皇室と国家の行方を心配する往復メール(五)

鏑木さんから西尾へ

西尾先生

不手際のメールで色々、ご迷惑かけましてすみません。皇族関係者のスピーチとしたのは、私の早とちりで誤りでした。

 「小泉首相の皇室典範会議にまでコミンテルンが手を伸ばしている」というのは先生ご指摘の通り、大方は私の妄想でしょう。

 改めて「皇室典範に関する有識者会議 報告書 平成17年11月24日」をしっかり読んでみました。するとその中で次の様な文言を見つけてしまいました。

・・・・・
II. 基本的な視点
・・・・・

② 伝統を踏まえたものであること

・・・また、伝統とは、必ずしも不変のものではなく、各時代において選択されたものが伝統として残り、またそのような選択の積み重ねにより新たな伝統が生まれるという面がある。・・・・・ (P3)

 皇后陛下のお言葉「型のみで残った伝統が社会の進展を阻んだり、伝統という名のもとで古い習慣が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましくありません」と同様の言い方ですが、一般論としての偶然なのでしょうか。

 たぶん、皇后陛下もこの報告書をご覧になっており、少なくとも反意は持っておられないということではないでしょうか。

 この報告書の結論は、ご承知の通り女系容認・長子優先です。つまり、皇位継承順位は皇太子殿下の次は愛子様となります。

 皇后陛下はご立派な方ですが、皇位継承に関してはやはり女系容認・長子優先なのではないでしょうか。そして、その意向が天皇陛下の判断に影響し、陛下の明確な対応を遅らせているのではないでしょうか。

 まさに悠仁様の誕生は天悠でした。

 アメリカについてですが、私はアバターを観ておりませんので先生のお話で判断しますと、地球人=アメリカ人、宇宙人=インディアン・アジア(日本)人という図式でアメリカの自戒の念が垣間見られるということですね。

 しかし現実世界では、アメリカは屹然と世界と対峙する強靭さがあります。この精神の図太さはある意味羨ましいですが、カルトとまでは言えなくても多分に宗教的です。

 私のアメリカの理解は、近代理性主義に迎合したキリスト教プロテスタントのマインドを国民のベースに持ち、支配層はユダヤの世界支配の野望とフランクフルトマルキストの理想社会実現の野望のリゾーム状態の様なものと考えています。

 私はアメリカを大東亜戦争での日本への仕打ち(原爆投下、無差別爆撃など)から残虐な国家国民と判断しておりました。街で白人黒人をみると今にも拳銃を抜いて撃ってくるのではないかと警戒していました。

 しかし日露戦争以後の日本との行き違いで反日感情を醸成させていったという論は、同じ人間としての目で冷静にアメリカ人を見られるのです。

 これ以上は私も先生のお話を伺ってからにしたいと思います。

 雅子様の件は、先生のおっしゃる通りに納得するよう致します。

 そうなればこの際、皇太子殿下は雅子様の病気を理由に皇位継承を辞退なさって、雅子様の病気治療と愛子様の教育に専念されるべきでしょう。離婚して皇位を継ぐというのは天皇として相応しくないと思います。一生雅子様に寄り添い、精神病に病む妻を持つ家庭の長として模範となる生き方を国民に示して頂きたい。そして愛子様をすばらしい日本女性に育て上げることが浩宮様(敬愛を込めてそうお呼びしたい)のお勤めではないでしょうか。そうすることで皇室に対する国民の敬意は、逆に高まっていくと思います。

 そして小和田家の皇室への関与も終わります。

 デビ夫人のブログ見ました。

 私は良くテレビを見ますので以前からこの方は聡明な方だと思っておりました。皇室に対する意見は本当に素直で真っ当なものですね。別の記事で北朝鮮関係のものはセレブの悲しい能天気ですが。

 このブログによると愛子様不登校問題のいじめた側の生徒は転校したのですね。天皇皇后両陛下のご懸念が現実となりました。

 まずは浩宮様の決断ですね。

 私は浩宮様と同い年で、先生が陛下に思いを寄せるのと同様に、私は浩宮様と共に育ってきたという思いがあります。実直で優しい浩宮様が大好きなのです。

 だから、しっかりして下さいと哀願するだけです。

 そして浩宮様は、今上陛下、秋篠宮殿下の良きアドバイザーとして日本という大きな家族の安寧にも尽くしてもらいたい。

 皇后陛下は立派な方ですが、民間出身ということが皇統維持の判断に僅かに狂いを生じさせるのではないでしょうか。そして先生が平成の女傑に選んだほどの方ですから誰も反対しようとしません。

 ここは直系男子の御三人だけでじっくりお話合い頂きたいと思います。

 そして様々な意見がある現皇族の枠組みを維持し、他宮家の皆様の話も良く聞いて頂きたいです。こう言っては何ですが天皇家は良くも悪くも民間女性の影響が強すぎるのではないでしょうか。

 私は最初のメールでしきりに工作機関の陰謀を言っておりましたが、多少被害妄想の誇張がすぎたかもしれません。皇室や政治の問題の多くは日本自身の衰退に原因するところが大でしょうが、先生もおっしゃるように、そこにつけ込み利用しようする外部勢力の存在が感じられてなりません。

 ここは天皇・皇室が日本国の超越した存在として真価を発揮して頂き、賢明な判断で国民を安心させて頂きたいです。

 靖国の英霊が「などてすめろぎは民となりたまいし」と怨嗟の声を発しないように、天皇家男子がしっかりして、日本の国と皇室を守って頂きたいと切に願うのみです。

                      鏑木徹拝

「皇室と国家の行方を心配する往復メール(五)」への1件のフィードバック

  1. 愛子様をいじめた生徒は転校などしていない。
    許されてぬくぬくと学習院に在学中。
    転校したのはその生徒にいじめられた別の生徒。
    すべては今上陛下の「寛大」な御心のままに。

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