『国家と謝罪』新刊紹介(三)

 

 現在西尾幹二先生自身の筆による「西尾幹二のインターネット日録」は休載中ですが、許可を得て、管理人(長谷川)が西尾先生関連のエントリーを挙げています。コメント欄は膨大なスパムコメントのアラシのため、しばらく休止しています。

 今回は、新刊『国家と謝罪』の新聞広告についてです。この本は8月15日(終戦記念日)の前後の新聞広告に比較的多く取り上げられました。

 いろいろ調べてみたところ、下段半分の顔写真入りの大きい広告は、読売(8月15日)、産経(8月14日)、やや小さくしたのが日経(8月17日)で、朝日(8月15日)は顔写真なしの一面と四面の下段の二箇所に出ていたことがわかりました。

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 面白いのはそのキャプションで、全部同一文でしたが、朝日だけは同じ日に二箇所の広告となったので、四面のだけは文章が異なりました。

 ここに参考までに掲示しておきます。
 全紙同一の広告文は以下の通りです。

 日本はいまこそ米中にとって厄介で面倒な国になれ!

 対日戦争の跫音が聞こえる

《靖国・南京事件・慰安婦問題》先の戦争の解釈が次の戦争の勝敗を決める!

 アメリカが中韓の歴史カードを後押しし、「つくる会」は政権にすり寄る勢力に蹂躙された。安倍政権の成立前後から漂流し始めた日本。日本にいま何が起こっているのか。米中に挟撃される日本の現実を透徹した目で見据えた予言的論考。

 朝日四面の異なる広告文は次の通りです。

 

 安倍首相就任と相前後して日本に吹きつける風は明らかに変化した。同盟国アメリカが首相の靖国参拝を否定し、従軍慰安婦問題を蒸し返してきた。次の戦争は静かに始まりつつある。安倍首相の謝罪は、新しい戦争に道を開く愚挙となるだろう。国家・歴史を見失い、世界の現実を直視する目を失って漂流する日本人に自覚と覚醒を促す警世の書。

 朝日一面の『国家と謝罪』の二つとなりに、『日本にも戦争があった』(731部隊元少年隊員の告白)・『あなたは「三光作戦」を知っていますか』があり、それも面白いと思いました。いえ、むしろ西尾先生の本が、朝日の「戦争と平和を考える」というキャプションの本の広告欄にあるほうが、珍しいのかもしれません。

文・長谷川真美

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