「脱原発杉並」へのメッセージ

 2月19日(日)に「脱原発杉並」という集会があり、青梅街道をデモ行進したようだ。私は集会にもデモにも参加できなかったが、次のようなメッセージを送った。集会の場で誰かが朗読して下さったようである。

 原発事故以後に私が一番驚いたのは、責任のある官僚と学者、原子力安全委員とか原子力安全・保安員とかいう連中のあまりの人間としてのレベルの低さ、人格のお粗末さであった。原子力安全委員会の委員長の斑目という人は原子炉の設置に地域の人が反対したらカネを二倍払えばいい、それでも反対なら五倍払っていやだという人はいませんよ、と豪語していた。私はこれをYouTubeで見た。

 ある東大教授(名前は忘れた)は事故の一年前に福島第一原発は今後二十年間はまだ使えると保証していた。そして事故の直後のテレビでメルトダウンはしていないと断言していた。その同一人物がまたまた今の新たな、再稼動検討の委員会に顔を出している。

 すべてがいい加減で、馴れ合いで、一切責任をとらない。私は怒りを覚える。

 いくらここで心を入れかえて再起するといっても、同じ連中が再稼動させるのである。人間は変わらない。「反省」などということはあり得ない。ゼロの地点に戻るべきである。

                        評論家西尾幹二

2月19日

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