、拓殖大学教授の遠藤浩一(えんどう・こういち)さんでございます。

 遠藤さんは高校二年生のときに、金沢の高校に講演にきた西尾先生のおはなしを聞いて、それ以来、交友会雑誌にのった西尾先生の講演記録をずっと大切に保存し、書棚のいつでも出せるところにおいていたそうでございます。

 それでは遠藤さん御願い申し上げます。

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右端が遠藤さん、真ん中が富岡幸一郎さんです。

つづく

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