中国人相手の反論力

ゲストエッセイ 

      坦々塾会員 大石 朋子

 最近、特に駅の表示やトイレの表示に中国語やハングルが目立つのが不愉快。ここは日本だ。

 たまに、外食をすると聞こえてくるのは、日本人の数倍の大きな声で話をする中朝の人々。
これが、「立場が逆なら灰皿で頭を殴られるんだよな」と以前中国で起きた事件を思い出しました。

 最近特に外国人登録者数の増加が著しい江東区では、身近なところで「日本人より中国人が偉いんだ」という声を聞くのですが、我が家では「とりあえず日本人が中国に密入国するようになったら、中国が日本より凄いんだと認めましょう」
と答えるようにしています。

 日本に来て、自分達が偉いと勘違いしている中国人に、媚び諂う日本人も情けないのですが、よく「中国人の自慢話には辟易する」と言う話を聞くのです。

 私は何故反論しないのか不思議でなりませんでしたが、日本人の不勉強さと誤解が大きな問題であると思いました。

 ある日、産経新聞の集金に中国人が来て、我が家の玄関の本棚にある中国問題、南京問題、尖閣問題の本の背表紙を見て、突然「日本人は昔わるいことした、だから謝らなくてはならない…」と始めたので、さぁ大変。
 彼は私に捕まり一時間以上、ディベートに付き合わされました。
その中国人は、二度と我が家に集金には来ません。

 元台湾人の私の友人からも、中国の高層ビルはエレベーターが少ないため、上層階に行くには時間が掛かるので上層階は空室が多いという話を聞いていましたので、「中国は日本より高いビルが沢山ある」という自慢話にも反論できました。

 A(匿名)の仲間に、中国人を連れてきた人が居て、その中国人が、「中国はいい国だが、日本は酷い国だ」と言うので、Aは「じゃぁ『いい国の中国』に帰れば。」と言うと「お金が無いから。」それに対しAは「『公的機関で帰国費用を一時立て替えてくれるところがあるので、教えようか?』と言ったら、次からは来なくなった。」と言っていました。

 何れにせよ、この反論力を日本国民が持ち始めたことは喜ばしいことですが、政治家が、マスコミが、この反論力を持っていないのか、使おうとしないのかが悲しいと共に、何か弱みを握られているのではないかと勘ぐってしまうのです。

 日本人は、沈黙を良という民族です。この問題が起きたとき「沈黙は時として悪である」と私はメールで流しました。この沈黙が相手を増長させたのであるのなら、日本側にも非があるのだと思います。

 今回のこの尖閣問題は、長年沈黙し後回しにしてきたつけです。

 国際政治学者の殿岡昭郎さんの「尖閣諸島『灯台物語』」(高木書房)をお薦めします。
今年の六月に殿岡さんからこの本をいただいて読みましたが、民間人がここまで頑張ってきたことを、マスコミは正義として報じず、政府は右翼のやったこととして揉み消し妨害したことに、知れば知るほど涙が出ました。

 フォークランド紛争に多額の予算を割いたのは何故か。

 排他的経済水域の重要性を、日本の漁民たちはやっと気付き始めました。

 政治家は何時気が付くのでしょうか。

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