テレビ討論会「路の会」特集

 3月11日に日本文化チャンネル桜に「路の会」の6人のメンバーが参加して、「日本と中国―その過去・現在・未来」と題した討論を行った。私はテレビで「路の会」特集をやるから出ないかといわれて、2月28日の会合の席に諮って、出席可能なメンバーをきめた。

 黄文雄、北村良和、高山正之、杉原志啓、桶泉克夫、西村幸祐、石 平、西尾幹二、そして司会は水島総というメンバーである。このうち黄、北村、桶泉、石の四氏は中国論者であり、徹底的に中国を分析・解明・論究してきた人々である。しかも仲間うちで気心が知れていて、遠慮がない。だからじつに面白い討論になった。

 例えば、中国が経済的に破綻したならばかえって政権は国内を統治し易くなるといったのは、黄氏であり、これに真向から反対し、政権は国内を統治できなくなって、外に向かって攻撃的になりむしろ危険だと言ったのは石氏である。

 黄氏は今までの歴史からみて、全土に飢えと破滅が広がれば中国人は共食いし、穏和しく静かになって、外国からは扱い易くなる、と言った。しかしそれは昔の鎖国可能な時代の中国のことだろう。国が開かれ、海外に人が溢れ出し、ネットや携帯を知った今の中国人はそうは行くまい。国内の破局はいったん外に向かうと爆発となって危険だと石氏は言った。

 しかしここからがユニークな展開である。黄氏が共食いと言ったのは比喩的な意味ではなく、「食人」(人肉を食うこと)の意味である。氏はこのことを証すため中国語で著した『中国食人史』という自著を席上に持ってこられた。日本語の翻訳はまだないそうだ。

 石氏が外に向かう爆発といったのも比喩的な意味ではなく、日本に向かって憎悪の限りを叩きつけようと軍事的に襲いかかってくる、という意味である。標的は日本以外にない。日本だけが彼らの感情の始末をつける唯一の相手である。そのように教育されているし、他の可能性は考えられない、という恐ろしい話である。

 そのほかにも、数限りないほど耳をそば立たせるテーマが論じられた。「路の会」の会合で歯に衣を着せずいつもやり合っているメンバーの本音が語られている。ことに録画が始まってから30分ほど経って、第二段階になったあたりから、熱気を帯びてきたと記憶している。どこからだとは今はっきりは言えない。

お見逃しないようお勧めする。
時間帯は以下のとおり。

日本文化チャンネル桜(スカパー!216チャンネル・インターネット放送So-TV http://www.so-tv.jp/)

3月12日 19:30~20:30
3月13日 19:00~20:30

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